好きだという相手を探すのはどうも難しいらしい。

特別、飢えてるっつう訳じゃねェけどさ。( やはりどうも恋は難しいものだと思うのだ。好きとか愛してる、とか。世間には良く言われる万の愛の言葉。それはどうも己からすると飾り気のないものだと己は思うのだ。恋人を特別欲しがってる訳ではない、飢えているわけでも勿論無い。__此処では己の相手を兎に角探しているらしく、周りを見渡し、溜め息を一つ。)
___誰かこねェかな。

お兄さん、暇ならお邪魔していい？( 何やら難しそうな表情をして、考えている相手の様子が気になったのか、本当は通り過ぎるはずだったのに、ふと足を止めて近づく。何を考えているのか、少し興味を持ったのだ。そして、溜息溢した相手の隣にすっと近付けば、艶やかな笑みを浮かべて上記述べ。 )

んあ、どうぞどうぞ。…何にもねェとこだけどさ、ゆっくりしてってよ。( やはり夜更けには来ないかとベッドに入ろうと立ち上がった刹那、聞こえてきたその声に目を見開きじいと見つめる。その容姿な中性的ともとれる、優れた美しさで。じいと見つめつつ薄ら笑いを一つ。)

ふふ、じゃあお構いなしにお邪魔するわね？( 相手の部屋らしき所に入っては、辺りを軽く見渡し。男の人の部屋にしてはやけにシンプルだという印象一つ＿。身体を見つめられれば、この人もきっと勘違いしてるに違いない。自分はよく男と間違えられること思い出し一人でふっと頬緩め。)…よく、性別間違えられるの。私は女。男がよかったかしから？

ん、どーぞ。( その周りを見渡す姿はさながら、拾われた仔猫のようだと一つ笑みを浮かべ、ソファーにまた座り直した。聞こえてきた声はやはり中性的で口を開いて性別を聞こうとしたその刹那、聞こえてきた声には目を見開いて笑みを一つ。) どっちか分からなかった、…どっちでも良かったよ暇つぶし相手になれば、それで。

…軽く失礼ね、貴方。それなら良かったわ、私も暇してて。( ソファーに座る相手に対して、自分は何処に座るのが正解なのだろうか。突っ立っとくのも何かぎこちないと思っては、ソファーの下の床にちょこんと座ってみた。声ハスキーとでも言えるだろうか自分の声に劣等感抱いていた為か、声でも見分け付かない相手に対して、目は微笑んでない笑みを思わず向けて一言さらり。二言目もその延長なのから、やはりどこかツンとした話し方になっていた。 )