鬼の子。 2015-01-18 17:44:36 |
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けど同族がやった事だ。それともお前らはテメェに手ェ出さねぇ人間は許せんのかよ?
(確かに直接相手に危害を加えた訳では無いが、鬼とて自分らを迫害した人間を分け隔てなく嫌悪しているだろう。それと道理は同じで、自分自身が手を出した訳では無いとは言えこれまで人間がしてきた事を蔑ろには出来ず、口元に笑みを浮かべては相手はそんなにもお人好しな鬼なのか、と言う意味合いで問い掛け。相手の様子を眺めていれば此処からの風景を気に入ってくれたようであるのは明瞭で、返される天の邪鬼な言葉に肩を浅く律動させ笑いながら「ありがとよ」と礼を返し)
そういやお前名前は?
っ…許せるわけねーだろ。謝罪の言葉一つで許してやる気もねーな。
( 相手の問い掛けにぴくりと反応してそれまでの人間の所業が脳裏に浮かんでは表情曇らせ。生憎己は相手が思うようなお人好しではないようで憎悪の念が捨て切れず相手もその人間だと自分に言い聞かせてはキッと睨みつけ。謝罪の次は礼を述べられてしまえば愈々どうしていいか分らずきゅっと唇結び、思い出したように名を尋ねる相手にちらりと視線を向けて「……人に名前を聞く時は自分から名乗るのが礼儀なんじゃねーの?」とぶっきら棒に言い。 )
ンな高望みしねェよ。だからせめて傷が治るまでは世話させくれ。
(無論これまでの人間の行いを思えばこんな謝罪は遥かに軽々しい物で、この場で命をもって償ったとしても凡そ償い等にはならないだろう。許してもらおうだなんて欠片も考えていないが、それでもせめて己に出来る事は出来る限りしてやりたいと思い、真剣な面持ちで相手を見据えてその気持ちを言葉にし。名を尋ねはしたものの相手の指摘は尤もで、流石にいきなり名前を問うのは無礼だったかと苦笑を浮かべ。そこで相手に名を名乗ると再度相手の名を問い掛け)
あー、確かにな。悪かった。俺は南雲蓮祐。お前は?
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