、 2015-01-15 23:36:50 |
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___ …今日もお疲れさま。
( 重い足取りにて自宅へと着けば玄関の扉を開けて。リビングに入るなり近くのソファに腰を下ろし小さく溜息を付き乍、自身への労いの言葉をぽつり呟き。この時間まで仕事をした自身の身体は疲れきっていて、起きあがる事もせず寒さから小刻みに身体を震わせるのみ。
_こんな時は人肌恋しい、
消えるようなか細い声色にて呟けば再び大きな溜息を漏らす。)
___邪魔して良い感じか?
( 初めて入る室内に周りを見渡しつつマフラーを巻いた男が入室。ふうと一息を吐く姿はよほど寒かったのだろう、外が。
北風が吹き荒れる外はやはりどうも苦手だ。そして灯りの付いたその室内へゆっくりと脚を踏み込ませては、彼女を視界に入れた。)
_ん、…いらっしゃい、勿論。大歓迎、
( ソファに深く身体を預ける最中、不意に扉が開くのと同時に耳に入る聞き慣れない人の声に重い身体をゆっくり上げて。相手と視線が交じれば何処か安堵したように緩く微笑んで。)
_寒かったでしょう、外。今、暖房入れるね。楽にして、その辺に座って?
( 寒そうにしている彼を見やればその場から離れ暖房のスイッチを押しに行き。)
___どうも。
( 無愛想とは良く云われたもの笑顔を浮かべることが少ない己にとっては彼女の笑みに軽く頭を下げ、室内に入室。ソファーに座ればふうと一息を吐き出してマフラーを取って、くあっと大きい欠伸をこぼした。)
___そうだな、寒かった。__嗚呼、助かる。
( 彼女の質問、というか言葉にそう律儀に反応を残して彼女の行動を見つめた。その華奢な体。じいと見つめつつ時折欠伸残して。)
_ …暖まってきたね。ちょっと待ってね、
( 室内の温度が上がれば次にキッチンへと足を進めて。暫くして、両手にカップを二つ持ったまま一つを彼の前へと差し出して。
_ 珈琲、で良かった、かな。どうぞ。改めて、私、なつき そら。あなたは?
( 差し出すものの、家には珈琲くらいしかない。それ故に相手が嫌いならばどうしようと、何処か不安ながらに彼に言葉を掛け。次いで、ソファに再度腰を下ろせば相手を見つめ軽い自己紹介をと。珈琲を口に含めば、相手の返答を待って。)
___とうむけいすけ。
( 彼女の名前を聞いてコーヒーを貰えば会釈を一つ。時折目線を逸らしてふあっと大きく欠伸をする。それと同時に眉を寄せて溜め息を吐き出した。
そして机に置かれたコーヒーカップを手に取って、コクリと喉を鳴らした。仄な苦味が広がってふうと溜め息を吐き出す。安心したのと同時に広がる暖かさに目を瞑った。)
__なんて呼びゃあ良いんだ?
( そう緩やかに添えた己の声は何時もより低くて、少しの沈黙が広がる室内に響いて居心地の悪さに小さな咳払いをした。)
_ とうむけいすけ、く…ん。覚えた、
( 相手の名が耳に入ればそのままその名を口ずさみ。緩く笑みを漏らせばもう一口珈琲を口にして。
_ 好きに呼んでくれて構わないよ。…私はそうね、…圭くん、て呼ぼうかな。
( 相手の低い声と共に自身に言葉が向けられては笑み浮かべた侭上記告げて。圭くん、だなんて異性を名前で呼ぶのは何処か気恥ずかしい。自身から言っておきながらも、恥ずかしさからか仄かに頬を赤らめて。)
__ 只今、っと。
( 今日も今日とて、此の時間まで仕事。自宅の扉を開ければヒールを脱ぎ捨て乱雑に鞄をソファへと投げて。_苛々する。 仕事での不満が故に今日は機嫌が悪く何時もなら滅多に口にしないお酒、を冷蔵庫から取り出して。
_誰か来ない、かな。…とうむけいすけ、君。
( ふと脳内によぎる名をぽつり呟くも、其れを掻き消すように頭を左右に軽く振り。_もう来ないだろう。 独りの寂しさを痛感しながら一人寂しくお酒を口に運んでいき。 )
___邪魔する。
( 再び訪れた室内。
じいと周りを見渡せば昨日の少女が其処にはいた。何時ものようにマフラーを巻いて隠していた口許を薄く緩めては小さな吐息を吐き出した。
やけ酒の種類だろうか、何があったのか聞く理由も無いから取り敢えず一言だけ。)
___此処って邪魔して良い感じか?
( 再び昨日の様に続けて彼女を見つめた。
特に飾り気も無く、淡々とした言葉には色々な意味が込められていて。)
_ …っ、いらっしゃい。
( ソファにだらりと身体を預けた侭、程良くお酒が体内に回った身体は僅かに火照り。寂しさ故に溜息ばかりを付いていた頃ふと、聞き覚えのある声が耳に入ると同時に昨夜の彼、が視界に映って。もう来ないだろうと思っていたために、若干驚いた表情を浮かばせるも何処か嬉しそうに頬を緩め相手を歓迎して。
_勿論。寧ろ来てくれて助かったわ。何だか寂しくて、…独りは。( 続けて聞こえてきた言葉には首を縦にゆっくり下ろし。寂しさ故に相手が来てくれた事から安心したのか、ゆっくりと彼に近寄っては上記告げて。 )
__そうか。
( 独りは寂しかったという彼女の頭を数回撫で、そして何時ものように近くのソファーに座る。
そしてマフラーを近くに置けばふうと一つ小さな吐息を吐き出して彼女をじいと見つめる。その火照った顔立ちは酒でも呑んでいたのだと容易に想像出来た。)
____やけ酒か?
( 一つ問い掛けた質問は何時もの声よりも低くて、でもそれすら気にすることなくふうと一息を吐き出してはソファーに深く身体をもたれさせて目を瞑ろうか。)
_っ、あなたが来てくれたからもう寂しくないわ。また来てくれてありがとう、ね?
( 不意に頭を撫でられては分かり易く頬を赤く染めて。ソファに座る彼の後を追い、自身も其の隣へと腰を下ろせば、彼からの視線に思わず目を逸らしそうになる。
_そう、ね。ちょっと嫌な事があってさ。…良かったらあなたも飲む?
( 相手からの問いには小さく溜息漏らしぼそりと呟き返して。目を瞑る彼の様子に暫し見とれそうになりながら、お酒を勧めてみて。 )
昨日は先に寝ちまったからな、只の詫びみてェなもんだ。
( 本来云ってしまえば今日はこの場所に訪れる気はなかった。
こういう部屋には続けて同じ人が来てしまえば他の人が入りにくなるだろうという馬鹿みたいな気遣いだ。小さな咳をしてからそう上記を添えてふうと小さな溜め息を。目を瞑ったまま、くあっと大きな欠伸をしてふうんと一つ鼻を鳴らした。)
___呑む、___話くらいは聞いてやるよ。
( 只の同情みたいなものだがそれでも幾分か楽になるのなら良いのだろうという思考。)
_ お詫び、か。そんなの気にしないでいいのに、眠い時はお互い様でしょ。…あなたが来たくないなら来なくていい。でも、暇な時は来てほしいわね、なんて。
( 相手の発言に、ふうんと小さく相槌をうてば何処か寂しげに。次いで、少しの間を置きぽつりぽつりと言葉続ければ目を細めて。
_そう、じゃあ持てくるね。
( 彼の返答にその場から離れては冷蔵庫からお酒を取り出し。「ビールで良かった?、」なんて声を掛けながら彼の元に戻ってくれば其れを差し出して。話を聞いてやる、と言う彼には例え同情でも暇潰しでも素直に嬉しくなる。然し首をゆっくり左右に振れば、「…ありがと、だけど今はいいわ。せっかくあなたが来たんだから他の事を話しましょ。」と、頬を緩めて。)
__ …寒い、寒すぎる。
( 自宅のリビングにて。ソファに腰を下ろした侭身体をぷるぷると震わせて。暖房を付けたいが立ち上がる気力もないようで、だらりと寝そべって。連日の遅くまでの仕事で体力は限界になり風邪をこじらせてしまったようで。
_誰かおいで、よ…。
( 人肌恋しい、その言葉が今この瞬間こそ似つかわしい言葉である。開く気配のない扉に数度視線を送るも、期待などしていない。直ぐに目を伏せれば熱のせいか顔は赤く染まり。 )
( 初めて訪れる空間にどこか珍しそうに周りを見渡し乍、ある一室を見つけて扉を開いた。その扉を開くと部屋の空調からか一気に暖まる頬とその部屋の主の姿。数回ぱちぱちと瞬きをして漸く口を開けた。「__邪魔て良いのか。」眉を寄せるその姿は何とも関わり憎そうに見えるが頑張って頬を薄く弛ませてそう続けてみた。)
_ …っん、いらっしゃい。
( 朦朧としだした意識の中、不意に耳に入った人の声。それと共に開かれた扉にゆっくりと上半身を上げればその見慣れない人物に視線を向け。緩く笑みを漏らすも、熱のせいかその笑顔はどことなく引きつっていて。)
_…勿論。こんな状態でよければだけど。来てくれて助かったわ。そこら辺に座って?
( 相手の表情見れば僅かに苦笑しながら、赤く染まった侭の頬を緩めれば笑顔を向け言葉をかけて。 )
( 昨夜に引き続き、未だ熱さが治まらぬ身体は熱をもった侭小刻みに震え。然し昨夜に比べれば起き上がれる程の気力を取り戻して。_何か食べたい。 ソファから身体を起こしキッチンに向かえば冷蔵庫を探り。中を見るもまともなモノはなく。はあ、と小さく溜息漏らせばミネラルウォーターを取り出し口に含み。
__それにしても…、相変わらず誰も来ないのね。今のところ、2人、か。…亦来ないかな。
( 開く気配のない扉に目を向ければ苦笑いにも似た笑みを浮かべ僅かな期待を持ち乍、気怠げにソファへと再度身体を預けて。 )
_ 寝る前に誰かとお話したい、な。
( 先程から一向に人の気配を感じない。はあ、と大きく溜息ばかりが口から漏れて。誰も来ない虚しさと風邪のせいで、寂しさが増して。_誰かに甘えたい。なんて、そんな事を考え乍、誰も来ないだろう部屋に一人ぽつり足を組んだ侭待ち惚けて。)
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