演劇部部長と王子様

わっ、暴れないで、堀ちゃん先輩！照れなくて良いんですよ？（ぎゅっと抱き締めて）ね？私だけのお姫様？（顎を掴んで頬に口付けると、周りから女の子の悲鳴があがり）

お、おま…何してんだよ!?（いきなりの頬への口付けを受けると顔を真っ赤にしながらあたふた焦り、何を思ったのか相手の脇腹をおもいっきり殴ると急いで自分の教室に入り教室の扉を閉めて

ぐぅ！（脇腹を押さえて）あー、堀ちゃん先輩！もーー脇腹ばかり･････。（脇腹をさすって）･････照れ屋さんなんだから（頬を染めて顔を押さえて）ま、いっか。どうせ、放課後逢えるし♪（ご機嫌に自分の教室に向かい）

……はぁ…（放課後になれば軽い溜め息をつきながら廊下を一人歩いており、なんだか部室に行くのが億劫になり部長だが今日はサボろうかと悩んでおり

堀ちゃん先輩～！！（全力疾走で走って来て、押し倒す勢いで後ろから飛び付いて）久々にお姫様達の涙を押し切って来ました！

いだっ!?おまっ、離れろよっ！（飛び付いてきた相手の顔を見ると見つかったと思い「つか…俺はちょっとあれの用事があるから帰ろうかと思ってな…」と目線をそらせながら嘘をついて帰ろうとし

え……（笑顔が消え、しゅんとした憂い顔になり）……堀先輩……（じっと蒼い瞳で見詰めて）

……はぁ、わかったわかったよ。部活に行けばいいんだろ？ほら、行くぞ（軽い溜め息をすれば部室に向かって歩き出し

良かった！（嬉しそうに微笑んで腕に抱き着いて）可愛い後輩の私より、今日発売の乙女達のなんとかとかいうゲームイベントを選ばれたらどうしようかと思いました！…先輩とこうしてじゃれていられるの、後僅かなので、出来るだけ側にいたいんです。（少し悲しげに蒼い目細めて）

そんなゲームしねぇよ。なんだよそのゲーム（焦りながら言えば相手を見て。すると悲しい顔が目に入り「気にしすぎだろ。それに、別に卒業したからって会えないってわけでもねーよ」と言えば相手の髪の毛をクシャクシャにし

何か、御子柴が騒いでました。……いえ。先輩が引退したら、私こんなに絡まないつもりですから。流石に、受験の邪魔はしたくありませんし。（髪を乱暴に撫でられて笑い）…それでも、新生活に慣れるまでは私を構ってなんかいられないでしょう？…まあ、一年後に、追い掛けるつもりですけど（何時もの微笑みより女性らしく微笑んで）

え、追いかけてくるのかよ（話し的にそのまま離れるのかと思ったがそうではないらしく少し驚きながらもまぁ、鹿島らしいかと思い、相手の笑顔をみると相手の頬を引っ張り

当たり前じゃないですか！私、もっと先輩と舞台を作りたいです！大学でも、サークルに入るんでしょ！？…って、にゃんで（何で）つねるんでしゅか！？（目を輝かせて話がらもつねられて頬を膨らませて）いみゃ、けっきょう、びーばなち、ちてまちたよべ！？（今、結構、良い話、してましたよね）

いっつも笑ってろよ。お前は笑ってる方がいいぞ（手を離すと部室が見えてきて、部室の扉を開けると「おーっす。今日は王子も連れてきたぞ」とすでに居る部員達に話しかけ

……！（言われた言葉に、珍しく頬を染めて）……いつも、連れてこられてますけどね…今日は何と、部長を捕まえて来ました！（頬を染めたまま、胸を張って）

捕まってねーよ。俺が連れてきたんだ（捕まったのだが何だかシャクなので相手を連れてきたと言い張り

ちゃんと、腰に抱き着いて捕まえました！こうして！（再び腰に抱き着いて）部長って抱き心地良いんですよ～！（部員の生暖かい視線を受けながら微笑んで）

や、やめろよ!!（相手の頭を自分の肘でグリグリと責め「ほら、早く部活やるぞ～」っと相手を引き離すと鞄を置いて皆に指示をして

はーい。着替えてきます。部長！今日、頑張るので、ご褒美に一緒に秋祭りに行きましょう！高校最後の思い出ですよ？（鞄を置いて、指示の終わった相手に話し掛けて）ミニ丈スカート、ニーハイで行ってあげますから。

なんだ、普段のように男装しないのかよ？（スカートをはいてくると言う相手の方を振り向きながら言えばそう聞いて。「俺は大道具でも作るか…」とペンキを用意して