最強夫婦/非募

ちょ…仙っ……お前な！！
(仕事終わりで未だ興奮状態なのか知らないが、エンジンが入っているこの恋人に待てと言っても通じるはずかなく、声を荒げながら振り返るが気付けば食料の入った紙袋を床に落とされ中の物が潰れる音を聞いた瞬間真顔になり、優しくこめかみに唇を寄せる恋人に身体を反転し正面から抱きつきながら、無言のまま袖に隠し持っているナイフを手の中で反転させ愛する恋人の背中に躊躇無く思いっきり突き刺し)

(/全然平気ですよー！闇落ちなども気にしないのでっっ エロエロオーラが素晴らしくて鼻血がっ…そしてすいません刺しちゃいました(← )

…て、っめぇ何してんだよ。
(腕の中の相手が唐突に体の向きを反転させたかと思えば思わぬ反撃に暫し硬直し。痛みはないがこの感触は恐らく刺されたのだろうと判断すると、深い溜め息と共に背中に刺さったナイフを引き抜き床に放り。傷は早くも塞がり始めているのを感じつつ、折角雰囲気に任せてしまおうと目論んでいたのに相手の手により敢えなく失敗に終わると眉を寄せて不服げな声を上げ)

(/お優しいお言葉ありがとうございます…！今後気を付けますので！！刺された件についてはお気になさらず、寧ろ大歓迎でs←)

それはこっちの台詞だし
(相手がナイフを抜いている間にスルリと懐から抜け出し、手の中で別のナイフをクルクルと器用に回しながらムスッとした面持ちで恋人に答え、「つか食料も俺の愛銃まで放りやがって…」と文句を言いながら床に散らばる潰れて不恰好になった食料や愛銃であるライフルを拾いあげ、恋人の足元にリンゴが落ちている事に気付き取れと言わんばかりにリンゴを指差しながら相手を睨み)

(/わわわ！寝落ちの際、連絡不要ですのでそんなお気になさらないで下さいまし！ では…遠慮なく行かせてもらいますっ！！(真顔))

どっちかって言うとこっちの台詞だよ。死んだらどうすんだ。
(相手の指摘は尤もだがどちらかと言うと被害を被ったのは自分の方で、憮然とした表情の相手とは対照的に肩を竦め恰も常人であるかのような口振りで告げ。然し向けられる視線に気付けばそれが何を意図したものであるか察するも、不機嫌そうな面持ちで「ソイツと俺どっちが大事なんだよ」と林檎に対し謎の対抗心を芽生えさせ始め)

(/お心遣い痛み入ります…。出来る限り連絡致しますので！どうぞどうぞ、がっつり来てくださいませ。その後存分に甘やかさせて頂きますので←)

は？お前死なないだろ
(通常は普通の言葉なのだろうがこの2人には異常な会話に眉間を寄せながら当たり前の様に言い放ち、なかなかリンゴをとってくれない、むしろ無機物に謎の対抗心を燃やしてる人外レベルの恋人に思わず声を荒げ「いいからリンゴ取れって！ 刺すぞ」と手の中でクルクル回していたナイフを再度恋人に向かって構え)

(/分かりました。私もなるべく連絡致しますね！ お…ぉお！！！楽しみにしてます泣)

…うっかり死ぬかもしんねェだろ。
(返されるであろう言葉はとうに予想出来ており、当然のように的を得た指摘をされてしまえば一瞬言葉に詰まってしまい。それでもすんなり引き下がるはずも無く、こんな体であっても場合によっては命を落とす可能性もある、と些か威勢に欠いた声で返し。そこへ突如声を荒げる相手に此方の問い掛けに対する答えが返って来なかった事も相俟って眉間の皺を深くすると「刺せよ。別に良いぜ？どうせ死なねーし」とたった今口にしたばかりの主張をいとも簡単に覆し)

(/ありがとうございます！ですが何卒無理はなさらず、寝落ちはお互い様、と言う事で…(←)
ご期待に添えられるよう頑張りますので涙をお拭きください…！)

(ただでさえ普通の傷じゃ死なないしプラス技術者も兼ね備えているこの最強恋人は何を抜かしてるんだと眉間の皺をさらに強め、相手の挑発にカチンときたのか「お望み通りにしてやるよ！」と吠えながらナイフを眉間に向かって躊躇なく投げると同時に相手の懐に飛びこみ更に追い討ちをかける様に逆手に持ったナイフを振り上げて)

(/もちろんです！寝落ちはお互い様なので 寝たな？こやつぅう〜 というノリで(← 可愛いげの無い我が子ですが！何卒っ何卒っ)

っちょ、おい待て落ち着け！
(恐らく次に飛んでくるのは罵声では無くナイフだろう。そこまでは予測出来たのだが想像以上の勢いに反応が遅れ、顔を素早く横に傾けるも掠り傷は回避出来ず。その上懐に飛び込んできた相手がナイフを振り上げるのを見るなり咄嗟に手首を掴み、他人であれば此処で躊躇い無く気絶させるなりするのだが相手が恋人では手を出す事すらままならず落ち着くよう叫ぶばかりで)

(/良いですねぇ、そのノリ好きでs()その可愛いげの無さが息子にはツボなようですのでどうぞご遠慮無く！)

は？ お前がやってみろって言ったんだろ
(恋人からの叫ぶ様な制止にクエッションマークを頭に浮かべ、手加減と言う言葉は自分の辞書には微塵も無く本気で刺すつもりだったのだが二発とも不発という結果に更にムスッとしながら、何を言ってやがるとナイフを握っている腕を止める最強な恋人を見上げながら不思議そうに口を開き )

(/よかったですー！まったりなノリでいきましょう！！ 息子さんに気に入って頂けた様で…安心しましたっ)

お前本気と冗談の区別も付かねェのかよ。
(確かに言ったがあくまでも冗談の域を越える事は無く、ましてやあんなにも本気で来るとは思っておらず。やれやれ、とばかりに肩を竦めるが相手の場合いつ反撃に来るか分からない為掴んだ手首は離さずにおり)

(/いやもう可愛いの一言です。実に的確にツボを突いてくださいます…！)

どっちにしろお前なら死なないだろ？
(絶大な相手への信頼からか、当たり前の様に言葉を口にし「つかライフル使ってねーし…俺の本業は遠距離戦で接近戦の時点で本気に入らないだろ？」と相変わらずの仏頂面でピンピンとしている恋人を睨みあげ、一本しか刺せなかったと小さくぼやきながら掴まれてる腕を離そうと力をいれ)

(/お子様もとても的確に私と息子のハート貫いてて……幸せの一言ですよ…もぅっ！！(←))

…まぁな。
(確かに刺された程度で死ぬ確率は今の自分には万に一つも無く、ましてや痛みすら感じないのだから頷く他無く。続けられる言葉にも頷ける部分はあり、半ば丸め込まれたような気分ではあるもののこれ以上は何を言っても無駄だと判断したのか恐ろしい言葉を呟く相手に苦々しい表情を浮かべつつもその手を離してやり)

(/幸せだなんて…！それは此方の台詞です！！素敵な設定に素敵な息子様と大変に恵まれておりますｯ)

(一応、自分は組織でもトータル2位の実力を誇り人類最強とも言われてるのだが、この恋人の前では子供同然の様に扱われてしまう、そこがまた好きなのだがどうも複雑な気分だと頭の中で考えながら、腕が離されると慣れた動作でナイフを服に収納し、ついでに恋人の後ろの壁に刺さったままのナイフを引き抜きそれも腰ベルトへと差し込みながらムスッとした表情のまま口を開き「今度食料と俺のライフル床に放ったら一週間キス禁止だから」と言いながら相手を見ながら床に転がっている恋人の血が付着したナイフを拾いあげ)

(/ほ…わわわっそう言って頂けるととても嬉しいですっ 感激です)

それは無理。
(何が不満なのか憮然としたその表情に呆れたような困ったような仕草で肩を竦めるも、続けられる言葉を聞くなり即座に不可能だと言い切り。無理も何も単に食料とライフルに手を出さなければ良いと言う話なのだが、それはそれとしても一週間キスが許されないなんて耐えられるはずがなく)

(/そんな、本当の事を言ったまでです…！
では本体はこの辺りで失礼致しますね！引き続きお相手お願い致しますｯ)

なんでだよ！！毎回毎回俺の持ってるもんとかライフル投げんなって言ってんの！！
(潔いまでに即答したあいてに思わず声を荒げながらそれぐらい出来るだろうと吠えるように叫び、手に持ったままの恋人の血が付着したままのナイフを恋人の首筋につきつけて何が無理なんだと威嚇し)

(/こちらこそー！では私もどろんさせて頂きますっっ)

いやそれは出来っけどキス禁止はまじで無理。
(己の言葉が相手の怒りを煽る結果となったのは言うまでもないが、出来ないものは出来ないとはっきりと主張し。今突き付けられているナイフを退かしても良いのだがそれを実行したとして更に相手の怒りがヒートアップする事を懸念すると「まぁ落ち着けって」と白々しくも再度落ち着くよう言い)

(/ごめんなさいまた寝落ちしてしまいました…)

……別に 投げなきゃキス禁止にしたりしねーよ
(相手がキス禁止に意を唱えている事を理解し少し呆れながら「落ち着いているし」とさっきまでキレていた事を棚にあげながら恋人に向けていたナイフを太ももにしまい。俺だってキス禁止は嫌だしと恥ずかしいのか目を逸らしながら小さく呟き)

(/大丈夫ですよー！おはようございまする！)

…え、なに？悪い聞こえなかった。
(確かに心がけ次第ではあるが万に一つもその可能性があるならば避けたいらしく、未だ不服げに眉を寄せており。漸く向けられていたナイフも引っ込み安堵したところで不意に耳に入った言葉ににやりと口角を上げると、逸らされた顔を覗き込みつつ問い掛け)

(/おはようございます！昼間から息子様のデレに毒されそうです…←)

……うっ
(まさかそこを突かれると思っていなく、思わず顔を赤らめなが小さく呻き、顔を覗き込んでくる意地悪な恋人に身を引きながら「だからっ…俺だってキス禁止は嫌だって言ったんだよ」と荒々しく言いながら赤らんだ顔を冷まそうと相手に背を向け逃げるようにその場から離れようと歩きだし)

(/わたしこそ昼間から息子様の言動にニヤニヤが止まりません！！ふぉお)