_時代を越えて_(非募)

_時代を越えて_(非募)

xxx  2014-12-29 00:12:16 
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_____巡り巡った先の時代でのお話。



▽個人用に作ったトピなので非募集です、関係者様以外は書き込みを控えて下さいませ。
▽荒らし厳禁、なりすまし厳禁です。



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  • No.761 by 露木 菊  2015-04-11 11:38:34 


>桐崎

(バイト終わり早速相手のバイト先に行こうと足を向けながら留守電を聞いてはその内容にピタリと足を止める。
素直に聞ければよかったがその言葉を濁すような物言いに嫌な予感がして。
もしかして携帯を盗み見たのがバレて怒っているのか、それとも迎えに来られては暑苦しくて迷惑なのか、いろんな不安が過るがあの新人とのメッセージのやりとりが浮かんでは疚しいことがあるのではと疑い始め。
“遅くなって待つ”そんなのどおってことないと相手の事情も知らずに不安ばかりが先走っては来なくていいと言われたのにも関わらず相手のバイト先に向かってしまい。
そして店の向かい側の道路から裏口へと周ろうとしたところタクシーが見え何気なくそちらに目を向けては、相手が女を支えながらタクシーに乗り込ませる姿が目に止まり愕然とする。
相手がタクシーに一緒に乗ったかも確認しないままその場を離れてはフラフラと近くの公園のベンチに座り込むと、自分の姿が見えていたのかすぐに男子生徒が駆けつけて来て。
『先輩、…桐崎、迎えに来たんじゃないっすか?』
「…いや、そうなんだけど…」
(そう言って浮かぶのは先程の光景。確か酔った女は相手の服を羽織っていて、相手の首元にはネックレスがないように見えた。
こんな時ばかり目が利く…と溜息を吐いては不安を取り払うようにベンチに背もたれ空を仰いで。
「…俺って早とちりなんだよ。特に彼奴の事になるとまともな考えが出来なくなる」
『…………』
「さっきのもきっと彼奴の親切だ。……俺、彼奴のそういう優しい所が好きで…人に冷たくする彼奴なんて見たくない筈なのに、俺以外の奴に優しくしてるの見ると胸が痛くなる…」
『…あの…』
「最低だよな。…勝手に疑って…」
『…………』
「悪い、変な話聞かせたな。…態々声掛けてくれてありがと。バイトお疲れ。気をつけて帰れよ」
(どこか力なく微笑み男子生徒の肩をポンポンと叩いてはその場を後にしては相手の寮へと向かい合鍵を使って中へと入る。
相手の姿はまだなく身勝手に落胆にしては相手のベッドに寝そべって。
女と何もなければすぐに帰ってくる筈…と相手にだって色々事情があるだろうに結局疑ってしまってる自分に嫌気が差しつつペアリングを見詰め相手の帰りを待って。

  • No.762 by 桐崎 繿  2015-04-12 00:34:39 




>露木

( 新人とホステスの乗ったタクシーを見送り店へと戻れば再び先程の先輩ホストが現れ自分の腕を掴み裏へと向かう。
難しい顔の先輩ホストの話に寄ればどうやらこれから此処の店を管理する上の業者グループの頂点に立つ人が来るらしく勤務時間は過ぎてるが暫く残って欲しいと。
人員不足もあり渋々引き受けては一度店を締め店内の掃除等を済ませ貸切状態にして。
約束の時間、スタッフ全員で玄関口へと出迎えをすればスーツに身を包んだ男達数人の後に如何にも高価そうな毛皮の上着を身に纏う一件美しい顔立ちの男が現れ。
オーナーがやや強ばらせた笑顔でその男の前へと向かい、女性客にする様に手を取れば奥へと案内する。
『あら、貴方見ない顔ねぇ。貴方何時から此処で働いてるのかしら』
( 此方に振り向き上記を言った男に呆気に取られつつ、「………前まで世話になってたんですけど…復帰させて貰ったんです」と小さく言って。
確かに女性とも似つく様な中性的な顔立ちをしてるし若頭とも同じようなジャンルなのに何故か近寄れる雰囲気では無く。
新人を見せて欲しいと言う事で男子生徒と共に自分もその男に付き添えば夜まで酒に付き合わされて。

( 寮へと戻れたのは既に0時を回る頃、欠伸をしながら部屋の扉を開ければ僅かに眠そうにうとうととする相手が目に入り。
「ただいま、来てたんだな」
( こんな時間だしかなり待たせてしまったのだろうなと考えつつ浴室に向かえばさっさとシャワーを浴びる。
相手の胸にある不安さえも気付けず、手早く入浴を終えては思い出した様にジャケットの内ポケットからネックレスを取り出し首に付けて。
やはりこれが無ければなと無意識に表情が緩んでは寝間着のパーカーとジャージに着替えリビングへと戻って。

  • No.763 by 露木 菊  2015-04-12 02:47:43 


>桐崎

(中々戻らない相手、そんな相手の気苦労も知らずに不安と苛立ちばかり募れば相手が帰宅しても素直に喜べず、部屋に入ってきた瞬間香った強い香水の香りに眉を顰める。
疑ってはいけない、そう思うのにシャワーから上がってきた相手がネックレスをしているのを見ては“店では外してたのに”と自分がいる時だけネックレスをする行為がわざとらしく見えてしまい。
瞬間醜い嫉妬が爆発して相手の疲労も考えずに相手がリビングに来た途端突如噛み付くような口付けをしては営業時間などとっくに過ぎているのに未だに残るアルコール臭に眉を潜め一方的に相手を突き離すと刺のある視線を向け「…………酒の匂い。…あの新人とホテルで呑んで遊んでたのか?」と。
すぐにハッとなって気まずげに目線を逸らすも一度溢れた不安は止まってくれずに微かに息を震わせ視線を落とし。
「…ネックレス、さっきまで外してただろ。…迎えに来なくて良いって突然言い出したのも俺が重たいからか?…それとも、邪魔だから?」
(不安げながら相手を責めるように述べてはそんな自分が嫌でギリッと歯を食いしばるもつい八つ当たるよう相手を睨み付け。
「新人のホステスとも仕事付き合いとか言って随分親しそうだもんな。……服も一緒に買って態々其奴の店行って指名の約束までするとかあんた其奴のこと好きなんじゃないの?…どうせホストのバイトも女と遊びたくて始めたんだろ?」
(相手が男子生徒から嫌味を言われ続けついさっきまで真面目に仕事をしていたとも知らず相手を端から疑う最低な言葉を並べてしまっては、流石に言い過ぎたと思うもすぐに謝罪の言葉が出てこずまた視線を逸らし、溜息を吐いてしまって。
この時、携帯を盗み見なければ知り得ない、服の買い物の事や指名の話をつい口走っていることは気付かずに。

(その頃、相手のバイト先のオーナーが相手にメールしており《今日は遅くまでお疲れ様。ついさっき付き合わせたばかりで悪いんだけど、実は支配人(中性的顔立ちの男
が君を偉く気に入っちゃってさ。明日からも暫く仕事終わりに君に酌を頼みたいって言うんだ。申し訳ないけど店の経営にも関わるから相手してくれないかな?昼と夕方のバイト時間は考慮するし勿論お礼は弾むから》と。

  • No.764 by 桐崎 繿  2015-04-12 14:32:23 




>露木

( 噛み付く様な口付けと共に力強く睨み付ける視線に呆気に取られるも自分の行動が誤解を招いてたなんて知らず取り敢えず話さなければと。
しかしそれと共に新人とのメールの内容の話が出て来ては何故知ってるんだと疑問を抱く。
「……………何でメールの内容知ってんの??」
( ポツリと出た言葉、別に相手になら携帯を見られる事くらい構わないし新人とメールをしてた事は話してた。
しかし何故内容まで知ってるのかと思えば、以前勝手に既読が付いてた事を思い出して。
「………アフターとかはしないってこのバイトする前にあんたにも言っただろ。………ホテルなんかに行ってないしあの新人とは本当に友達なだけ。………分かるだろ、ああいう店って高いんだよ。お茶一杯で千円近く取んの。だから散々指名して貰ったから俺もお返しするって…」
( 誤解を解こうと弁解を試みるもこの状況故に言い訳にしか聞こえず溜息を付いては俯く。
自分の浅はかな行動や上手く説明出来ない事に沸々と腹立たしささえ過ぎり頭をガシガシと乱しては「………で、なんで携帯のメールの内容知ってんだよ」と何処と無く責め立てる様な言い方になってしまい。
責任転嫁するかの如く相手を責める様に見詰めた所で携帯が鳴り響けば話をしてる最中にも関わらず直ぐにメールを開く。
寮へ戻るまでは仕事を頑張って給料日になったら駅近くに新しく出来たプラネタリウムに相手を連れて行こうと思ってたが気不味い雰囲気になれば言い出せず。
《了解です、得に用事も無いんで》
( あっさりとした返事を送り結局素直になれないままスタスタと相手の横を通り過ぎベッドに横になって。
「疲れてんだよ。俺もう寝るから」
(正直眠くなんてないしこの時間まで待ってくれてた相手と甘い時間を過ごすつもりだったが性格上からか不貞腐れた様に相手に背を向けて。

  • No.765 by 露木 菊  2015-04-12 18:42:34 


>桐崎

(相手の弁解をいつもなら容認できたのに相手の頭を掻く仕草が自分を煙たがっているように見え、言い訳に聞こえてしまっては「…なんだよそれ」と依然相手を責めるように呟き、メールの内容を何故知ってるか聞かれてもすぐに謝罪出来ず目を逸らして。
しかし此れでは拗ねてるだけの子供だと謝ろうとしたところ相手がメールを始めて其れが仕事のメールとも知らず、自分との事なんてどうでもいいんだと被害妄想してはベッドに横になる相手を睨み。
相手が自分の好きなプラネタリウムに行く計画を立ててくれていて、今日も接待で疲れが溜まっているなんて考えもせず寝ようとする相手の肩を乱暴に引いては仰向けにさせ「まだ話終わってないんだけど」と苛立ちをぶつけ。
「そうやってすぐに寝るのは疚しいことがあるから何じゃないのか。今のメールだってどうせあの新人からなんだろ?…俺と話してるのにすぐ返信するなんてよっぽどその女が大切なんだな」
(新人とは何でもないと言われたのにガミガミと一方的に怒っては「……帰る」と言って相手の話も一切聞かずにさっさと部屋を出て。

__『…それで深夜に一人で帰って来ちゃったの?』
(翌日、アパートの一室にて激しく後悔してうなだれる自分に突如訪れた兄が呆れ顔で『流石に今回は繿に同情するよ』と溜息を吐き。
『…菊さ。素直と我が儘は違うんだよ。…繿が浮気してないことくらい菊が一番わかってるでしょ』
「………」
『で、ちゃんと謝ったの?』
(兄の問い掛けに携帯を無言で見せ《昨日(深夜)はいきなり当たり散らすみたいに責めて御免。あんたの話も聞かずに最低だった。…謝りたいからまた部屋に行っていいか?》と相手に送信したメールを見せて。
『別に確認しなくても直接行けばいいじゃん』
「…部屋にいきなり行くの鬱陶しくないか?いくら付き合ってても俺みたく付き纏われたら暑苦しいんじゃないかって。…あいつから此処に来たことないし…」
『いやそれは菊が先に繿のところ行くから………、…まあいいけどさ…』
(また呆れ顔する兄にやっぱり自分は煙たいのかと溜息を吐いては相手からの返信を待ちつつ兄と暫く話した後、バイトに出かけて。

(夜、相手の勤務終了時間、端正な顔立ちをしたあの支配人がきつい香水の匂いを漂わせながら訪れ、さっそく相手を隣に座らせては『本当かわいい子だね』と相手の髪を撫で回し上機嫌に酒をのみ一向に相手を離そうとせず。
それは深夜を周っても続き他のホストたちは香水と酒にやられ“桐崎あとは任せた”といった感じで完全に伸びてしまっていて。

  • No.766 by 桐崎 繿  2015-04-13 22:34:08 




>露木

( 翌日、またもや相手と喧嘩をしてしまったと項垂れつつバイトの休憩時間に相手からのメールに気付けば今日も支配人は来るし帰りは多分深夜になるだろうと考え《悪いけど今日も遅くなる》と素っ気無いメールを送った後で激しく後悔して。
どうしてこんなにも素直になれないのかと溜息を漏らしつつ今日もあの支配人が来る為清掃や準備を済ませては出迎える体制に入って。
きつい香水の匂いを纏わせる支配人が訪れ“匂いには敏感故に結構来るな”なんて考えては大人しく隣に腰を下ろし酒を注いで。
『この前街で君の事見付けたの、恋人居るのね』
「……………まぁ」
『綺麗な子じゃない。これはペアリング??』
( ポケットから出てたネックレスをスルリと取られてはペアリングを面白そうに見詰める支配人から視線を逸らす。
返して貰おうと手を伸ばすも上手く避けられては眉間に皺を刻むもそれをなぞられて。
『バイトに打ち込んでるみたいね』
「あぁ………はい」
『来週のシフトは休み結構取ってるみたきじゃない』
「………えと、まぁ…恋人と喧嘩してて………来週は一緒に過ごしたいって言うか………駅近くに出来たプラネタリウム…連れて来たくて」
『へぇ…結構あそこ人気だものね。なら君の給料弾む様に沢山高いお酒頼んで上げなきゃ』
( 結局良い人なのか悪い人なのかも掴めず流される様に飲まされ漸く開放して貰えたのは朝方。
フラフラと寮へと戻り自室にてぶっ倒れては珍しく高級過ぎる高い酒を飲まされたか僅かに酔いが回って。
視界が不安定にクラクラとしたまま相手の連絡先に電話を入れるも脳内ではあの新人に連絡を入れてるつもりでいて。
「…あのさ、明日俺休みだから指名しに行くから」
( 留守番電話に上記を残し、続いて新人に連絡を入れては相手に電話をしてる物だと勘違いしていて。
「………露木、前はさ………その…ごめん。来週空けといてくれると…嬉しい」
( ポツリポツリと言っては電話を切り疲れからかベッドに倒れ込み寝息を立てて。

  • No.767 by 露木 菊  2015-04-13 23:30:51 


>桐崎

(翌朝、アパートにてベッドの中で昨日相手から届いた冷たく感じるメールを見返してはやはり昨日は言い過ぎたというか相手を怒らせて当然だったと反省し小さく溜息を吐く。
そこで漸く相手からの留守番電話に気付きその内容を聞いて、は?と眉を潜めて単なる間違いなのに態々報告してきたと馬鹿な勘違いをしてはさっき反省したばかりなのにムッと拗ねて《態々報告どうも。明日はせいぜい女と楽しめよ》と疲れてる相手に対しまたもや当たり散らすメールを送りつけて。直後に後悔するもすぐに謝れるほど器用ではなく「…俺の馬鹿…」と一人空虚に呟いて。

(そして翌日、結局相手が電話をかけ間違えたと知らないまま朝帰りのバイトを終えてはアパートへ向かうもその途中で突如高級リムジンに横付けされて車の窓が開くと強い香水の香りと共に綺麗な男、支配人が顔を出し『もしかして貴方って繿君の恋人?』と。
「…え、まあ…はい」
『やっぱり。ねえ今日の夜、繿君のバイト先に来ない?一緒にお話がしたいの』
「え…、でも繿は今日休みじゃ…。……それにあなたにお話することは…特に」
『あらはっきり言う子ね。それと繿君が休みなのは知ってるわよ』
(そう言って見せてきたのは相手のネックレスから外されたペアリングで、何で…と問う前に『返して欲しいでしょ?今夜お店で待ってるわ。磯貝君もいるから安心して』と早々に去られてしまい。
リムジンが去った方を呆気に取られながら見つつ相手はペアリングがなくなったことに気付かなかったのだろうかと疑問に思いながら、店に行かないわけにも行かないため夜の予定を開けて。

(一方で新人は相手からの留守電を聞いて、どうしよどうしよとあたふたしつつ相手が今日店に来るとも知らないため先輩である希久に『ら、繿君いつ来るかな』なんて落ち着きなく髪や服を正したり店内を行ったり来たりしていて。

  • No.768 by 桐崎 繿  2015-04-14 00:57:45 




>露木

( 間違った電話に気付かないまま朝を迎えシャワーを浴びた所で相手からのメールに気付き“何の事だ”なんて考えては電話履歴を開く。
確か最初はあの新人に連絡した筈…と思うもどうやら最初に電話をしたのは相手の様子。
寝惚けたのだろうかと思うも相手をあれ以上怒らせまた溝が出来るのは嫌だと思う反面まだ素直になれず。
そう言えばまだネックレスとペアリングを返されて無いと思えば不安が過ぎり昨日強引に交換された電話番号を開いて支配人に連絡をして。
『あら、今日はオフでしょ??ゆっくり休みなさ…「ネックレス…取りに行きます」』
『凄く大事にしてるのね、でもまだ駄目』
「な…何でっすか」
『大丈夫よ、無くしたりしない。でもまだ駄目よ』
( 意味の分からない事を言われ電話を切られてしまえば従うしか無く。
次の仕事の時にでも返して貰おうと思うもやはり不安で《それ、すげぇ大事にしてるんで傷付けたり無くしたりしないで下さい》と無愛想なメールを送り。

( そして夕方、新人とホステスの働く仕事先へと向かえば新人を指名し席に付いて。
まだ慣れてないのかトタトタと小走りで此方へ来た新人に気付いて。
『あの…態々ありがとうございます。でも…あまりお金使わなくて大丈夫ですよ??』
「別に平気、俺もそれなりに稼いでるし。それよりあんたも俺の店に結構出してくれただろ」
『流石に希久さんにばかりお世話になれないですし』
「……………取り敢えず一番高い酒、頼む」
( 相手が支配人と会ってるとも露知らず、今までの礼をしようと注文をしては他愛無い話をして。


  • No.769 by 露木 菊  2015-04-14 05:11:59 


>桐崎

(夜、営業時間が終了した相手のバイト先へと訪れては男子生徒が出迎えてくれて『先輩何かあったんすか』と心配顔で耳打ちされるも自分もさっぱりのため小さく首を傾け案内されるまま既に酒を飲み始めていた支配人の隣に座り「…それで、話って何ですか?」と速く相手のネックレスとペアリングを返して欲しく早速本題を切り出して。
『まあまあそんなに焦らないで、君も呑みなさい』
(進められるままに男子生徒が作った酒を口にしてはその酒の薄さに気を遣ってくれたと分かり感謝しつつ支配人が何を企んでいるのか気になり「あの…」と話を促して。
『もうせっかちね。…実はあたし繿君のことすごく気に入っちゃって是非あるお店で少しの間働いて欲しいの。そこの店は“そっち系”の人専門なんだけど最近経営が傾いてて繿君が来てくれればとても助かるなと思って』
「…はぁ…、で、何で本人に直接言わないんですか?」
『あら。だって“そういう所”で手伝って貰うんだから恋人の許可が必要でしょ。君が了承したって言えば繿君も聞き入れやすいだろうし』
「……でも俺が了承しないとネックレス返してくれないんですよね。それって脅迫じゃ『
脅迫?人聞きが悪いわね。親切のつもりよ。…で?どうするの?』」
「俺一人では決められません。…繿に聞かないと。…それに俺が了承したって聞いたら繿がなんて思うか…」
『でも此れ、返して欲しんでしょ?』
「…………」
『手伝いって言っても一週間だけでいいの。君が今、条件を飲んでくれればネックレスは返して上げるわ。あーそれとホストのバイトも辞めてもいいよう手配してあげる』
(楽しげに笑う支配人にやっぱり脅迫じゃないかと軽く睨み付けつつ内心、これ以上相手が自分以外の誰かに笑顔を向けたり触られたりするのは嫌で一週間我慢すれば相手はホストを続けなくて済み自分との時間が増えると思うと悪くない話に思え。
相手の仕事を勝手に決めるなんてどうかしてると思うも後から話せばきっと分かってくれると甘い考えでいては「……約束守ってくださいね」と。
『じゃあ繿くんは暫くあたしがお借りするわね。ネックレスも直接本人に返しておくわ』
「……あの、その店も接客だけ、ですよね?」
『当然よ。如何わしいことなんてないわ』
(上機嫌に笑う支配人とは逆に自分の心は穏やかではなく相手に早く謝らなくてはと思う一方今頃新人の店で楽しくやっているのだろうかと嫉妬しては薄い酒を軽くあおって。

(その頃新人の店では他のホステス達が相手に惚れ込み『繿君格好いい!!』『今日は私の奢りね』なんて言いながらどんどん酒や食べ物を頼み新人を押しやる勢いで『私が一番好きよね?』と相手の気を引こうと競っていて。

  • No.770 by 桐崎 繿  2015-04-14 12:32:59 




>露木

( 携帯片手に相手からの連絡やメールを期待する無愛想極まり無い客だったが待っても来ない事に項垂れ他のホステス達の言葉など耳に入らずにいて。
新人を呼び戻し「そろそろ帰る、また来るから」と言い残しては会計を済ませ店を後にして。

( 寮への帰り道を歩く途中、黒塗りのリムジンが自分の横に横付けされてはスモークの掛かった窓が下がりあの支配人が胡散臭い笑みを浮かべていて。
『御機嫌よう、少し話がしたいの。乗ってくれる??』
「……………ネックレス…返してくれます??」
『返して上げるわ。だからお話しましょう』
( ほぼ強引に車の中へと乗せられ不機嫌極まりない表情で居れば支配人が迎えに座って。
『良い話があるの。貴方の恋人さんにもちゃんと了承取ったわ』
「何なんすか」
『ほら、“そっち系”の人が来るお店ってあるじゃない??一週間で構わないわ、こっちで働いて欲しい』
「……………は??」
『それに貴方ホスト辞めたがってたじゃない。あんな小さい居酒屋に戻りたいなんてびっくりだわ』
「待って下さい………」
『明日からお願いね。ちゃんとホストも辞めさせて上げる。ほら、ネックレスも返して上げるわ』
( 相手が了承しただなんて信じられずに居るも寮の前で下ろされては暫し放心状態でいて。
相手の胸の内も知らず悲観的に考えてしまっては唇を強く噛み締めさっさと部屋に入って。
ポストには予約していたプラネタリウムのチケットが二人分あり、雑にそれを取ってはテーブルの上に放り何とも言えない気持ちになり。

  • No.771 by 露木 菊  2015-04-14 21:33:23 


>桐崎

(漸く支配人から解放されては肩の力が抜け深い溜息を吐くもすぐにでも今のことを相手に話さなければと携帯を取り出して電話を掛けるが留守番電話に切り替わりそう言えば新人の所に飲みに行ってるんだと思いつつ「…繿?…この前はごめん。返事くれないってことはまだ怒ってるんだよな。…でもあんたのバイトのことで話したいことがあるから会いたい。何時になっても待つから今から寮行くな」とまだ相手が電話をかけ間違えたと知らずに返事がないことを怒ってると勘違いしつつ、相手の都合も聞かずに寮に行くと言い切って。
それからすぐに相手のバイト先を後にするも何故か男子生徒も付いて来て『寮行くっすよね?俺も一緒なんで』とどこか以前よりも大人びたふうに笑い、男子生徒は女好きになったと勘違いしてるため断ることもないかとややほろ酔い気味にコクリと頷きそのまま一緒に相手の部屋の前まで来て。
「じゃあ此処で。おやすみ」
(軽く手をヒラリとし相手はまだ帰ってきていないものだと思って合鍵を出してドアを開けようとしたところ、突如その腕を男子生徒に掴まれ廊下の壁際に手を引かれて。
「…磯貝?」
『先輩…、その迷惑承知でお願いするんすけど…、今度の休み俺と一緒にプラネタリウム行きませんか?』
「え?……あ、いや…、その日は桐崎と過ごそうと思ってて…」
『でも今喧嘩してるんすよね?』
「だからこれから謝ろうとしてるんだろ。…今回は俺が理不尽に拗ねてただけだし」
『桐崎、あの新人のとこに呑みに行ってんじゃないっすか?』
「だからさっき待つって…、なんでそんな不安を煽るようなこと言うんだよ。あんたには関係ないだろ」
(男子生徒の鋭い視線にきっと酔ってるからしつこいんだと思っては少し迷惑そうに目を逸しさっさと合鍵で相手の部屋の扉を開けようとして。

  • No.772 by 桐崎 繿  2015-04-15 00:25:03 




>露木

( 廊下から聞こえた声が誰の物かなんて一目瞭然で玄関前にてその内容を聞いてしまっては眉を寄せる。
話の内容は一部しか聞こえなかったが相手が拒否の言葉を言ってるのは聞こえた、…それなのに先程の支配人の言葉が脳裏を過ぎっては玄関を思い切り開けるも相手に衝突しそうになる寸前で歩を止め。
「………行けば、良いんじゃねぇの。………ってか聞こえてっから。……………」
( こんなの子供の八つ当たりでしか無い、そんなの自分でも知ってるのに二日酔いの頭痛が襲い頭をグシャリと掴んでは男子生徒に目をやる。
『飲み過ぎたんだ、あの新人ちゃんのとこで??』
( 支配人に浴びる程飲ませられた事など相手の前で言える筈も無く更に悪くなった目付きを相手にやれば「…行けよ。…何、そいつと行く事態々俺に言いに来た訳??」と酷い言葉を言って。
男子生徒が自分に掴み掛かりそうな勢いで近寄って来ては僅かに見えた自室のテーブルに置かれるチケットに気付いたのか何か言い掛けて。
自分もそれに気付き「………あれは…、その…あの新人と行こうとしてたんだよ。彼奴最近頑張ってるから」と咄嗟的な言い訳を言って。
男子生徒の瞳が段々と怒りに戻るのを感じ取り「じゃあ俺疲れてんの、明日からまた仕事だし」と言いパタリと部屋の扉を締めて。
真っ暗な自室の中、玄関に背中を預けては自分の馬鹿馬鹿しさに自嘲の笑みさえ溢れて。

( 翌日、ラフな格好で構わないと支配人に言われた為普段着で支配人の元へと向かえば自分の学校と同じ制服を手渡されて。
「…あの」
『そ、それがこのお仕事の“制服”よ。高校生なんて滅多に居ないし面白そうだな、なんて』
「………不味くないっすか、これ」
『大丈夫よ、私を誰だと思ってるのかしら』
( 渋々それに着替え何時も着てる様な楽な着方にしては支配人の元に戻り。
『さて、フロアを案内するわ』
( 手を引かれ相手と揃いのペアリングをしっかりと内ポケットに入れては不機嫌そうな表情のまま後を着いて言って。

  • No.773 by 露木 菊  2015-04-15 01:19:57 


>桐崎

(まだ帰宅していないと思っていた相手が部屋から出てきてはその怒った様子にすぐに謝らなければと口を開くもその前に冷たく聞こえる言葉を言われては小さく目を見開き。
しかしそれよりも何処か辛そうな相手が気になり“繿?”と手を伸ばそうとするも男子生徒の言葉を鵜呑みにし、その後続く相手の言葉も真に受けてしまっては相手に触れようとした手をギュッと握り締め、謝るタイミングを完全に見失ってしまい。
バタンと閉ざされる扉、素直になるなら今だと思うも相手が新人を構ってると思うと卑屈になってしまい、自分が相手と居たいという我が儘で相手を売るような真似をした癖にその事を謝ること無く男子生徒の制止も聞かずにその場を立ち去って。

(支配人の店、客達はフロアに現れた相手にすぐ惚れ込んでは我先にと高い酒を頼んで支配人がその中から一番高い酒を頼んだ男を選び相手にその席へ行くよう指示して。
一番高い酒を注文したのは小太りの中年男で相手をニヤニヤと足先から頭まで見てはポンポンとソファを叩いて隣に座るよう促し。
『君、本当の高校生?それにしても悪い格好してるね。不良だったの?』
(失礼なことを平気で言いながら厭らしく相手の内股に手をおいてさすり『まあまあ呑みなよ』と連日疲労溜まっている相手に対し強い酒をどんどん進め『繿君って言うんだ。君なら女の子の格好しても似合いそうだね』と変態発言を鼻息を鳴らしながらいっていて。

(その頃自分はバイトまでの時間、カフェで昨日のことをずっと後悔しておりそれでも相手にメールを送れずにいて。
相手と仲直りしなければ一週間我慢するどころか一生会えなくなってしまう。
わかってるのに素直になれず相手が自分のせいで嫌な思いをしてるとも知らず相手のアドレスを開いたままずっと靄々していて、男子生徒からの《休日プラネタリウム行くの考えてくれませんか?》というメールもずっと返せずにいて。

  • No.774 by 桐崎 繿  2015-04-15 09:56:47 




>露木

( 何とも気色の悪い接待、酒は嫌いじゃ無いがあんなにも高価な酒を飲まされ視界が歪んだ経験は初めてで躊躇しがちに酒を流し込み。
酒を仰がなければやってやれないこの時間、増してや相手以外の男なんて考えられず僅かに距離を起きつつ早く退勤時間が訪れるのを待って。

( 初日だからと言う事もあり夕方に上がらして貰えれば支配人に別室に呼ばれ時給を言われて。
高額な値段に驚くも良い事をして稼いだ金では無いと複雑な気持ちになりながら寮へと戻り。
テーブルの上で寂しくあるプラネタリウムのチケットを見詰めてはそれなりの値段したのになと。
相手は男子生徒の誘いを拒否していたし自分の一方的な苛立ちをぶつけてしまったに過ぎないのにと激しい後悔に苛まれては何度も携帯を見詰めて。
まさか本当に新人を誘うのも気が引け青年でも誘おうかと悩んでいて。
そんな時、ふと新人から連絡が来ればどうやら今週はホステス(希久)に続く人気だった様で。
「そか、おめでと。あのさ、プラネタリウムとか…好き??たまたまチケット2枚あるんだけど明日これやるからさ。希久とでも行ってこいよ」
( 新人の返事など聞かずに一方的に言ってしまえばっさと電話を切ってしまって。

  • No.775 by 露木 菊  2015-04-15 12:35:03 


>桐崎

(結局相手に何も連絡が出来ないまま翌日を迎えては朝からどんよりと相手から何の連絡もない携帯を見詰める。
もしかしたら相手は新人とのメールに夢中なのかと悲観的になるも、仕事の事を言ってないのがどうしても引っ掛かり何があってもそれだけは謝らなければと気を奮い立たせ寮へと足を向けて。

(到着した寮、すぐに相手の部屋にと足を進めようとするが何やら学生たちがざわついていて“共同スペースに桐崎が可愛い女の子”をつれてると。
まさかと思い共同スペースに足を向けるとソファに並んで座る相手と新人が居て丁度チケットを渡すところで見事に“本当に新人と二人で行くんだ”と勘違いしてはショックで後退り。
今すぐこの場から逃げ出したい、いっそのこと自分は男子生徒の誘いに乗ってしまおうかと捻くれた感情が湧き上がるも、相手と離れ離れになるなんて考えられず“絶対にやだ”と思えばその直後人目がある中ズカズカと相手と新人の元へ近寄りチケットを持つ相手の手を掴みあげて「…何、俺以外のやつと行こうとしてるんだよ」と鋭く相手を睨み付け。
その時相手の目の下に隈ができ疲れていることに気付くも我が儘な感情は収まらずグッと腕を強く握り。
「俺達、付き合ってるんだよな?……それともあんたはその女のこと好きなのか?」
(低声で相手を見下げ見当違いなことを述べてはそんなことにも気付かず嫉妬を顕わにして冷たい目つきを微かに揺るがせ。
「何でだよ…。…なんで俺がいるのに他の奴に構うんだよ!!最近その女のことばっかり……。やっぱり俺なんて熱苦しいって思ってんだろ?勝手に迎えに行くし無断で部屋に上がるし…、煙たいなら煙たいって言えよ!!」
(声を荒らげだだをこねる子供のように感情をぶつけてはその影響か能力が微かに解放されフワリと自分の髪や服が揺れ動くも全く気が付かずに「俺のこと鬱陶しいって思ってるんだろ?!いつもその女と楽しそうにメールしてるもんな。あんなに酔うまで飲んでさ。俺といるより楽しかったんだろ?」と相手に謝るはずが完全に逆ギレして訳の分からない言葉を感情的に並べ立ててはそれに比例するように能力が身体から漏れて相手の腕を傷つけてしまうも冷静さを欠いていたためそれすら気付けないままで。

  • No.776 by 桐崎 繿  2015-04-15 14:15:51 




>露木

( 翌日、偶々新人が寮の近くに居るとの事で折角だからチケットを渡そうと共同スペースへと呼ぶ。
丁度ホステス(希久)も休みを取ってくれたらしく新人と共に行く約束をしてくれたみたいで無駄にならなくて良かったとチケットを渡そうとして。
しかしその刹那、共同スペースの扉が開いては怒りに瞳を染める相手が自分の腕を掴んで来て。
自分が口を開く前に相手が珍しくも怒りを見せて来れば此方も我慢ならず「煩ぇな!!!お前だって磯貝と行くんだろうが!!!」と叫んでしまって。
何故集まってたのか漸く人集りに気付いては口を噤むも泣きそうに狼狽える新人に目をやりチケット2枚を強引に手渡して「帰って良いよ」と。
ヅカヅカと扉へ駆け寄り大きな音を立てて締めては再び相手の元に戻り切なさの滲んだ瞳で相手を睨み付け僅かに赤くなった腕に目を向けて。
何処と無く能力が溢れそうになってたのは感じた、人目に触れては行けないだろうと新人を先に帰し扉を閉めただなんて伝わる筈も無くて。
冷静を保つ様に試みるも冷静でなんて居られず、此方は此方で嫉妬に塗れそうになっており。
何故自分を支配人の支店に行かせる事を了承したのか等聞きたい事は沢山合ったが言い出せず。
相手の手を取っては「…昨日、支配人の支店で気持ち悪りぃ親父にめちゃめちゃ触られた。すっごく嫌な思いした」と皮肉を言って。
「あんたが了承したんだってな」
( 眉間に眉を寄せて言えば悔しそうに手を離し「何で俺の事縛り付けんの、…俺だって」“お前の事閉じ込めたいくらいに縛り付けたいのに”と言うそれは言葉に鳴らずさっさと共同スペースを後にしようとして。

  • No.777 by 露木 菊  2015-04-15 22:32:27 


>桐崎

(相手の大きな声に小さく肩を揺らしては新人を帰して乱暴に扉を閉ざす相手に、それが自分の能力を人目に触れさせないためだとは知らず完全に怒らせてしまったと勘違いして逆ギレしたことを後悔するも靄々した気持ちは収まらずキッと睨みつけ。
が、相手の切なげな表情に“なんでそんな顔するんだ”と表情を歪めると同時に赤く腫れた腕に漸く気付いて“御免”と咄嗟に謝ろうとするも手を取られ言われた言葉に一気に罪悪感に苛まれグッと押し黙り。
続く“何で俺の事を縛り付けんの”という言葉が深く胸に突き刺さりやっぱり重たかったんだと思い込んでは身勝手に落ち込むもせめて謝らなければと去ろうとする相手の腕を取って。
「……御免、勝手に変なバイト了承して…、嫌な思いさせて…。でも……」
(“繿を独占したかったから”と言おうとして、そんな言葉は今の相手を束縛するものでしかないと飲み込み「……暫く、距離置くようにするから」と俯いて述べては自分のせいで赤く腫れてしまった手を軽く撫で「あの女と出かけても何も言わない。…でも……俺と別れるなんて言うなよ」と相手にとって混乱させるような言葉を切なげな眼差しを向けて述べると返事も聞かずにその場を後にして。

(その後、自分はいったい相手に何が言いたかったのかとフラフラ歩いては支配人の支店に来て、まだ開店前の店内に入っては『誰だ、アイツ』とざわつく店員を無視して奥の事務所に行き扉を開いては、仕事をするでもなく店員の一人と戯れる支配人の前まで来て。
『あら。繿君の恋人じゃない。こんなところまでどうしたの?』
「……繿をこの仕事から下ろしてください」
『ふーん。でもいいの?ホストのバイトやめさせるって条件取り下げるわよ。そのペアリングも頂くことになるけど』
「それは駄目です。…だから俺が代わりに働きます」
『嫌よ。あたしは繿君が気に入ってるの。それに君、お酒呑めないんでしょ?』
「呑むようにします。それに…男なら彼奴より俺のが慣れてますから」
『でも昨日一日繿君が来てくれただけで売上が上がったし繿君を指名してくれるってお客さんも沢山ついちゃったのよね~』
(髪をくるくると指で巻く支配人にそこをなんとかと食い下がるつもりは一切見せずに頭を下げて頼み込んで。
内心、なに馬鹿やってんだろと自分を愚弄しつつも相手に言われた言葉や表情を思うとこの行動は間違ってないと思えて。

  • No.778 by 露木 菊  2015-04-15 23:32:20 

(/すごい今更ですが日本語の間違いに気づきました滝汗
最後の()の中の”食い下がるつもりは一切見せず”ってところ。
おもいっきり食い下がってるのに一切見せてないってどういうことだって感じですよね汗汗

”そこをなんとかと食い下がっては頭を下げて頼み込んで”
に訂正しときます。駄ロルなのにさらに混乱させてすみません。
日本人なのに日本語に疎いんです(^_^;)

  • No.779 by 桐崎 繿  2015-04-17 00:53:51 



>露木

( 支配人は深く頭を下げる相手の顎を掴みゆっくり口角を上げては面白そうに笑みを深めて。
舐め回すかの様に視線をやっては『…仕方無いわね』と言うも表情は何処か妖しくも晴れやかで。
『良いわ、君の聞き入れ呑んで上げる。君可愛い顔してるしね。ただ此処の店のお客さんは皆変態だからね、君くらいの顔立ちなら女装なんかさせられちゃうかもしれないわよ』
( サラリと変態地味た事を言えば『明日から来なさい、君の働きぶり見て判断して上げるわ』と。
それから支配人は従業員であるホストに相手を送らせる様に言いリムジンのキーを手渡しては『待ってるわね』と笑みを浮かべて。

( その頃、自分は相手に対しての行動を深く後悔しておりそれと共に相手はまだ心の何処かで自分を“女好き”と見てるのだろうかと。
無理も無い、新人との事だって疑われて当然だし何せこんな仕事をしてるのならそう思われても仕方無い。
激しい不安と後悔に陥る中、ふと携帯が鳴り響けば慌ててそれを取り応答する。
相手はどうやら支配人、どういう風の吹き回しか明日は休みをくれるらしく小さく首を傾げつつ受け入れては携帯を置いて。
幾ら休みと言えども相手とは喧嘩してるしする事も無い、居酒屋のバイトは午前中のみ。
久し振りにたっぷり寝るか、なんて考えては取り敢えず朝からのバイトの為浴室へ向かいさっさと寝ようと考えて。

( 翌日、バイト先にてテキパキと仕事に取り組んでは何とか相手に謝るタイミングを図るもやはり素直になれずにいて。
眉を下げ休憩時間を終えてはホステスと共に新人が来てるのに気付きそちらへと向かって。
軽く挨拶を済ませチケットの礼を言われるも首を横に降っては気にしなくて良いと。
『でもほら、あそこのプラネタリウムって家族向けじゃないから少し高いじゃない』
『確か…カップル向けなんですよね、演出も通常よりロマンチックに出来てるから高いって』
『どうしてそんなチケット手配したのに行かないの』
「行く人いないんだよ。先に誘われてたみたいで」
( 素っ気無く言い気にしてない振りをしては注文を受け中房へと戻って行って。

  • No.780 by 桐崎 繿  2015-04-17 00:57:51 




(/ふおお全然大丈夫ですよ!!!
寧ろ素敵展開美味しいです(^q^)
わ、私のが色々日本語おかしいと思いますけど…「あ??何だこれ意味分かんね」ってなったら是非言って下さいね!!!!!
そしてそして毎度の如く菊君素敵です←
我が儘な繿に頑張って尽くしてくれてるの見ると涙止まらないんですけど((ry
もう嫉妬とか束縛とかこの微妙な距離感とか全部大好きなんでs←
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

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