着ぐるみうさぎ 2015-01-13 00:35:34 |
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あぁ、勿論食べるが、その前に…こっちに来い、フェイ。
(相手がわざわざ作ってくれたものを無下にするはずもなく、考える様子も見せずに当然とばかりにこくり頷くも、天井仰いでいた顔を起こし相手に真っ直ぐ視線向ければ手招きし両手広げて迎えようと。いつもとは違う質の疲労から相手を求めているようで。)
?何ね?
(食べると言う相手に皿を出そうとすれば相手に来るよう言われ、相手の方再び向いて上記述べつつ首傾げてみせ。だが広げられている相手の手を見れば「そ、そんなの後ですればいいね!…」と躊躇いつつ言葉とは反対に身体は相手の方へと向かっており。相手の前で足を止めれば相手の腕の中にはいかず広げられている両手の片方を握って隣に座り。)
随分遠慮気味だな?
(腕の中にくるかと思いきや手を握るだけの相手の反応に口角上げながらもどこか寂しげで。その手をぎゅっと握り返しつつ「俺よりユイの方がよくなったか?」と未だすやすやと寝息立てているユイに視線向ければ半ばからかうように問い掛けて反応を伺い。)
_そうじゃないね。ワタシ自分から行くのあまり好きじゃないね、だから団長がこち来るよ
(握り返された手に頬緩めるも、からかうように問い掛けてきた相手に確かにユイも大事なのは大事だが何年も一緒にいる相手とは比べるベクトルが違い。何故そうなるのかと眉間に皺寄せて否定し身体を少し相手へと向ければ、繋いだ手を離して今度は此方が両手を広げ。)
我儘だな。
(両手を広げる相手を見てはふ、と小さく口元に笑み浮かべ。呟くように、それでいてからかうように上記告げれば「だが、いいだろう。」と承諾の意を続け、相手の腕の中へ。ぎゅ、と強く、優しく抱き締めれば、相手の肩口へと額預け「…不思議だな、疲れが消えていく。」と相手の温もりを感じるうち、先程まで感じていた疲労感が失せつつあることを隠さず言葉にし。)
…うるさいよ。
(自分から誘う様な事をするのにもあまり慣れてはいないため、からかうようにも聞こえる相手の言葉にフンと顔をそっぽ向かせ。だが己の腕の中へ来た相手に抱き締められれば、此方も相手の背に腕回して抱き締め返し。肩口にある相手の頭に自分の頭を乗せる様に傾ければ「大袈裟ね。…団長、甘えん坊な大きな子どもみたいね」と相手の背を軽く擦りつつポツリと呟き。)
子どもはこんなことしないだろう?
(自身にもたれかかってくる相手の頭、背を撫でる手にひと時の安息を感じる中でも呟きを聞き逃すことはなくて。特に触発された訳でもないが敢えてそんなフリをしてみるのも面白いと上記を告げながら顔を上げ至近距離で相手の顔を見つめて。不敵な笑み浮かべた次の瞬間、相手に回していた手を片方外し、それで相手の顎捕らえれば半ば強引に唇重ねて。)
?どういう意味ね?…だんちょ、っ
(目を伏せて相手の体温を静かに感じていたが、不意に顔を上げた相手の言葉に首を傾げながら見詰め返し。もしかして先程の言葉で怒ってしまったのかという思考がよぎり慌てて口開くも、その瞬間相手が不敵に笑みを浮かべたと思えば顎を捕らえられ唇が重なっており。ぽかんといった様子で数度瞬きすれば段々と状況を理解し、嬉しいような困った様な複雑な感情から眉寄せながらも頬をほんのり染めればユイが起きでもしたらどうするのかと一旦離れるため相手の肩に手を置いてグ、と押し。)
……ん…
(相手の不意をついたこの状況に満足感覚え、肩押されてもびくもとせず寧ろ行動はエスカレート。舌で相手の唇をなぞりそのまま侵入させようとし。しかしその瞬間、隣で寝ていたユイが「ん…うー…?」と小さく声を漏らしながら起床し。目を擦りぼんやりするその可愛らしい仕草を視界に捕らえつつ仕方なく離れれば、「お約束だな。」と目を伏せ肩竦め。)
…っ……
(すんなり離れようとしない相手に若干焦ったように肩押し続け、舌で唇をなぞる相手にきつく唇結び。すると不意にユイの小さい声が耳へはいり、その声と起床したユイに反応してかやっと離れた相手に安堵の息微かに漏らせば「いきなり何するかッ…、ユイがいるからもう少し自重するね」とつい大きな声が出そうになるも、寝起きのユイを刺激しないよう小声に戻し相手に注意し。相手から離れて立ち上がればユイ抱え上げ「お腹空いてるか?バナナ食べるね?」と顔傾けながらユイに話し掛け。)
寝ている時くらい自由にさせてほしいもんだが?
(自重しろと注意を受けても悪びれる様子なく寧ろ当然と言わんばかりに今度は態とらしく肩竦めてはソファの背凭れに背を預け。そんな2人を他所に、ユイは自身に問い掛ける相手の言葉を理解しているのか「あー、あー」と両手を伸ばしまるで欲しいと答えているようで。クロロはといえばそんな2人を視界に入れ、早くも子育てがサマになりつつある相手に対し、内心ある種の尊敬にも似た感覚を覚えていて。)
…それもそうね。でも、場所はちゃんと考えるね。
(確かに二人で過ごす時間が減ることを考えれば自由にするのもありか、と同意はするも今の様にユイと同じ部屋にいる時にあんなことをしていて見られたらまずいだろうと上記を。手を伸ばすユイに目細めて口角緩めれば近くの袋からバナナを取り出し、食べやすいサイズに切ったほうがいいかと「団長、ユイ任せるね。ワタシこれ切ってくるよ。」と言って相手の膝にユイを下ろし台所へ行き。)
あ、あぁ。
(膝に乗せられたユイ。相手の子育てへの慣れ始めた様子を見ては流石の幻影旅団団長といえど尊敬の意を越え少々ぽかん、としてしまい。フェイが母親に見えるな、なんて考えるもののそれを口にすれば相手のことだ、悪い意味に捉えるだろうと予想しては言葉にせずにいて。台所へ向かう相手の背中を追うように「あー、うーあー」と両手を伸ばすユイ。それを見下ろせば高い高いのような体制で抱き上げ、「ふっ…手強いライバルができたもんだ。」と口角上げ。)
(つい先程知らされたユイの子育てにも慣れてきたのか戸惑いがなくなってきており、台所に立ち包丁手にすればユイの口に入るくらいの大きさできちんと食べられるくらいにバナナをカットして。小さい器を棚から取り出せばカットしたバナナを器に入れ、再び相手とユイの元へと戻っていき「これユイに食べさせるね。ワタシ昼食もてくるよ」と相手に食べさせるよう告げつつテーブルに器とスプーン置いて、台所へと踵を返し。)
あ、おい。
(一方的にユイへの食事を任されてしまっては咄嗟に呼び止めようと声を掛けるも相手は台所へ戻ってしまって。残された己は抱き上げたユイを自身と向かい合わせに膝に降ろし、ユイに「…俺がか?」なんて尋ねてしまい。問われたユイはきょとん、と首を傾げた後、机に置かれたバナナに視線やり、「あー、あー!」と両手を伸ばして今にも膝から落ちそうになりながらそれを求め。仕方がないかと溜息一つ零しつつ「待て待て。」とユイを片手で抱いて制止し、空いた手で器用に器とスプーンを手にすればそれを両手に持ち替え「ほら、あーん」と口元に運んでやり。)
_団長、ユイのお母さんみたいね。
(少しだけ冷めてしまった炒飯を軽く温めてから皿を二枚取り出し、均等に皿につげば箸と皿を両手に相手のところへ戻り。ちゃんとやっているか若干の心配はあったがきちんと与えている相手見れば小さく吹き出して上記呟き。テーブルに皿と箸を置いて相手の隣に腰下ろせば「ワタシ達も食べるか。…ユイにはワタシが食べさせるよ」とユイに食べさせていたら相手が食べれないか、と手出して此方に渡すよう促し。)
…そのセリフ、お前にだけは言われたくないな。
(先程から、自分が思っていても相手が不機嫌になってはいけないと飲み込んできた言葉をこうもあっさり言われてしまえば溜息交じりに上記を。此方に手を出す相手見て、「それじゃお前が食べられないだろう。」と至極当然なことを言い、かといって折角上機嫌でバナナを頬張るユイにお預けもできず、暫し考えて「なら俺が抱いていてやるからフェイは食べさせてやれ。」とお互い片手が塞がる提案をしてしまい。)
どういう事ね。
(少々目細めて相手ジト、と見れば己がお母さんにでも見えていたのかと言いたげに相手に視線向けていて。そういえばそうかと納得し手を下ろすも次いで提案されたことには「団長バカか?余計手が塞がてしまうよ。」と呆れ気味に述べて、上機嫌でいるユイに視線向ければ他に方法はないかと思考し。「_なら団長にはワタシが食べさせるね。それなら問題ないと思うよ」と勿論自分も食べるが交互に相手にも食べさせればみんな食べれていいのではと恥ずかしい提案を平然と口に出し。)
仮にも自分たちを纏める長に対してバカと言うのもどうかと思うが今はいいだろう。
それよりその提案、甘えるのが苦手だと言っていた奴の言葉とは思えないな。
(饒舌とも言えるテンポでツラツラと上記を述べ、最後に「俺は構わないが、いいのか?」と自身としては願ったり叶ったりの提案だが、相手は本当に恥ずかしくないのかと最後の確認を。どうやら煽るのも少々楽しんでいるらしく薄ら口元が緩んでおり。そんな2人の会話に痺れを切らしたのかユイは怒っているように頬膨らませ「なーなー!」と両手を伸ばしてバナナを求め。それを見下ろせば「お前、話せたのか?」と“ば”は発音出来ていないものの明らかにバナナを求めたのであろうユイの発音に目を丸くして。)
……ち、違うね!ワタシの意思じゃないね!でも、___それしか方法がないなら食べさせてやてもいいよ
(相手のバカと言ったことに対してのちょっとした抗議の言葉を気にした様子もなくスルーし、続けられた台詞の意味を考え。それを言われて自分の失言に気づいたのか何てことを言ったんだと頭抱え眉寄せれば、チラリと相手に視線遣り慌てて首横に振って弁解しようと試み。だが嫌ではないらしい相手に視線斜め下に流せばボソボソと後記呟き。バナナを食べたいと言っているのかそれに近い発言をしたユイに数度瞬きすれば「ユイも人間ね。少しくらい話せるはずね」とユイの頭を軽く撫でてそう述べて。)
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