ぬし、 2014-12-28 19:10:00 |
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安全運転すっから大丈夫(と言いながらも思い切り下り坂を走っていき。彼女の温もりを背中に感じると、ふっと笑い。「まじで?ほんとにそんな奴いんだな」と感心したように告げ。自分の周りの女子は皆経験豊富な子ばかりなためか、とても新鮮に思え。「ほら着いた」と言うとスポッチャの前で。
ホントに?…って早い!早いって!
(心配そうに聞いた途端坂を思い切り走ったため声を上げながら掴んでいる手に力を入れ。「そんなホイホイ彼氏出来るのもどうかと思うけど」と最近の女子は付き合っては別れを繰り返し過ぎだと思ったのか言い。「…悪い人いないよね?」と自転車を降り。スポッチャやゲームセンターのイメージが悪い人の溜まり場なのか不安げに聞いて)
─…まぁ、寂しいんじゃね?みんな(とぽつりと告げ。皆、好きな人が欲しいというより彼氏が欲しいと言っている印象だったためそんな風に答え。「何でだよ…、俺がいるから大丈夫」彼女の言葉に眉を下げてふっと笑い、ぽんと優しく頭を撫でてやると相手の手を握り、中に入り。沢山のゲームやスポーツ用具がある中「何かしたいのある?」と聞いてみて。
寂しい…か。よく分かんないなー
(小さく呟けば周りに友達や家族がいるため寂しいと思った事がなく首をかしげては述べて。「そっか!何か心強いね」と言葉を聞き頭を撫でられれば相手を見て微笑み言い手を握られれば少し驚くもそのまま相手に着いて中へ入り。沢山あるのを見て目を輝かせ「いっぱいあって迷うね!んー…これかな」と暫く悩んだ結果ローラースケートを指差し)
だろうな…いーんちょー、お嬢っぽいし(ふっと苦笑すると、彼女は如何にも自分達とは違う世界の人間だろうと思い。「つーか、ゲーセン来たことねーの?」と歩きながら不思議そうに問い掛け。
「おっけ」彼女の提案に頷くと、靴をレンタルしに行き。履いてみると「いーんちょー、いける?」と相手が転ばないよう手を差し出し。
お嬢なんかじゃないよ!普通の女子高校生です
(いやいやと否定するように手を振り腰に手をあて微笑みながら上記を言って。「来たことないかな」と記憶を辿るもやっぱり来たことがないらしく言って。椅子に座って靴を履けば不安定さに「ちょっと怖いかも…」と言って。手を差し出されればその手をとり「ありがとう」と相手を見て礼を言いゆっくりと立ち上がって)
はいはい(自分からすれば充分お嬢だ。軽く流すように告げ。「まじで?」と余程驚いたのか目を丸くし「行きたいって思ったことねーの?」と問い掛け。不安そうな彼女の手をしっかりと掴めば、相手のペースを見ながらゆっくり滑ってやり。いつもは勉強の鬼のような彼女もこうやって見ればやはり女の子で。もう片方の手で背中を支えて。
んー…勉強ばっかしてたからなー
(問いかけられれば勉強詰めの毎日なため思う暇も無かったらしく上記を述べ。ローラースケートをやった事が無いため慣れないのか不安そうに足元を見ながら滑っているが相手が支えてくれていると思えば少し安心したのか自然と笑顔がこぼれ「怖いけど楽しいね!」と足元を見ていた顔を上げ相手を見れば満面の笑みで言い)
なんで、んな勉強すんの?何か目標あるとか?(自分が彼女を見るときはいつも勉強している。そんなにしてまで何か夢や目標があるのかなと思い。「だろ?」と此方も小さく笑い。相手の満面の笑顔に何故か動揺している自分がいて。思わず「お前さ、笑った方が可愛いよ」と告げ。
とりあえずは大学行くためかな!
(夢といったものはまだ決められてないが目標といえば大学へ行く事で人差し指を立て上記を言い。相手から告げられれば数秒固まり理解出来れば「か、わ、え?…今なんて?!えぇ?!」と頬を赤く染めながら慌てた様子で言い)
ふーん、頑張れ(なるほど、と思い頷くと涼しい顔で激励の言葉を贈り。途端に顔を赤くし慌て始めた相手を見て不思議そうにさらりと「笑ったほうが可愛いって言っただけ」と言い。
ん、頑張る!絶対合格しなきゃね
(勿論と言わんばかりに頷けば上記を言って闘志を燃やして。さらりと言われれば「あ、ありがと?」と何故か疑問系になりながら言って。今まで慎重に滑っていたが慌てていたためそれを忘れ滑ったため足元がふらつき転けそうになって)
ん、応援してる(ふっと笑うと、ぽんぽんと軽く頭を撫でてやり。転けそうになった相手を見ると「馬鹿、あぶね!…」と急いで近寄り、抱き締めるように支え。「大丈夫かよ?」と眉間にシワを寄せ、心配そうに相手の顔を覗き込み。慌てて作った体制だからか2人の顔の距離は僅か10センチ程で。
わわっ!ありが…と
(転けてしまったかと思えば相手に支えられていたためお礼を言いながら相手の顔を見れば思っていたより近くて顔がどんどん真っ赤になり顔を隠すようにそっぽを向いてお礼を言い切り。そういえば相手に寄りかかったままだと気付きパニックになりながらも「あ、ごめん!重かったよね!」と相手から離れようとし)
いやいや、んなことで照れんなよ(顔を真っ赤にしてしまった相手を見ると苦笑し。離れようとした相手を引き寄せ一瞬抱き締めると「全然…もっと太ってもいんじゃね?」と耳元で囁き、また距離を取り。
な、慣れてない…から
(小さな子供の様に「だって…」と言えば眉を下げ困ったような笑みを浮かべながら上記を述べ。一瞬抱き締められ囁かれれば「ふぇ?!」とビックリし肩が跳ね声が上がり。距離があけば「…何でそうサラッと言えるかなぁ」と溜め息を吐きつつ相手の胸板に軽く拳を当て。相手を若干上目使いで見て少し頬を赤く染め言い)
知ってるよ、いーんちょーが男慣れしてたらヤだし(ふはっと笑い冗談っぽくそんななことを言って。彼女の可愛らしい表情を見ると目を見開き。指で相手の顎をクイッと持ち上げ、顔を近付けると 「お前な、こんなとこで誘ってんじゃねーよ」と艶っぽい声で告げ。
私、慣れる気がしないなー!
(相手の言葉にクスッと笑って笑顔で上記を述べ。いきなり少し雰囲気が変わったように見える相手に動揺し「へ…?」と首をかしげ。顎を持ち上げられ顔を近付けられれば「誘う?私…何かしちゃった?」と少し緊張気味に聞き)
別に慣れなくても大丈夫だろ(そのままが充分いーんちょーらしいと思う。さらりとそう告げ。じっと彼女を見つめると、緊張しているようで ふはっと笑い「…冗談だよ、固まってんじゃねーよ」とデコピンをし。
確かに。慣れなくても良いよね!
(大丈夫と言われれば頷き同意して笑顔で上記を言い。デコピンをされれば「いたっ!」と声をあげ「 冗談?びっくりしたー!」と普段通りに戻った相手にホッとしながら笑顔で言い。時計を見れば遅い時間になってたらしく「やばっ!そろそろ帰らなきゃ!」と壁に捕まりながらゆっくり滑り靴を履き替える所まで戻り)
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