演劇部部長と王子様

………（軽い溜め息をつくと周りの部員達に手を叩きながらに部活を再開させて。自分は他の部員達とペンキ塗りの続きをするために大道具を置いている所へ行き

……無視された（しゅんとしていると、周りで慰めてくれて『鹿島くん、堀ちゃんはお姫様願望なんてないと思うよ』と苦笑して）そんなこと、ありませんよ！こないだだって、私の友達も想い人に、お姫様だっこ強請ってました！なのに、私がしてもらっちゃうなんて、可愛い後輩失格だ！(目を押さえて泣き出して)『堀ちゃん……まさか、本当にお姫様希望が！？』(副部長が混乱して)

んなわけねぇだろ!?アホかっ！（相手のところに急いで行けば頭を叩いて、副部長もついでに殴り。溜め息をつけばそうだと思い出したかのように部員達に合宿の日程と場所を説明し

『いたた……。俺、鹿島くんと違って慣れてなれてないんだからさ。』(頭を押さえて)『ああ、秋の合宿か、俺達最後だよね…』(少し寂しげに笑い)

……最後……。部長！お願いがあります！(手を高くあげて、立ち上がり)痛っ！(足を押さえて)

『……堀ちゃん、演劇部の五噂知ってる？』(流石に鹿島に呆れながら、話し掛けて)

たくっ…なんだよ？（いきなり勢いよく手をあげては脚の痛みに襲われている相手を呆れながら見ては聞いて。「あー、あれだろ？一年経ってるのに何故か歳もとらず卒業せずに同じ学年をやり続けているという…」と漫画、アニメに共通することを言い出して

私、皆で雑魚寝か、堀ちゃん先輩と同室が良いです！(鹿島くん！？と周りがざわめいて)

『永遠に受験生は勘弁だよね。あ、さっきの押入れの話、サザ◯さんのた◯？しっぽが生えて全裸の鹿島くん想像しちゃった？じゃなくてさ、まあ、他にもあるんだけどね、とりあえず、最近、鹿島くんの発言がおかしいの、堀ちゃんが投げ過ぎて、頭打ちすぎておかしくなってるんじゃないかと…特にアニメ。死んでもおかしくない飛ばし方してるよね？』

副部長、酷いです！私、おかしくないですよ！？

（おはようございます♪）

夏の合宿でいつの間にか俺の部屋で寝てただろ？（いつも側に居るし中性顔なので気づかず、いつの間にか一緒の部屋で寝ていたことを思い出して。

気のせいだろ？鹿島は元々頭がおかしくて丈夫な奴だ（と腰に手をあてて胸を張りながらそう言い

（おはようございます！）

後、お風呂も一緒に入りたいです（鹿島くん！？と更に周りがざわめいて）高校生の先輩との思い出が欲しいんです！留年してください！なんて我侭は言いませんから！

『鹿島くん！流石にお風呂は駄目だよ！』

風呂は無理だろ。普通に考えて（真顔で答えれば放っておいた仕事をするために先程までいた場所えと戻るとペンキを塗り始めて

混浴の所とかあるじゃないですか（自分の台詞にラインを引いて）それに私、前さえ隠しちゃえば、意外とバレないと思うんですよね。

混浴の所へ行くとしても俺は入らねーぞ？（さぞ当たり前だろうという顔で相手に言えば相手を見て「あ、でも浴衣から見える脚とかは好きだけどな！」と胸を張りながら少し自慢げに言い

そうですよねぇ。（ラインを引きながら）じゃあ、男湯に入っちゃおうかなぁ……

『鹿島くん、堀ちゃんだけじゃないからね！？』

ね、先輩、一緒に入りましょうよ、足触っても良いですから。（ね、ね、と誘って）

バカなこと言うなよ。俺の代わりに御子柴を貸してやるから我慢しろ（それはそれで問題があると思う発言をすれば別の大道具にペンキを塗り始めて

御子柴じゃなくて先輩と入りたいんです！先輩じゃなきゃ意味がないんです！（むうと頬を膨らましながらある意味問題発言をして）というか、堀先輩は私が御子柴と裸の付き合いをしても何とも思わないんですか？まあ、御子柴は女の子みたいなものなのでかまいませんけど！

いいのかよ!!（相手の問題発言を聞くとダメだろうと思いながら相手に言い。「ほら、はやく座ったまま練習してろ」と座ったを強く強調しながら相手に言い

わかりました。先輩、ちょっとこっちに来てください。本当は私から行くべきですが、今、歩いたら怒られそうですし。（台本を開いたまま、身体を振り向かせて）

なんだよ？（相手に呼ばれると仕方なく立ち上がり、道具をその場において相手へと近づき、自分より身長が高い相手を上から見下ろして

ちょっと膝を付いて貰って良いですか？しにくいので（手を相手の頬に伸ばして問いかけて）目線、同じ位までしゃがんで下さい。（何時もは見下ろす相手の目を見詰めて）

なんだよ？（相手のいう通りに相手の目線の高さまでしゃがむと相手を見て「お、何だか俺が王子みたいだな。……姫、何か私に用事でも？姫の頼み、可能な限り私が叶えてみせましょう」と演技に入り、王子様になりきって

！？（滅多に見れない大好きな相手の演技に頬を染めて）で、では、目を閉じて、下さる？（たどだとしながらも、姫の雰囲気を出して）

『へぇ。鹿島くん、姫も行けるね』（珍しそうに見詰めて）