_時代を越えて_(非募)

_時代を越えて_(非募)

xxx  2014-12-29 00:12:16 
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_____巡り巡った先の時代でのお話。



▽個人用に作ったトピなので非募集です、関係者様以外は書き込みを控えて下さいませ。
▽荒らし厳禁、なりすまし厳禁です。



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  • No.501 by 露木 菊  2015-02-26 02:40:24 


>桐崎

(相手達を探し始め無事その姿を見つけるも何やら男達に絡まれ女を抱き寄せる姿に唖然とする。
少し離れていたため会話は聞こず至極親密に見えては身勝手に胸を痛めるも、相手から寄ってきてくれ手を握られては、きっとただの人助けだったのだと思うようにして。

(もやつく気持ちを忘れるよう兎と触れ合っていたところ女達に誘われて断ろうとするが先程相手が抱き寄せていた女性が間に入って来て相手に何やら耳打ちする。
内容は聞こえず微笑み合う様子にまた胸が痛んでは「…随分と仲良くなったんだな」とつい不満げに毒吐いてしまい。
しまったと後悔するも嫉妬のせいで謝ることが出来ず子供のように拗ねては兄の隣に行って。

(昼時、園内にあるテラスカフェにてランチをとっては、いつまでも拗ねててはいけないと相手の隣に座ってさりげなく相手の皿からプチトマトを取って食べて。
『あー、菊。甘やかしちゃいけないんだぁ。繿の健康考えて上げなよ』
「…別に良いだろ。…栄養なんて他からいくらでも摂れるんだから」
『なにその屁理屈』
(鋭く言われ確かに相手には健康でいて貰いたいと思えば、少し考えるように皿の上のプチトマトを凝視したあと正面の席で楽しげに食事する女カップルをチラと見る。
この女が相手と仲良く…とまた嫉妬が湧いてはプチトマトを一つ口に含み、隙をつくようにして相手の唇を奪うとそのまま相手の口内へとトマトを転がして。
たっぷりとそれを見せつけたあとゆっくりと口を離しては何事も無かったように料理をもくもくと食べ始め。

(其の頃、先程のナンパ男達は相手に女たちを取られたと逆ギレしており『一人になったところを大人数でかかればやれるだろ』『じゃ俺ダチ呼ぶわ。彼奴けっこういい顔してたから“遊べる”って言えば喜んで来ると思うぜ』と下品な笑いを浮かべて。

  • No.502 by 桐崎 繿  2015-02-26 03:11:49 



>露木

( 相手に女カップルとの説明をしてない事すらすっかりと忘れており相手は全て知ってる物だと見事な勘違いをしては相手の嫉妬の交じった言葉に微妙な表情で「う-ん、まぁお互い助かってるしな」と相手にして見れば意味の分からない事を言い。

( 園内のカフェにてさり気なく相手がプチトマトを食べてくれてるのに“助かったな”なんて思い浮かべてた所、唐突に唇を奪われれば目を見開く。
唇が離れるもいきなりの事に口内のプチトマトを噛んでしまい苦手な味が広がれば表情を歪めるのに兄が大笑いするも『菊俺にも-』なんて言っていて。
女カップルが微笑ましそうに見詰めて来ても苦手な後味を消すべく飲物を口に含む。
『ふふ、見せ付けてくれるじゃない』
( 女カップルの内の一人が緩く微笑み上記を述べるも今はそんな余裕など無く相手をジトリと見詰めては残りのプチトマトを相手の皿に置いて。

( その後、暫く園内を歩き動物の餌やり体験を終えた所で一足早く手洗へと向かう。
一人で来たのが不運だったのか自分を付け回してた先程の男達の仲間と共に囲まれてしまえば何となく男達の逆ギレを察しどう切り抜けようかと。
『見れば見る程気持ち悪。…さっきの女達も悪趣味だよな-』
『あれ、もう一人どこ行ったんだよ』
『まぁいいや。兎に角一人見付けたし』
( これから喧嘩でも始めるつもりだろうかとも考えるもこの人数では明らかにこちらが不利。
トイレ内をグルリと見回しては僅かに高い位置に換気窓が見え、人も通れるくらいの大きさだし逃げようと。
洗面台に足を掛けては窓へと乗り移ろうとするも寸の所で足を取られては僅かに体制を崩してしまい。
しかし捕まって堪るかと足を掴む男に蹴りを入れては再び隙を伺って。

  • No.503 by 露木 菊  2015-02-26 03:39:18 


>桐崎

(男同士のキスを見せられて気色悪がられると思ったが全く動じない女達の様子に其れほどまでに自信と余裕があるのかと勘違いしては相手を本当に取られてしまうのではないかと一人勝手に不安を抱く。
その後不安を紛らわすように相手の傍を離れずにいるも流石に手洗いまで一緒は相手も嫌だろうと心配ながら見送って。

(その頃、男達は意外にも俊敏な相手に苦戦して苛立っては『てめぇ、大人しくしてろ!』と暴言を吐き始め、一人がトイレの脇に置いてあった消火器で相手の足を殴りつけひるんだところを引き摺り下ろすと三人がかりで押さえ付け。
『俺けっこう顔が広くてさ、仲間ならいくらでも呼べんだよね。彼女とお友達に手出しされたくなかったら大人しく着いてこいよ。もっと楽しい場所で遊んでやっからさ』
(相手の顎をもたげて厭らしく笑んでは強引に園を出て車に連れ込もうとして。
男達の中には麻薬組織の人間もおり『此奴に試してみてもいいかな』と狂気じみた笑みを浮かべている者もおり。

(同じころ、中々帰ってこない相手を心配してはまさか襲われているとは思わず「すぐ戻るから」と兄と青年に女達を頼んで相手を探しにトイレに向かう。
しかし既に相手の姿はなく変に消火器が床に転がっているだけで。
嫌な胸騒ぎがしてはすぐに携帯を取り出し《何処行ったの?》と相手にメールし、直後に電話もかけてみて。

  • No.504 by 桐崎 繿  2015-02-26 13:44:16 




>露木

( 車の中にて暴れる自分に苛立ったのか腹部や足を何度も蹴られるも何かを含ませた布を嗅がされた途端に力が抜けガクッと首を落とす。
目前がチカチカとし、焦点の合わない瞳のままぼんやりとしてた所で自分の携帯が鳴り響いて。
男達は勝手に携帯を取り出し通話を押しては自分に“何でもない”と言えと要求して来て。
しかし既に麻痺した思考、言葉を話すのもままならないが相手の声にだけは反応し『…つ……ゆ、き』と短く名前を呼んで。
男達は面倒そうに通話をブツリと切ってはそのまま車を走らせ人気も何も無い公園へと向かって。

( 結局夕方まで解放して貰えずに女達を取られたという勘違いを元、散々な暴行を加えられ空が暗くなった頃に漸く解放して貰う。
ホテルの前でホテルマンに掛け合ってた兄を見付けては「後免な、勝手に離れて」と笑顔を繕って。
幸いな事に男達が暴力を働いたのは上手く見えない位置、卑怯な奴等だと思う反面助けられたなんて考えては『ちょっと何で電話の一本もしなかったのさ-』と兄が説教して来て。
「だから本当悪かったって。気を付ける」
『え、何処に行ってたの??』
「なんか日本人の客に日本語が通じるホテルあったら教えて欲しいって言われたからここ案内してた」
『へ-。で、その日本人の客は何処??』
「さっき部屋に案内されてた。…流石に部屋までは分かんねぇって」
( 嘘を重ねつつボロが出る前にさっさと話を変えようとしては部屋へと戻る様に空気を促して。
いつもの様に張り付く青年を特に振り払わずそのままベッドへと腰を下ろしては兄に明日の予定を聞き。

  • No.505 by 露木 菊  2015-02-26 17:18:51 


>桐崎

(ホテルのロビーにて相手の無事を祈るも電話越しで聞いた微かな車の走行音と相手の弱々しい声を思うと気が気でなく情けなくも手の震えが止まらずにいて。
やはり警察に取り合おうというところ、ホテルの入口に相手の姿が見えては弾かれたように駆け寄り相手に張り付く青年も構わず相手を抱き締めて。
「良かった…っ、無事で……心配したんだからな」
(震えを抑えて怒ったように述べては存在を確かめるように髪や頬を撫で相手の少し疲れた様子に「……本当に人をホテルに案内しただけなのか?」と不安げに見詰め腕に打撲があるとも知らず握る手に力が篭もって。
すると突然青年が割って入るかのごとく『あーそうだ!』と声を上げ。
『今日スパ行く予定だったけど兄さんと俺はホテルに残るよ』
「……なんで?」
『実は予約してたところ今の時間未成年は不可だったんだよねー、まあ綸たちはお金勿体無いから行ってきなよー』
(うっかりーと惚けた様子で笑う青年を訝しげに見るも兄に『じゃあ俺達はいこっか』とやや強引に腕を引かれて碌に相手と話せないまま別れてしまい。

(ホテルの部屋にて青年は相手をベッドに座らせると全て見透かしたように服を脱がせ、全身に渡る酷い打撲と傷跡に眉を寄せて全くと溜息を吐いて。
『そんな傷、立ってるのも辛かったんじゃない?……露木の前だからって無理しすぎ』
(珍しく真面目な表情で説教しては淡々と傷の手当を進め、消毒などを終えると相手の髪を撫でて『俺の前では力抜いてていいからね……って、なんか“前にも”こんなことあった気がするよ』と年相応の落ち着いた微笑みを浮かべて。
『なんかルームサービス頼んで軽く食べようか。どーせ綸たちは帰り遅くなるだろうし。………明日は海行くけどその傷だと海に入るのは難しいかもね。ま、砂浜で兄さんと俺の城を一緒に作ってればいいよねー。っていうか服脱いで日焼けするのやだし』
(ニコニコと穏やかな笑顔を浮かべながら青年なりに気を遣っては楽しい話題を続け、ルームサービスで届いたポテトを目の前に自ら口を開けてあーんを強請り。
その後暫く青年が相手にイチャつく頃、部屋の扉が叩かれては女カップル達が訪ねてきて。
『突然御免なさい。繿が心配で様子見に来たの』
『あれ菊君は?…貴方が居ない間すごく心配してたのよ。見てるこっちが胸痛くなっちゃったわ』
(女は苦笑を零し『愛されてるのね』と微笑んでは、『それで…』と少し言いづらそうな表情をして『…その図々しいお願いなんだけどもしもの時はまた“恋人”のフリしてくれないかしら。男達も寄って来ないしあなた達と居ると楽しいし良いお友達になれると思うの』と相手に何があったか知らないため『悔しいけど女の力だけじゃ叶わなくて…』と眉を下げて懇願して。

  • No.506 by 桐崎 繿  2015-02-27 04:56:10 




>露木

( 青年のさり気無い優しさに助けられてはふと訪れた女カップルの頼みに迷う事無く返事をする。
正直に言えばもうあんな事は御免だが彼女達に危険が振り掛かろう物なら自分が守ろうと。
申し訳無さそうに何度も謝罪と礼を言う二人に軽く微笑んでは彼女達の部屋まで見送り。
『………もう兄さんってば。………言っとくけど俺兄さんの身に合った事予想付いてるからね』
「流石だな」
『でしょ、兄さんの事なら何でも知ってるよ。…じゃあ明日も海には彼女達同伴だね』
「そうなるな」
『まぁ俺が守って上げるから安心してね』
( 青年の笑顔に微笑しそのまま部屋へと戻っては相手と兄が二人だけという事をしきりに心配してしまい《綸にセクハラされそうになったら言えよ。直ぐに飛んでくから》なんて過保護なメールを送り。

( 翌日、晴天の澄み渡る空の下膝下程までの水着とパーカーを着ては海辺で女カップルや青年と共にビーチバレーをしていて。
兄が相手にべったりなのをさり気なく気にしてはこうして共に遊んでるにも関わらず女カップルに言い寄る男達を追い払っていて。
『ごめんなさいねいつも。…本当に助かるわ、感謝してるの』
『全く大袈裟なんだから-。“美人”は大変なんだもんね-??』
『もう、また馬鹿にしてるじゃないの』
( 暫し他愛も無い話をするも兄がいつまでも相手から離れないのにとうとうヤキモチが上昇してはスタスタと相手の元へと来て。
兄に見せ付ける様に相手の額に口付けては「綸とばっかいんなよ」と何気に身勝手な事を呟き。
青年が『兄さん兄さん、お城つーくろ』と笑顔で誘って来るのに苦笑を零しては「後で行く」と告げ。
昨日も碌に話せなかったしと、甘える様に相手に抱き着くも不意に昨夜の傷が痛んでは一瞬抱き締める力を緩めて。

  • No.507 by 露木 菊  2015-02-27 09:08:58 


>桐崎

(翌日、輝くコバルトブルーの海に心弾ませながらも時折身体を庇うような仕草をする相手が気に掛かる。
また相手が女を男から守る光景がやたら目につきそんな相手の親切にまで嫉妬してしまっていたところ、突如相手に口付けられては単純な心はすぐ嬉しくなって甘えに応えるよう頭を撫でる。
が、一瞬表情が僅かに強張ったのを見逃さず「…身体痛むのか?…やっぱり昨日何かあったんじゃ…」とパーカーに手を掛けるも青年が割り込んで来て『兄さん、早くお城作ろーよ』と相手を引っ張って行ってしまい。
それでも心配が拭えず青年と砂で城を作る相手を見詰めていては兄に肩を叩かれ。
『ねえ、向こうで早泳ぎのイベントやってるよ。入賞したら何か貰えるって。やってみようよ』
「だったら繿も」
『……繿はいいんだよ。赤城と遊んでるし』
「…あんた何か知ってるのか?こういうイベント赤城が一番飛びついて彼奴を誘いそうなのに。…変だ」
『あの子肌に関しては意外とデリケートだからねぇ』
(冗談ぽく笑い手を引かれては何度か相手の方を振り返りながらもイベントスペースまで連れて来られ、此処まで来て“やめた”と言うわけにも行かず渋々参加して。

(始まったイベント、以外に多い参加者数に圧倒されながらも相手が気になり過ぎて正直泳ぎどころではなく順番が回ってきても顔を水面につけず適当に泳いでいて。
が突如足を掴まれ身体がグンッと海中に引きずり込まれては三人がかりで押さえ込まれる。
手慣れた様子であっという間にコース外へ連れ出されては訳が分からないながら海中で男を蹴り飛ばすも段々と息が続かなくなってくれば男の足に爪を立てて抵抗して。

(其の頃、砂浜では青年が『此処兄さんと俺の憩いの場!ここは二人で寝るスペース。俺と兄さんの愛の巣だね』とはしゃぐのを女カップルがほほやましげに眺めていて。
すると其処へ昨日散々相手に暴行を加えた男達がやってきては女カップルを馴れ馴れしく抱き寄せて。
『お前、何また俺の女に手ぇ出してんだよ。つーか昨日たっぷり躾けてやったのに聞き分け悪すぎだろ』
『しかも“男”にまでちょっかい出してさ。さっき額にキスしてんの見たぜ』
(ケタケタと嘲笑し厭らしく女達の髪を撫でては『大人しく俺の女返してくんないとお前の遊び友達が大変なことになっけど』とチラと海に目をやり口角を上げて。

  • No.508 by 桐崎 繿  2015-02-27 15:12:41 




>露木

( “友達が大変な事になる”と言う言葉にサッと表情を変えては女カップルも何となく察した様で『菊君に何かしたのね!?………私達…貴方達の物になるわ、だから彼を解放して!!!』と叫んで。
しかしそんなのは駄目だと首を横に振っては兎に角相手を救い出さなければと判断し青年に“二人を頼む、直ぐに戻るから”と耳打ちして。
海へと足を向けた所、相手が居なくなった事に血相を変えた兄も此方へと走って来るのが見えては青年と共に彼女達を守って欲しいと頼み込んで。
パーカーを脱ぎ捨て海に飛び込んでは先程遠目から見えた水飛沫が激しい場所へと泳ぐ。
傷口に塩水が沁み水を掻く度に痛みが走るがそんな事を気にしてる余裕も無く。
相手の元に近付くと共に三人掛かりで相手を抑え付ける様子が目に入り怒りが溢れるのと共に能力が半解放されては男達を睨み付けて。
一人の男が自分を目にした途端血相を変え一目散に逃げ出してくのに続き残りの二人も逃げ出して行っては相手を抱き抱え陸へと向かう。
既に能力も解けどうやら男達は三人の男達と共に退散した事を聞いては相手に人口呼吸をする。
ゴポッと水が抜けうっすらと目を開けた相手を抱き締めては「大丈夫か」と小さく問い掛けて。
青年にパーカーを受け取りファスナーを締めては泣きそうな女カップル達に軽く微笑み掛ける。
「何そんな顔してんだよ」
『だ…だって私達………』
「気にすんな、俺がいる限り此奴に危害与える奴は許さないから」
『でも…私達の所為で………どうしましょう。…どうお詫びしたら良いか…』
「お詫びねぇ………じゃあかき氷奢って」
( 一瞬呆気に取られた表情をするもパタパタと駆けて行く後姿を見詰めては相手の髪を撫で「落ち着いたか??」と問い掛ける。
青年が相手の髪を軽く拭いてやっては『あ、露木ってばここ絡んでるよ-』なんて明るく振る舞い髪を解いていて。
戻って来た女カップルにかき氷を受け取っては相手の正面に屈みかき氷を相手の口に入れては「まだ人口呼吸必要か??」とからかう様に問い掛けて。

  • No.509 by 露木 菊  2015-02-27 17:54:55 


>桐崎

(まだ完全に状況が掴めない中、口内にひんやりとした甘さが広がってはからかい顔の相手に視線を移す。
徐々に人前で人工呼吸された事に気付くと羞恥が込み上げ相手の肩を軽く押し「も、いい。……てか迷惑かけて御免」と謝って立ち上がり兄からパーカーを受け取って腕を通し。
そこで何故か女カップルにしきりに謝られては男達との関係性を知らないため首を傾げて「なんであんた達が謝るの?…それより狙われたのがあんた達じゃなくてよかった」と微笑み「……金目のものなんて身につけてなかったのに何が目的だったんだろうな」と男達の正体も相手が能力を解放したことも知らず呑気に兄に話し掛けていて。
『あ、兄さん。俺かき氷食べたらお腹空いちゃった。向こうで何か食べよう!』
(突如青年が声を上げては相手の手を引き『海水早く流さないと滲みるでしょ』と耳打ちしてビーチカフェの隣にある簡易シャワールームに歩いていき。
その様子をどこか不安げに見ていると相手によく身を寄せていた女が『あなたのこと真っ先に助けに行ったのよ。格好良かったんだから』と微笑んできて、素直に嬉しく感じては後でちゃんとお礼を言わないとなと相手の背中を見詰めて。

(夕方、ホテルのロビーにて少し離れたところで相手と青年が女カップル達に金の入った封筒らしきものを手渡されて頭を下げられているのが目に入っては訝しげに眉を寄せ。
「…彼奴等、何渡されてるの?…っていうか…海で男達どうやって蹴散らしたんだよ?」
『俺達強いから、ちょいちょいとね。…俺も彼女達が何かまでは詳しく知らないけど何となく察しはつくよ』
「……何だそれ。…俺だけ知らないみたいじゃないか」
『まあまあ、みんな無事で良かったじゃん』
(軽いノリの兄に何処かかわされた気がして不服そうにするも女達が相手から離れていくのが見えてはすかさず相手に駆け寄って。
「…昼間はありがとな。その、あんたさえ良ければ此れから二人で出かけないか?礼もしたいしさ。………あ、でもあの女たちと約束あるよな。最近仲良いみたいだし」
(此方に来てから中々二人きりになれていないことを気にして控えめに誘うも、未だに女達が“カップル”と知らないため相手と仲が良いと思い込んでは少し妬いたように呟き。
『えー。露木もあんなことあったしゆっくりホテルで休もうよー。明日はバンジーだし』
「…俺は平気だけど……」
(元々丈夫な身体、自分は一向にかまわないと思うも確かに相手の体調不良は昼間も気にかかっていたため「…無理はしなくていいからな」と小さく微笑み相手の肩にそっと手を添えて。

  • No.510 by 桐崎 繿  2015-02-27 21:37:07 




>露木

( ホテルへと戻った所で女カップルに金の入った封筒を手渡されるが青年と共に丁寧に断り。
受け取って貰えないと困ると言われてもやはり受け取る訳には行かず封筒を返して。
女カップルが去るのと共に相手が駆け寄って来ては誘いの言葉に表情を緩めるも相手の身体は平気なのかと。
肩に添えられた手を取り緩く微笑んでは「良いよ、やっとあんたと二人になれるし出掛けよう」と。
一度青年と共にトイレへと来ては傷口に薬を塗ろうとするもやはり動物に人間の薬は強いらしく、少しずつだが目に見える程に癒えて来ていて。
『わ、凄いね兄さん。この調子なら直ぐに治りそうだし…後は沁みるお薬を我慢するだけだね』
「……………ん」
( 風呂上がりにでも塗って貰おうと思うも沁みるのは苦手な為に一瞬眉を寄せる。
相手を待たせてるだろうしと青年に礼を言い部屋を出てはエレベーター前の相手の元へと来て。
どこか機嫌良さそうに相手の手を取りロビーまで降りた所であの女カップルと出会し。
『菊君、…身体は平気??』
『……………ほんとにごめんなさい』
( 尚も謝る二人に軽く苦笑してはこれから二人で出掛ける事をさり気なく話題にしたりして。
微笑ましく『あら、それは邪魔出来ないわね』なんて言われてはこちらも軽く微笑む。
「じゃあそろそろ行くわ」
『行ってらっしゃい。………あ、これ。スイーツ店の割引クーポンよ』
「貰っとく。ありがとな」
( ヒラリと手を振り二人と別れては相手に向き直り「チーズケーキ、好きだったよな」と呟く。
スイーツ店だなんて女々しい店相手以外とならば絶対来なかったななんて考えつつクーポンに書かれた地図を辿る。
やっと二人になれた事に照れ臭さもあったが普段通りを振る舞い。

  • No.511 by 露木 菊  2015-02-27 23:31:35 


>桐崎

(ロビーにてしつこい程に謝罪する女達を不思議に思いつつも相手の気丈な振る舞いと二人きりでいられる嬉しさから何があったか深くは考えず上機嫌で街に出る。
やはり相手といるだけで心も身体も軽やかになるなとこっそり相手の顔を見ては自分の好きな穏やかな表情をしていることに密かに頬を緩め。
と同時に薄着のせいか鎖骨あたりに傷が透けて見えた気がして嫌な予感がし、いい雰囲気を壊すのは気が引けたが相手の手を引き脇道にそれると相手の身体を軽く壁に押し付け。
「…なあやっぱりこの前電話した時なにかあったんじゃないのか?」
(しつこいのは承知の上だが何かを隠されるのは嫌でやや強引に相手の服のボタンに手をかけるも寸でのところで『あれ、昼間の“化物”じゃん』という男達の声に阻まれ、ゆっくり振り返ると男達を強く睨みつけて。
『なんだよ其の目。てかお前そんな気持ち悪いのと一緒にいて楽しい訳?』
「…あんた等には関係ないだろ」
(こんな奴等相手にしてるだけで無駄だと相手の手を引き去ろうとするもすぐに囲まれては行く手を塞がれ一人の男に顔を寄せられて。
『お前此奴のこと好きなの?ならよした方がいいぜ。あの女達のこと本気みたいだから。“此奴には既に俺がいる”みたいなこと言ってたし愛し合ってるみたいだぜ』
『あ、俺、此奴が女と抱き合ってキスしてるの見たぜ』
(事実と出鱈目を混ぜて嘲笑する男達に一瞬相手を疑うも直ぐに考え直しては「誰があんたらの言うこと鵜呑みにするか。…俺は此奴のこと信じてるから」と自分自身に言い聞かすように述べて男達を強く見据え。
男達は思い通りに自分が騙せず舌打ちしては何か言い返そうとするもまだ相手に対する恐れがあるのか口元だけで相手を“化物”と蔑んでは、一人が持っていた酒瓶を相手の顔横すれすれに投げつけて苛立たしげに去っていき。
静けさが戻る頃、まだ不安な気持ちを捨てて相手に向き直っては怪我をしていないか確かめるように頬や髪を撫で「大丈夫だったか?………なんか言ってたけど俺はあんただけだから」と微笑み、相手を信じてこれ以上追求することをやめて。
「……お腹減った。…はやく行こう。また二人でいる時間邪魔されたくない」
(相手を見詰めて少しだけ屈ませると軽く目元に口付けしっかり手を取ってはスイーツ店に足を向けようと。

  • No.512 by 桐崎 繿  2015-02-28 00:12:05 




>露木

( 道の脇にてボタンに手を掛けられ様とした所で僅かに表情が強ばる。
相手に格悪い所を見られるのは絶対に嫌で小さく抵抗しては幸か不幸か昨日の男達に囲まれる。
傷の事はバレなくて済んだが自分と居る事で相手に被害が被るのも嫌だと。
騒ぎを起こさない様にだんまりを決め込んでたが相手の言葉にジワリと心が温まり顔を背ける。
相手の心の内の不安も知らずに男達が去った後、スイーツ店へと向かおうとする相手の隣に並び手を繋いで。
「俺だって…露木だけだから」
( ボソリと呟き照れ臭さから足元にばかり目線をやっては漸くスイーツ店へと到着し。
雰囲気の良い洒落た感じの店へと入っては案の定女子ばかり。
端の席にて店員にスイーツを頼んでは温かい紅茶を啜る。
相手は自分と女カップル達との関係性を理解してるものだと未だに勘違いを続けていて。
店員がケーキを運んで来ては相手と自分の前に皿を置く。
チーズケーキとチョコレートケーキの端にはアイスも備えられており若い女性が好みそうだな、なんて考えつつフォークを咥えては何気無くチョコレートケーキの乗ったフォークをずいっと相手の口元に持って行って。
「ん、旨いよ。食ってみろよ」
( 男同士でもよくやる事だし、と特に気にしない様子で相手の口に入れては再びケーキを口に運ぶ。
…と、その時相手の背後の席の女性達が相手を見詰め頬を赤らめキャーキャー騒いでるのが耳に入れば“また相手狙いか”と慣れ半分に溜息をつく。
その度々に自分が妬いてる事など相手は知らないのだろうな、なんて考えてはジーッと相手を見詰めて。

  • No.513 by 露木 菊  2015-02-28 01:08:58 


>桐崎

(相手の“露木だけ”という言葉に幾分不安が紛れるもどうしても男達の言葉が気に掛かってしまっては小さく首を横に振り繋がれる手を握り返して。

(スイーツ店にて差し出されるチョコケーキを恥じらいながらも平気な素振りで口にしては、女が騒いでるのも相手狙いだと思い込み“あの子達に誘われても彼女たち(女カップル)のように相手は頷くのだろうか”とつい疑ってしまう。
ふと相手の視線に気付いてはん?と首を小さく傾げるもハッとなってはチーズケーキを一口切り分けフォークで差して相手の口元へ持って行き「御免、欲しかったんだろ?」と見事な勘違いをしてからかうよう小さく笑って。

(その後クーポンで会計を済ませ外へ出た所、英語訛りがキツイ豪軍が近づいて来ては相手にいちゃもんをつけているようで7割聞き取れなかったが暴言を吐いていることだけは分かって。
散々唾を吐き散らすだけ吐き散らし去っていった豪軍達の背中をやや気味悪げに見ては「…日本人に恨みでもあったのかな。……なんか物騒だしホテル戻るか」
(本当はもう少し相手と二人で居たいと思ったが海外の夜に少人数でうろつくのは男でも危険なため年上としてしっかりせねばと相手の手を引きホテルへ向かい。
そしてホテルの前まで来ては一度足を止めて不意をつくように唇を軽く奪って「今日の夜はあんたの隣で寝たい…」と不安だからという言葉を飲み込み相手を見詰め。

(其の頃、あの男達は相手を恐れながらも未だに逆恨みをしていて、相手を車に連れ込んだ際入手したアドレスで《さっきの軍人は俺達が手配した。また可愛がってやるから夜中抜け出して来い。逆らったらどうなるかわかってるよな?》と闇金や麻薬等を取り扱うバーの住所を添付して送りつけ、相手に“麻薬の運び”をやらせ犯罪に巻き込もうと企んでいて。

  • No.514 by 桐崎 繿  2015-02-28 20:30:13 




>露木

( 男達からのメールに気付くも不安を表情に出さない様にしては部屋へと戻りシャワーを浴びる。
青年や兄を何とか回避し相手をベッドへと招き入れては何気無く距離を詰める。
寝るにも時間はまだ早い、落ち着き無く何度も携帯を見詰めるもなるべく怪しまれない様にと携帯を置き相手に抱き着いては漸く落ち着きを取り戻し。
そのまま相手が眠りに付くのを見届けてはまだ起きてる兄や青年に悟られない様に狸寝入りをかまして。

( そして深夜、皆の寝息が聞こえて来たのに気付いてはのそのそとベッドを抜け出し着替えを済ませては携帯を片手に部屋を出て。
添付してある地図を辿りとあるバーへと辿り着き中に入れば男達が酒を飲み交わしていて。
『お-、ちゃんと来たか。来なけりゃお前のお友達売り飛ばされてたもんな』
「……………んな事させねぇよ、てか用事早くしろ」
『あ-。まぁあせんなって。ちょっと届け物頼まれてくれればそれで今日は帰してやるわ』
( 小さな小包を渡され僅かに首を傾げるも中身が何かは教えて貰えずに。
どうせ碌な物でも無いのだろうな、なんて考えるもまさか麻薬や覚醒剤の類いなどとは知らずに。
『あ、人に見付かんなよ』
『あと薬にイカれた奴等に襲われない様に気ぃつけろよ-。彼奴等狂ってるからな』
( 男達の言葉の意味も分からずに小包と共に渡された地図を見詰めては言われた通り人目を避ける様に路地を突き進む。
英国風の夜の街を走り抜けては地図の目的地であるマンションの指定された階へと向かって。

  • No.515 by 露木 菊  2015-02-28 22:25:12 


>桐崎

(ベッドの中、相手が男達からの脅迫に悩んでいるとも知らず相手のぬくもりに安心しては早い時間にも関わらずぐっすりと眠る。
真夜中、一度目を覚まし隣に相手が居ないことに気付くも寝ぼけていた為きっとお手洗いだろうと呑気に考えすぐに眠りに落ちて。

(その頃マンションでは高級スーツを着た男が怪しい笑みを浮かべ相手を出迎えて広い部屋に通しソファに座らせて。
『噂通りいい顔をしてる。…で、ちゃんとお買い物は出来たかな?』
(流暢な日本語で話しては相手から包みを取り上げ隠すこともなく中身、シャブ等を取り出し部屋の隅に居た男達に投げつけて部下にお金を受け取らせ。
『やれば出来るじゃないか。流石“自分から運びを志願しただけのことはある”』
(クスリと笑み相手の隣に腰掛けては厭らしく肩に腕を回し携帯で数枚の写真を見せつけて。
そこには相手がバーに入り男達から包みを受け取って此処まで運んでくるまでの姿が写し出されており。
『僕たちは無理強いはしてない。全て君の希望と意志でしたこと、そうだよね?』
(まるで尋問のように相手の耳元で囁いては『…だからこの写真が警察に渡ったら君は刑務所行きだ。勿論君の友達も疑われて酷い拷問を受けるだろうね。言っておくけどこっちの警察は君達の言葉なんて聞きもしないよ』と脅迫を続け携帯をポケットにしまい。
『でも君が僕達に従えば写真も公表しないし君達の友達にも手を出さない。そうだなぁ、取り敢えず下僕として働いて貰おうかな。君を紹介して貰う代わりに彼ら(ナンパ男)に結構なお金払ったし、その分働いて貰わなきゃ』
(男はスルッと相手の腰を撫で上げ立ち上がっては薬を受け取った男達を帰す代わりに別の男達を部屋に入らせ『”どう言ってた通り上物でしょ?後は君達の好きにして。僕は男には興味ないから”』と体格の良い男から大金を受け取ると扉に手を掛け『あー、そうだ。君のことは調べさせて貰ったから。桐崎繿君?簡単に日本に逃げられると思わないでね。それと“お友達”を巻き込みたくないなら早いうち別れたほうがいいよ』と胡散臭い微笑みを浮かべ部屋を後にして。
残った男達は『大人しくしてろよ』と片言の日本語で相手に迫っては舌なめずりをして相手の身体をソファに押さえ付けて。

  • No.516 by 桐崎 繿  2015-03-01 00:50:59 




>露木

( 思っても見なかった状況に困惑するも自分より体格の良い男達に敵う弾も無く。
結局思うがままにされ朝方宿泊先のホテルへと戻る事を許されては部屋に入るなり直ぐ様シャワールームへと駆け込み身体を洗い流す。
早起きの兄に浴室の扉をいきなり開けられては乱暴に髪を掴まれ冷ややかな笑みを向けられて。
『堂々と朝帰りとは良い度胸だね、相手は誰??っていうか外人が好みだったんだ』
「まぁな、来てみたら外人も良いもんだぜ??彼奴(相手)全然抱けないしどうせ直ぐにバテんだろ。だったら…」
『それ以上喋ったら本当に殴るよ』
( 怒りに震える兄を冷たく見詰めては“騙すのなら先ずは身内からだ”と自分に言い聞かせる。
着替えを済ませ濡れた髪を拭きながら兄の手を振り払い浴室を出た所で青年が気不味そうな顔をするのを尻目に上着を取る。
『に…兄さん出掛けるの??な、なら俺も着いて行こうかな…』
「はぁ??お前居ると恋人だと思われんじゃん。誰も相手してくれなくなるから着いて来んなよ」
( 傷付いた様な顔をする青年の顔も見られず、相手を見られる筈も無く部屋を後にしては折角の旅行だったのに嫌な思いをさせてしまったなと。
夜空の星を見ようという相手との約束、何気に楽しみにしてたが流石にこれじゃ無理だろうと。
濡れた髪のまま出て来てしまったななんて考えるも外は生憎の雨。
どうせ濡れるし、と傘もささずに街に出てはじっとりとした暑さの中を特に行く宛も無く歩いて。

  • No.517 by 露木 菊  2015-03-01 01:54:20 


>桐崎

(ホテルのシャワールームから微かに聞こえてきた相手の声。
はっきりとは聞こえなかったがまるで昨夜遊んできたかのような言い草に唖然としては髪を濡らしたまま出て行く相手の背中を見詰め。
暫く固まってしまうも窓の外から聞こえる雨音に我に返っては部屋着のままタオルを手にして部屋を飛び出し、ロビーで傘を借りるとホテルを出て。
程なくして前方をフラフラと歩く相手を見つけてはすぐさま駆け寄り傘を差すと相手の手を引き軽く雨宿り出来る場所まで来て相手の髪をタオルで拭いてやる。
不意に先ほど聞こえた言葉が脳裏を過り“まさか本当に女と遊んでいた”と不安が過ぎるも、相手の何処か疲れて傷心したような表情を見ては“しっかりしろ”と自分に言い聞かせ相手の頭にタオルを被せたまま優しく抱き締めて。
「…大丈夫。何かあったんだろ?あんたが急にあんなこと言うわけないもんな」
(相手が脅迫までされているとは思わず、穏やかな声色を努め相手の背中をあやすように撫でては少しだけ身を離して隈の出来た目元を指でなぞり。
「俺には、言えないことか?…何かあるなら助けになりたいんだ。俺に足りない部分があるなら言ってほしい」
(相手の手を握りまっすぐに見詰めて返答を待つも、相手が口を開くよりも前に背後から昨夜マンションで相手を男達に売った男が部下を引き連れ近づいてきて。
『やあ、繿君。昨日は楽しめたかな?…って早速お友達と一緒にいるんだ』
「……あんた誰だよ。…此奴がこんななのはあんたのせいか?」
『おー、怖い目。でもそんな恨まないでよ。彼が望んで僕達のところに来たんだから。ねえ繿君?』
(胡散臭い笑顔と厭らしい物腰に絶対怪しいと睨み返しては相手を自分の背中に隠すようにして男を警戒して。
『へー…、繿君。君の友達、こんなことしてるけどどう思う?』
(楽しげな笑みを浮かべては態とらしく『あーそう言えば』と声を上げ『昨夜君が相手した人達。君をえらく気に入ってね。君を食事に誘いたいって言ってたよ。可愛い女の子ばかりが揃ってるから君も気に入るだろうって』と怪しく笑み。
その胡散臭さと厭な笑みに全て押し付けの出鱈目だと思っては付き合っていられないと男を見据え「…此奴には俺がいるからそんなの必要ない。……こんな奴ほっといて行くぞ」と相手の手を引きその場を去ろうと。



  • No.518 by 桐崎 繿  2015-03-01 02:17:59 




>露木

( 相手に抱き締められるその温もりに思わず本音を漏らしてしまいそうになるのを押し堪える。
せめてこの男達との関係を切るその時までは相手には騙されてくれて貰わないと困る。
最近では相手の前に居る時は無表情で居る事も減って来たが、感情を見せない様に無表情を張り付けては必死に自分を信じようとしてくれてる様子に胸を痛め。
相手の背後に昨夜の男の姿が見えては一緒に歯を食い縛るも青年と兄を騙した今、相手にも危険が降り掛からない様にするには演技を続けるしか無く。
何とかこの男達から手を引く方法を見付けるまでは親しくする訳には行かない。
相手の手をスルリと抜けては男の前に立ち僅かに口角を上げては相手に背を向けたまま瞳だけは強く男を睨み付けて。
「流石に3~4人相手にすんのは疲れたな。でもまぁ暫く御無沙汰だったし良い思いしたよ」
( 表情の疲れ具合を上手く置き換えさも男と親しげな様子で話を続ける。
「食事ねぇ。喜んで行くって伝えてくれるか??女も揃ってるんなら断る理由も無いな、楽しみにしてるよ」
( 表情に悔しさが混ざる自分を心底楽しそうに見詰める男は一瞬相手に視線を移すも直ぐに自分に視線を戻し距離を詰めては小さな声で話始める。
『へぇ、随分綺麗なお友達持ってるね。彼売り飛ばせば多額の値が付くだろうし君を解放してあげても構わないけど』
「巫山戯るな、彼奴に手を出すのは許さない」
( 再び胡散臭い笑みを浮かべては『食事の件、よろしくね』と言い残し去って行く。
しかしこの男、相手を諦める筈も無く“お友達(自分)が麻薬運びをしてる材料を警察に知らされたくなければ言う事を聞け”と脅迫しようと考えていて。

  • No.519 by 露木 菊  2015-03-01 03:07:57 


>桐崎

(相手が男の元へ行くのを信じられないように見ては、男と話す言葉がどこか遠くに聞こえて。
相手が自分を守ってくれているとも知らずショックで思考が揺らいでは女達の事で不安だったこともあり3~4人相手したのも女だと思い込んで“やはり男の自分では物足りないのか”と。
“露木だけ”と言ってくれた言葉も嘘だったのかと失望するも狂おしいほど相手を愛する気持ちは捨てきれずに。
男が去ってから暫く顔を俯かせたまま相手に歩み寄り「……俺…、あんたの何を信じればいいの…」と低く呟いては相手の胸に傘を押さえ付けてその場を走り去って。

(その後、街をぶらついたあとホテルへと足を向けようとするも突如後ろから腕を掴まれては先程の男がいて、例の相手の写真を見せられ小さく目を見開き。
「なん、だよ。これ…」
『あれ?珍しい。これパッと見て何してるか分かったの?もしかして君もその類の人?』
「なんだって聞いてるんだよ。なんで此奴がこんなこと…ッ、あんたが仕向けたのか?!」
『人聞き悪いなぁ。彼の意志だってさっき言ったでしょ。割のいい女の子紹介してほしいって頼まれたから僕はそれに協力して上げただけだよー』
「……うそだ」
『それはどうだろうね。…ってそれより此れバラ撒かれたくないよね?この国じゃ君達はアウェイだ。下手な抵抗はせず服従するのが利口だよ。…君、“男好き”でしょ?』
(ニコッと怪しく笑まれ一枚の店の住所が書かれた紙を渡されて去られてしまっては断れるはずのない脅迫に紙をクシャリと握りしめる。
絶対身売りまがいなことはしないと決めていた。
だが相手の気持ちが離れてしまった今、相手の身だけでも守れるならなんだっていいと。
とりあえずホテルに戻ろうとするも、きっと相手はいないと考えると足は訛りのように重たくなって。

  • No.520 by 桐崎 繿  2015-03-01 22:02:02 




>露木

( 泣きそうな震えた声が耳に残るも後を追う事はせずにその背中を見詰める。
これで良いと自分に言い聞かせそのまま街に向かおうとするも“夜にまた麻薬運びをする様に”と言う連絡が来ては表情を消して。

( ホテルに戻るなり一切目を合わせない兄と遠慮がちに話し掛けてくる青年に目もやらずに荷物を取っては「あ、俺今日も帰らないから」と言い残す。
相手が脅迫されてる事も知らずに薬を運び届け男の命令通りあの大男達の元へと訪れて。

( その頃、相手を待ち伏せてた男達は厭らしい笑みを浮かべ腰を撫で上げては主犯格の男(昼間相手に脅迫をした男)が英語で男達に話始めて。
『“彼、君達に相手して貰いたいんだってさ。どんな事にも耐えられるって言ってたしお好きなプレイを楽しめると思うよ”』
( 相手の肩をグイッと引き寄せ男達に顔をよく見せては男達は口角を上げる。
『“こりゃあ上玉じゃねぇか、金は積んでやるよ”』
『“でしょ。好きに楽しんで”』
( 背中をドンッと押し男達の胸に押し付けては男はさっさと去って行ってしまって。
『ほら、こっちに来い』
( 慣れない様子の日本語を離しては相手の手首を縄で拘束しベッドの作へと縛り付けて。
厭な笑みを浮かべ相手に多い被さっては視界を隠すべく目隠しをし痛みを与える程の乱暴な扱いをして。

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