青年とお姫様【テイルズオブヴェスペリア】

冗談だったんです！？…ユーリ意地悪です、（驚いて目を見開きながら聞き返せば、本気で受け取ってしまった事に少し恥ずかしそうにし。ぷくっと頬を膨らましながらいじけた様に呟くも、撫でられれば僅かに頬染め）

あー。はいはい悪かった悪かったって（言葉とは裏腹に全く悪びれる様子もなく思わず欠伸が出てしまい「悪い。少しだけ横にならせてくれ」と自身の要望を口にすると何の躊躇いもなくエステルの膝に頭を置き寝っ転がり）

…本当に悪いと思ってます？（悪気がなさそうな態度を目にすればじーっと凝視して。いきなり膝に相手の髪が当たれば擽ったそうにビクッと反応して、目線を落とせば相手の顔がすぐ近くにありかああっと赤くなって。「ユ、ユーリ！？あ、あああの…すぐ傍に、ベットがあるじゃないですかっ」と思いっ切り動揺しながら目をぐるぐる回し）

んー……いや、こっちがいいな（ベッドと彼女の膝。どちらか頭の中で天秤にかけた末に後者の方が圧倒的に勝ってしまい彼女の言葉を却下するように首を横に振り「安心しろって。寝たりなんかしねえから」と気にする素振りも見せず）

え…寝ないんですか？でも、これは所謂膝枕というものでは…（この体勢になったのだからてっきり寝るのだろうと思っていた己は、相手の否定ともいえる言葉に驚き。初体験な己は緊張でそわそわと落ち着きがなく、ぎゅっと拳握って力入れてみたり）

別に寝なくても楽な体勢にはなれるしな。さすがにエステルが来てんのに寝るのもあれだし（とは言ってもされているがわからしたら楽とも言えないのでしばらく考えた末に「じゃあ、一緒に寝るか？」と彼の寝る＝寝っ転がるという意味なのだが言葉が足りず誤解を生じさせるような言い方をし）

そうです？…そう言って下さるのは嬉しいですがー…って、ね、寝る！？そんな破廉恥な！私にはまだ異性の人と寝るなんてこと、出来ません！（首を傾げながら不思議そうに言うも、突如告げられた言葉にとんだ勘違いをして。手をバタバタさせながら赤面すれば、思わず膝をサッと退かし）

って！……何か知らねえけど別にやましいことなんて考えてねえよ（頭から彼女の膝が離れてしまい支えるものがなくなるとそのまま頭をぶつけてしまい訳のわからないまま弁明をし）

え…っ、で、でも！ユーリ今言ってたじゃないですか、一緒に寝るって…！（その後顔を両手で隠した為相手の頭を膝に乗せていた事を忘れ。一瞬きょとんとしてしまうも、先程の発言思い出しつつ誤解したまま言って）

だから、座って話すより一緒にゴロゴロしながら話すって事だろ。エステル何を……（変わらず弁明を続けるもやっと自分の言った言葉と彼女の解釈の矛盾に気づき普通なら謝るものの「エステル、何を想像してたんだ？」と先ほどと同様、どこかからかうようにニヤリと笑っていて）

あ…成程っ、そういう意味だったんですね！ビックリしました…（ようやく納得出来る解答が返ってくると笑みを浮かべて安心し。だが、からかわれると己の大きな勘違いがじわじわと羞恥心へと繋がり真っ赤になって。「な、何も想像してません！」と必死に否定し）

ふーん。そうか。てっきりエステルがやらしいこと想像してたのかと思ったんだが違うならいいか（真っ赤な彼女を見て何かを想像していたのは明らかであり言わなくてもいいことをあえて口にしては改めてベッドで横になり）

〜っ、違います！もうっ、レイヴンが変な事言うからです…（あながち間違ってはいないものの、レイヴンに吹き込まれてしまった事を信じてしまった己はそういう方向で考えてしまった事を反省し）

おっさんが何か言ったのか？（レイヴンの名を聞きまさかとは思い寝っ転がっていた体を即座に起こすと彼女に向けて顔を近づければ先ほどの余裕の表情ではなく真顔で問い詰め）

あ…い、いえ！大した事ではないのでっ、（顔を近づけられると至近距離に耐えられずすぐにぱっと視線逸らし、苦笑い浮かべて）

エステル。お前は人の言う事をすぐ鵜呑みにする悪い癖がある。特におっさんの言う事は教育に悪い場合もあるから下手したら恥をかくのはお前だ。安心しろ。場合によっては俺とフレンとリタの三人でおっさんにお灸をすえるだけだ（彼女の肩を掴むとどこか怒っているかのようにも見える顔で問い詰め続け場合によってはレイヴンの命も保証できない状況であり）

っ…ユーリ、私なら大丈夫ですっ。レイヴンは悪くありまそんよ？だから、傷つけないであげて下さい（肩掴まれるとビクッと肩上げ、相手の表情から怒りの感情察すると少し瞳揺らして。３人がかりでやったら可哀想だと思うと、そう提案してみて）

………本当に、エステルはよくも悪くも優しいよな（彼女に止められては自分を含め他の二人も手を下すことはできずに頭をかけば大きくため息をつき「ただおっさんが何か言っても少しは考えろよ」と一応忠告をしそっと片手で彼女をこちらへ抱き寄せ）

そんな事ないです。ユーリだって、優しい所ありますよ？（ふわりと笑み浮かべながら少しズレた返答し。抱き寄せられればドキッとし、頬を染め上げて。「っ…はい、気をつけます」と宣言すれば堪らず己からぎゅっと抱き着いて）

そうかねー。ま、さんきゅうな（優しいと言われても自覚していないため何とも言えないような顔をしているが褒められて悪い気分にはならないためお礼の言葉を言い「んじゃ話が終わったからゴロゴロするか」と抱きついてきた彼女の頭をポンポンと軽く叩き）