演劇部部長と王子様

お姫様扱いなんて望んでねーよ！（はぁっと溜め息をつきながら言えば相手を引っ張りながら歩きだしてさっさと家に送り届けようとし

（くださいw）

……ねぇ。先輩。（引っ張られながら見詰めて）私、先輩が望んでくれる限り、王子で居続けます。

（嫌です（笑））

な、なんだよいきなり（いきなり相手が変なことを言ってきたので少し驚いて相手をちらっと見ては歩き続けて

（な、なんやて工藤…！）

……だから、私を結婚式に呼んでくださるか、私と結婚してくださいね（歩きながら少し頬を染めてはにかむ様に微笑んで）

（おめぇだってメイトで買ってんなら、手に入れて……あぁ、さてはおめぇ、アニメで嵌って初回発行買えなかったタチか？）

お前、結婚式ってタキシード着る気だろ？まぁ、似合うけどよ
（相手の発言を聞くと少し想像してみては客としても新婦としてもタキシード着ている所しか思い浮かばず。つか、客として呼びたくねぇなと思い

（ちゃ、ちゃうねん、アニメも見てなかってんけど…友達と漫画交換したときに読んで嵌まってん！アニメも終わってたしな！どやぁ）

なら、先輩がウェディングドレスを着るんですね！きっと似合いますよ！（えへへと微笑んで）あ……でも、私もウェディングドレスに夢があるんですよね…
（歩きながら前を見て）

（あー……そりゃ遅いわ。アニメ始まった時点で、本屋から一時コミックス消えたからな。prince hunterは聞けたのか？）

なんで俺がウェディングドレスなんだよっ!?喧嘩うってんだろ!?
（相手の頭をチョップしてはいつもの怒った顔で言えばチョップをし続けて

（聞いたな。ツッコミどころ満載だった。まぁ、…鹿島は歌できないから諦めなさい…と言いたい）

いたっ！いたっ！先輩痛いです！足が痛いです！だって、私に燕尾服着て欲しいのなら、先輩がウェディングドレスを着て下さらないと、バランスが取れませんよ！（涙目で頭を押さえて）

（まあ、歌詞はおいといて、堀先輩の、美声が半端なくて……もぅ、歌詞ひどいのに、優しくて……。もう、後の若松君が可哀想で……先に歌えば良かったのに）

え…似合わない、つか着たくねーよ！なんで俺がウェディングドレスなんだよ…（溜め息をしながら言えばチョップをやめて相手の家の前まで送り届け

（確かに美声w）

（家の前で止まり、手を離そうとして止めて、覗き込む様に前屈みになって）…だったら、先輩。私に真っ白なウェディングドレスを着せてくれますか？王子様の魔法を掛けられたお姫様は、王子のお迎えはないんです。

（あの歌詞を甘く歌う必要性が何処にあったのか。♪代わりを探してみても、違いすぎて 確信に変わるだけ お前じゃなきゃ駄目だと♪とか、ある意味公開告白だし(笑) ）

俺への王子を俺が作り上げてやるよ（相手の覗き込むような顔を見れば少し演技を入れながら相手に言い


（いや、違う意味かもw）

……つまり、俺の王子として、迎えに来いってことですね！わかりました！私、働き始めたら、頑張って先輩に婚約指輪を用意して、夜景の綺麗な展望レストランで求婚します！（ぎゅっと手を握って）

（えwともかく、私は先輩の理想の王子ってことで！）

あ、いや、違……（言い間違えたとは言いづらくどうしようか迷っているとなかったことにしようと決め込み

（え、違いますw）

そうですよね、やっぱり、プロポーズには指輪が必要ですよね。んじゃ、先輩！送って下さってありがとうございます！（手を離すと、明るく微笑んで）……でも、先輩が手作り料理苦手で残念です。

いや、苦手ってわけじゃ…（否定しようとするが話を聞かずに相手が家に入ってしまったので軽い溜め息をつき、自分も帰ろうと家に向かって歩きだして

あ、先輩！忘れてました！（てててっと片足で近付くと唇を奪い）……おやすみなさい！（頬を染めて片足で逃げるように家に入り）

っ………
（相手のいきなりのキスに驚くとしばらく呆然としてしまい。そのままなにも考えずに家に帰りつき

『先輩！今日は御迷惑とお世話をお掛けしてごめんなさい＞＜急ピッチで怪我治しますから！暫く、真面目に部活行くので、轢きづらないで下さいね！鹿島より


PS.ファーストキスを貰って下さり、ありがとうございます♪』

『バーカ』（と短いメールを打てば相手に返して。ファーストキスと聞けば自分もファーストキスだよと思えば携帯を閉じて

『先輩、大好きです』
（同じく短いメールを打ち）

（今日発行の野崎くん読みました！？やっぱ何やっても原作には適いませんよね！もう、堀先輩、鹿島君と結婚するよりより他ないかと！…というか、以前の小悪魔作戦、意外に先輩に通用したんじゃないかと！それより、卒業したらどちらも逢えないことに我慢出来なくなるかと）