_時代を越えて_(非募)

_時代を越えて_(非募)

xxx  2014-12-29 00:12:16 
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_____巡り巡った先の時代でのお話。



▽個人用に作ったトピなので非募集です、関係者様以外は書き込みを控えて下さいませ。
▽荒らし厳禁、なりすまし厳禁です。



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  • No.281 by 桐崎 繿  2015-01-26 03:04:14 




>露木

( 相手であって相手でないその様子に余所余所しくしながら物珍しそうに家具などを見詰める相手を見詰め微妙な感覚になって。
相手が携帯を水に翳すのが見えてはゆっくりと立ち上がり相手から水に濡れた携帯を受け取りタオルで水気を拭き取ると相手に携帯を見せる。
強防水の為何の問題も無く、目前で兄に電話を掛けては相手の耳に当て「凄いだろ、どんなに遠く離れててもこれがあればいつだって声を聞けるんだ」と。
すぐ目の前に居るにも関わらず、『菊愛してるよ』と囁く兄に苛立ってはブツリと電話を切って。
相手の腕を取りベッドに向かい合う様に座ってはこんな事あるものなのだなと。
見た目は確かに相手の姿なのだが別人を思わせる言葉などにちょいちょい本音が溢れてしまっては相手の髪を撫でて。
「こっちの時代でさ、俺あんたに酷い事したんだよ。………すっげぇ好きなのに…悲しそうな顔をさせちまってさ。………だから過去のあんたがこうしてるのは現世のあんたが逃げっちまったのかな-とか思って」
( へらりと表情を崩しては兄と青年が自室に戻るのを見送り相手に抱き着いては目を細める。
「………いきなりごめん、でも落ち着く」と小さく囁き、それから部屋の家具などの説明を細かくして。
今はあるのが当たり前な物も昔は無かったのだと改めて知れば中々不便だったのだなと。
温かいココアを相手に渡し詳しくは知らないが先祖達の事を少し話しては相手の話に興味深そうに耳を向け。
テレビで見るのとでは違う所もあり偶に質問をしたりしては「……………あんたと、…霧ヶ暮って人は…恋仲だったのか??」と問い掛ける。
「やっぱ顔立ちとか似てる??」と続けざまに質問しては不思議な感覚のまま話をして。

( 数時間話し込んでいた為気付けば遅くなってしまい「今日は風呂一緒に入る…我慢しろよ」と。
着ていたパーカーを脱いだ所、この時代でも変わらず身体は傷だらけであったが気に掛ける事さえ忘れてはシャワーの温度を調節して。

  • No.282 by 露木 菊  2015-01-26 04:58:41 


>桐崎

(相手と話す時間は不思議と落ち着き風呂の誘いもすんなり受け入れるがいざその場に来ると変に意識してしまい。
しかし使い勝手が分からないため控えめに相手の後に続いては、シャワーを見てそう言えば西洋の物と少し似ているなと。
ふと背中を洗い流す相手の身体に無数の痛々しい傷跡を見ては“相手”が重なって切なげに眉を下げるとそっと背後について背中の傷を指でなぞり。
「……“彼奴”…いつも傷だらけだった。強がって無茶ばかりしてさ…。少しは自分の身体を大切にして欲しいよな。でも不謹慎かもしれないけど…彼奴の傷も…全部好きなんだ…」
(そう言って相手の身体を後ろから抱き締めては「……俺の子孫が“露木”なら同じことを思う筈だ。…あんたが傷付くのは見たくないって。多分…あんたが無茶したら凄く怒るだろうな」と苦笑気味に言っては今更裸で抱き締めていたことが恥ずかしくなり慌てて離れるも顔色は至って平静で「あんたもっと筋肉つけたら?腰、細すぎ。彼奴はもうちょっと男らしかったよ」と何事も無かったように妖艶に笑みさっさと先に出て。

(ベッドの上に座り慣れない洋服に着苦しさを感じていると相手が風呂から上がってきてそう言えば目線が少し高いなと思えば“いつの時代も無駄に成長して…”と内心毒づく。
隣に座る相手をチラリと見てはその濡れた髪の香りにまた“相手”が重なり無意識にそっと身を寄せて。
「………さっきさ、“彼奴”と恋仲だったかって聞いただろ?…………そうだな。きっとそうだった。それなりに愛し合ってたと思う。………でも…“今”は違うんだ」
(自分のせいで…とは言わずに言葉を飲み込むと相手の髪や目元、頬に触れ「……そっくりなんだ……“彼奴”に…」と微かに声を震わせて切なげに相手を見詰め“爛”と口元を動かし頬を撫で。
「………少しだけ……少しだけで良い…、…俺の名を呼んで…抱き締めて欲しい……」
(本当はもっと相手を感じたいと思うもまさかそんなこと要求出来る筈もなく。
そもそも相手と自分(露木)が恋仲でないなら抱擁も無理で身勝手な願い。
そう思えば身を離し「……悪い。男色なんてこの時代では笑えないよな。……さっき抱きついてきたからちょっと期待したけど、あれだろ?この時代の普通の慣れ合いだよな」と苦笑して。
「…あ、…寝床取って悪かった。邪魔だよな」
(誤魔化すように話題を変えては流石に一緒のベッドに寝る訳にもいかないと江戸では地べたが当たり前だったため床に寝そべろうと。

  • No.283 by 桐崎 濫  2015-01-26 16:19:54 




>露木

( 相手の問い掛けにどこか寂しそうに俯き床に下りた相手の腕を引き先程の体制に戻っては視線を落としぎこちなく微笑んでは口を開く。
「確かに…この時代のあんたと俺は恋人同士なんかじゃ無い。………でもキスもしたし抱き締めたりもしたし…身体を交わせた事もある。…説明出来ない関係なんだよな」
( 微妙な距離感と曖昧な関係、男の魔の手も消え去った今気持ちを曝け出したい衝動に駆られるもそれは今の相手に話した所で意味のある物なのだろうか。
「でもさ、俺は…あんたの事が好きなんだと思う。一緒に居るだけで照れ臭いし…でも居心地が良いんだ」
( 先程の相手の抱き締めて欲しいという要望をふと思い出しては相手を抱き寄せ「…露草、愛してる。本当だ、例え時代が変わろうともあんたは何も変わらない」と囁いて。
相手をベッドへと招き入れてはそのまま抱き締め寝息を立てて。

( 翌朝、相手より先に、目を覚ましては相手に毛布を掛けてやり先程からしつこくノックをして来る若頭にうっとおしそうにドアを開ける。
『菊起きたかな、…まだ僕の事嫌がってる?』
「今はまだ寝てる、…っていうかあんたの先祖よっぽど酷い事しでかしたんだな」
『うーん…でも僕の先祖だったら絶対可愛くてモテモテだったと思うからそんな酷い事する筈無いのに』
「一人で言ってろ」
( 呆れたように若頭を見詰めては溜息を漏らし相手を起こしにベッドへと向かって。
「おい、朝だぞ」
( 相手を覗き込み言っては中々起きそうにない様子に苦笑し、僅かに沸いた悪戯心から相手の唇を奪おうと顔を近づけて。

  • No.284 by 露木 菊  2015-01-26 19:29:35 


>桐崎

(自分が知る相手ではないものの甘い言葉から確かに“相手”を感じては涙が零れ落ちそうになるのを堪え安心して相手の腕の中で眠り。
朝、寺子屋もなく寝首を取られる心配もないことから熟睡しては若頭の訪問にも気付かず寝息を立てる。
が、間近に吐息を感じては反射的に身の危険を感じカッと目を開くと相手の肩を掴んで身を返し馬乗りになって腰にある筈の短刀に手を伸ばす……と漸くそこで組み伏せる人物が相手だと気付き昨日のことを思い出しては「あ…」と小さく声を漏らしすごすごと相手からおりて。
「……すまない。江戸では寝込みを襲われることもあったからな。……色々な意味で」
(意味深に声を低くして悪戯に薄く笑むも自分の身体がそのままであることに溜息を吐き。
「しかしまだ元には戻っていないみたいだな。……悪いな。あんたも俺だと居辛いだろ」
(いったいどうしたら戻れるのかと洗面と着替えを済ませ慣れないコンタクトを入れては、江戸では寺子屋時には眼鏡をかけてたものの裸眼でも不自由なかったのになと現代の身体に不便を感じ。

(その後、兄や青年と合流し食堂に向かっては若干の疎外感を覚えつつ食事をし、若頭のことも相手と現代の自分を救ってくれた恩人と聞かされたため腑に落ちないながら礼を述べて。
多忙だった江戸時の癖で一足先に食事を終えると一人席を立ち言われた通り返却口にトレイを返して席に戻ろうとしたところ『露木先輩!!』と声を掛けられ。
一瞬自分だと気付かず素通りしそうになるが現状を思いだすと振り返り声の主の男子生徒を見て。
「……何?」
『先輩、確か高校まで剣道部入ってましたよね?その…実は今日流行りのインフルで部員が足りてなくて…よかったら先輩にアシストして欲しいんですけど』
「………」
(聞きなれない言葉が多すぎて眉を潜めていると他の部員たちもやってきて『今からいいですよね?!』と相手達に声を掛ける暇もなく半ば強引に高校の道場へ連れていかれ。
あれよという間に胴着を着せられ防具も勧められるも逆に邪魔だろうと拒否し、断れない状況に溜息を吐く。
だが剣道なら知ってる。勿論現代のルールなど知らないため、相手が戦闘不能になるまで打ち込めばいいと思い込んでは木刀を手に集中力を高める。
久々…と言っても二日ぶりだが刀を持つと血が漲るのを感じ、生徒達の技量が江戸の者達達と同じものだと思っては開始の合図と共に手加減なしに斬り込んで。

  • No.285 by 桐崎 繿  2015-01-27 01:34:17 




>露木

( 通り掛かった女子生徒達が“相手の道着姿が見られ
る”とはしゃいでたのが耳に入れば女子生徒達を追う様に練武館へと足を向ける。
真剣な表情で打ち込む相手に試合相手が怯み尻餅を付いては『ま…参った!!!降参だ!!!』と。
審判が相手を止めた所で相手の元に向かえば相手の額にコツン、と拳を当てて。
「本気でやり過ぎ、あんた県大会まで行ったらしいし手加減してやんなきゃ相手死ぬぞ」
( クスクスと笑いながらからかい道着姿の相手に見惚れてたのを隠しては『流石露木先輩!!!』と駆け寄る男子生徒や女生徒に囲まれて。
自分は部活には入って無かったし剣術は子供の頃に叔父に少し教えて貰った程度。
やはり相手は刀慣れしてるのだろうかなんて考えては
何となく江戸の風景を思い描いたりして。

( 大学では兄と若頭が相手に付いていてくれるらしく制服に着替えては自分も単位を取るべく授業が始まる前に教室へと向かう。
男との一件もありしっかりと卒業する事を目標に真面目に取り組んでは相手は大丈夫だろうかと。
隣の席の女子生徒に「ノート見せてくんない??どこまで進んでるのか分かんないし」と。
快く見せてくれる女子生徒に“意外と良い奴だったんだな”なんて考えては他愛もない話をしたりして。
『そう言えば露木先輩と桐崎先輩と木ノ宮先輩最近一緒に居るじゃない、木ノ宮先輩は女性らしさが人気なんだけど二人とも格好良いからアイドルみたいな扱いされてたのよ』
「へぇ、っていうか俺の事“桐崎くん”って呼んでるのに綸の事“桐崎先輩”っての紛らわしいからどっちか名前にしろよ」
『…流石に先輩を名前で呼ぶ訳にも行かないから』
「じゃあ俺の事名前で良いよ」
( 無愛想に告げては再びサボってた勉強の遅れを教えて貰ったりして。






  • No.286 by 露木 菊  2015-01-27 02:32:44 


>桐崎

(色々と勝手の違う現代に自分の行動を改めねばと反省し兄と若頭に大人しくついていくも大学の講義は恐ろしく退屈で今頃相手も同じような授業を受けているのだろうかとボーッと窓から見える高校の校舎を眺め。

(夕方、相手に会いたかったがすれ違いでバイトに行ってしまったらしく他の皆もバイトだったため自室にいるよう言われ部屋でぼんやりするもジッとしていられない性分故に一応携帯と財布を手に寮内をぶらつく。
共同スペースに来た辺り、突如女生徒に呼び止められては『あ、あの此れ、繿君に渡しておいて貰えませんか?繿君がお休みしてる時のプリント今日渡そうと思ってうっかり忘れてて……、明日提出の宿題もあるから急いで渡さなきゃと思ったんだけど…この時間男子寮には入れなくて……』と。
困惑した様子から相当重要で緊急を要するものなのだと思っては快く頷きプリントを受け取ると慣れない携帯の地図アプリを使って相手から聞いていた居酒屋の名前を入力し寮を出て。

(夜なのに明るい街をきょろきょろしながら歩いては何とか相手のバイト先前まで辿り着くも果たして仕事の邪魔をしていいものかと悩めば終わるまで外で待つことにして。
邪魔にならないよう横道にそれては壁に寄り掛り江戸よりも澱んで見える空を見上げ、早く戻りたいと思うと共に無性に“相手”に会いたくなって。
「……“爛……”」
(ポツリと空虚に“相手”の名を零しては今なら関係が元に戻れずとも全てを打ち明けられる気がして。
いつ戻れるだろうかと白い息を吐きプリントが入った鞄を大事に抱え直して、そう言えば相手は女に“繿君”と名で呼ばれているんだなと何故か嫉妬心が湧いては、相手のバイトが早く終わらないかとどこから出てくるかも分からないため店先をぼんやり眺めていて。

  • No.287 by 桐崎 繿  2015-01-27 03:14:59 




>露木

( 漸くバイトを終えバックルームにて着替えを済ませると店長に給料明細を渡される。
子供達に何か買ってやろうと考え上着を羽織ると外の寒さに一瞬身を震わせる。
ふと相手の姿を見付けては慣れない街に態々出向くなど何か合ったのだろうかと駆け寄って。
渡されたプリントや課題に一瞬ポカンとするも直ぐにあの隣の席の女子高生だと確信してはここまで届けてくれた相手に礼を言って。
ネオンの街を相手と並び歩いては思い出した様に携帯を開き女子高生にメールを送る。
《プリントありがとう、プリントの端に書いてくれてた問題の解き方のヒント是非参考にさせて貰う》
( 顔文字や絵文字の無いメールを送っては直ぐに携帯をしまい相手に向き直っては自販機のカフェオレを相手に手渡して。
ペットボトルの蓋を開けながら空を見上げては相手に目をやり「…本人には言わない…いや、あんな酷い事したから言えないんだけどさ。あんただけに言うよ。………俺露木の事…結構好きみたいなんだ。俺の先祖があんたの恋人だったんなら巡り巡ったこの時代でもあんたの事好きになる運命だったんだな」と柄にも無い事を言い照れ臭さを隠す様に相手の頬を軽く抓る。
「………昔叔父の家で色々な物見せて貰ったんだけど“露草”と話して初めて全部理解できた」と。
ポンポンと相手の頭を撫でては“相手”に会いたい筈なのに戻ってしまえばまた溝が出来るのではと恐れてる自分も居て。

( 寮に着くなり相手と共に遅めの夕食を作っては「俺料理苦手なんだよな、…それなりに頑張ったつもりなんだけど食えるか??」と。
調味料を目分量で入れる癖が合った為に今回は何度も味見をして。
相手を見詰めては何気無く「…露草、俺が贈った簪はまだ持ってくれてるのか??」と優しい笑みを浮かべて問い掛ける。
しかし直ぐに自分の言葉にきょとんとしては何でこんな事を言ったのだろうかと。
「…簪、…って何言ってんだ俺。…いきなりごめんな」
( 不思議な感覚になりながら頭をガシガシとしては苦笑し上記を述べて。

  • No.288 by 露木 菊  2015-01-27 04:09:05 


>桐崎

(相手の部屋に戻ってはやはり兄や若頭よりも相手といるのが一番落ち着くなと思いながら未だ“露草”と呼ばれたことがいまだ耳に残り浮ついたような不思議な気持ちでいて。
相手の手料理に舌鼓を打ってはその懐かしい味に目を細め「…いつもと変わらない…。“あんた”の味だ」と小さく微笑み次々と口へ運び。
全て綺麗に平らげ片付けを済ます頃、不意に相手から“相手”を彷彿させる問いかけをされ小さく目を瞬かせる。
すぐに元に戻った様子だがその頭を掻く仕草は相手そのもので…。
“相手”が目の前にいる。すぐ手の届くところに……。
はかなげに相手を見詰め向き合うように身を寄せると相手の頬に手を伸ばし「…“爛”」と名を呼びゆっくり抱き締め。
「…当たり前だ。手放す訳がないだろ。…あんたがくれたものも…時間も…全部……。“爛”……、」
(其処から先言葉を紡ごうとして我に返ると相手に言っても仕方ないことだと言葉を呑み込み少し身を離すと相手の銀髪を愛おしげに撫でて。
「……繿、…、此奴(露木)がどんなやつか知らないが……今のあんたが此奴を好いてくれているのなら此れほど嬉しいことはない。…俺が言うのは可笑しいが礼を言うよ。……それにきっと此奴も………否、此れは本人が言うべきだな」
(“誰よりも好いている”と言おうとして自分の出る幕ではないと小さく微笑み、相手の頬を包み込み「ただ…助言させて欲しい。……まず素直になれ。…あと、自分が傷付くということは相手も傷付くということだ。………まあ俺が言えた口ではないけどな」と真剣に述べるも最後は気が抜けたように苦笑を浮かべ相手の頭をポンポンと撫で。
「あとはそうだな。ちょっとは甘えてやれ。あんたは年下なんだからさ。…どうせあんたも背伸びしてるんだろ?」
(まだ疲れが残っているように見える相手の目元を撫でたあとクイッと頬を軽くつねってはクスクスと笑いを零すも、俄に切なげに眉を下げては相手の首筋にツーッと触れ突如床に押し倒して。
「……“爛…”」
(相手を見詰め声を震わせては内心止めなければと思うも意に反して気持ちは“相手”と求め強く押さえつけたまま深く唇を奪おうとして。

  • No.289 by 桐崎 繿  2015-01-27 13:58:45 




>露木

( 突如押し倒された体制になれば驚いた様に相手を見詰めるもこの状況に我慢など出来る筈も無く。
自分から噛み付く様に口付け漸く唇を離すと共に不思議な感覚が流れ込む。
再び相手が過去の自分の名を呼んだ瞬間フッと表情が変われば相手の頬に手を伸ばし「何そんな顔してんだよ、…あんたにはいつもそんな顔させてばかりだったな」と勝手に言葉が発せられて。
頭の中では自分は何を言ってるのかと混乱するも表情と言葉だけは“過去の自分”その物で。
「あんたのしつこい看病と中和薬のお陰で大分症状は抜けた、こんな時に素直になるのは可笑しい物だが……………愛してる。いつでも戻って来い、あんただけを待ってる」
( 相手の衣服に手を掛け首筋にいくつもの痕を残しては妖艶に笑むもすぐに感覚が戻って来てはつい今の自分の行動にきょとんとしていて。
それでも欲は止まらず相手の首に腕を回してはそのまま流される様に行為に走って。

( 衣服を直しながら相手を見詰め、先程のは一体何だったのだろうかと眉を寄せる。
「なんかあんたと居るとちょいちょい変な感覚になるんだよな、さっきのも………簪??のも。…一体何なんだろうな」
( 呑気に考え込み相手のシャツのボタンを数個止めては襟を掴んだその体制のまま相手に口付ける。
首筋の痕を見詰めては“彼奴戻ったら絶対怒るだろうな”なんて考えつつちゃんと隠れるか確かめてみたりして。

  • No.290 by 露木 菊  2015-01-27 17:12:35 


>桐崎

(シャツのボタンを止めてくれる現代の相手を何処か子供を見るような目で頬やましく見詰めては隙を突くようにして額に口付けすぐに身を離すと愛おしげに銀髪を撫でて目を細め。
「あんたの髪、好きだ。…目も、耳も…声も、息も…全部。……出来ることならずっとこのまま触れていたい。……でも、違うよな」
(そこから言葉を続けようとするも口には出さずに名残惜しむように相手の耳を撫で「…この時代のあんたに会えて良かった。あんたを見て思ったよ。きっとまた生まれ変わっても俺はあんたを愛するって……。………ま、此奴がどうかは知らないけどな」と最後に不安を残すような茶化しを入れクスリと笑っては小さく欠伸を零し相手をベッドの中にいざなって。
そして相手を抱き寄せ何処かあやすように頭を撫で続けては相手が眠ったのを確認したあと自分の携帯を少しだけいじり愛おしげに相手を見詰め“有難う”と小声で述べ静かに瞳を閉じて。

(翌朝、長い夢から覚めたように起床しては目をこすりながら身を起こすもまだ頭がぼーっとしており何故相手の部屋にいるのかが思い出せずにいて。
自分じゃない自分が相手に触れていて、切なくて暖かな気持ちが流れ込んできて……。
いや、それ以前に確か自分は男と揉み合ってビルの屋上から落ちた筈……そして相手は……。
そこで一気に目が覚めては隣で眠る相手を叩き起こして肩を掴み揺さぶって。
「起きろ、桐崎!!…あんた、怪我は……、もう大丈夫なのか?あの男はどうなった?」
(混乱するあまり相手の肩を強く掴んで居ることに気付かずに泣きそうな顔で相手を見詰め。
「……俺……あんたの気持ちに気付かなくて……、最後まで信じてやれなくて……」
(相手はあの男の傍でどんなに辛かっただろうと思うと相手と男の仲が良い物だと信じた自分が許せなくて唇を噛みしめる。
しかし不意に身体のだるさを感じては自分であって自分じゃない記憶が流れ込み昨夜のことが薄ぼんやりと浮かんでは泣きそうな表情が一変、顔が一気に紅潮するのが分かり。
「あ、あ…あんた、俺が寝てる間にな、何してんだよ…、」
(怒りや嫉妬はなくただ酷く恥ずかしくもどかしく擽ったい気持ちになれば相手を軽く睨むもすぐに目を逸し赤い顔を髪で隠すように俯いて。

  • No.291 by 桐崎 繿  2015-01-28 00:57:57 




>露木

( 目前でころころと表情を変える相手にクスクスと笑みを浮かべてはからかう様に相手を抱き寄せ「何って…ナニだろ??あんたあんなに可愛く善がってたのに全部忘れちまったのかよ」と耳元で甘く囁いて。
しかし真剣な表情に変わり相手の頬を包み此方に向かせてはゆっくりと触れるだけの口付けをして。
「ごめんな、酷い事ばっか言ってあんたを傷付けた。………今更だけど………あんな事思ってない。………あんたは汚れてなんかないし…その、“身体”だけ…ってのも全部本心じゃないんだ」
( 謝って済む事じゃないのは分かってるが謝らない訳にも行かず相手を抱き締めては背中をさすって。
過去の相手の時はあんなにも素直になれたのにいざ相手に戻ると一番肝心な事は言えずにいて。
ふうっと一息付き表情を緩めては「どうせならまた泊まりに来いよ、…何するか分かんねぇけどな」とからかい自分も着替えを済ませ食堂へと向かって。

( 食堂へと着くなり若頭が相手に張り付いてはムッとするも表情には出さない様にして。
ふと若頭が真面目な顔をしては『僕さ、一部の女子に悪口言われてるんだよね。…まぁ僕が可愛いのが悪いんだし妬むのは分かるんだけど…僕の能力って自分にはかけられないから“女の子”ってちょっと羨ましいんだよね』と零して。
しかしパッと笑顔に変われば相手に抱き着いたまま『露木は男だろうが女だろうが僕に変わりないって言ってくれるもんね??だって僕そこらの女の子より可愛いもんね‐!!!』と笑顔を向けて。
若頭の馴れ馴れしさに苛々しながら席に付いた所で少し離れた所に座る女子高生グループの中の一人に目が言っては席を立ちそちらに向かう。
先日問題の解き方のヒントなどを書いたプリントを渡してくれた隣の席の女子高生。
「おい。…プリント、ありがとな」
『うん!!!ちゃんと解けた??』
「まぁまぁだな。次の授業で聞きたい所あるからまた教えて」
『いいよ、…って事はちゃんと授業受けるんだね』
「ん、一応ちゃんと卒業したいから」
( 他愛も無い会話をしては相手や若頭のいる席へと戻り腰を下ろしては相変わらず相手に付き添う若頭を軽く睨み付けトーストを齧る。
向こうから相手を見付けた兄が大袈裟に手を振りながら相手に抱き着くのを目にし「色男は大変だな」とからかうように言って。
ヨーグルトを相手の前に置いた所で兄が『好き嫌いしないでちゃんと食べなよ』と文句を行って来たが無視して黙々と食べていて。

  • No.292 by 露木 菊  2015-01-28 02:19:08 


>桐崎

(食堂にて部屋で相手から言われた言葉が嬉しくて浮かれていると不意に席を立つ相手を目で追い親しげに女生徒と話す姿に釘付けになる。
明らかに相手に気がある目とその女性らしい細やかな気遣いと愛らしい仕草に酷い嫉妬を覚えては、やはり“女”がいいのだろうかとトーストを齧る相手をジッと見詰める。
以前相手は“男も女も関係ない”と言ってくれたが相手程の色男が自分に本気で振り向いてくれることなどあるのだろうかと後ろ向きになれば、勝手に不機嫌になり兄が相手にヨーグルトを返す前に兄から奪い取りややムキになって食べて。

(その後、午前の授業は無かったため女生徒の目があると知りながら相手を教室まで送り届けては「あんたが真面目に授業受けるなんて空から槍でも降ってきそうだな」とからかい銀髪をくしゃりと撫でて去り際に「時間出来たらあんたの部屋行くから…」と女の事は気にしない素振りで微笑みその場を後にして。

(相手の教室の昼休み、女生徒が相手の席に椅子を寄せてチラチラと気恥ずかしげに相手を見ながら勉強を教えていて。
『繿くん呑み込み凄く早いね。なんか逆に私が教えられちゃってるし…。此れからはお互い教え合いっこしようね』
(頬を赤く染めながらニコリと微笑んでは然りげ無く相手の好きなコーヒー味の飴を渡し、続けて『あ、そうだ!』と声を上げ一枚の紙を相手に見せて。
『実はね、今度孤児院で節分のイベントが開かれるんだけど、私ボランティアで参加しようと思うの。でね、繿君そこの孤児院知ってるって聞いたから一緒に参加してくれないかなって思って。孤児院の場所も案内して欲しいし』
(ジィと上目遣いで相手を見詰め『…いいかな?』と控えめにお願いして。

(その頃、自分は大学の教室にて一人もやもやしており相手と女生徒が一緒にいる光景が何度も過っては本気で自分が女だったらと思い始める始末で。
相手が過去の自分に話していたことは殆ど覚えていないため、相手の気持ちの核心は得られておらず不安ばかりがつのれば早くこの微妙で曖昧な関係から脱せねばと。
そう思えば携帯を手に取り《今度の休みあんたとゆっくり過ごしたい》と孤児院のイベントの日と被っているとは知らずにメールを送って。

  • No.293 by 桐崎 繿  2015-01-28 03:11:26 




>露木

( 女子高生の誘いに子供達の事を思い出せば二つ返事で頷こうとするもバイトのシフトを確認しなければという事を思い出し「あんたには色々教えて貰ったしな、バイトのシフト確認して開いてたら直ぐにメールするから」とだけ告げる。
特に深い意味の無い“友達と遊びに行く”という感覚のままバイト先にてシフトを確認し開いてるとメールをしては久し振りの子供達は元気だろうかと。

( 今日は早くにバイトも終わり今更相手のメールに気付いてはその内容に胸が高鳴るも女子高生との約束の日が被ってるのに気付いてはがっかりして。
女子高生は友達と見てる為後ろめたさなどは無く、丁寧に勉強を教えて貰ったし先に約束してしまった為に断る事も出来ず《俺もあんたと過ごしたいんだけど丁度その日友達と約束があるんだ。もし良かったらその次の休み空いてるか??期待して返事待ってる》とメールを送り余計な言葉を添えてしまったかと今更羞恥が過ぎって。
相手との距離が縮まった事にやや弾む足取りで寮に戻れば先程の女子高生からのメールにて待ち合わせやイベントの時間などを確認する。
ベッドに横たわり呑気に欠伸をしては携帯を見詰め難しい表情をして。
友達以上の事をしてるのに相手との関係は恋人と呼ぶには違う気がする。
曖昧な関係に溜息を漏らしては過去の相手の“素直になれ”という助言を思い出ししっかりと話さなければならないなと。
メールで言うのはおかしいし次の休み相手が開いてたらしっかり話そうと考えていて。

( 翌日、一足先に食堂へと訪れきょろきょろと相手の姿を探すも相手の姿は無く待つ事にして。
しかしそこで女子高生へと遭遇しては『いよいよ明日だね、私子供大好きなんだ』と。
自分も子供は好きだし良い友人になれるな、などと呑気に考えては相手が来るのを待って。

  • No.294 by 露木 菊  2015-01-28 03:46:37 


>桐崎

(相手からの返信に落胆するも前向きに会ってくれそうな相手の言葉に高揚しては次の休みも空いてるため会いたいとメールを送り。
それにしても“友人”とはいったい誰なのか。変に嫉妬してしまう自分にこんなにも独占欲が強くては相手に嫌われてしまうと気にしないようにして。

(翌日、食堂に来てはすぐに相手を見付け話しかけようとするもあの女生徒と楽しげに話す姿が見えれば無意識に表情が暗くなる。
女生徒が笑顔で相手に手を振り去ったあと相手の席に座っては「おはよ」と軽く挨拶し離れた席に座る女生徒を見て「あの子、知り合い?」と不機嫌そうに聞いてしまい。
ハッとなっては笑顔に切り替え「休み楽しみだな。…その、特別何がしたいとかは無いんだけどさ。…ちょっと話があって」と今話せばいいものを落ち着いて話したく、それでもさも軽い話のように言って。

(相手と別れた後、今日は授業を入れてない日だったため研究室に向かう。
その途中ばったり幼馴染に出会しては女生徒が相手に見せた紙と全く同じものを見せられて『ねえ良かったら行かない?』と。
あの孤児院にはかなり迷惑をかけたため行きにくいがボランティアが不足しているそうで助けになるならと頷いて。
『本当?良かったぁ。豆まきがあるんだけど鬼役の男子全然揃わなくてさぁ。菊なら良い鬼になれそうだね』
(ニコッと笑う幼馴染に苦笑を漏らすも子供は好きだし楽しそうだからいいかと相手が来るとは知らずに幼馴染とイベントの内容について話して。

  • No.295 by 桐崎 繿  2015-01-28 23:25:08 




>露木

( イベント当日、高校の昇降口で女子高生と合流し共に孤児院へと向かいながら何気無い話をする。
勉強にも段々と追い付けており改めてこの女子高生には感謝しなければならないなと。
孤児院が見えて来るなり玄関の所で子供達が手を振って来るのにこちらも振り返してた所、頬を緩ませる女子高生に目を向けては本当に子供が好きなんだなと呑気に考えていて。
院主に鬼の面を渡されては『他にもボランティアを引き受けてくれた子が居るの、少し待っててね』と言われ大人しくフローリングの床に腰を下ろしては子供達の話に耳を向けていて。

( 他愛も無い話をしながら予定時刻になり、そこで漸く訪れた相手と幼馴染みにばったりと会って。
院主に鬼の面を渡される相手に駆け寄っては「よう、あんたもここ来たんだ」と。
自分の横に居た女子高生が『わ、露木先輩こんにちわ。ハナ先輩も!!!もしかしてお二人って付き合ってたんですか??』と人の良い笑顔で聞くのに何故かモヤモヤとしては相手をジッと見詰めて。
『そろそろ始まるね、私も一緒にいようかな』
「いや豆飛んで来たら危ないだろ、俺は良いから子供達と一緒に参加しろよ」
( 女子高生に子供達の所へ行くように促しては相手の元に向かう。
特に後ろめたい気持ちも無く「気を付けないと危ないよな」なんて事を零しては面を片手に苦笑を漏らす。
先程女子高生が言った“付き合ってるのか”と言う問いをまだ僅かに気に掛けては「明日あんたの部屋行っていいか??」と問いかけて。

  • No.296 by 露木 菊  2015-01-29 00:35:11 


>桐崎

(孤児院に着くと相手と女生徒の姿があり予定とはこのことだったのかと。
メールでは女を“友達”と言っていたが二人の自然な会話は親しげに見え一人嫉妬するも相手の問いかけには迷うこと無く頷き「待ってる」と答え。
その後、豆まきが始まり子供達の無邪気ながら容赦無い豆の襲撃を受けては終わる頃には意外と体力を使い小さく溜息を吐くも相手の周りに『繿兄ちゃん有難う!!』『楽しかったからまたやってね!』と集まる子供達の笑顔に心癒されて。

(その後、昼に高校組と大学組に別れ子供達と恵方巻を作ることになるもついつい視線は相手に向いてしまい幼馴染にペシンと手を叩かれ。
『手が止まってる!なに可愛い女子高生に見惚れてるのよ!隣に私がいるのにー』
「…別に見惚れてないし」
『…あれ?そう言えばこの前つけてたピアス外しちゃったの?…携帯のストラップも』
(幼馴染の指摘にドキリとしてはやや表情を曇らせる。
ピアスもストラップも相手に嫌われたと思い込んで捨ててしまった。
まだ相手にその事を言えずにいるため明日にも言わねばなと重たい息を吐き。
『ちょっとそんな溜息吐いて作ってたら恵方巻の幸運が逃げてっちゃうでしょー』
(軽く頬を突かれお叱りを受けては相変わらず気が強いなと苦笑を零しつつ子供達に巻き方を教えながら相手の方を何度か見ていて。

(恵方巻を作り終え子供達が恵方を向いて口を開かず黙々と食べるころ、相手が隣室の壁際に一人座るのを見付けては然りげ無く近付きペットボトルのお茶を軽く頭にコツンと当てて渡し隣に座り。
「子供達、さっきまであんなに騒がしかったのに今は嘘みたいに静かだな」
(一生懸命恵方巻を頬張る子供達の可愛らしい姿に穏やかに微笑むもやはりあの女学生との関係が気になり相手をチラリと見て「あんたってさ、やっぱり女にモテるよな。あの一緒に来てる女子高生だって絶対あんたに気があるし…告白とかされるんじゃないか?」と軽くからかいながら探りをいれてみて。
丁度その時その女生徒が此方に近付いて来て、
『あ、繿君こんなところに居た!これ私が巻いた恵方巻なんだけど良かったら食べて!院主さんの繿君の好きなもの聞いて作ったんだ!』
(頬を赤くしながら恵方巻が乗った皿を相手に渡しては『露木先輩のは今ハナ先輩が張り切って作ってますよ!』と笑顔で言って相手に向き直り『繿君今日は本当にありがとね。今度は勉強会誘うから』と微笑んでトタトタと子供達の元へ戻っていき。

  • No.297 by 桐崎 繿  2015-01-29 02:08:01 




>露木

( 渡されたお茶のペットボトルを受け取り礼を言っては続く相手の言葉に苦笑し「んな訳無ぇだろ、只の勉強仲間ってだけ。今回だって子供好きみたいで気が合ったから一緒に来ただけだし」と。
パタパタとこちらへ来た女子高生から恵方巻を受け取り礼を言い再び相手に向き直れば「………あんたこそ、告白とかされまくってんだろ??…クラスの女子も騒いでたし」と小さく呟いたりして。
幼馴染みがこちらへ駆けてくるのが見えては相手に恵方巻きの皿を手渡し『はい、菊の分!!!私がしっかりと気持ちを込めて作ったんだから味わってよね』とどこか照れ臭そうに言って。
子供達の元に戻ってく幼馴染みの背中をジッと見詰めては何となく「あんたさ、あの幼馴染みの事どう思ってんの??」なんて聞いたりして。

( イベントも終わり寮へと戻ろうと考えてた所、女子高生が行きたい所があると言い流石に夕方から一人で行かせるのも危ないかと自分も行くと言って。
相手と幼馴染みと別れた後に女子高生との買物に付き合いつつもふと通り掛かったメンズショップのショーウィンドーが目に入れば足を止める。
今日も付けてた揃いのピアス、相手の耳に無かった事をさり気なく気にしては微妙な感覚になり。
事情も知らずに今度また一緒に見に来れるだろうかと考えて再び女子高生の買物に付き添っては夕食は外食で済ませ漸く寮へと到着し。

( 自室に戻りシャワーを浴びてはさっさとベッドに横たわり携帯を見詰めて。
明日は相手の部屋に行くということもありやや上機嫌でいては携帯を閉じベッドに大の字で寝そべって。

  • No.298 by 露木 菊  2015-01-29 02:46:27 


>桐崎

(幼馴染について問われては深く考えたことが無かったため少し考えた後「…友達かな。まあ小さい頃からずっと一緒だったから兄妹みたいなもんだよ」と軽く答え恵方巻を頬張って。

(翌日、自室にて相手が来ることもあり朝から部屋を綺麗に掃除しては何を浮かれてるんだと恥ずかしくなる。
そんな時、扉が叩かれては相手が来たかと思い急いで扉を開くとそこに居たのは幼馴染で。
「……なんだ、ハナか。なんか用?」
『なんだって何よ!…大学のゼミのプリント持ってきて上げたの!』
(ムッと頬を膨らませる幼馴染に軽く謝罪と礼をして見送ろうとするも何故かズカズカと部屋に入ってきてベッドに座られてしまい。
帰そうとするもプリントを持ってきて貰ったし相手が来るまでもう少し時間があったため少しくらい良いかと自分は机の椅子に座って。
『そう言えば昨日あの後、桐崎くんとあの女の子一緒に買い物に行ったらしいわよ。女の子達が羨ましいって噂してたわ』
「……へぇ…、やっぱ彼奴モテるんだ」
『当然よ。みんな恰好良いって騒いでるしあの女の子も今度告白しようかなって相談されたもの』
「…………」
(聞きたくもない話に分かりやすく不機嫌になり目を逸らすもふと幼馴染がベッド脇に置いてあった自分の日記帳を手に取るのが目に止まり中身を見られてはたまらないと慌てて止めようとして。
「おい、プライバシーだ。返せよ」
『ええー、少しくらい良いじゃないの。私と菊の仲なんだからぁ』
「駄目だ!親しき仲にも礼儀ありって言葉あるだろ?」
(日記の中、そこには能力の副作用を考えその日あったことの箇条書き以外に自分が思ったことも書いてある。
当然、相手への想いも少なからず綴られているわけで……、
絶対に見られてはならないとしつこく読もうとする幼馴染から何とか日記帳を奪い取るも、その際幼馴染に服を掴まれていてお互い体勢を崩しては幼馴染をベッドに押し倒す形で倒れ込んでしまい。
その少し前から相手が扉をノックしていたのだが日記を奪い合っていたため気付かず、鍵も開けっ放しになっていて。

  • No.299 by 桐崎 繿  2015-01-29 03:50:05 




>露木

( 翌日、弾む心を隠しながら相手の部屋の扉を何度かノックするも返事は無く首を傾げる。
話し声がする事から中に居る事は明確、恐る恐る扉に手を掛けるも鍵は空きっぱなしで。
「露木、ノックしてんだから開け………」
( 無防備な事を咎めながら部屋に入った所、幼馴染みを押し倒す相手に思考が停止しては表情を固める。
数秒間の沈黙の後、漸く状況を理解しては慌てて後退り「ご…ごめん!!…ってか鍵閉めろ馬鹿」と言い残し風の如く部屋を後にして。

( 幼馴染みは真っ赤な顔を俯かせては捲れ上がったスカートを直し相手の頬を軽くパシンと叩いては『な…何、そんなに見られたくなかったの??…っていうか…そろそろ退けてよね!!』と早口で述べて。
相手の顔もまともに見られないまま『………絶対勘違いされたわよね』と言っては熱い頬を抑え『…どうしよう』と。

( 自室に戻り鍵を閉めては先程の光景が脳裏に焼き付き激しく落胆していて。
“友達”だなんて嘘だったのだろうかとどんどんネガティブになってしまっては携帯と財布を片手に立ち上がり何処かへ行こうと。
こうして部屋に居ればもしかしたら相手が訪ねて来るかもしれない。
正直今相手と顔を合わせる勇気は無く増幅したモヤモヤを抱えながら昇降口へと来た所、勉強仲間の女子高生と遭遇しては手を振られ。
『どうしたの??何処か行くの??』
「や、昼飯買いに行くだけ。俺料理とか得意じゃ無いから」
『私もこれからお昼なんだけど良かったら一緒に食べない??』
「いいよ、悪いし。それに女子寮は男子禁制だろ」
『…そっか………じゃあさ、お弁当詰めて来るから食堂で一緒に食べない??毎日コンビニ食じゃ駄目だし…私も今料理勉強してるし味見して欲しいの』
( 渋々女子高生の言葉に甘えてはエレベーター前で女子高生を待機し、数十分後再び女子高生と合流しては食堂へと向かって。
端っこの席に腰を下ろし彩の良い女子らしい弁当を受け取っては「じゃあ…いただきます」と口に運ぶ。
それなりに凝った料理に舌を包むも思考中は相手の事で一杯で。
『あれ…美味しくなかったかな。…なんかそんな表情してる』
「別の事考えてただけだ。結構旨いよ」
( さすがにただの友人に相談出来る事でも無くあまり表情に出さない様にしては次々と弁当を口に運び。

  • No.300 by 露木 菊  2015-01-29 11:15:51 


>桐崎

(一瞬何が起きたか分からなかったが幼馴染に頬を叩かれ漸く事の重大さに気が付きダラリと冷や汗が伝う。
明らかに顔色が悪い自分に幼馴染は首を傾げては神妙な顔をして『……もしかしてって思ってたけど菊の好きな人って……』と言い終わる前に幼馴染の手を引き部屋の外に出して「悪い、今から彼奴の誤解解きに行くから。今度あんたからも何でもないって言ってやって。…プリントありがとな」とまずは一人で相手と向き合いたく早口で述べては部屋の鍵を閉め早々に相手の後を追い。

(焦りを抑えながら相手の部屋に行くもそこに姿はなく直ぐに周辺を探す。
それでも中々見つからずにメールしようとしたところ廊下を歩く女生徒が『ねえさっき桐崎君食堂で見たけどまたあの子と一緒に居たわよ』『あの二人付き合ってるんでしょ?告白して返事OKだったって噂聞いたよ』『うそー私も桐崎くん狙ってたのにー』と話しているのが聞こえその噂を信じ込んではそんな筈ないと首を横に振る。
しかし食堂に行き女生徒の手作り弁当を食べる相手を見た瞬間やはり噂は本当なのかと。
幼馴染との事を否定せねばと思うも相手と女生徒が恋仲なのに誤解を解く意味があるのかといじけた考えをしては携帯を取り出し《さっきは御免。でもハナとは何でもないから。あと折角の休みを邪魔したみたいで悪かった。あんた達お似合いだし応援するよ》と相手にとっては訳の分からないメールを送りつけ。

(その後何をするでもなく共同スペースのソファに座ってはちゃんと相手と話さなければと思いながらも中々重たい腰を上げれずにいて。
ハァと重たい溜息を吐いたところ再び幼馴染が現れ、幼馴染に罪はないのに軽く睨んでしまい。
『何不機嫌そうにしてるのよ。それで、誤解は解けたの?』
「……一応何でもないとは言ったよ…メールでだけど」
『ふーん。………ねえ菊、此れから暇?ちょっと付き合ってほしい所あるんだけど』
「…さっきのことあったばっかだし、あんたといるとまた誤解される……」
『でも否定したんでしょ?……………弟の誕生日プレゼント買いたいのよ。男子で気軽に相談出来るの菊だけだし、お願い!』
「…………」
(正直行きたくなかったが相手と女生徒は“恋仲”だし自分が誰といようと相手には関係ないかと、内心本当は噂が嘘ではないかと疑っているのに醜い嫉妬で思考が鈍ればそのまま幼馴染と共に街に出てメンズショップ等を見て周って。

(其の頃、女生徒は相手が弁当を食べる姿に見惚れつつ『今度はプリン作ってくるね。好きなんでしょ?』と何処で聞いた情報なのか微笑み言ったかと思えば相手にそっと寄り添い『私ね、繿君と同じ居酒屋でバイトすることになったの。でも高校生はバイト禁止じゃない?二人だけの秘密ね』と耳打ちして甘く微笑み『いろいろ教えてね』と。

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