xxx 2014-12-29 00:12:16 |
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>露木
( あれから女子大生のお陰でようやく寮に入れては短く礼を言い自室にてシャワーと着替えを済ませる。
ランドセルの雑誌をパラパラと開いては確か一人の少女はオレンジ、一人の少年は青と言ってたなと思い出しては勉強時に使うルーズリーフの1枚に忘れぬ様にと子供達の名前と希望の色を書いて。
( 翌日、孤児院に行く予定だったと言うのに目が覚めたのは昼頃。
慌てて着替えを済ませては街を抜け孤児院へと向かい出迎える子供達と共に院主の叔母さんに軽く挨拶をしては小学校に上がる子供達の楽しそうな様子に表情を緩く和らげて。
『繿兄ちゃんジーンズ破けてる-』
「破けてんじゃ無くてダメージジーンズだから」
『ダメージジーンズ??』
「ってゆ-かお前また工作の時服も一緒に切っただろ、袖ボロボロじゃん」
『ダメージtシャツだよ-』
( ケラケラと無垢に笑う子供達に呆れてた所、出掛けてた少年がパタパタと走って来ては『お客さんだよ!!!』と笑顔で告げて来てゆっくり立ち上がれば少女を抱えたまま少年の案内する場所へと向かう。
そこにいたのは足裏に刺さった画鋲を抜く相手の姿、“客ってあんたかよ”と表情を歪めるも相手から画鋲を受け取っては「使ったらちゃんとしまえってんだろうが」と子供達を軽く叱り付ける。
しゅんとしながら謝罪する子供達の頭をポンポンと撫でては相手に向き直り棚から絆創膏を取っては雑に渡して。
「こいつを送ってくれた事なら礼を言うよ。用事が済んだなら…」
『やだ!!!まだ帰っちゃ駄目!!!僕お兄さんと一緒に遊ぶんだから!!!』
「……………」
『繿兄ちゃん良いでしょ??………ちゃんとお野菜も残さないで食べるから』
( 涙目の少年に負け溜息を付いては相手に目をやり「………って事らしい。毎日毎日野菜ばっか残されても困るんでな、暇なら付き合ってくれ」と無愛想に言っては嬉しそうに相手の腕にぶら下がる少年をチラリと見詰めて。
( 先程の部屋に案内し相手に「画鋲を踏むとか注意力無いんだな」と意地悪く笑っては再び子供達の和に戻りランドセルの色のメモを取り始める。
『私ピンクがいいなぁ!!!』
『僕は緑!!!』
( 一度に話し出す子供達との会話も慣れた物、上手く聞き分けては何とか全員分を聞きふうっと息を付き立ち上がる。
子供達に囲まれる相手はやはり昨夜の男と親密な関係を気付いてるのだろうか、どんな美形でもやる事はなってるんだなと心で悪態付いてはコーヒーを入れにキッチンへと向かう。
相手の秘密をバラすつもりなど毛頭無いが相手の出方によってはこちらも動かなければならない。
ならば大事になる前に子供達への資金を貯めなければなと考えては多めに仕事を入れるべくバイト先にメールを送る。
一応子供達の相手をしてくれてる相手の分のコーヒーも入れては子供達と相手の居る部屋へと向かっては相手にコーヒーのカップを手渡して。
>桐崎
(思いがけない人物の登場に驚いては部屋に通され意地悪く笑われても頷くだけで。
子供達に囲まれる相手は今までの印象を覆すほど別人に見え、別室に行く相手を確認した後、子供達を見ては「ランドセル、あのお兄さんにもらうの?」と尋ね。
『そうだよ!!これも繿兄ちゃんがくれたの!それにね、いつも僕達と遊んでくれるんだよ』
(笑顔で言う少年の手には児童向けの本。まさか相手がと半ば信じがたい思いでいると此処の院長らしき女性が『繿君にはいつもお世話になってて。あの子がいるからこうしてみんな笑顔なのよ』と。
“人は見かけによらない”とはこの事かと思い、相手が校則を破ってまでバイトをする意味を察しては相手に嫌がらせをした自分が恥ずかしくなる。
しかし相手に弱みを握られていることには変わりない。
もし相手が告げ口すれば、自分は教員になれずこの子供達を教えることもないのだろう。
否そもそも相手が告げ口してもしなくてもあの店を出ないことには何ともならないかと。
無意識に遠くを見る目になっているところ差し出されたコーヒーカップに顔を上げ頷く程度に頭を下げて受け取るとチラと相手を見て院長と遊ぶ子供達に視線を戻し。
彼奴等(子供)はあんたが夜になにしてるか知ってるのか?
(悪意を含まない、ただ純粋な疑問として問うが其れを聞いたところで何も意味が無い。
カップのコーヒーの表面が揺れるのをぼんやり見ては「…あんたのこと、少し誤解してたかも」と独り言のように呟き聞こえるか否かの声で「悪かった」と謝りコーヒーを一気に飲み干しては床にトンとカップを置き子供達の輪の中に戻り笑顔で接して。
(それから子供達に野菜をちゃんと食べたらまた来るなどと約束し、結局相手に情報を告げ口したか問わずに孤児院を後にしてレンタルショップのバイト先に向かって。
(其の頃、昨夜自分が放ったらかしにした男が相手が自分を取ったと勘違いしては『あの餓鬼、絶対落としてやる』と相手のバイト先に我が儘で傲慢な女を送り込み困らせたあげく、そのままアフターで倉庫に誘い込み痛め付けてやろうと目論んで。
『露木君が望んだことだと言えば奴も手を退くだろう』と何もかも見当違いなことを述べてはニタリと笑んで。
>露木
( 相手の問い掛けに「んな訳無ぇだろ」と無愛想に答えては自分もコーヒーを飲む。
いくら子供とは言え良くない仕事に手を付けてるとなればこの笑顔も見られなくなってしまう。
どこか遠慮がちに、それでもしっかりと謝罪の言葉を述べる相手に驚いては戸惑うももしかしたらそれ程悪い奴でも無いのでは無いかと考えてしまって。
( あれから孤児院を後にし一度寮に戻れば簡単なものに着替えにすぐバイト先へと向かう。
子供達への資金が貯まるまでほんの少し、意気込みを入れフロアへと来てはいつも通りのマニュアルをこなして。
しかし数時間後、一人の女性が指名してくれたかと思えばその我侭っぷりに離して貰えず無表情ながらに頭を悩ませる。
高い酒を頼んではくれるが流石に一人だけに付くのは色々と面倒、ふいにその女が腕を絡めて来ては『ねぇ
、煙草吸いたいわ。外に行きましょう』と。
「煙草ならフロアで吸って貰っても大丈夫っすけど」
『嫌よ、外の風に当たりたいの。早く行きましょう』
( 大袈裟な溜息を付きそうになるが何とか堪え女と共に外に出ては数人の男達に囲まれる。
問い掛ける前に無理矢理腕を引かれてはどこかへと連行されコンクリートの床へと落とされる。
「は??あんた達誰だよ」
『露木君のお友達だけど。君の事好きにして良いって言われたからお言葉に甘えただけ』
「意味が分からない。退けよ、帰る」
『流石に顔傷だらけにしたら仕事出来ないよな』
( ゲラゲラと笑う男達をひたすら睨んでは兎に角人数的に喧嘩は難しい。
ならばここは逃げるが勝ちだと判断するも出口を塞がれてはそれも適わず最終手段としては嫌だが能力を使うしか無いかと。
だがやはり出来れば使いたくは無い、男達に腕を掴まれる中懸命に思考を働かせては策を探して。
( その頃、昨夜の男は相手のいるレンタルショップに訪れては昨晩男の家に来なかった事を咎めて。
『君逆らえる立場じゃ無いよね。今日は“誰も”邪魔をしないから助かるよ。露木君がバイト終わるまで待ってるから今日はどこかにお泊りしようか』
( 至近距離で相手を見詰めては厭らしく口角を上げては『お客様にはちゃんと誠意を見せなきゃね』と。
>桐崎
(突然訪れた男に面倒そうに顔を顰めつつ“誰も邪魔しない”という当然の言葉をわざわざ言うことに引っかかりを覚える。
まさか男の勘違いによって相手に危険が及んでいるとも知らずバイトが終わっても男を無視して素通りしようとするが腕を掴まれて。
『逆らえる立場じゃないって言ったよね?』
「ええ、まあ。でもそれは貴方も同じでしょ。俺が警察に貴方が麻薬の常習者だって言えばどうなるか分かりますよね」
『構わないよ。どうせ俺の人生なんて麻薬に手を出す前から終わってるからね』
(厭な笑みを浮かべる男に身の危険を感じ逃れようとするも、裏仕事をバラすと言われては男の言いなりになるしかなく『お客様の前ではちゃんと笑わないとね』と囁かれ悔しさを噛み締めては無理矢理口端の筋肉を引き上げて。
その後、男に自ら身を寄せる形で裏道を通り相手がいる倉庫にほど近いホテル街へと足を進めて。
(其の頃、倉庫にて男達は三人がかりで相手の身体を立たせた状態で取り押さえ、他の男達がはじめから顔は狙わず鳩尾や肩などに拳を振るっていて。
『露木君、君に言い寄られて迷惑だって言ってたよ』
『にしても此奴、結構いい顔してんな。顔を駄目にするのは勿体なくないか?“あれ”で落として可愛がってやろうぜ』
『露木が何をしても良いって言ったんだ。問題ないだろ』
(男は吸引式の麻薬を取り出して火をつけると共に、それとは別に以前自分が相手に飲ませた中和薬と見た目はそっくりのタブレット状の麻薬を取り出すと相手の口に押さえつけ『飲めば楽になれるぜ』と。
>露木
( 流石に三人に対抗出来る程の力は無くそれでもなんとか逃れようとしては口元にやられる薬に顔を背ける、しかし鼻を摘まれたり殴られたりしては容易く薬を飲まされて。
グルグルと目眩がし抵抗が段々と弱まれば最初こそ頭痛を感じたものの浮いた様なフワフワとした感覚になれば心地良ささえ感じて来て。
『どうだ、良くなって来ただろ』
「……………」
( 俯きながら髪をグシャリと掴んでは皺だらけになったスーツなど気にも掛けずに立ち上がろうとするが感覚が不安定故に上手く立ち上がれず。
『ここで痛め付けるのは危険じゃねえか、人に聞かれるかもしれないし…』
『確か近くにホテル合ったよな、そこなら防音設備もあるしなかなか小奇麗らしいぞ』
『あそこ高いらしいじゃん、金あんの??』
『この餓鬼金持ってんだろ。こんな仕事してんだからさ』
( 男達に腕を取られ体制が整わないままに連行されては焦点が合わぬまま皺だらけの服装で相手と男が向かってる場所へと向かって。
( ネオンを通り抜けまだ夢見心地のままホテルに到着すると丁度相手と男がおりぼんやりとそちらを見詰めて。
『あれ、そっちはこれからお楽しみっすか??』
『良い男っすね。俺にも貸して下さいよ』
( 相手を厭らしく見詰めては口角を上げ言い、思い出した様にこちらに視線を戻せば『ちんたらしてんな、行くぞ』と。
フラフラとしながら男達へと着いて行っては相手を相手だとも判断出来ずにいて。
>桐崎
(男と共に来たホテルの受付、もう逃れることは出来ないのかと失望していると数人の男が相手を連れてくる様に目を見開く。
相手の瞳は虚ろで服装も着崩れており此処に来るまで何をされ此れから何をされるかは明白で。
今の自分に相手を救うメリットなどない筈、しかし目の前で無理矢理薬に侵され乱暴されるのを黙って見過ごすことは出来なく。
「待て…」と手を伸ばしかけるも男に制され『駄目だよ。俺に従う約束でしょ?』と抵抗虚しく部屋に連れていかれ。
(ホテルの一室、一度だけだが以前身に起きた悍ましい記憶が過っては無意識に身体が震え相手のことを考える余裕が無くなる。
それでも男に触れられ『今頃向こうも楽しんでるだろうね』とニタリと笑まれては震えている場合ではないと咄嗟にベッド脇に置いてあったガラス制の灰皿で男の頭を殴りつけ怯んでいる隙に部屋を逃げ出す。
そして相手と居た男が持っていたルームカードの番号をたよりに相手がいる部屋に乗り込んでは相手を組み開く男達を睨みつけ。
『おいおい、何だよ。邪魔すんなよ。これからお楽しみだってのに』
(此方に向かってくる男達に恐怖で怯むも気を奮い立たせては教育実習で習った護身術を慣れないながら振るって男達を床に平伏させるとベッドに横たわる相手に駆け寄って。
焦点が合っていない瞳に唇を噛み締めてはパチパチと何度か頬を叩き「しっかりしろ!!」と呼びかける。
しかし未だぼんやりする相手に舌打ちしては、その身体を背負って立ち上がり『逃げる気か!』と床で呻く男を無視して外に出るとタクシーを捕まえて寮に向かって。
(運良く誰にも見つからず自室まで来ては相手の靴を脱がせてベッドに横たわらせる。
引き出しから予備の中和薬を取り出しやや強引に飲み込ませ、水で濡らしたタオルで傷や汚れを軽く拭くと掛け布団を被せ眠るよう促して。
それから男が相手の財布からホテル代を抜き取っていたことを思いだすと、相手が素直に受け取らない事を予想し金が入った封筒を相手の鞄に忍び込ませておき。
そこで漸く肩の力が抜けては、自分はいったい何をしているのだと泣きそうになる。
少々考えなしに動き過ぎた。この先の事を考えるも考えるだけ無駄かと溜息を吐いては着替えを済ませた後、椅子に腰掛け意味もなく教員免許取得のための本を読み返していて。
>露木
( 目が覚めたのは見慣れない部屋、窓から差し込む光から朝だと告げられる。
今日が休日で良かったなんて呑気に考え辺りを見回した所椅子にて本を持ちながらうつらうつらとする相手が目に入ってはギョッとして。
まさかと一度扉の前に向かい外からドアの名前の所を見ると確かに“露木”と記されており顔色を変えては昨日の事を思い出そうと。
確か相手はあの麻薬漬けの恋人とホテルに居た、ならば何故自分はホテルなんかに居たのだろうか。
基本女とホテルに行ったりはしないし恋人となんていない、ならば何故。
懸命に頭を働かせるも相手の手に合った本がバサリと落ちては一瞬音にビクリとするもゆっくり近寄ってはその本を拾い上げる。
難しそうな内容に眉を潜めながらそれでもなんの本なのかは分かり「こいつ…教師になりたいのか」なんてポツリと零しては相手の寝顔を見詰める。
相手の前に跪き肩膝を付いては寝息を立てる相手の表情を見詰めこうしてれば綺麗な顔してるのにな、と。
僅かに湧いた悪戯心、相手の顎に手を添えるとゆっくり顔を近付け“男ってどんな感じなのかな”と僅かな好奇心から唇を奪おうとする。
あと数ミリで唇が触れると言うところ、ようやく昨夜の事を思い出しては男達の『露木が何をしても良いと言った』と言う言葉を思い出し硬直して。
ふいに相手の瞳がゆっくり開き至近距離で目が合っては大袈裟に後ろに倒れ込み表情に焦りを混ぜながら俯いて。
>桐崎
(うっすら目を開けると間近にある相手の顔。ガタンと後ろに倒れる相手はコンタクトを外していた為ボヤボヤと霞んでおり目を凝らしながら机の上を探り眼鏡を掛ける。
クリアになる視界の中で俯く相手が何をしようとして、何を思い出したかなど知る由もなく、訝しげに眉を寄せ「…なにしてんの」と寝起きのためボソッとした声色で言いながら落ちていた本を拾い上げる。
瞬間、昨夜の記憶が一気に流れ込みサァと血の気が引いて。
一度ならず二度までも男と居る所を見られた上、恐らくだが自分のせいで相手を巻き込んでしまった。
ガバッと立ち上がりよろめきながらもしゃがんでは相手の肩を掴んでその目をジッと見詰め麻薬の効果が残っていないか確かめる。
澄んだ紅い瞳と目を合わせること十秒近く、大丈夫だと判断してはホッと肩を撫で下ろすも次の瞬間には相手を睨みつけ無理矢理立たせると相手の荷物を相手の胸板にグッと押し付けクルッと身体を反転させると背中を押して外へ放り出してはバタンと扉を閉ざす。
が、あの格好のまま歩かせては流石に不味いだろうと思い自分のロングコートを手に取ると再び扉を開けコートを投げつけて「そのコートいらないから、これ以上痛い目見たくなかったら俺に近付くな」と吐き捨てるように言っては扉を閉めて。
きつい言い方になってしまったが相手を危険から遠ざけるにはこれくらい言って置かねば駄目なのだと。
丁度その時、メールの着信が鳴り開けて見てみるとあの男からで“昼にレンタル店の裏に来い”とあり。
いったい何を言われるのだろうと溜息を吐いては窓から見える空をぼんやり長め。
勿論、男達が相手に“自分が相手を好きにしていいと言った”と嘘を吹き込んだなど知る筈もなく。
>露木
( 突き放される様な言い方と共に一瞬でもあんな事をした自分が馬鹿馬鹿しく、バッと立ち上がってはさっさと自分の部屋へと向かう。
ムスッとしたまま部屋で着替えなどを済ませ人気の無い中庭で煙草を吸ってた所、思い出した様に自室へと戻っては鞄の中にある携帯を取って。
それと共に見慣れない封筒が出て来ては僅かに首を傾げそれを開く。
中にあったのは男達に取られたホテル代金、誰が入れたかなどは明確で借りを作ってしまったみたいじゃないかと表情を歪める。
自分を売ったにも関わらず助けるなどと馬鹿馬鹿しいし意味が分からない。
恩を売るつもりなら『近付くな』など言わないだろうし理解出来ないイライラに苛まれては本日何本目か分からない煙草を喰わえて。
( 相手を呼び寄せた男は若干苛立ちながら相手をドンッと壁に押さえ付けては厭らしく髪を撫で上げ『何回逃げるつもり??バラされたいの??』と。
相手の首筋に顔を埋め鬱血の後を残したかと思えば思い出したかの様に携帯を取り出し数枚の写真を相手に見せ付ける。
『店長から写真を送って貰ったんだよ。常連の特権は実に使えるね。こ-んな可愛い顔してさ、…俺にも見せてよ』
( 相手の髪をグッと掴み無理矢理口付けてはシャツのボタンへと手を掛ける。
相手の表情を楽しむかの様に行為を進めては“逃げるなよ”と念を押して。
( イライラに襲われながら街に来てた所、今日は特に仕事も無くフラフラとしては適当な店に入ったりして。
何が近付くなだ、自分を男達にやったのはあんただろうがと行き場の無いイライラは増し表情もいつもより険しくなっていて。
こうなったら近付くなと言われても逆らってやろう、全部相手の口から吐き出させようと考えてはレンタルショップへと足を進めて。
>桐崎
(覚悟はしていたが男に脅され身体に触れられては為す術はなく恐怖と悪寒が過ぎ去るのを無心で待ち。
全てが終わりその場に座り込んでは男についさっき撮られたばかりの写真を見せられ『これからも俺に従ってくれるよね?』と。
疲れきった目で頷くと早速“店長には内緒で高い麻薬を渡してくれ”と頼まれる。
再度頷くも僅かに残った自尊心で男を睨みつけては「こんなこといつまでも続くと思うなよ」と凄み、壁に手を這わせながら立ち上がってはシャツのボタンを閉じて路地から出ようして。
が、路地の入口で相手と鉢会っては大きく目を見開き慌てて首筋につけられた鬱血の痕を手で隠す。
いつから見られていたのか。羞恥か屈辱か、名の知れぬ感情が沸き立ち相手を見られずにいると後ろから男に抱き締められ。
『言っておくけど全部合意の上だよ。ね、菊?』
(滅多に呼ばれない下の名で呼ばれゾワリと背筋が冷えるが自分には頷く選択肢しかなく。
男は自分の首が立てに振られるのを確認すると口端を上げ一度自分を後ろに下げると相手の顎を持って。
『君も結構良い顔してるし、俺に従うってなら可愛がって上げるよ?』
(クスリを笑み相手の顎に添えていた手を耳裏に通わせてはグイッと顔を近づけ『でも菊は君のこと大嫌いみたいだから下手に近付くと君の“大事なもの”壊しちゃうかもね』とほくそ笑み、自分にも何か言うよう促してきて。
小さく肩を揺らし未だに残る悪寒と恐怖でヒクつく喉の震えを抑えこむも流石に相手を見ることは出来ず目を逸し「………あの“子供達”なら物好きに売れば高くつくだろうな」と相手と初めて会った時のように嘲笑の笑みを無理矢理に浮かべ。
内心此れなら相手は自分を遠ざけ、自分の秘密を口外することもないだろうと。
ゆっくりと紅い瞳と目を合わせては鋭い眼光を飛ばし“近付くな”と訴えかけ。
>露木
( 最初こそ何が起きてるのか理解出来なかった、しかし男が相手の髪を撫でながらこちらを見詰めゆっくり口角を上げたのにやっと気付いては思わず口元に袖をやり声を殺す。
早く去らなければ、しかし足は動いてくれずに相手がこちらに来ては慌てて身を隠すも手遅れ。
首筋に残されたいくつもの鬱血の後に自然と目が行っては相手を信じられないとでも言うような眼差しで見詰める。
嘲笑うその笑顔に一瞬言葉を飲むが冷ややかに相手を見詰め『馬鹿にしやがって。俺の弱みでも握ったつもりか??笑わせるな』と。
子供達の事を出され家に秘められた相手の優しさなど知らぬまま『散々俺の事罵っといてよ、あんたの方がよっぽど汚らわしいね』と最低な嫌味をぶつけてはスタスタと裾を翻す。
結局聞きたい事は聞けず終い、まだモヤモヤとした気持ちだが何よりも苛立ちが優っては大人しく寮に戻るもジッとはしてられずに大学生寮の玄関口にて相手を待ってれば眉間に皺を寄せて。
( 夜、漸く相手が寮に付くのが見えては背後から乱暴に相手の腕を掴みドンッと音を立て相手を壁に追いやる。
憎しみの篭った瞳で見詰めてたがスッと冷たい無表情へと戻り階段近くの清掃具倉庫に相手を押し入れては倒れ込んだ相手の目線まで屈む。
「どうだった??あの麻薬漬けの男、あんた達お似合いだからさぞ良い事して貰ったんだろ??」
( つらつらと最低な言葉をぶつけると共に相手のトラウマを知らぬ内に抉っては冷ややかに微笑み「俺にも教えてよ、男の経験なんて無ぇからさ」と。
何故こうも相手に振り回さなければならないのだ、ましてや相手なんて自分の名前すら知らないのかもしれないのに。
怒りをぶつける様に相手の腕を強く握り顔すれすれの所に拳を落としては耳元で囁く。
「あの男の事でも考えてれば??俺はあんたの事大ッ嫌いだから好きにさせて貰うから」
( 首筋に顔を埋めた所、鼻腔を刺激する麻薬の匂いを感じてはバッと離れ驚きながら相手を見詰める。
やはり動物は刺激臭には弱い、咄嗟に出た拒絶反応から瞳と牙が段々と変化を見せる。
慌てて俯き表情を隠しては呼吸を整えなんとか能力が解放されるのを制御して。
「………は、あんたも麻薬に落ちてんのかよ」
( 実際相手からするこの麻薬の匂いは男から移った物であって相手のものでは無いのだが鼻が効き過ぎてひまった故に勘違いしては嘲笑って。
>桐崎
(相手から蔑みの言葉に多少なりとも傷付くも相手は自分にとって“いけ好かない生意気な餓鬼”でしかない。去り行く背中を見て心の中で“もっと憎め。そして近寄るな”と念じて。
(相手も馬鹿じゃないもう近付くこともないだろうと考えながら寮に着くも突如身体に痛みが走っては小さく呻く。
それが相手に寄るものだと分かり表情を歪ませ睨みつけようとするも、恐怖を植え付けられたばかりの身体は相手の言動に恐れ慄いて言うことを聞かずに。
首筋に感じる吐息にいよいよ身体が震え始めるも、次の瞬間目に飛び込んできた瞳と牙に“綺麗だ”と目を奪われる。
だがそれも一瞬のこと。すぐに恐怖が蘇っては相手が麻薬の臭いに侵され能力を制御しているとも知らず、相手にとっては“化物”を見るような怯えた目を向ける。
そして相手の嘲笑が男のものと重なっては微かにカタカタと歯を震わせ「来るなっっ!!!」と叫び声を上げ相手の頬を引っかき、身体を何度も殴りつけてはその場から走り去って。
(足の速度を緩めることなく自室に駆け込むと着ていた服をゴミ箱に脱ぎ捨て、シャワールームに数時間こもり身体を洗い流しては、力無く部屋着に着替えそのまま眠りに落ちて。
(翌朝目を覚ますとやや冷静さを取り戻し昨夜の相手の“姿”を思いだす。
見間違え、だろうか。気にはなるもこれ以上相手に近づかないと決めたのは自分。
考えないようにしてはフと今日は大学の講義が有る日だと思うもとても行く気にはなれず、どうせ授業料が無駄になるから取っただけだし…と行くのをやめて部屋にこもる。
暫くしてメールの着信音がなってはあの男からで身体が震えるも、もはや思考は逆らえないと支配されており出かける準備をすると寮を後にして。
(男に指定された喫茶店に行き平静を装い席に着くが次の瞬間男に言われた言葉に驚愕する。
“君の俺への忠誠心を確認したいから、桐崎が通ってる孤児院の子供を誘拐してこい”と。
勿論逆らえば……、後に続く言葉はわかりきったこと。そんなことできるはずがないと首を横に振るも気付けば足は孤児院に向き、庭で遊ぶ以前迷子になっていた少年に歩み寄っていて。
「…こんにちは。……ねえ、お兄さんとランドセル見に行かない?」
(緩りと冷たい笑顔を向けるも無垢な少年はパァと瞳を輝かせ抱き付いてくる。
胸が締め付けられるが“少年には怖い思いを絶対させない”と言い聞かせ小さな手を取ると百貨店ではない方向に足を向けて。
>露木
( 何かに怯える様な抵抗を見せた相手が気に掛かったも自分の変化を見るならば当然かもしれない。
我ながら何をやってるんだかと呆れたが相手が許せない事に変わりはない。
カタカタと震える相手を思い出してはギリ、と歯を食い縛りやはりあのまま捩じ伏せてしまえば良かったと。
( 少年は相手の言葉にすっかり騙されては小さなリュックを背負い相手の手をしっかりと握り笑顔で話をする。
幼さ故から百貨店から遠ざかってる事など気に掛けず小学校について楽しみな事を延々と相手に話して。
到着したのは以前工場だった倉庫、広い倉庫の中で態とらしく拍手をする男が相手に歩を進めては『よく出来たね、良い子だよ』と。
きょとんとする少年が目前の男に「こ…こんにちは。お兄さん、ランドセルは??」と言うと男は鼻で笑い『今度ね』と。
男は少年に猿轡をすると身体を拘束し顔の前でライターを付ける。
『静かにしてないとお顔に火が付いちゃうかもね』
( 漸く状況を理解しガタガタと震え出しては男の言葉にコクコクと頷き大粒の涙を零して。
( 授業はほとんど出ておらずいつも出席日数を取ったらすぐにサボる始末、最後までいるのはテストの日くらいで今日もいつもの様にフラフラと街に出る。
百貨店にてランドセル数十個の注文をした後、子供達の喜ぶ顔を頭に浮かべながら孤児院まで向かう。
院主の叔母さんに学校を咎められたが軽く受け流し子供達の元に向かうが直ぐに少年がいない事に気付く。
『あれ、これからお昼寝の時間だから外出はしてはいけない時間なんだけどねぇ』
( 院主が首を傾げ困った表情をする中、一人の少女が『前に来たお兄さんと一緒に出掛けたよ』と。
院主は『あぁ、なら安心ね』と言ったが自分も頭に浮かんだのは昨夜の相手の言葉。
“物好きに売れば”とその言葉を思い出してはまさかと表情を歪める。
しかし昨夜自分は相手にあんな事をした、頬の白い大きな絆創膏に何気無く触れては子供達にどこに向かったのかと問い掛ける。
『ランドセル見に行ったよ』
( 百貨店ならば自分が行って来たばかり、広い百貨店故に確信は出来ないが相手は居なかった。
嫌な予感が胸を支配しては孤児院を後にし能力を半減解放しては嗅覚を生かし相手と少年の匂いを辿って。
>桐崎
(少年の笑顔は今の自分には重荷でしかなくなんとかこの状況を上手く回避できないかと。
しかし倉庫についた途端、少年を拘束する男に焦っては男を少年から引き剥がし“話が違う”と睨みつけ。
「連れてくるだけで良いんじゃ……、こんなにするなんて聞いてない!!」
『まさか。君が“物好きに売れば”って言ったんだよ。言ったことは責任持たなきゃ』
(ニタリと笑まれ自分の誤ちを悔いては拳を握りしめる。
死んでも少年を売り飛ばすなんてことは出来ない。どうすれば良いんだと必死で思考しているところ、倉庫の扉が勢いよく開かれ相手が飛び込んできて。
男はやや驚くも直ぐに余裕の笑みを浮かべ『あれ、良く此処が分かったね?でも一人で太刀打ちできるの?』と口端を上げては周囲に居た見張りに相手を取り押さえるよう命じ。
『ほら菊、ちゃんとその子をどうするか君のお友達に教えて上げなきゃ』
(不気味に笑む男の言葉に奥歯を噛みしめるが“一か八か”を考えると小さく頷き震える少年にゆっくりと歩み寄る。
ボロボロと涙を零す少年に胸を痛めては相手と男達からは見えないよう自分の背で少年を隠すと口元だけで“大丈夫だから”と告げ小さく微笑んで。
しかし次の瞬間やや乱暴に少年を掴み上げては男達に取り押さえられる相手に見せつけるよう少年を自分の前に立たせがっしりと腕で身動きを封じ相手を見下すように見て。
此奴も可愛そうだよな。あんたみたいな不良に世話されて。…どうせ今日もサボりだろ?あんたが傍にいると教育に悪いからな。此奴のためにも俺が“良い引き取りて”を見付けてやったんだよ。
(口角を上げ相手の怒りを煽るように“嘘”を述べては少年の頭を卑しく撫で上げ「きっとたっぷり可愛がって貰えるだろうな」と暗い笑みを浮かべ相手の反応を窺うように視線を上げて。
言っておくがあんたが悪いんだ。…俺を侮辱するから……。
(暗い瞳のまま本心をひた隠し相手を見据えてはズキズキと痛む胸を無視して少年の頬を撫でて「安心しろ。此奴は高く売れるだろうし、分前はあんたにもくれてやるよ」と嘲笑し相手の憎悪に訴えかけるようにして。
>露木
( 数人掛かりで取り押さえられボロボロに涙を零す少年を見詰めては能力を使う事も難しい。
ひたすら暴れるも太刀打ち出来ず、しかし相手の酷な言葉が耳に入っては無意識に瞳が変化する。
“こいつを殺してしまえば”と相手を狂気的に見詰め少年の前だと言う事を忘れては段々と能力の制御が出来なくなる。
取り抑えてた男達が気味悪そうに自分を見詰める所、その好きに男達を蹴り飛ばしてはフラリと立ち上がり相手を見詰める。
獣の様な瞳で相手に詰め寄るがどこか冷静に少年の事を思い出しては乱暴な手付きで相手から少年を引き離し首筋に手刀を落とし気絶させて。
『おま………何なんだよ!!!』
( 叫ぶ男に目をやらずに相手の胸倉を掴み強く押し倒しては拳を振り上げる。
「あんたさえ居なければ良いんだよ。………知ってるか??あんたが攫ったあの子供、両親に虐待されてたんだよ。服脱がして見てみろ、あちこちに傷が残ってるから」
( まるで一人言の様に静かに呟いては、開いた制服のシャツから自身にも残ってる煙草の焼跡が顔を出すが気にもせず拳を振り落とそうとした所、激しく感じた頭部の痛みにバタリと倒れ込む。
己の背後で息を切らした男が鉄パイプ片手に呼吸を整えては相手を無理矢理立たせ『逃げるよ、早く警察を呼んで来い!!!』と見張り達に命令して。
頭を抑えながら逃がして堪るかと流れ出る血を無視してはフラリと立ち上がる。
「逃げんじゃねぇ!!!」
( 声を上げ襲い掛かろうとも足場が覚束無い足に再び体制を崩しては男が焦りを見せつつも冷ややかに嘲笑って来て。
『お前が菊に付き纏うからだよ』
( 頭に足をガッと乗せられながらも男を睨み付け相手に自分の携帯を掲げては「バラすからな」と。
携帯に写し出されてるのは相手が薬を売ってる姿と男と抱き合ってる姿。
男が消す様に叫ぶが嘲笑う様に見上げれば「無理だよ、寮のパソコンにも保存してるしパスワード掛けてる」と言いそのまま多出血に視界が霞んでは身を引き摺る様に少年の元へ向かって。
『菊、逃げるなよ。君の弱味なら全部俺が握ってるんだから…なんなら今ここでこの写真をあの化物に見せてやっても構わない』
( 脅す様に携帯を相手の目前に突き付けては『さっさと逃げるぞ、後でたっぷり礼をしてやれば良い』と。
>桐崎
(頭から血を流し少年を抱き寄せるようにして倒れる相手を目の当たりにしては蒼白になる。
誤算だった。憎悪に染まった相手の力量なら男や自分を蹴散らし少年を救って上手く逃げてくれると。
そして少年と共に自分を憎み、離れてくれれば良いと思っていた。
しかしそんな考えは浅はか過ぎたのだと今となってはどうにもならない後悔が押し寄せる。
相手に秘密をバラされる恐怖よりも罪悪感が勝っては、男に逃げるよう腕を引かれても足は棒のように動かず。
それでもパトカーのサイレンが近付いてくると無理矢理男に連れられて悲痛で歪む表情を隠しその場を立ち去って。
(男の家の寝室、男が外で誰かと電話する間一人ベッドに腰掛けぼんやりとする。
先刻の少年の泣き顔や虐待の話、そして相手の鋭い眼光や痛々しい火傷の痕が色濃く頭の中に残り唇を噛みしめる。
いったい自分は周囲を巻き込み傷付けて何をしているのだと。
ギリッと奥歯を噛み締めては戻ってきた男を静かに見据え覚悟を決めたように口を開き。
「もうあんたの言いなりにはならない。………俺、……自首するから」
『は?いきなり何言ってるの。もしかしてあの化物にバラされると思ってビビってる?』
(唖然とする男の問いに何も答えず「…今から警察に行く」と低く呟き。
『ふーん、でも良いの?君が捕まれば君の大切なご家族はどうなるのかな?』
「………どうせ、いつかは迷惑かけることになるから」
『迷惑ねぇ。……俺さ、君の実家もお母さんとお姉さんの家も知ってるんだよね。もし自首なんてしたらどうなるのかなぁ』
(男の含み笑いで以前耳にした社員の不可思議な死の噂を思い出しては喉をヒクリと鳴らす。
男は其れを見て『分かってくれた?君はもう逃げられないんだよ』と。
続けて数枚の写真をひらつかせ『此れを使って彼奴を脅せば君の写真のデータも消してくれると思うよ』そう言って膝の上に置かれた写真には先刻相手が凶変し獣のようになった姿が写っており。
もう相手を巻き込みたくないと首を横に振るが、弱みを握られている以上逆らう術はなく「此れが終わったら彼奴や子供にはもう二度と手出しするな」と凄み写真を鞄の中にしまって。
(/すみません。ちょっと間違いです。
前レスの>56
男のセリフで『迷惑ねぇ。……俺さ、君の実家もお母さんと”お姉さん”の家も知ってるんだよね。もし自首なんてしたらどうなるのかなぁ』
とありますが”お姉さん”ではなく”妹さん”でした。
特に支障はないことですが一応訂正しておきますね。
他にも誤字脱字ありますが生暖かい目で見てやってください(汗汗;
ほんと読み返すと自分のロルお恥ずかしい←
>露木
( 目が覚めたのは病院の中、少年は大丈夫なのかと身を起こした途端頭がズキリと痛んでは少年は大丈夫なのだろうかと辺りを見回す。
点滴を見に来た看護婦が慌てながらも少年の無事を告げて来ては安堵するもジッとしては居られず直ぐに少年の元へと向かう。
小児病棟にて少年の元へ駆け寄り抱き締めると少年は自分の包帯を撫でながら『あのお兄さんを…虐めないでね。僕なら平気だから』と。
あんな事をされたにも関わらず何を言ってるんだと叱りたい焦燥にかられるも『お兄さん、“大丈夫だよ”って言ったの。だからお兄さんは悪くなくて、悪いのはお兄さんと一緒にいた怖い人達なの』と片言な言葉に切なげに少年を見詰めて。
( 入院など耐えられず療養する事を約束しては休学を貰い寮のベッドにてぼんやりとする。
少年は軽症で済み孤児院にてしっかりと休んでるが多少のトラウマを感じた様で孤児院に戻るなり院主に抱き着いては離れずに居る様で。
目を閉じれば耳に残る過去の声、“化物”やら“異形”やらと蔑みの声が頭に沸き上がる。
ベッドに寝転んだままくしゃりと髪を掴んでは眠る事など出来ず外に出る。
煙草が無いのを思い出しどうせ相手も全てをバラし自分も退学になるのだろうと考えては大学生寮前にて適当な女学生に煙草を買って来て欲しいと頼む。
携帯の写真をスクロールし、相手の写真になった所で“消去”を押しては溜息を漏らし馬鹿馬鹿しいなと。
少年の言葉を信じた訳でも無いし許した訳でも無いが次々と写真を消しては帰って来た女学生から煙草を受け取りその場で煙草をくわえ火を付ける。
数人の大学生に額の包帯を問われても適当に返しそろそろ自分も帰ろうかとした所、玄関口にて相手を見付けてはギリ、と歯を食い縛る。
素通りしようとするが何故か足を止め相手の肩をグイッと引けばこちらに振り向かせて。
「子供には手を出すな。…関係無い餓鬼を巻き込んで楽しいか??」
( 低く言えば直ぐにまた足を踏み出し場を去ろうとして。
( / 了解しました、大丈夫ですよ(°▽°)
こちらこそ誤字脱字だらけ過ぎてお恥ずかしい限りです。
いつも素敵なロルと展開にスマホ見ながらニヤニヤしてる変な奴ですがよろしくお願いします(笑)
>桐崎
(大学寮までの道、相手と少年は無事だろうかと考えに耽っていたため相手の存在に気が付かず通り過ぎるも肩を掴まれ相手と目が合っては昨夜の鋭い眼光と重なりゾワリと背筋が冷える。
しかし男の命令を遂行せねばと去り行く相手の腕を掴んでは人目のない建物の裏側に連れて行き壁に身体を押さえつけ。
痛々しい傷や包帯に無意識に眉が下がり押さえつける力が緩まるも“余計な優しさは相手を危険に巻き込むだけだ”と態と傷に触るよう強く肩を掴んで。
……餓鬼を巻き込んで楽しいかって?…楽しいに決まってるだろ。あの馬鹿みたいに笑ってる顔を泣かせるのなんて最高だよ。
(クスリと笑みを浮かべては相手を押さえつけたまま、男に渡された写真を相手に見せつけ。
「あんた……“化物”なんだな。…子供があんたの正体知ったらどう思うかな?子供だけじゃない。きっと“世間の奴等”はあんたのこと気色悪がるだろうな」
(相手の過去の苦しみを何となく察しながらも心を悪にしては辛辣な言葉を浴びせ写真をしまうと相手の火傷の痕がある部分に指を這わせ卑しく笑み。
…あんたが持ってる情報を他にバラしたら俺もあんたの情報をバラす。孤児の無事も保証出来ないからな。
(相手が既に写真を消去したとも知らずに身勝手な脅しの言葉を掛けては含みのある笑みを浮かべ、這わせていた指で耳裏を撫で上げると首筋に顔を埋め鬱血を残して「どうだ、初めて男に痕つけられた感想は?……子供に同じような目見させたくないだろ?」と自分が最も嫌うことをしながら耳元でさも楽しげに囁いて。
此れできっと相手は情報を漏らすことはないと見当違いなことを思ってはこれ以上の演技は限界だと判断し相手を乱暴に突き放してその場を去ろうと。
>露木
( 耳元に掛かる吐息に一瞬身を震わせるも残酷なその言葉にグッと眉を寄せては去ろうする相手の腕を再び強く取れば無理矢理連絡通路を通り抜け自室に連れ込んでは鍵を閉める。
乱暴にベッドに相手を放り投げ、前回相手に触れた時に相手が過剰な怯えを見せてた事を思い出しては相手を捩じ伏せるには“これ”しか無いかと。
二人分の体重が掛かったベッドはギシリと音を立てるが暴れられない様にと相手を持ち前の馬鹿力で押し付けては「中途半端な事しないで全部教えろよ。俺割と男に興味あんだよね」と。
相手が突き放そうとしてる理由など知らずに予想通り怯えを見せる相手に僅かな疑問を抱くも恋人が居る相手の立場からすれば自分は恐ろしい物でしか無いなと納得して。
相手の鎖骨や耳に甘噛みし、「さっきの、逆に聞かせて貰うけど化物にこんな事されんのってどんな気持ち??」と問い掛けて。
( それから暫く後、乱れたシャツを直しもせずに相手を見下ろしては言葉を探す。
何をしてるんだと今更正気に戻されるも怒りや狂気に流されてたのも事実。
僅かに震える相手に洗濯したばかりの自分のシャツを投げ付けては何とも言えないこの空気に舌打ちする。
相手を無理矢理立たせ部屋の外に出そうと腕を引き玄関前に来た所、怯えが伺える相手の瞳を見てはいつかの記憶を思い出す。
化物に襲われるなど一生物のトラウマを植え付けてしまった、謝らなければと口を動かすもふと脳裏に『近寄らないで!!!化物!!!』と怯え叫ぶ過去の付き合いの女性を思い出せば相手の瞳と重なって。
「巫山戯んな、…あんたも…俺が気色悪いんだろ??…化物だもんな。………そんな奴に襲われたんだ、あんたも……………」
( 過去の記憶に無意識に瞳に涙が浮かぶも押し殺し相手を見詰めては「もう、懲りただろ」と素っ気なく言ってはドアを開け相手を外に出す。
去り際、相手の背中に小さく“ごめん”と言いさっさと部屋に入っては嫌な記憶に眉間に皺を寄せて。
乱暴に行為を進め怒りをぶつけてやれば良かった物のやはり過剰な怯えを訴える様子に全てが生易しい物になってしまった。
なぜ相手を気掛けてしまったのかは自分でも分からない為、行為中相手に「大丈夫だから」と何度も囁いてた事さえ気付いておらず。
しかしこれで互いに近付く事は無くなったと自分を納得させるも相手の手にある自分の写真を思い出しては僅かに悪寒が走る。
気色の悪い化物でしか無い、あんなの世に出されたら生きてなど行けないなと考えては自嘲な笑みを浮かべて。
( 翌日、孤児院に行く予定だったが自分の様な人間が子供達の元に言って良いものなのかと改めて考えては行く気になれず。
確かに学校をサボったり良くない仕事をしてる自分は子供達にとって悪影響になるよなと考えては中庭に向かい煙草を吸う。
中庭は共同スペース故に大学生の男達数人に囲まれては顔を貸せと言われて。
どうやら以前から自分が気に食わなかったらしく連れ出されそうになるのを「忙しいんで」なんて素っ気なく拒否して。
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