悪魔 2015-01-17 23:31:34 |
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まぁそんな大層な願いは後回しでいいや、別に一気に3つ言えってことでもないたろうし。
(いきなり大きすぎる願いで自分を破滅に導くのも勿体無いと考え)
ふーん、それじゃあまずは"彼女がほしい"でお願いしようかな。
(そもそも本当に願いが叶うとも思えない、まずはその効果を実感しようと比較的鉄板な願いを選択し)
そうだなぁ…元気でー明るくてー可愛くてー俺に一途でーちょっと意地っ張りなところもあったりしてー。あ、あと料理が上手くて家事全般もやってくれると嬉しいなぁ。
(顎に手を当てながら思いつく限りのプラス要素を挙げ、そんな女いるわけないだろという理想の彼女を形成していき)
そうだな、多少は自分の知らない要素があっても良いと思うからそこは任せようか。
(結局は偶然転がり込んできた幸運、気楽に考えてそう返し
フフッ、かしこまりました。(ぐにゃりと猫の姿が揺らぎ、一気に上へ伸び上がると一瞬にして人の形が形成される。
…こんなものでしょうか。(黒髪を肩のあたりまで垂らし、白い肌に大きな群青色の瞳をした、黒いワンピース姿の小柄な女性が立っている。
えっ…?うぉぉっ…!
(予想だにしない現象が目の前で起これば感嘆の声を漏らしながら興奮した面持ちでその光景に目を奪われ)
…って、あんたが変身すんの!?
(見たこともないくらいに容姿は素晴らしい、素晴らしいのだがよくよく考えてみれば相手が変身したということはそういうことなのだろうか)
…ええ。これは先ほどの世界征服にも関わることで…私たちは願いを叶えることは出来ますが、正確には願いを叶えるための手順や代償を限りなく0に近くすることができるだけなのです。(女性の姿で窓辺にゆるりと腰掛けて
ただ、範囲は広く、食物・金などの物質を作り出すことが可能ですから、まぁなんでもできるといっても過言ではないでしょう。(手をクッと握り、ゆっくりと開くとその手のひらには水晶でできた猫の置物が乗っている
私たちにできないのはただ一つ、命を生み出すことだけです。
なんか難しいけど…ようは私が彼女になったげるってことが言いたいのね?
(生み出された置物を呆然と見つめ、何やら難解な相手の言葉を頭の中で整理しつつ聞けば、自分なりにかなり噛み砕いた解釈で問いかけて)
…まぁ、かなりざっくり言うならそういうことになりますね。(澄ました顔をしつつ、ふいっと窓の外を見て
もちろん、三つの願いを聞き、契約した時点で決定ですから、今なら願いの変更も可能ですよ。(そっけなくそう言い、透き通る置物を窓辺にコトンと置く
いや、見た目も凄くタイプだし全然構わないんだけど、あんたはそれで良いのか?そもそも、彼女というのがどういう存在か分かっているのか?
(内容については取りやめる必要もないだろうと首を横に振ると、悪魔との恋愛など成立するのだろうかと考えながら質問を浴びせ)
も、もちろんです、長い時の中で知り得た人間についての知識は膨大…それに、悪魔たるもの一人間の彼女くらい務められなくてどうします。(一瞬どもるものの誇り高くそう宣言して
そっか。じゃあ俺と愛し合う関係になる覚悟ができてるって受け取るぞ?その上で…さっき俺が言った理想は取り消してもらいたい。作られた性格の子なんて好きになれないから、お前にはできるだけそのままの自分でいてもらうことにする、良いね?
(彼女は務めるものかどうかは分からないが、相手の覚悟が決まっていると受け取れば、相手に性格を作らないよう念を押し)
え⁈し、しかし、それではご満足いただけるだけの願いにならないのでは……(目ぐるぐるぐるぐる
…いえ、分かりました。(口元をキュッと引き締めコクリと頷いて
そんなこと悪魔が気にしてどうするのさ、良いって言ったら良いんだよ。うん、分かればよろしい。そしてそんなとこで黄昏てないでこっち来て座りなさい。(ようやく理解を得られると腕組みし、良しと頷き、窓辺に座る相手を呼び)
後の願いはおいおいでいいや、ところでお前名前なんていうの?(彼女をいつまでもお前呼ばわりするわけにもいくまいと、若干今更感のある質問をして)
いえ、それでは困るのです…(申し訳無さそうに俯いて
三つ。願いを叶え、契約の印を刻み、そうして初めて契約完了といえるのです。
名前……名前はありません。あなたがお好きに呼んで下さい(一瞬何を言っているか分からないという顔をしてから、ああ。と納得して微笑んで
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