神主さん 2014-12-25 22:52:16 |
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「ふぅ‥‥」
軽くため息をつき鈴の横に立つと鈴を見下ろし
「親なんていねぇー、いたとしてもあいつは親じゃねー」
と冷たく言い放つと鈴の横をスッと通り抜けさっさと神社のなかへ入っていく
ふーん?なんかあったのか…(相手の言い方を見てなんかあったとはわかるも、言いたくなるまで待つかと思い。神社に入るのを見届けると自分は宮司様のとこに行き)
嫌な奴を思い出した‥と考え顔を歪めたが忘れるように頭を振り自分にあてがわれた部屋の方に入った
「ふぅ‥疲れた」
床にゴロンと寝転ぶとスゥっと眠りについた
はーい。ごめんなさーい。(先ほどの喧嘩の件を話し、防衛のためとはいえ相手に怪我させてしまったことを怒られ。料理酒の件も自分が悪いと謝り。宮司様の部屋から出ると、久しぶりに怒られたーとのんきに考え。夕食の準備をするため台所に行き)
「んん‥?」
目がさめると随分と時間が経っていたのか少し外が暗くなっていた
樹がスンスンと匂いをかぐといい匂いがしたのか起き上がりいい匂いのする方へ歩いていった
台所につくと鈴がおり後ろに立って背後から料理を見て
「うまそう‥」
とつぶやいた
うわっ!?(料理に集中していたのか、近づいてきた神崎に気付けず。つぶやきが聞こえるとビクッと驚き。)
いたなら、声かけろよ(落ち着くように胸に手を当てため息をつき。もうすぐできるからと言いながら皿を出したり忙しく動き)
驚いている鈴をチラッと見て
「あぁ、すまん」
と謝ってから一緒にお皿を出したり一緒に手伝い
「なぁ、宮司さんってどこにいんの」
ふと気になったことを聞き
んーと…今の時間なら書物部屋にいるんじゃない?(んーと考えるといつもはそこの部屋にいるので多分いると伝え)
ここはいいから、行ってきていいぞ(書物部屋の簡単に教え)
「うっす」
持っていた皿を置き鈴に教えられた場所に行き宮司さんに会いに行き
「はい、すみません‥」
今日あったことを話し頭をかきながら謝り、朝もちゃんと起きるように言われてしまったので了承し
「失礼しました」
といって部屋から出て鈴の元へ戻ってきた
宮司様になんか用事あったの?(大体の準備が終わっていて。戻ってきた神崎に気づき、自分から行くなんて珍しいなと思ったのか聞いてみて。)
「別に‥あ、明日から狛犬の掃除俺がするから」
何を話したかは曖昧にかわし宮司に言われた自分に与えられた仕事をするということを伝え
ご飯を食べる場所へ持っていく
そっか…まぁ、さぼるなよ?(ケラケラ笑いながら廊下を歩いていき。宮司様を連れて部屋に行き、みんなが座ったのを確認すると手を合わせいただきますと大きな声で言い)
「ふっ‥‥いらねぇ」
鈴が怒られたのを見て小さく笑いながらおかわりを断り
食べたものを流しに置いてから
「風呂入ってくる」
と言ってから部屋を出て行った
そ、そうか…(笑われたことに小さく怒りを覚え、風呂に行く相手にいってらーと手を振り)
俺もごちそうさまー(最初と変わらず大きく言うと自分と宮司様の分を下げ皿洗いをし)
「〜〜っ!」
風呂に入るとヤンキーにやられてついた傷がしみて傷があったことを思い出した
「ってぇな‥やっぱり今日は厄日だ」
サササっと洗い風呂を出た
お…まだ入ってたのか(扉を開けようとしたところ、名前を呼ばれるも返事をする前に扉が開き。上半身裸の相手を見てタイミング間違えたと思い)
「風呂か‥今出るからちょっと待て」
入っていいぞーと言うと自分は髪の毛をガシガシ拭きながら
「俺の名前‥樹だから」
心を開いたことにより前に教えなかった名前を教えてからシャツを持って
「じゃ、おさき」
といって出て行った
ん、樹ね(しばらく待っていて相手が出てきて代わりに自分が入り。名前を教えられ嬉しそうに小さく笑って。じゃあねと出て行った後に小さく言い)
さぁて…風呂風呂(相手が名前を教えたことに嬉しさを感じるも、すぐに真顔に戻り浴室に入り)
先ほど自分の名前を教えたことを思い出し、自分から名前を教えるなんてこといつもならしないのに何故‥と考えるもまぁいいかという結論に至る
「ふぁっ‥寝るか」
一つあくびをしてから床についた
ふぅ…(風呂から出ると髪の毛を拭きながら自分の部屋に向かっていて。今日は冷えるなーとのんきに思っていると、寒くなったのか身震いをし。急いで部屋に向かって一応高校生のため教科書を開きパラパラ見ていて)
ピピピッ
「うっ‥‥はぁ」
夜にかけておいた目覚まし時計がなって久しぶりに朝に起きたからかボーーっとし、少し経ってから諦めたように起きた布団をたたんでおき頭をガシガシかきながら狛犬の掃除をしに行こうと動き出し
おはよう(外の掃き掃除をしていて、部活の朝練に行くのであろう学生に挨拶をしながら朝の仕事をしていて。)
そういえば…今日から狛犬の掃除だったな(ちゃんと時間通りに来るか狛犬のとこで待っていて)
「ふぁあ‥‥‥ん?津雲?」
大きなあくびをしながら狛犬がある場所まで歩いて行くと狛犬の近くに最近見慣れた姿が見え、昨日自分がやるっと伝えたかわからなくなったのか不安になり少し早足で津雲に近づく
「おい、もしかして掃除したか?」
津雲の近くに行って声をかけると少し不安そうに眉間を寄せて尋ねる
ん?やっと来たか。掃除はしてないお前がちゃんと来るか待ってただけだ(不安そうに来た相手に上記を述べ。本当に来たこと、朝ちゃんと起きたことに少し驚くも感心して。自分は寝不足からなのかあくびが止まらず、待っていた時も何回もしていて。)
「そうか‥」
相手がただ待っていただけだと知ると安心したように掃除道具を持って掃除をしようとし
「お前はもう仕事ないのか?」
あくびをしている津雲を見て上記を述べ、もしあらかた片付いているのであれば少し休めということを伝える
掃除頑張れよ(本当に掃除するのかと思い、昨日宮司様になんか言われたのかなと考えるも思考が回らず考えるのをやめ。)
いや…まだある(ひとつ大きくあくびをして、目尻に溜まった涙を指で拭うと、掃除してくるとほうきを持って少し離れたところに行き)
狛犬の下や足元に落ちている葉っぱをはいて集めたりしながら眠たそうに少し離れた場所で掃除をしている津雲を見て狛犬の掃除を素早く丁寧に終わらせると掃除道具を持って津雲の近くに行き
「おい、手伝う」
といって集められた葉っぱなどをちりとりに入れていく
ん…ありがと(極限に眠いのか素直に手伝ってもらい、先程から同じところしか掃いていなく、ぼーっと意識も朦朧としていて)
樹…掃除終わったならもういいぞ…後はやるから(自分が何言ってるのかわからず呼んだことのない名前で相手を呼び)
ボーーっとして同じところしかはいていない津雲を見てこいつ大丈夫か‥という目で見て
「お前‥名前」
昨日自分で教えたがまさか呼ぶとは思っていなくこれはやばいなと思ったのか
「おい、あとは何が残ってんだ」
と聞いた
ん…書物部屋の…整理と、朝ごはんの準備と…本堂の掃除…(ほうきで支えられてるような形になって、ほうきに体重を預けてるのかバキッと軋む音がし。朝のうちにやる残ってる仕事を指折りで数えていて。やらなきゃとフラフラしながら歩き始め)
はぁ、とため息をつくと仕事に向かおうとする津雲をヒョイっと姫抱きをし
「おい、お前危なっかしいからちょっとの間寝とけ」
といいながら津雲の部屋まで連れていき布団を足で器用に敷きながら布団の上にソッと津雲を下ろす
わっ!?(生まれて此の方されたこともしたこともないお姫様抱っこをされ、恥ずかしい一面同い年ぐらいの奴にされるとはと悲しくなり。)
お、俺は寝なくても大丈夫だ!(布団の上に下ろされすぐに立ち上がろうとするも、めまいがして座り込んでしまい)
「うっせぇ、寝ろ」
起き上がった津雲をゆっくり横たわせて
はぁ、とため息をついてから津雲が眠りに落ちるまで頭を優しく撫でだした
なんだお前のその無駄な兄気質…(頭を撫でられ前から思ってたことを口に出し。もともと眠かったからなのか布団に横たわると一気に睡魔が襲い)
「うっせぇ、寝ろ」
一回ポンっと頭を叩いてからもう一回撫で続け寝たのを確認すると津雲に任せられた仕事をしにかかり
「あーと?書物部屋の整理と?本堂の掃除と?朝ごはんか?」
と言われたことを確認しながら部屋から出て行き書物の整理をして本堂の掃除をすると疲れたのかボーーっとして
「はぁ、あいつ頑張ってんだな‥うっし飯か‥」
台所にいくとなにを作るか悩みできたのは所々焦げた卵焼きとカチカチのベーコン、形のおかしいたくあんに味が薄い味噌汁に唯一普通な白米だった
んっ…すぅ…(安心したのか気持ちよさそうに寝ていて。眠りが深いのかちょっとやそっとの音じゃ全然起きず、こんなに寝たのは久しぶりじゃないかってほど眠り続けて。)
「んんーー‥まぁいいか」
料理の出来栄えに苦笑いするも開き直って部屋に持っていくと先に宮司さんを呼びに行き津雲の部屋まで行くとぐっすり寝ている津雲に起こすか迷うも
「おい、飯できたぞ‥おきろ」
といいながら津雲をゆすり
「んー‥おい!津雲!」
本当に幸せそうに寝ているので起こすのを一瞬迷ったが起こさないと飯が‥となって起こすことにしたがなかなか起きない
「津雲‥津雲!‥‥‥鈴!!!」
全然起きないため初めて名前を大きな声で呼んだ
んにゃ…ん…どうしたの…?(うっすらと目を開けると神崎の顔がぼやけながら見えていて。寝惚けているのかいつもより柔らかい口調になり、布団からゆっくり起き上がると乱れた服を直し)
「はぁ、やっと起きたか‥飯できたぞもう宮司さんいるから早くしろ」
呆れた視線を津雲に向けると頭をポンポンっと叩いてから立つと津雲の両脇に手を差し込んで無理矢理立たせて布団をたたみ腕を引っ張ってご飯の場所まで連れて行く
飯……?あっ!(飯と聞いて首を傾げるも、外の明るさに何時だと部屋の時計を見て。うわぁ…と青くなり、相手に立たされて引っ張られてることなど気づいていなく。頭の中にあることは仕事をサボったということだけで)
「お待たせしましたー」
宮司さんが待つ部屋に津雲を引き連れて入ると
「今日はこれから世話になるから恩返しってことで全部俺がやったから、飯は‥あれだけどよ」
津雲が悪くならないように宮司さんに言い、自分のご飯の出来に苦笑いを浮かべながら席に座り
飯……(自分が作らなくてはいけなかったご飯が目の前にあり。びっくりする反面出てきたご飯をみてぼーっとして。)
いただきます…(手を合わせてそろそろと食べ始め)
「いただきます‥」
津雲が食べだしたのを見て自分も食べてみることにし、卵焼きを食べてみると塩っからいし味噌汁を飲んでも辛いしご飯を口に入れて飲み込んだ
「辛い‥‥」
とつぶやくとすまなさそうに二人を見た
んっ……(パクパクと普通に食べて、辛いとつぶやく相手を見てくすっと笑うと箸を置き「そんな顔すんなよ、初めてにしちゃ上手だよ」と言うと宮司様も何度も頷き。自分が初めて作った料理を思い出したのか宮司様の顔が青くなり、それを見ると笑顔で箸を折ろうとし)
「‥‥‥?」
2人がパクパク食べているのを見て焦るようにキョロキョロするが褒められて嬉しそうにニカっと笑うと二人の行動を見て不思議そうに目をパチパチとし
「そんなに、すごかったのか?」
と尋ね箸を折ろうとしている津雲を見てもう癖になってしまったのかポンポンと頭を撫で
んっ…凄かったっていうか…なんか…うん。食べれる物じゃなかったよ…(思い出したのかあははと苦笑いをし。頭を撫でられ恥ずかしそうに俯き。)
(あけましておめでとうございます^^)
「そうなのか?いつも美味いから予想できねーな」
津雲の言葉にいつもの美味しいご飯を思い出し眉間を寄せながら考え自分が作ったご飯を食べ終わりごちそうさまといい
(*。:.゚アケマシテヽ(´∀`)ノオメデトウ゚.:。+゚)
まぁ…最初は食べられる物じゃなかったよ(自分のご飯を美味しいと言ってくれるのが嬉しく少し微笑み。ここに住んで結構たつもんなーとしみじみ思っていて。残ったご飯を静かに食べ続け)
(すみません!今いとこがいっぱい来てて返すの遅れてます!)
「へぇ‥」
そういわれても想像がつかなくて不思議そうにしながら食器を片付け
「んじゃおさき」
と言うと部屋を出て行きすることがなくなったのかそこらへんの日向が当たる場所へ行くとゴロンと寝転んで昼寝を始めた
(大丈夫ですよ!!自分のとこも同じなので!)
ふぅ…ごちそうさまでした(手を合わせて食器を片付け、さて仕事するかと出ていこうとしたところ、宮司様に呼び止められ仕事はやらなくていいと言われてしまいどーしようと廊下を歩いて。ふと神崎が昼寝をしているのを見つけると、自分もやって見るかと神崎の隣に行き)
「んん‥‥ムニャムニャ」
スースーと寝息をたてながら熟睡していて、津雲が横に寝転んだ瞬間ムニャムニャと言いながら津雲の方に寝返りをうち寒いのかブルッと身震いをすると布団を探しているのか手をさまよわせ津雲を触るとグイッと引っ張り腕の中に閉じ込めてまたスースーと寝息を立てだした
うおっ…ちょ…(身動きが取れず起こそうと声をあげようとするも気持ちよさそうに寝ているのを見て、起こすのをやめてどうすっかなーと考えて)
「ふぁ‥‥ん?」
少し経って少し伸びをしながら起きると片腕が重いのに気づき下を向くと津雲がいて少し驚くもボンヤリと自分が何かを引っ張ったのを思い出したのか苦笑いを浮かべまだ少し眠いのか津雲を腕に収めたままボーーっと寝顔を見つめ
(気持ち良さそうにすぅすぅと寝息をたてて眠っていて。なにかの夢でも見ているのか薄く微笑んでいて。少し寒いのか相手に擦り寄って抱きつく感じになり)
ジーーッと寝顔を見ていると笑っているのを見てフッと笑う
身震いをして抱きついてきたので驚いて少し身体を話したが寒そうにしているのを見て少し迷いながらもギュッと津雲を抱きしめ
津雲の声が僅かに聞こえ下を向くと目を開けていて
「起きたか‥俺が引き込んだみたいだな;;すまない」
頭をまだ撫でながら津雲に謝り
「ん‥そうか、ならいいけど」
抱きついて来た津雲に驚きながらもギューっと抱きしめ返し、グイっと自分の上に津雲を乗せ腹筋を使って縁側に座る形になると自分の膝の上に向き合う形で津雲を乗せると軽く抱きしめたまま軽くあくびをし
「ん?‥あぁすまん、ついな」
気に入った相手にはよくするからなのか癖で普通にしていたが普通に考えれば恥ずかしいだろうなーと考えると津雲に謝って横に座らせようと脇に手を差し入れて津雲の体を浮かし
「んー‥まあ気に入ったやつにはよくしてたか?」
最近は仲間とも会っていないため少し曖昧だが甘やかしていたことを話し
「まぁ、拒否られたらしねえからおまえにもしねぇよ安心しろ」
津雲が恥ずかしがっていたのを嫌がっていたと勘違いし頭をポンポンしながらもうしないことを告げ
べ、別に嫌がったわけじゃない!(他人が平然とされる中自分だけが恥ずかしがってるのがさらに恥ずかしくなり、嫌じゃないということを伝え)
何故か必死に否定をする津雲に瞬きをしながら
「そ、そうか‥あんまり無理はすんなよ言えばやめる」
一応念押しということで津雲に上記を言い
「そういや、津雲仕事は?」
いつもなら忙しそうに働いている津雲に不思議そうに尋ね
(必死に否定する自分が恥ずかしくなり相手の言葉に頷いて。)
宮司様に今日はやらなくていいって言われた…(ここに来てから毎日同じ時間に仕事をしていたためか他にやることがなく暇そうにしていて)
「いや別に‥‥お前そんな服もきんのな」
待ってないことを伝えると津雲をみて服がいつもの和服ではないことに違和感を持ちながらもそんな服も着るんだなっと感心したように言う
「どこか行きたいとこあるか?」
出かけようとするもどこか行きたい場所がないか津雲に聞き
まぁ…ここに来る前までは洋服の方が着てたし(久しぶりに着たなと自分の服を見ていて)
んー…神崎がよく行くとこ行ってみたいあと…学校とか?(少し悩むも行ってみたいとずっと思ってたところを言ってみて)
「俺が行くところ‥?」
俺が行くところに行って何が楽しいのか一瞬悩むもまあいいかという結論に至り
「うっし、じゃあいくか」
と仲間とよく行く場所に連れて行こうと津雲の手を引っ張って歩き出し
ん…あのさ、俺迷子になんねーよ…?(手を引っ張られると繋がっている相手の手をじっと見ていて。なぜ引っ張るんだと考え、迷子になると思ってんのかなと解釈すれば上記を述べ)
「あぁ、すまん‥無意識だ」
津雲に指摘されて手をつないでいることに自分でも少し驚いてパッと手を離すとポケットに手を入れスタスタと歩いて行き
無言で歩いていると目的の場所に着いたのかピタッと止まると
「俺がよく行くゲーセンだ、ちょっと遊ぼうぜ」
と言いニッと笑いながら入って行き
「何かしたいのあるか?‥てか、来たことあんの?」
少し歩いたところで止まりキョロキョロしながらなにかやりたいものはないか尋ねながらもフとゲームセンターに来たことがあるのか疑問に思い尋ねてみる
んー俺は見てるよ…いや来た事ないよ?(クレーンゲームを見ながら頭を振って。他の人がやってるのをじーっと見ていてすごいなーと感心していて)
見ていると言う津雲をチラッと見てちょっと回ってみるかと考え
「何があるか見に行くぞ」
と声をかけるとスタスタと歩きながらクレーンゲームを眺めたりレースゲームを眺め
クレーンゲームを見ていると狛犬に似たキーホルダーが山積みにされたものがあり
「ちょっとやっていいか」
というと百円をチャリンといれ操作を始める
ん、(コクっと頷くと少し離れたところでじーっと見ていて。悪戯してやろうかと思ったが不機嫌になられても困るのでそわそわしながら静かに待ち)
慣れているのかうまいこと操作をするとすくうように一つのものを取ると穴に商品が落ちると少し微笑み取り出すと
「記念にやるよ」
と津雲に渡し
「よし、んじゃあレースゲームしようぜ」
というと簡単そうなやつわーと考えながらマ◯オカートのレースゲームを見つけ
「おら、ここ座れ」
と自分も椅子に座りながら横の椅子をポンポン叩き
(レースゲーム?と首をかしげてついていき、見つけるとこれかと納得し)
え!?俺もやるの!?(座れと言われて得意じゃないんだけどなこういうの…と思いながら横の椅子に座り)
座ったのを見ると自分のと相手のところにチャリンとお金を入れレース場所やキャラ決めなどを教えて、アイテムの投げ方も教えた
「まぁ、コツを掴んだら簡単だからアクセルとブレーキ間違えんなよ」
といってハンドルを握る
う、うん…(だいたいは教えてもらいなんとか理解はしたが、いざやってみようとするとごちゃごちゃになってハンドルを握るもアクセルどっちだっけと首をかしげ)
「アクセル右だぞー」
画面で数字が出ているのを見ながらアクセルを教えて
(ちょっとゆっくり行くか?)
と考えスタートと同時にアクセルを踏み上手く操作をしていき
「くくっ」
ブーブーと文句を言っている津雲を見て楽しそうに喉で笑うとゴールを決めた
「うっしゃ一位」
一位を取ると嬉しそうにニカっと笑い
ふんっ…初めてにしちゃ上出来なんじゃない(相手の後に少しして三位でゴールし初めてにしては上々の出来と思いふーと息を吐いて疲れたと肩を回し)
「おー!スゲェじゃん!センスあんじゃね?」
三位に入っている津雲を見て本気ではしゃいでいて最後にニカっと笑いながらフワッと津雲の頭を撫でた
「んじゃ、次は学校だっけ?」
撫でた手をサッと離すと次に津雲が行きたいと言っていた学校の話になりどこの学校に行くのか尋ね
す、すごいのか?(はしゃいでる相手を見て困惑の表情を見せ。頭を撫でられると癖なのか嬉しそうにし。)
神崎の学校行ってみたい(どんな学校でどんな友達がいるのか気になり)
「俺のか?‥んー」
自分のがっに行きたいと言われ、今平日だよなーと考え
「別にいいんだけどよ、俺の仲間いるかもしれねぇんだけど大丈夫か?」
と心配そうに尋ね
うん、大丈夫(それも目的なのでこくこくと頷いて。学校にも行ってないので楽しみだなとワクワクしていて)
何かあったら神崎に任せる(ニコッと微笑み)
(おー、全然大丈夫ですよ(。-∀-。))
「そうか、わかった‥まぁ、襲われることはないだろう」
津雲の話しを聞いて頷くと仲間たちを思い描き何もしないだろうと言うと
「んじゃ、行くかー」
と言ってポケットに手を入れてゲームセンターから出て行き
(ありがとうございますー(๑´ω`๑))
お、襲う?(友達なのに襲うなんてことあるのかと不思議そうに首をかしげて)
おう(相手の後ろを一定の距離を保ちながらついていき)
「フフッ、俺と一緒にいなかったらお前襲われそうだな」
笑いながら津雲の前をスタスタ歩き
この頃行っていない学校のことを考えながら
「そういや、お前学校は?」
これまでなんとも思わなかったが高校と考えた時そういえば津雲は学校に行っていないなということを考えクルッと振り返りながら聞き、後ろ向きで歩き出し
え…そんな喧嘩しそうに見えるか?(神社に住むようになってから喧嘩はしてこなかったためひ弱に見えるはずなんだけどな…とうーんと悩み)
あー…いや、うん。まぁいろいろあってやめた(学校で問題が起きすべての責任を押し付けられたため自主退したなんて言えないよなーと思いながら言いにくそうにして)
「いや、お前綺麗だしつっかかれそうじゃん?」
ケタケタ笑いながらそう言うと思い出したように
「あ、ウザ絡みはされるかもな」
と楽しそうに話し
津雲が学校の話をしているのを聞いて、何か理由があるんだろうと気づくと
「そっか、まあ無理してゆうこたぁねーよ」
と話して前を向き歩き出して
はぁ?俺が綺麗?(初めて言われた言葉に驚き笑いがこみ上げてきてクスクス笑い)
ウザ絡み…ね(首をかしげてふーんと頷くと楽しそうに笑い)
ありがとな…(どこか嬉しそうに微笑んでいて)
本当のことを素で言ったため何故笑っているのかわからず首を傾げ
ありがとうと笑う津雲をチラッと見るとニカっと笑いながら前を向き
前方に見え出した建物を見ると
「あ、もうつくぞ‥あれだ」
と言って見えてきた学校を指差し
……ここの学校だけなにかあったの?(いたるところに落書きがあり点々と見える生徒は喧嘩をしているかタバコを吹かしているか真面目なやついねーじゃんと思い。ふーんと楽しそうな目で学校を見ていて)
ワクワクとしている津雲を見て首を傾げながら
「お前、強いけど一応俺から離れんなよ?」
と言いながらグイッと自分の近くに津雲を寄せるとスタスタと学校に入っていく
すると今まで喧嘩をしていた生徒達が神崎を見てザワザワと『神崎だ‥』と囁き出した
それを無視して生徒達の間を歩いていく
うん?わかった(強いなら大丈夫だろと思っているもの初めての場所で少し緊張して素直に相手の近くにいて。喧嘩をしてた生徒がこちらを見て何か言ってるのを気づくと首をかしげて「な、お前のこと言ってるんじゃねーのか」と相手の服を引っ張り)
津雲に生徒の囁きのことを言われ
「気にすんな」
と津雲に顔を向けてニカっと笑い顔を正面に向けると無表情で自分のことを囁いている輩を冷たく見つめると『ヒッ‥』という悲鳴とともに囁きがなくなり静かになった
それから「中から案内するか?」
と津雲に尋ね
ん、わかった(気にするなと言われれば気にしないようにして周りをキョロキョロしていて。静かになればきょとんとして生徒たちを不思議そうな目で見て。)
うん!お願い!(ニコッと笑いこくこく頷いて)
「んじゃ中入るぞー」
といい校舎内に入り
「んじゃ、まずは俺のクラスからか?」
といいながら荒れ果てた廊下の真ん中をスタスタと歩いて行き、その際学校内にいた生徒達が神崎が歩くたびに道を開けて慌てて去っていく様が見られた
クラスかー楽しみだなー(学校内に入ると外よりすごいなとキョロキョロしていて。生徒達が避けるのを見て不思議そうに相手を見上げて)
神崎なんかしたのか?(神社にいる相手しか見てないため学校で何かあったのかと思い)
何かしたのかと不思議そうに聞かれ、津雲をチラッと見ると鼻で息を吐きながら前に視線を向けてから
「あー‥俺が入学した当初ここでリーダーはってた奴がいたんだけどよ、俺目つき悪りぃから喧嘩売ってるって思われんだよそんで目つけられて殴りかかられたからのしたら‥んまぁこれだよ」
とその時のことを思い出したのか心底だるそうな顔をしながら話し
へーじゃあ、現リーダーってのが神崎なんだ?(相手の話を聞きながらふーんと頷いて凄いなーと相手の背中をバシッと叩き。相手が言っていた目つきが悪いという言葉にくすっと笑っていて)
「別に凄くねぇよ、そのせいでよく絡まれてウゼェし‥あー、あの神社の時もリーダーってことで絡まれて喧嘩して‥ま、それで今鈴に会えてるからそれだけは感謝だな」
といいながら最後にニカっと笑い
「お、あっこが俺の教室だ」
と言って斜め前にある教室を指差して教え
あの時もそうだったんだ…俺も神崎に会えてよかった…(最後になるにつれて声がどんどん小さくなり)
へー(小走りで相手が指さした方の教室に入り中を見渡して教室にいる人たちの視線が一斉に集まりきょとんとしていて)
津雲の言葉を聞いて驚いたように見つめ
走っていった津雲を「あ、おいっ」と言って津雲に駆け寄り
「俺から離れんなって言っt((『いーーーつーーきーー!!』
津雲の側に行って離れては駄目だろうと注意をしている途中で男の声に遮られ神崎が声のした方を向くのと一緒に青年が神崎に抱きついた
ごめん、つい……!?(珍しいものを見ると走っていってしまう癖らしく注意されて謝っていると神崎を呼ぶ声に驚きビクッと肩が跳ねて。目の前で青年が神崎に抱きついてるのを見るとジトっとした目で二人を見ていて。ふーんと頷いて「俺邪魔っぽいし一人で見てくるよ…ごゆっくり」最初は無表情のまま言っているが最後は笑顔で二人に言い教室から出て行って)
「ぐはっ!」
前からドンッと抱きつかれてヨロヨロとよろけながらもなんとか踏ん張り倒れるのは免れた
去っていく津雲を見て
「お、おいっ!危ねえから先行くなっ!おい!鈴!」
と叫びおいかけようとするも抱きついて離れない青年を見てチッと舌打ちしながら離そうとしているうちに津雲がいなくなってしまった
勝手にしろ(自分は相手の何でもないのに相手が違うやつと抱きついてることにイライラしてて。大人気なかったかなーと考えながら歩いているとここどこだとキョロキョロしてまぁいいかと階段を上がっていき)
(ちょっとモブ出します!大丈夫ですか?)
「ちょ、のけよ涼生(りょお)!」
と抱きついている仲間に言いながらバシバシと涼生の背中を叩くと
『えー、久し振りなのに』と言いながらゆっくりとのき
「すまんすまんまた顔出すからよ、今知り合いときてて今どっか行っちまったから探さねぇと」と告げる
『えー、樹とさっきまでいたんだったら一人になったら襲われるんじゃない?』
と言うのを聞いて涼生に別れを告げて走って津雲を探し出し
(いいですよ!どんどん出してください!)
ここどこだよ…(知らないところで一人で歩いていれば迷子になりキョロキョロとあたりを見渡しながら3-2と書かれた教室の前を歩いていて。『ねぇねぇ…君ここの学校の子じゃないよね?』と人当たりの良さそうな笑を向けてくる相手に話しかけられ「そうですけど…」と首をかしげていると腕を掴まれて)
学校内を走りながらキョロキョロと探しても見つからずだんだんとイライラしてきて
「どこにいんだよっ!」
と焦りが混じった声で言うと向こうから仲間を引き連れた涼生らが歩いてきた
「おい、お前ら俺が来る前に始めに顔だした男いただろ?そいつ探してくんね、見つけたりなんか情報あったら連絡しろ」
と言って散り散りに情報集めをさせ始め自分も学校内を走りだし
あの…離してください…いっ(腕を掴まれて離そうとするが相手の力の方が強くて痛そうに目をつぶり。なんでこんな目にあうんだろうと考えているとヘラヘラと笑っていた相手に抱き上げられ、近くの教室に連れてかれて。『君さーさっき神崎と一緒にいたよね?神崎の知り合いなの?』と言われてこれが襲われるということかとやっと認識して頭を横に振り。それを見た相手がイラついて顔を殴り『嘘はダメだよ?』と笑顔でこちらを見てて)
神崎が色々な教室を覗いたり走り回ったりとしている時向こうの方から
『神崎さぁぁああん!!』
と聞こえ「なんだ!いたのか!」と走り寄っていき
『見つけてはいないんですけど!3年の城島って奴らがあいつらの教室前で連れてったみたいっすよ!!』
という情報を聞き「んだと」と凄みを増してつぶやくと相手が『ひっ』とひるんだのを見て「すまない」と頭をポンと撫で情報のあった場所に走り出した
いってぇ…な…(頬を殴られ口の中を切ったのか血を床にペッと出し。手を縛られてるため動けず殴った男子生徒を見上げて「お前…神崎に勝てないからって俺を傷つけようとしてんだろ?弱いな…」とクスクス笑って。プライドを踏みにじられた男子生徒が切れて津雲を殴ったり蹴ったりして。周りにいる下っ端に『やめましょうよ…』と止めに入ろうとするが暴力はやまずぐったりと床に倒れて)
津雲が連れ去られた場所に来て
「鈴‥どこだ‥」と小さくつぶやきながらその場に立ち止まり周りの音を目をつぶって集中して聞いていると
ボコッや、ドゴッなど何かを殴る音が聞こえまさかと思うと同時に走り出し一つの教室の前に立ち足でガンッと蹴り開けると前に後ろ手で縛られ暴行を受けている津雲が見えた
げほっ…ん、神崎…結構早く…見つけたね…(扉が倒れる音がすると首だけをそちらに向けてへらりと笑い。口内が切れたためか口からは血が出ていて、服にはホコリや血などの汚れがついていて。今まで暴行されたのに神崎が現れれば楽しそうに笑っていて。それを見た男子生徒が津雲の腹を蹴り痛みに歪む津雲の顔を見てニヤつきながら『神崎ぃ…遅かったな?』と津雲の髪を掴んで無理矢理座らせ)
津雲の現状を見ると目を見開いて戦慄き男が津雲の髪を引っ張ったのを見ると
「その手を離せ‥」
と低く唸るように下を向いてつぶやくと男が『ああ?なんてーー?』とニヤニヤしながら神崎に尋ねるとバッと神崎が顔を上げた、その顔は怒りに満ちていて今までに見たことがないぐらい殺気立っている
男がそれを見て怯えながらも『な、なんだよ!こいつがどうなってもいいのか!』といい髪を引っ張るのを見るとダッと走り引張っている奴の腹をゴッと殴り男の手が緩んだ隙にサッと津雲を姫抱きで助け出し
いっ…(髪を引っ張られ目をきつく閉じ。体力が消耗してるのか荒い呼吸を繰り返して、殺気立つ神崎に気づけばそんな怒んなくていいのにと思っていて。
助け出されるとぼーっと神崎を見てゆるく微笑み「ありがと…樹…」そう言うと意識を手放してぐたっとし)
「鈴!おい!鈴!!」
と気絶した津雲を見て焦ったように名前を呼ぶと男たちを見て
「お前ら、俺に何かあるんならよぉこんな卑怯な真似してねぇで俺にだけ喧嘩売っとけ。まぁ、お前らは俺の大切なやつ傷つけた‥タダで済むと思うなよ?」
とニヤッと笑いながら言い津雲を姫抱きしたまま教室を出て行く
その際涼生達が駆け寄ってきたため無表情で「中の奴らのしとけ」と伝え学校から出て急ぎ足で神社に戻り布団に津雲を寝かせた
んっ…(体の痛みとダルさに目を覚まして、ここどこだと目線だけを動かすと自分の部屋だということが分かり、ゆっくりと起き上がると殴られたりした場所が痛み、ぐっと押さえながらうずくまり。「あの野郎…」と顔を思い出しただけでイラつき)
津雲を布団に寝かせた後宮司さんに報告し治療道具を持って津雲の部屋に入る
するとちょうど津雲の目が覚めた
「津雲、目が覚めたか‥」
と言うと安心したようにため息をつき布団の横に胡坐をかいて座り
「本当にすまなかった」
と急にバッと頭を下げると津雲に向かって謝り
あ、神崎…(痛む体を起こして相手を見ればへらりと笑い。胡座をかいて座る相手を見ていると急に謝り頭を下げるのに驚き「神崎のせいじゃないから…謝んなよ」自分が一人で行ってしまったのが悪かったため相手が悪いとは思っていなく)
守ってくれたじゃん(意識を失う前に相手が助けてくれたことを分かっていて嬉しそうに笑い。)
ん、(体が痛むが我慢して服を脱ぎ、あらためて体を見ると痣だらけで)
津雲の痣だらけの身体をみて顔を歪めると
「んじゃ、やるぞ‥」
と言うと痣の部分に湿布を貼ったり、切れている部分に消毒をしてガーゼや絆創膏を貼ったりしていき
全て消毒し終わると怪我している部分をそっと指で触れていき
お願いします(シップの冷たさや、消毒液がしみるとびくっと目をきつく瞑って。
手当が終わると目をあけて手当したところを見て苦笑いで。怪我のとこを指で触られるとビクッと肩を跳ねさせ)
津雲の怪我を見て(あいつら‥ぜってぇ許さねえ)と考えながら触れていて
ふぅとため息をつくと服をカポッと着させて
「まだ寝てろ」
と言いながら布団にゆっくりと寝かせ頭をそっと撫でてから
「邪魔になるから自分の部屋に戻る」
と言うと立ち上がり部屋から出ようとし
ん…(服を着させられて頭を撫でられてると神崎を見て面倒見の鬼だなとクスッと笑い。部屋から出ようとする相手を見て「神崎…まだここにいて」と少し甘えた声でいい)
行かないでと言われ津雲の方を見るとジッと見つめてからソッと近くにあぐらをかいて座ると
「まだ痛むだろ?寝とけ‥ここにいてやるから」
というと頭を撫でてからソッと手を包み
俺は平気…こんくらい慣れてる…(近くに座った相手を見て満足そうにし、頭を撫でられるとうとうとし始めて。ギュッと力なく相手の手を握り)
「寝たか‥」
とスウスウと寝息を立てて眠る津雲を見て安心したように見つめると手をソッと離すように動かすとキュッと手をつながれ、手を離すことを諦めると胡坐をかいたまま寝顔を見つめ
(自分の布団と誰かが近くにいるということもありすぐに眠りに落ちて。夢で誰かと一緒にいるところを見てるのか嬉しそうに微笑んでいて)
微笑んでいる津雲を見て(なんの夢見てんだか)と考えながら微笑み
寝ている津雲を見ているとだんだん眠くなってきたのかゴロッと横になり手をつないだまま眠りに入り
ん…(しばらくしてからうっすらと目を開けて、手に違和感を感じ首だけを起こして見ると神崎と手をつないでいることがわかり。隣に寝ている神崎の寝顔を見てくすっと微笑み、近くにあった薄い布団を神崎にかけてやり)
スースーと寝息を立てて寝ていたが布団をかけられた振動で「んん‥」と声をあげると眉間にしわを寄せて薄っすらと目を開けた
少し状況が理解できておらず薄めでキョロキョロと周りを見渡すとだんだんと眠気が覚めてき、パッと津雲を見た
「んんんーっ‥」
と背伸びをしてからゴロッと津雲の方に寝返りをうつと津雲の方に顔を向けてニカッと笑うと
「おはよう」
といいながら頭をサラッと撫で
「いや、別にそれはいいんだがな‥」
離れた手をチラッと見ながら呟くと何事もなかったかのように起き上がり
「くあっ、よく寝た」
とあくびしながら言うと
立ち上がって
「腹減っただろ、なんか作ってくるわ」
と言って津雲の部屋から出て行き
作ってくるとは言ったが何を作ればいいのかわからず台所で固まっていたがため息をつくと「前と同じでいいか‥」といい、白飯、卵、魚、味噌汁と作った
「前よりは上手くできたな‥」
と少し成長した食事をみて呟くと皆の食事を部屋に運び津雲の部屋に行くと
「飯できたけど、こっち運んでくるか?」と尋ね
「無理すんなよ?」
と言いながら津雲の手を持ちグイッと引っ張って立ち上がらせるとよろけた津雲をそっと支え
「行くぞ」
と言いながら津雲の横につき津雲のペースに合わせながらゆっくり歩き
無理はしねぇよ…(ハハッと笑いながらゆっくりと歩いて明日からどうしようとうーんと困っていて、下を見ないで歩いていたためか自分の足にツマづいて)
「っと!何してんだあぶねぇだろ」
横でつまづいた津雲を片手で支えると注意をするように少しきつめに怒ると
「ちゃんと前向いて歩け、心配すんだろ‥」
語尾が小さくなりながらも心配していることを伝え手をそっと握って歩き出し
わ、わりぃ…(怒られて少し沈んだ顔をするも心配という言葉に嬉しそうに微笑み、ゆっくりとした足取りで相手の少し後ろをついてくように歩き)
「ごちそうさまでした」
食べ終わり食器を片付けると
部屋を出る前に
「津雲、風呂入ったら俺の部屋来い、湿布貼るから」
と言って部屋を出て行き
部屋で救急箱を用意し
横にゴロンと横になると、仲間たちにラインをいれ、あの後どうなったのかや感謝の言葉などを述べ
その後はラインで雑談をしながら津雲を待ち
(少しして風呂から出てくれば少しのぼせ気味で相手の部屋に向かい)
神崎…出た(洋服ではなく寝巻きを着て濡れた髪のまま相手のとこに来て)
「おう…」
と言いながら携帯を置き起き上がり津雲を見ると髪が濡れており
「おい、風邪ひくぞ」
と眉間にしわを寄せながら言い、部屋にあるタオルを持ってきてゴシゴシと頭を拭いた
「んじゃ、怪我の具合見るからちょっと服脱いでくんね?」
と首を傾げながら伝え
ん、ありがと(頭を拭いてもらい嬉しそうに笑っていてボサボサの髪をほっとき、寝巻きといっても浴衣みたいなものなので上半身だけ見えるように脱ぎ)
上半身を脱いだ津雲を確認すると、津雲の手を持って上に上げて怪我を確認していき、身体中に青痣があるのを見て眉を寄せながらも怪我の部分に湿布を貼っていき、全て貼り終わると服をそっと着せ
「うし、終わりだ…まだ痛いと思うからぜってぇ無理すんなよ?わかったな?」
と言いながら乱れてる髪を整えるように頭を撫で
ん、わかった…(母親みたいに心配する相手を見てコクっと小さく頷き。湿布を貼られた部分が冷たく風呂上がりの火照った体にはちょうど良くて。頭を撫でられると甘えるように相手に抱きつき「悪いけど…少しの間このままでいて」と呟き)
「おっ…と」
抱きついてきたことに驚きながらも津雲の背にそっと腕を回し津雲がしんどくならないよう自分の膝の上に座らせるようにして傷を痛めないようにそっと抱きしめ頭の後ろを優しく撫で
「甘えただな」
とクスクスと笑いながらも嬉しそうにしており
「このまま寝てもいいぞ?」
と津雲に言い
たまにはこうしたいんだ…(甘えだと言われても否定することもなく神崎の服を握って)
ん、そうする(コクっと頷いて傷のせいで抱きしめる力は弱いが神崎を抱きしめながら目を閉じて)
少しむくれてる津雲を見てクククッと笑いながら津雲を寝かしつけるように背中を軽くポンポンと叩き
スースーと寝息が聞こえ出したのを確認するとソーッと起こさないように布団を敷き、その上にそっと津雲を寝さしてから寝顔を見てフッと笑い
風呂に入ってないことに気づくと起こさないよう静かに部屋を出て行き
(すぐに眠りにつき静かに寝ていて、寝返りをうちぎゅっと布団を抱きしめて。
身体の痛みからか暴力を振るわれる夢を見てしまいぱっと目を覚まして。息が荒く嫌な汗も浮かんでいて周りを見渡して、ここが神社だとわかると安心し)
風呂場につくとパパッと服を脱ぎ身体を洗うと湯船に浸かり今日あったことを目を瞑りながら考え
津雲が暴力を振るわれたことを考えるとだんだんとイライラとしてき
「くそっ」と言いながら湯をバシャンと殴って頭をガリガリ掻くとため息を吐き(これからはぜってぇ津雲を守る)と決意を固めると、今自分の布団で眠っているであろう津雲を思い浮かべた
樹…風呂か…?(自分が寝ていた場所は自分の部屋じゃないと分かり、部屋の主はどこだと探すも近くにはいないためはぁとため息をつき、ばふっと枕に顔をうずめてうーと体を伸ばし力を抜くと布団の上でゴロゴロして)
風呂に入って津雲のことを考えているとだんだんと心配になってきて急いで風呂から出ると髪の毛もあまり拭かずに身体をパパッと拭くと服を着て自分の部屋に急ぎ、まだ寝ていたらと考えゆっくり扉を開け中に入ると起きている津雲を見つけ
「起きたのか?」
と髪の毛から雫をポタッと落としながら津雲に声をかけ
ん、今起きた(コクっと頷き、風呂から出てすぐ来たのか髪の毛が濡れてるのを見るとくすくす笑って。)
神崎…ここ来て(ぽんと自分の横を軽く叩いて)
(うああ!昨日送ったのに送信できてませんでした(;_;))
津雲に横に来るように言われると不思議そうに首を傾げながらスタスタと歩いて行き、津雲の横に来るとストンっと津雲の方を向くようにして座り
「どうしたんだ?」
と首を傾げ
(大丈夫ですよ〜!)
濡れてる
(楽しそうに笑うと体の向きを変えて近くにあったタオルで相手の頭を優しく拭き。乾かすの忘れるほど急いでたのかと可笑しそうにクスクス笑っていて)
頭を拭かれて初めビックリするも、先ほど津雲に自分が行ったことを今自分がされているということ面白くなり「フフッ」と笑い
急いでいたのかと笑われながら問われると、津雲のことが心配で急いでいたなどと言えず
「べ、別に急いでねーよ‥」
と拗ねた風に言い
どうかした?(笑う相手に不思議そうな顔で首をかしげて)
急いでないのに拭き忘れたの?(変なのとくすくす笑っていてだいたい拭き終わったのか手を止めてボサボサになった髪を手で整えて)
「フッ‥さっきと逆だな」
拭き終えたのかタオルを退けた津雲にお礼を言い、髪を整えられるとこれもさっき自分がやったのを思い出しおかしくて笑いながら上記の言葉を言い
くあっ、と欠伸をしながら背伸びをすると
「よいしょっ」と言いながら津雲をソッと布団に倒すとその布団の中に自分も入り、傷を避けながらもギュッと抱きしめると
「おやすみー」と言いながら眠りにつこうとし
あ、そうだな
(くすくすと楽しそうに笑って、綺麗に整え終えるとよしっと満足そうに頷き。)
わっ…ちょ、ちょっと待って!!(倒されたこともに驚くも抱きしめられてさらに驚いて眠ろうとする相手のおでこを叩き)
「いいじゃねーか!」
ペシッと叩かれて目をギュッと瞑りながら上記を言い
「寝ろ寝ろ!」
と津雲の頭をグイッと自分の方に引き寄せ首元に押し付ける感じで抱きしめ寝る体制に入り
んっ…ちょ…か、神崎!(引き寄せられてちょうど神崎の首元が口や鼻のとこに来て、本当にこのまま寝るのかと思うと仕方なく首に噛み付き)
「ンッ‥やめろよ」
首を噛まれて声を出すと、片目だけを器用に開け津雲の頭をペシッと軽く叩いて注意をし、頭を軽く上げてお返しにと津雲の耳をカプっと軽く噛み
だ、だって…(離してもらうには首を噛むしかなかったと思い、頭を軽く叩かれてむぅとして言い返そうとし。耳を噛まれるとビクッと肩がはねて「やっ…」と顔を赤くして)
津雲の反応を見てフッと笑うと噛んでいた耳を離してポスッと布団に頭を預け津雲の頭を撫でながら「諦めて寝るんだな」とニヒルな笑みを浮かべながら津雲に言い
「んでだよ‥‥‥って!」
デコピンをされて痛みで額を抑えて悶え
布団を引っ張られると
「ちょ、さみぃぞ」と言いながらも布団はそのままで
「はぁ、寝るぞ」
と言いぶるっと身震いをしてから眠りにつこうとし
うっせ…風邪ひけ(そのまま寝ようとするも、寒そうにする神崎が心配で寝返りをうちじっと見て。布団を戻して神崎にもちゃんと掛けて)
寒さで丸まっていたら急にあったかくなり薄目を開けると布団がかかっていたことにフフッと笑うと
「うぁあ!寒かった」と言い津雲をギュッと抱きしめて冷えて冷たくなった手を津雲の頬につけ
っ!冷たっ!(急に抱きしめられて驚き、冷たくなった手が頬につくとあまりの冷たさにビクッとして。自分のせいだよなと思えば冷たくなった手を握ってもともと体温が高いため冷たくなった手を温めようとし)
「はぁ、あったけぇ……くあっ、、」
津雲のあったかい手に包まれだんだんとあったかくなってきたことにより眠くなってきたのか大きなあくびをすると眠そうに瞬きをしながら津雲を見
頭を撫でられると気持ちいいのかだんだんと目が細くなっていき
「鈴…も、ねろょ…」
よほど眠いのか知らぬ間に名前で呼んでおり語尾がだんだんと小さくなりながらも上記を言い、言い終わると同時に完全に目を瞑りスースーと寝息を立てて眠りにつき
あぁ、わかったよ(眠りについた神崎を見てクスッと笑い。名前を呼ばれたことを思い出して少し照れながら「あまり、名前で呼ぶなよな…樹」と小さな声で呟き)
津雲が言っていたことに気づかずスースーと眠り
津雲を抱きしめながら寝ていたが
「んー」と寝言を言うとゴロンと寝返りを打ち津雲に背を向けてまたスースーと眠り始め
(背中を向けて眠る相手を見てふぅと息を吐くと布団を相手にしっかりかけて、布団から出て。襖をあけて廊下に出てぼーっと月を見ていて)
スースーと寝息を立てながら熟睡をしており、眉間を寄せながらんん・・・・・と唸ると「.........鈴...」と寝言をつぶやき
しばらくの間寝ていたがフと目を覚まし外を見ると津雲が座っているのが見えまだ夜だというのを確認するとソッと音を立てず立ち上がると気配を消して近づき背後から抱きしめると
「まだ起きてんのか…早く寝ろ」
と寝起きの掠れた声で小さく囁き
まだ少し寝ぼけているのか頷く津雲を見ると満足そうに「ん…」と言い
津雲を姫抱きにして欠伸をしながら布団に入りキュッと抱きしめると津雲を寝かしつけるように頭を撫でながら背中を優しくポンポンと叩き
わっ…(お姫様抱っこをされ顔を赤くして、頭を撫でられる優しく背中を叩かれると子供みたいに小さく欠伸をして。うとうとしてギュッと服を握るとすやすやと眠り)
津雲が寝たのを確認するとやっと寝たかと言う安堵の溜息をつくと
「鈴、おやすみ…」と囁きおでこにチュと唇を当て自分も津雲を抱きしめて再び眠りについた
朝になり日差しが顔にあたり眉をしかめながら起きると腕の中にいる津雲を見て満足そうにするとかたわらに置いておいた携帯を手繰り寄せ時間を確認しちょうどいい時間なのを確認すると津雲を起こさないようにゆっくりと布団から出て背伸びをし
「ん…?」
名前を呼ばれた気がして津雲の方を見るとこちらを見ているのを見て
「どーした?」
と言いながら津雲に近づき屈むと頭をソッと撫で
おはよ…(頭をなでられて嬉しそうな顔をして、ゆっくりと体を起こすと寝ぼけているのか神崎の頬に軽くキスをしてゆるりと微笑み。こくこくと眠りそうになっていて)
キスをされたことに驚き頬を触りながら目を大きく開け津雲を見るとまだ眠そうにしていることから寝ぼけているのかという結論に至り
「おい、寝ぼけんな…朝だぞ」
言葉はきついが優しく言うとまた頭を撫で
津雲の猫の様な行動をみてクククッと笑いながら「起きたか?」と尋ね
「怪我は大丈夫か?なんだったら俺がするけど」と傷を心配し無理そうであれば仕事を全てやることを伝え
「んー、あんま無理すんなよ?」
と言いながら寝巻きから普段着に着替えるため服を脱ぎ出し、上を脱いだ後津雲の方に向き
「お前も着替えに行ってこい」
と言い着替えを続行しようとするが上半身のまま近づき
「立てるか?支えるぞ?」と尋ね
え…あ、うん…た、たてるから…そのまま近づくな…(着替えはじめる神崎を見ないように目をそらしていたが、上半身裸のまま近づいてくる神崎を赤い顔で見て後ろに下がって)
「何でだ……おい、後ろ向きで行くとあぶねーぞ」
何故そんなにどもっているのわからず首を傾げながら津雲を見
まだ怪我が治っていないのにも関わらず後ずさる津雲を見て危ないぞと声をかけながら少し近づき
わーー!わかってっから!わかってるから!上着ろ!うえ!(顔を真っ赤にさせて少し近づくとバット後ずさりして腕を前に出して距離を保ち)
ものすごい勢いで拒否る津雲を見て少し怪訝そうにすると
「わーったから落ち着け」と優しく言いスタスタと離れると上の服を着て次に下を脱ごうとし、途中で止まると顔だけ津雲の方に向けて口角を片方だけあげた笑顔で
「最後まで着替え見てくか?」と尋ね
っ!み、見てくか!アホ!(真っ赤な顔して近くにあった枕を投げつけて当たったか確認せずに部屋を急いで出て、怪我しているのにも関わらず走って自分の部屋に逃げ込み)
(あ、ハッピーバレンタイン!←遅い
いつの間にか300もいっててびっくりです!もうちょっとでテストなので返信遅くなるかもしれません!ごめんなさい!)
投げられた枕が腰ら辺にボスッとあたり「いてっ」と言い
慌てて走って行った津雲を見てクククッと笑うと
「後で怪我悪化してないか確認しねーとな」と呟きササッと着替えを済ませ津雲を迎えに行き
(ハッピーバレンタイン!笑こちらもテスト近いので遅くなりますから大丈夫です!)
なんだよ…神崎のヤロー…(熱くなる頬を冷ますように頭を振って、寝巻きを脱いで着替えなきゃと思うもぼーっとしていて。自分の体の傷を見て久しぶりにこんなに怪我したなとくすっと笑って)
(おー、一緒ですね(o゚3゚b)b)
スタスタと津雲の部屋まで歩いて行き部屋の前につくと
「津雲ー着替えたか?」
と呼びかけ
(お互い頑張りましょう( *˙ω˙*)و グッ!)
んー…着替えてない(神崎の声にびくっとしてゆっくりと起き上がり、着替えようとするもすぐにボーっとしてしまい)
(頑張りましょう!(o゚3゚b)b)
「津雲?入るぞ?」
声は帰ってきたがその後何も聞こえず不思議に思いもう一度声をかけてドアを開けると中でぼーっとしている津雲を見つけ
「どうした?どっか体調悪いのか?」
と心配そうに問いかけながら津雲の正面に立ち顔を覗き込み
(そうっすね( *˙ω˙*)و グッ!)
具合は悪くない…(顔を見られて先程のこともありすぐに顔を赤くして。それを隠すように頭を下げて髪の毛で顔を見えなくさせ。着替えようと服に手を伸ばして)
ちらりと少し赤いのが見え不思議そうにキョトンとし
津雲が服を脱ぎだしたのを見て驚き服の前を持って止めさせると
「待て、でてくから出てったら着替えろいいな?ちゃんと着替えろよ?んじゃ、終わったら声かけろー」と言いながら外に向かい
あ、あぁ…(何をそんなに慌ててるんだと思いながら頷き、外に出ていった相手の後ろ姿を見ていて変なのと思いながら脱ぎ出して綺麗に畳まれていた服に着替えて。自分の姿を見ながらなんか久しぶりな気がすると思い、襖を開けて外にいる相手を探し)
外に出ると冷たい風が吹き
「さっみ…」と言い腕をさすりながら壁に背中を預けて待っていると津雲の部屋の扉が開きキョロキョロしている津雲を見つけ
「津雲、こっちだ」と声をかけ
あ、お待たせ(声をかけられた方を見て神崎を見つけると近づき。風が冷たくなってるなと思い、緩い笑みを見せて「なんか寒いね」と外を見て)
「寒いな…」
津雲の言葉に肯定の言葉をかけ空に顔を向けるとハーーっと息を吐き出すと息が少し白くなってもうこんな季節か…と実感し
「さ、仕事行くか」
というともう慣れて日常となってしまった狛犬の掃除に向かい
(じっと相手の様子を見て今日の夜ご飯は鍋にしようと思い。クスッと笑い)
ん、そうだな(寒い寒い言いながら掃き掃除をしていて)
「あーーーー、さみぃぃいい」
と言いながら狛犬にかかっている木の葉を落としたり布で拭いたりとちゃくちゃくと掃除をしていきだいぶ慣れたのかものの数十分で掃除を終わらし
「手伝うぞー」と津雲に声をかけ土に落ちている落ち葉を一箇所に集めだし
ん、ありがと(手先が冷えて口元に近づけてはぁと息を吐いて、冷たくなった手を擦り合わせて。仕事をしてる相手を見てイタズラしたくなったのかゆっくりと近づいて、背中の方から服の下に冷えた手を滑り込ませてお腹を触り)
(携帯壊れてましたー(T ^ T))
淡々と木の葉を集める作業をしていき
集中しているため近づいてくる津雲に気づかず冷たい手が触れるとビクッと身体を跳ねさせながら
「うぉっ!?つめてぇ!」と叫び
目をまん丸くさせながら津雲の方をバッと振り向き
(大丈夫d(゚∀゚。)デス!!)
(悪戯が成功して嬉しがる子供のようににししと笑っていて)
ごめんごめん(こちらを見てくる神崎に一応謝り、謝ってるのにも関わらずに楽しそうに笑って)
「笑ってんなよー」と少し怒った風に言いながら津雲の頭を軽くポンっと叩きその後フッと笑い
「ほら、そんなことしてないでサッサッと仕事終わらすぞー」
と笑いながら津雲に言い集めた落ち葉を袋に詰め込み
楽しそうにしている津雲を見てフッと笑うと
「あーー!さっみ!早く中入ろうぜ」
と言いながら冷たく赤くなった手にハーーッと息を吹きかけ、身を縮こまらせながらゆっくりと歩き出し
手を出され少し驚いて手と津雲を交互に見た後にッと笑い
「あー、さみーなー」と言いながらギュッと津雲の手を握りしめグイッと津雲を引き寄せるとピタッと身体を引っ付け一緒に歩いて行き
っ!(引き寄せられると驚いてよろけるも転ぶことはなく。断られるかと思ったが手を握られると嬉しそうに静かに笑い。神崎を見上げて、寒がりなのかなと首をかしげて)
いつも冬になるとコタツに入って動かなくなる猫のような生活をしている神崎にとっては冬は天敵なようなもので早歩きで屋内に入り
入る際に宮司さんに会い
『おや、仲がいいですね』と言われ
「おう、まぁな」と片方の口端をあげながら答え
ち、ちがっ!神崎が寒いって言うから!(真っ赤な顔して宮司様の言葉に急いで頭を振り、仲がいいという言葉に否定しなかった神崎を見て嬉しそうにし)
宮司さんと別れ…その際にすごくニコニコしていた宮司さんはスルーをし
本堂につくと手を離し
「んじゃ掃除すっかー」といいそうじどうぐを用意して床や棚仏さんを綺麗に磨いていき
あらかたの掃除が終わると「んーっ!」と言いながら伸びをし
「終わったー」と呟いて掃除道具を片付け
津雲の方を見て「腹減ったー、久々に津雲の飯食いてぇ」と伝え
あー…もうそんな時間か…(いつの間にか掃除に集中してて、腹減ったと聞くと手を止めて自分もお腹すいてるのに気付き「別にいいけど…前と同じだぞ?」自分の料理を食べたいという相手に嬉しそうにして)
最近いろいろなことがあり津雲のご飯を食べれていないとずっと思っていたため作ってくれると聞き嬉しそうに
「おうっ!」と答え
「んじゃ、待ってるなー」と待ちきれないのか爛々としながらいつもご飯を食べる部屋まで歩いて行き
あ、あぁ…(そんなに楽しみなのかと神崎の後姿を見ながら苦笑していて。楽しみにしてくれる奴がいるなら頑張って作るかと台所に向かい)
部屋につくと「ふぁー」と大きなあくびをして壁に背を預けると眠そうに目を擦り(あー、寝ちゃいけねぇ…)と思いながらも瞼が重くなっていき
最後まで我慢をしたが限界がきたらしく座ったままスースーと寝息を立てて眠り始め
(宮司様の体のことも考えて塩の量を調節して、すこししてご飯が出来上がり。いつもの部屋まで運んできて、そこには気持ち良さそうに寝ている神崎がいて最初はほっといたものの全員分の料理を運び宮司様を呼ぶ前に起こそうと神崎の前まで来て体を軽く揺すり)
(明日でやっとテスト終わりです…)
「んっ…ふぁ、あれ寝てたか」
振動がおきて目を開けると少し寝ぼけているのか目だけでキョロキョロと周りを見渡し、津雲が見えたことにより状況がやっと理解でき、頑張ったが自分は寝てしまったということに苦笑を浮かべ
クンクンと匂いを嗅ぐといい匂いがするのに気づき
「めしっ!」と犬のように目を輝かせながら飛び起き
(おぉっ!頑張ってください!)
おはよ…(寝ぼけてるのかキョロキョロする神崎を見てクスリと笑い。急に飛び起きた神崎を見て、犬だなと思うと「まてっ!」と犬を待たせるような言い方でつい言ってしまい)
(いろんな意味で終わりました)
まてっと言われると前のめりになりながらも止まり、キョトンとした顔で振り向いて津雲を見つめ
「まだ、ダメなのか?」と少し悲しそうに眉を寄せて尋ね
トボトボと自分の席まで歩いて行くとストンとあぐらをかいて座り大人しく待っており
(お疲れ様です!!)
えっと…うーん(止めてはしまったものの実際は食べてもいい感じで、今更どうぞなんて言えもしなく。トボトボと歩く姿や大人しく座る相手を見て犬だなーと思うと近づき頭を撫でてわしゃわしゃして)
(ありがとうございます(T ^ T))
頭を撫でられると「うわっ」と声を上げ、手が離れるとぐしゃぐしゃになった髪の毛を直しながら「急に何してんだよ」と拗ねながら津雲に言い
髪の毛を直し終わると「宮司さん呼んでこーい」と早く食べたいのか津雲に宮司さんを呼ぶように催促し
(ヨシヨシ(。・ω・)ノ(´-ω-))
いやー神崎って犬みたいだなーと思ってさ(ボサボサになってる髪を見てクスクスと楽しそうに笑い。)
はいはい、呼んでくるから食べちゃダメだかんなー?(くすっと笑うと宮司様を呼びに行ってしばらくして今の話をしながら一緒に来て)
((T ^ T)撫で受け)
「犬…」犬と言われ衝撃を受けたのかピタッと身体を固まらせ
宮司さんを連れてくると言うのを聞くとハッと意識を戻し、待ってるように言われると「おうっ」と元気に返事をし、2人が帰ってくるまでボーーッと食べ物を見ながら大人しく待ち
(テスト大変ですよねー( ๑´•ω•)۶"ナデナデ)
ほら、犬みたいでしょ?(宮司様と戻ってきて、ご飯を見ながら大人しく座ってる相手を見てクスリと笑い、『ふふっ、そうですね』と宮司様も笑っているので嬉しそうにして)
(今の所欠点はないです!(*'-'*))
2人が来たのに気づき2人を見るとこちらを見て笑っているのを見て不思議そうにしており
理由を考えたがわからなかったため、まあいいかという結論に至り
「早く座れー、腹減った」と二人に告げると半目で2人をジトーっと見つめ
(欠点なかったです!!!)
「いただきます」
2人が席に着いたのを見届けると上記を呟き、ご飯にがっつくと久しぶりに食べた少し薄味の料理に嬉しそうにニターと笑うと嬉しそうに食べ
(おおおお!良かったですね!!)
(もぐもぐと食べながらなんとも言えない笑みを浮かべながら食べてる神崎を見て首をかしげて「神崎…その笑顔はき…じゃなくて怖いぞ」キモイと言いかけてすぐに怖いと言い直し)
自分が笑っているのに気づいてスッと顔を引き締めると「美味しいな」と津雲に料理の感想を言い
ご飯をペロリと食べ終わると「ごちそうさま」と言い
「あ、そうだ…ちょっと俺出かけるから」
と思い出した様に津雲に伝えると食器を片付けに立ち上がった
ありがと(美味しいと言われると嬉しそうに笑って)
ん?わかった(出かけると言われると頷いて自分も食べ終わりごちそうさまと手を合わせて言い)
「行ってくる」
と声をかけて一旦部屋に戻り上着を着てから背を丸まらせ神社から出て行き
少し歩いてついたのは自分の学校で、
学校の中に入りいつもの仲間が集まる場所、いわゆる溜まり場の前につくとガラッと大きな音を立てて扉を開け
すると中にいた頭が鮮やかな奴らが全員こちらを向き自分だとわかると皆が挨拶をしていき
神崎はそれに答えもせずスタスタと中を歩いて行き優雅に寝ている涼生の横に立つと頭をバシッと叩いた
さて、俺は何しよっかな…(やることもなくなりうーんと悩んでいると宮司様に「暇なら近所周りでもしたらどうですか?」と言われて近所に住んでる人を知るチャンスかと思えば頷いて。適当に出歩く用の和服に身を包み行ってきまーすと階段を下りてブラブラしに行き)
「涼生…起きやがれ」
寝ている涼生を未だバシバシと叩きまくり『イテッ!ちょ、起きてる!イテッ!!』と言っている相手を見ながらもまだバシバシと叩き
『やめてっ!?』と飛び起きた相手を見てチッと舌打ちすると
「昨日のあいつらどうなった」と舌打ちっ!?と騒いでいる涼生を無視して尋ね
『あー、あいつらは俺らのことを恨んでて裏でコッソリ動いてた組みだったんすわ』と説明を始めた
こんにちはー最近また寒くなってきたんで体に気をつけてくださいねー(店先にいるおじいさんやおばあさんに声をかけて、こういうのもいいもんだなーと思いながら楽しそうに歩いていて)
あ、神崎こういうの好きそう…(小さなアクセサリーショップに入り店員やほかのお客さんが不思議そうな目で見ていて)
あらかた説明を聞くとどうやら自分が何かをすることもなさそうなぐらい酷く痛めつけられているらしいのでまぁいいかという結論に至った
『それより、樹…昨日の人樹の彼女ー?』
椅子にドカッと座った瞬間涼生がニヤニヤとしながら近づいてき、目の前にくるとそんなことを樹に尋ね
「彼女……馬鹿か、そんなんじゃねーよ」
彼女、といわれ一瞬固まり頭の中で考えるも軽く睨みつけながら否定をし
(でも、俺は彼女でも…いや待て俺が良くてもあいつがいいわけ…ってなんで付き合う設定なんだ!)と頭の中で混乱をしており
ふふっ…そういえば神崎どこいったんだ…(色違いのミサンガを買って楽しそうに笑うが直ぐに正気に戻り、俺はなんでこんなことやってんだよと呆れたように今買ったミサンガを見てはぁとため息をつき。今朝出かけると言ってそれっきりの神崎がどこにいるのだろうと気になり)
あ、そういえばあいつのこと殴ってねぇや…(殴られたり蹴られたりしたことを思い出せば学校の方に向かい)
頭で考えていたことを無理やり消すとはぁとため息をついてソファにゴロンと寝転び
『なになに、何のため息?恋煩い?』とニヤニヤ尋ねながら飛びかかってくる涼生を足で止めると
「なんだよ恋煩いってアホか」
と鬱陶しげに答え
『えーー、樹冷たいー…最近フと来なくなって来たと思ったら急に冷たいし、やっぱり昨日の子となんかあるんでしょー!』とお腹にある樹の足を持ちながらブーブー文句を言い
さて…あいつは何処にいるのかな〜(学校に着くと周りを気にせずとりあえず昨日暴力を振るわれた場所に足を運び。いるかなーと思ってそ〜っと中を覗き、洋服、しかも学生服の中に和服と言った珍しいものを着ているので嫌でも目立ってしまい。教室にいないと知るとどこだろうと思って、神崎の友達らしき人物がいるクラスに行き)
バタバタと暴れている涼生を片足で止めながら携帯をいじっていると外がザワザワしており(なんだ?)と思いつつも関係ないだろうと放っていると
ガラッと教室が開く音がしたことによりみんながバッとドアの方を見
「津雲…?」ちらっとドアの方を見た神崎も津雲の姿を目に捉えなぜここに、という驚きに目を見開いた
おっ…びっくりした…あ、神崎ここにいたんだ(廊下でざわついていたのは気にしなかったが、教室に入るといろんな人に一斉に見られたことに驚いてびくっとして。聞き覚えのある声にそちらを見ると、今朝出て行ったばかりの神崎がいることに気づいてゆるく微笑んで軽く手を振り。)
えっと…昨日の男子生徒どこにいるか知っていますか?(神崎に近づいて、神崎に止められている涼生をみて話しかけてみて)
近づいてきた津雲を見てまだ驚きに固まっていたが、津雲の質問から少し危険な香りがしたのかグッと足に力を入れて涼生にアイコンタクトをし
『ぅッ…んーーと、さーどこだろう』
とニコっと笑いながらごまかし
その涼生の言葉を聞いてから足を退け起き上がると
「どうしてここにいるんだ?危ないだろ」と少しきつめに津雲に話しかけ
そうですか…(探してもいないし、自分より知っていそうな人に聞いても知らないと言われてしまいしゅんと落ち込んだ顔をして。)
やられた分はきっちり返さなきゃなと思ってね(神崎の質問にこれまで見せなかった満面の笑みを向けて、笑顔とは反対に言葉には刺がありぐっと拳を握っていて。神崎を見て思い出したように先程買ったミサンガを取り出して、周りの目も気にせず渡して)
津雲の言葉を聞くと(やべぇ…)と思いながら苦笑いを浮かべ
差し出されたミサンガを見ると津雲とミサンガを交代に見て一瞬キョトンとなったが「俺に、くれんのか?」と津雲に尋ね
まぁ、いないなら仕方ないか…(はぁとため息をついていつもの無表情に戻り)
ん、(色違いのお揃いということは黙っといて相手の言葉に何も言わず小さくこくりと頷き、プレゼントみたいになったなと照れていて)
くれると知るとニカッと嬉しそうに笑い
「ありがとな」とお礼を言うとそれを受け取り
その2人の会話や行動を見て面白くなさそうに頰を膨らませて見てた涼生が
『もーー、なにさそんなラブラブして』と2人に声をかけると
「なっ、ラブラブはしてねぇ」
と涼生を見て反論を述べ
うん(嬉しそうに笑う相手を見て自分も嬉しくなり小さく微笑み)
……(神崎の友達に言われたラブラブという言葉に頬を赤くして否定も肯定もせずに、なんでこんなことで照れてんだよと恥ずかしくなり俯いて)
涼生は2人を交代で見ると
『んもー!!何その甘い雰囲気!』と大きな声で叫び
『テリャッ』と掛け声をあげて真っ赤になった津雲を見つめている神崎に抱きついた
「うおっ!!てめ、急に飛びつくんじゃねーよ!」
急に飛びつかれた神崎は驚き目を見開きながら涼生に注意をし
(神崎ってこんな顔もするんだと涼生を注意してる神崎を見てくすっと小さく笑い。友達とはいえど抱きついてる姿を見てると胸のあたりが痛くなって、少し寂しそうにして二人のじゃれあいを見ていて)
神崎は涼生を離そうと必死で津雲の状態に気づいていなく、なお涼生を離そうと必死で
一方涼生は神崎に必死にしがみつきながらも津雲の方をちらっと伺っており、少し寂しそうにしている津雲を見ると二ヒヒと悪戯を思いついた子供のように悪そうに笑い『えいっ』と声を上げると津雲の手を思いっきり自分の方、いわば神崎の方へひっぱり
神崎の上に津雲が乗るようにし
えっ…わっ!?(完全に油断していた為涼生の悪い笑などには気づいていなく、ため息をついたところに手を引っ張られて気づいた時には神崎の上に乗っていて。初めて見る上からの光景にかぁっと真っ赤になり、降りようとするが慌てているためなかなか降りられず)
「うぉっ!?」
涼生以外の重みが急にかかりびっくりするも、それが津雲だと知ると目を開き
慌てている津雲が落ちないようにそっと支えながら、どうしてこうなっているのかわからず考えているとこちらを見てニタニタしている涼生が見え
(こいつか……)という結論に至り津雲を支えながら涼生を睨みつけ
それを見た涼生が冷や汗を流しながらサッと目をそらし
う、ぁ…ご、ごめん(自分からは乗ってないのだが自分が油断していた為こんなふうになって申し訳ないと思い真っ赤な顔して神崎の顔を見ないように目をそらして。降りようとするも神崎に支えてもらってるため降りられず、恥ずかしい反面こうしていたいと言う思いもあってきゅっと服を掴んで甘えるようにして)
2人が上に乗ったことによりソファに沈んでいた身体を腹筋を使って起き上がり、上にいる津雲だけをギュッと抱きしめると涼生を半目で足蹴りにし
自分をギュッとつかんでいる津雲を見てフッと笑って頭撫で
わっ…(起き上がると後ろに倒れそうになるも神崎に抱きしめてもらえば倒れずに済んで安心したが、涼生が蹴られたのを見て慌てて神崎の方に顔を向けて。頭を撫でられると気持ちよさそうにして、しかし涼生が蹴られてしまって申し訳なくて涼生の方を見ていて)
『むーー、痛いよ樹ーー!』
涼生が大袈裟に痛がっているのを薄目で見ながら無視をし
心配そうに涼生を見ている津雲に気づくと
「鈴、あいつなら大丈夫だから見んな…アホが移るぞ」
といいながら津雲の頭を自分の胸元に埋めるように抱きしめ、涼生を見えないようにし
で、でも…神崎ちょ…(自分のせいなのにと申し訳なさそうにしていて、見るなと言われても痛がってるため少し心配で。神崎に抱きしめられて気づくと目の前に神崎の服が見えてるため真っ赤になって慌てて、ほかの生徒が見てると思うだけで恥ずかしくなり。なんで俺抱きしめられてんだよと頭の中で自問自答を繰り返していて)
『んもーー!そんなラブラブしちゃって!!なんなんのさ!!』
慌てている津雲をなお抱きしめ続けていると涼生が耐えきれなくなったのかブーブーと文句を言いだし
それにうるさそうに顔を歪めると時計をチラッと見、自分が来て大分時間が経っていることに気づくと
「はー、今日は帰るか」
と呟き、津雲を立たせると貰ったミサンガを手にサッとつけて津雲の手を取ると「んじゃ、今日は帰るわー」とみんなに聞こえるように言いまだ何か言っている涼生を無視して教室から出て行き
あ、帰るの?(抱きしめられると恥ずかしそうにうつむいていて、文句を言う涼生を見て苦笑していて、床に足がつくとほっとしていて帰るという神崎を見て首を傾げて。ミサンガを付けるところを見て嬉しそうに微笑んで、手を握られて教室から出る前に涼生に向かって軽く手を振って。ぱたぱたと相手についていき)
津雲がついてきているか確認するためにチラッと見た際、涼生に手を振っている津雲を見つけ「はぁ、」とため息をついてしょうがないと言うようにフッと笑うと、後ろをついてきている津雲の歩幅に合わせながら歩いて行き
今日は悪かったな(涼生に手を振り終えて隣を歩く相手を見上げ、勝手に学校に来たことを申し訳ないと思っていて小さくつぶやき。怒られるかなとしゅんと下を見ていて)
謝り、落ち込んでいる津雲をチラッと見、何も言わず少し怒った風にスタスタと歩いて行き校舎を出て少し歩いた後、立ち止まりクルッと津雲の方へ振り向くと怒った顔で津雲を見つめ
「どうして学校へ来た?昨日のことで危険だってわかったはずだ…どうして1人で来たんだ」
と津雲に厳しい口調で坦々と尋ね
ご、ごめん…やられたからやり返したかったってのもあったし…か、神崎がいるかもって思ったから…(無言で歩く相手の後ろを静かについていって、急に立ち止まって振り返る神崎を見て怒るよねと落ち込んでいて。尋ねられると落ち込みながら静かに答えて)
目を細め落ち込んでいる津雲を見つめると「はぁッ」と大きなため息をつき
落ち込んでいる津雲を抱きしめようとしピタッと手を止めると(自分は何をしているんだ…抱きしめるなんて、そんなことをしたらこいつは嫌がるだろう)と考えると何事もなかったように津雲の頭に片手を乗せ
「わかったならいい…怒ってすまん、心配だけはかけさせんな」
少し気恥ずかしそうに目線をそらしながら優しく津雲に上記を伝え
うん、ごめんね(落ち込んでいると自分の頭に相手の手が乗せられ、落ち込んでいたはずが自然と笑顔になって神崎の言葉にこくりと頷き。少し恥ずかしそうにしてる神崎を見て可愛いなーと思っていて。早く帰ろうと神崎の手を自然に握って神社への道を歩き出して)
にこっと笑い元気になった津雲を見て安心したようにフッと笑い
手を握られ引っ張られると驚き目を丸くしたがニッと笑うと自分も津雲の手をギュッと握り返し「そんな急ぐなよ」と楽しそうに津雲に言うと引っ張られるままついていき
(楽しそうに笑いながら歩いていて、笑ったり人と手を繋いだりすることをしなかった昔の自分とは全然違う今の自分に戸惑っていて、神崎になら出来るんだよなーと思えば俺神崎のこと好きなのかなと悩んでいて。そのためか歩く速さも遅くなり)
スタスタと先程まで歩いていた津雲の速度がだんだんと落ちていき、自分の横まで来た津雲を見ると何か考え事をしているような顔をしており
自分が先程怒った事でなにかあるのだろうかなど色々なことを考え
「津雲?どうした…なにかあったのか?」と心配そうに津雲にたずね
え!?あ、いや…なんでもないよ(声をかけられてハッと気づいて、神崎に声をかけられるまで気づかなかったのかと焦っていて。神崎に心配かけまいと首を横に振ってニコッと微笑み。今考えたことを言ったら引かれるよなと考えていて)
なんでもないと笑っている津雲に何か違和感を感じながらも深く追求はせず
「そう、か?…なんかあんならちゃんと言えよ?俺にできることなら…手伝うしよ」
あまり人の心配をしないのでなんと言えばいいのかわからずモゴモゴとなりながらも思っていることを素直に話し、津雲を安心させるようニカッと笑うと繋いでいる手をギュッと握って神社への道を今度は自分が津雲を引っ張りながら歩き
ん、ありがと(神崎の優しさに嬉しくなって下を向きながら頷き、その顔にはうっすらと笑みが浮かんでいて。神崎の笑顔を見るとなぜか安心できて、手を握り返し、手を引っ張り前を歩く神崎を見てちゃんと伝えなきゃなと思っていて。)
しばらくして神社へつくとニコニコと笑っている宮司さんに会い
『ふふふ…本当に仲がいいですね』と嬉しそうに言われ
「お、おう…仲はいいです」
それに照れたように答え
(宮司様の言葉に顔を赤らめて仲良く見えるのかなと嬉しそうに微笑んでいて小さくこくりと頷き、その様子を見た宮司様が驚きの反面嬉しそうに笑っていて。神崎の言葉を聞いて友達としか見られてないのかなとじっと相手を見て首を傾げて。)
去っていく宮司さんを見送っていると横から視線を感じパッとそちらを向くと津雲がこちらを見ており
なぜ見ているのかわからないため
「どうした?」と声をかけながら津雲と同じように首を傾げ
い、いや別に(慌てて頭を横に振ってあははと笑って、聞いてみようかなと思い神崎に「そういえば…神崎って好きな人いるの?」と聞いてみて反応を見るため相手をちらっと見て)
(400おめでとう!!!!)
「あ?…好きな、人?」
急に津雲に好きな人と聞かれ、驚きながらもパッと浮かんだのは津雲で
今ここでお前が好きだなんて言えるはずもなく、かといっていないなんて嘘もつけず
「一応…いる」と少し照れたように伝え
(おめでとうございます!)
ふーん…いるんだ(神崎の答えに胸がチクッと痛み、表情には出さずに頷いて。誰だろうと考えていると頭の中に浮かぶのは涼生であんなに仲いいし好きなのかな…付き合ってたりしてとだんだん暗くなっていき)
相手にお前が好きだなどとは伝えていないが、胸の中で津雲だと考え
また相手にいることを伝えたこともあり恥ずかしさで「お、おう!いるぞ」と吃りながら再度伝え
自分を落ち着けるために軽く深呼吸し
少し落ち着いた頃にチラッと津雲を見ると何故か少し落ち込んでいるように見え
「どうした?」と不思議そうに尋ね
ん?なんでもねーよ(神崎からどうしたと言われれば落ち込んでたと言うわけもいかないので、顔をあげてなんでもないといつもの表情でいい。話をしながら歩いていた為部屋の前について「俺ご飯の準備してくるからゆっくりしてて」と神崎の手を離して調理場に向かい)
「お、おお…」
部屋の前に来てサッと調理場へ向かう津雲に戸惑いながらも返事をし
離された手を見てから部屋に入りゴロンと床に寝転ぶと
今日もまた色んなことがあった…と考えながら次第に夢の中へ落ちていった
(ご飯の準備をしていて頭の中に神崎が出てくると包丁を叩きつけながら野菜を切っていて。魚を焦がしたり味がしょっぱかったりといろいろ失敗するがなんとか作り終えて。神崎を迎えに部屋に行き)
「んっ…」
肩を揺すられると少し声を出すもののまだ眠っており
ゴロンと津雲の方に寝返りを打ちスースーと寝息を立て、少し眉間に皺を寄せると「り…ん…」と津雲の名前を小さく寝言で呟き
ん?(起きるかなと思うも起きなかったため再度揺すろうとしたが、名前呼ばれた気がして神崎の顔を覗き込み。夢の中で俺なんかしてんのかなと不安になってもう一度揺すって)
「んっ……ん?鈴?」
再度揺すられ薄っすらと目を開けるとキョロキョロ目線だけで周りを見
津雲を目に入れるとまだ寝ぼけているのかいつもは呼ばない津雲の名前を呼んでおり
瞬きをパチパチとし、今言われたことの意味を理解するとやっと目が覚めたのか
「あ、すまん…寝てた」といいながら起き上がり頭をぽりぽりとかいて欠伸を一つし
こちらを見ている津雲に気づき首を傾げながら「どうした?」と問いかけ
「よっと」と声を上げながら立ち上がると飯飯…と呟きながら津雲に行こうぜと話しかけ部屋から出て行き
ん?なんでもねーよ(相手に問われると頭を振ってニコッと笑って)
あ、うん(ゆっくり立ち上がって神崎の後ろを追うように廊下を歩いていて)
少し寝たからかお腹がすごく空き小さくグーっと鳴っているお腹をさすりながらご飯を食べる部屋にのそのそと歩いて行き、部屋につくと
「あー、腹減った」と呟いていつもの定位置に座り
(神崎の歩く姿を見てクスクスと笑いながら後ろをついていき、部屋に付けばいつもの場所に座って料理は既に運ばれていて神崎を起こす前に宮司様を呼びに行ったが部屋で食べるとのことで部屋に置いてきていて「やることあるからここにはこないって」と伝えると手を合わせて)
宮司さんが来ないということを聞くと
「そうか…」といつも宮司さんが座っている場所をチラッと見ながら呟き
その後何もなかったように手を合わせると「いただきます」といってご飯を口に運ぶと、いつもは宮司さんのことを考えられた薄味だったものが少し濃い味付けになっており、不思議に思って少し首を傾げるも
これはこれでまぁ美味しいのでいいか…という結論に至りパクパクと食事を進め
いただきます(軽く頭を下げてご飯をひとくち口に運びパクパクと食べてる神崎を見て今日は宮司様がいないということで少し濃い味にしたのだが美味しいかなと不安そうに見ていて煮物などを食べて濃すぎたかなと首をかしげて)
(学校のことでバタバタして返せませんでしたすみません!!)
ご飯を口の中に詰め込みモグモグとしていると視線を感じ、ん?と思いキョロキョロしてみると津雲がこちらを心配そうに見ているのでどうしたのかと思い、ごっくんと口の中の物を飲み込むと「どうした?」と尋ね
(大丈夫ですよ!!!)
え、あ…今日少し味付け違うから美味しいかなって…(尋ねられるとびくっとして少し悩んだが自分が考えてたことを聞いて不味いって言われたらどうしようと思っていて)
味のことを聞かれると瞬きをした後ニカッと笑い「津雲の作る飯はなんでもうめぇよ」と言い
また口いっぱいにご飯を詰め込んでモグモグと食べており
(神崎の言葉を聞くと嬉しそうに微笑んで作ってみて良かったと安心したようにほっとして自分も食べようとパクパク食べ始めて、お風呂の準備もしないとと考えていて)
美味しそうにモグモグと食べ進め、全部食べ終わると「ごちそうさま」と言い手慣れた手つきで食器を片付けに行き片付け終わると「俺部屋にいるから」と津雲に言うと自分の部屋へ帰って行き
ん(神崎の言葉にコクっと頷き久しぶりに一人で食べるなーと思いながらご飯を食べ続けて、食べ終われば流しに持っていきそのままお皿を洗ってしまい。洗い終われば風呂掃除をして溜まるのを待っていて、そろそろかなと思えば神崎を呼びに部屋に向かい)
部屋に帰るも何もすることがなく
暇だ…と考えながら床をゴロゴロと転がり
ピタッと止まるとはぁとため息をついて腹筋を使って起き上がりボーと外の方を見つめ
神崎?風呂できたよ(部屋の近くに行くと声がしないのでまた眠ってるのかなと思い静かに声をかけながら部屋の中を覗き起きているとわかれば襖に寄りかかって)
声をかけられハッと意識を戻し
風呂が沸けたことを知ると
「おぉ、ありがとな…今入る」と伝え風呂の準備をするため立ち上がるとのそのそと動きだし
(/本体の方がバタバタしてて返せなくてすみません)
(のそのそ動く神崎を見てくすりとおかしそうに笑い神崎が入ってる間部屋で少し休もうと自分の部屋に向かって歩き、部屋に付けばすぐに横になれるよう寝間着に着替えて今日買ったミサンガを取り出して少し眺めると机の上に置き)
(いえいえー!こっちも全然返せてなくてすみません!!)
くあーーっと大きなあくびをしながら風呂場へと歩いて行き、つくと衣服を全て脱ぎ腕に触れた時今日もらったミサンガにあたりミサンガを見て嬉しそうに笑うと寒さでぶるっと震え「さむっ」と呟くと風呂に入っていき
(/ありがとうございます!!全然平気ですよ!!)
(敷いた布団の上に横になって襖をあけてぼーっと夜空を見ていると周りに明かりが少ないからか星が綺麗に見えてうっすらと微笑み届くはずもないが手を空に伸ばして力なく畳の上に落ちて神崎が帰ってこないかと待っていて)
ささっと身体を洗い終わると湯船に浸かりフゥーーっと気持ちよさげに息を吐きお湯で顔を洗うと縁に頭を預け目を瞑っており
眠りそうになってカクッとなったことでハッと目がさめると頭を振って眠気を覚まし湯船から上がると身体や頭を適当に拭き、服を着ると肩にタオルをかけてお風呂から出、自分の部屋へ戻ろうとするも(津雲に出たことを知らせるか…)と考えると津雲の部屋へ向かい前に来ると「津雲ー、風呂出た」と頭をガシガシ拭きながら伝え
ん…(眠っていたのか声をかけられると目を覚ましてむくりと上半身だけを起こすと寝間着が乱れていてそれを気にせす目をくしくしと数回こすりぼーっと神崎を見つめていて)
反応が薄いことに不思議に思い津雲を見ると先程まで眠っていたのかボーっとしている津雲が視界に入り
寝間着が乱れていることに気づくと素早く津雲の前に移動して寝間着を整え、津雲の前にしゃがみ
まだ寝ぼけている津雲の顔の前で手をプラプラさせながら「おーい津雲ー起きろー」と声をかけ
ん、神崎…?(目の前に手が見えると寝ぼけた顔で神崎の顔を見てへらりと笑うとギュッと抱きついて幸せそうに笑っていて。まだ眠いのかぐりぐりと神崎の首筋に顔をうずめて)
「うおっ」急に抱きつかれると驚きつつも後ろに倒れないように支え
自分の首に埋まっている津雲を見ると初めは目をぱちくりとさせていたがしばらくすると津雲の頭と背中に手を持って行き抱きしめながら頭を撫で
「どうした、寝ぼけてんのか?」とからかうように少し笑いながら問いかけ
んー…寝ぼけてる…かも(クスクスと首元で笑いながら神崎の問いに答えて寝ぼけてるというか酔っ払いのような感じでスルッと腕の力を弱めて頭を撫でられると気持ちよさそうにしていて)
んっ…朝入る…今はこのままがいい…(頭を撫でられると気持ちよさそうにしていて問いかけの言葉に途切れ途切れに応えてすりっと甘えるように擦り寄り)
(うおお!すみません!ゴタゴタしてました!)
「しゃーねーなー」
津雲の言葉を聞くと楽しそうにクスッと笑い、津雲の脇に手を差し入れると身体を浮かし自分の膝の上に乗せるとギュッと抱きしめると自分の首元に津雲の顔を埋めるように軽く押さえ、背中をポンポンと叩き
(大丈夫ですよー!)
んっ…(神崎の匂いがすると安心したように微笑み軽く服を握って離れないようにし、背中を叩かれるとウトウトし始めて意識を手放す前に小さな声で「……す…き。」と言うと完全に眠りに入りすやすやと気持ちよさそうに寝てしまい)
(ありがとうございます!!!)
ギュッとひっついてくる津雲を愛しむような優しい目で見つめながら背中を軽く叩き、津雲が寝そうになっているのを見そろそろ寝るなと考えると津雲の布団が敷かれているかを確認するため部屋をキョロキョロ目だけで見まして敷いているのを確認するとそろそろ運ぶか…と津雲に意識を戻した時、微かに聞こえた津雲の好きという言葉にピタッと止まり「津雲…?」と声をかけるもすでに津雲は自分の腕の中で眠っており(今の好きっつうのは…俺の、ことか?いや、でも俺じゃないってことも…)と頭の中で考え、拉致があかないという結論に至りとりあえず津雲を布団に移そうと布団まで行き津雲を布団に下ろすも、ギュッと自分の服を掴まれており(あー、どうするか…)と考えた後はぁ、と溜息をつき津雲を抱きしめるようにしながら布団の中に入ると「俺は…津雲が好き…なのか?」と呟き考えすぎで頭が痛くなってきたため考えることを放棄し眠りについた
(いえいえー!)
(布団に下ろされると薄く微笑んで寝ていて神崎から離れたくない一心なのかずっと服を握ったままでいて、一緒に布団の中で寝るとギュッと抱きついて擦り寄る形となり。しばらく眠っているとうっすらと目を開けてぼーっとした頭で目の前で寝ている神崎を見て少しして驚いたように目を開き(なんで…ここで?)と思うが理由は自分のせいだとわかると申し訳ない気分になり)
久々に頭を使ったからか、ぐっすりと寝息を立てて眠っており
「ん…」と声を上げると津雲をギュッと自分の方へ引き寄せ、津雲の頭に顔を埋めるような体制で眠りはじめ
(引き寄せられたことにより顔などが近くなって寝息が間近で聞こえると顔や体が一気に熱くなり表情はいつものように冷静な感じだが心の中ではものすごく慌てていてこの体勢からどうやって抜けようと考えていて)
…樹。(寝ている神崎の顔を見つめてクスッと笑い(好きなのかな…)と考えているがやっと友達になれたのにその関係を壊したくないと思い自分の気持ちを隠して)
「んっ…」名前を呼ばれたことにより眉間に皺を寄せ唸ると薄く目を開け、目の前に見える髪の毛にまだ理解ができておらず頭の中でハテナを浮かべており…少し目がさめるとだんだんと状況が把握でき、昨日の夜抱きしめて寝たことを思い出し少し抱きしめる強さを弱め
おはよ…(抱きしめる力が弱くなれば少し体を離して神崎の顔を見てはへらっと笑い上記を述べ。まだ寝ぼけてるのかなとじーっと神崎の顔を見ながらいろいろ考えていて)
「ん…はよ。」
まだ眠そうにくあーーっと欠伸をした後小さく少し枯れた声で呟きこちらを見つめている津雲に気づいてぼーっと津雲の目を見つめ
う、うん(枯れた声で言われると顔を赤くして見つめられてることに気づくとすっと目をそらして離れたくはないがお風呂に入らなきゃと思い)
ふぁ…(眠そうにあくびをして目を軽くこするともぞもぞと布団から出て「お風呂入ってくるね」というと襖に掴まりながら立ち上がりぐいーっと体を伸ばして)
(テスト期間入っちゃいました…返信遅くなる時もあると思います!すみません!)
「ん、いってら」
にっと笑うと手をプラプラと振って見送り、まだ早朝で朝の仕事をする時間よりもだいぶあることがわかると再び布団にゴロッと寝転ぶとうとうととし始め
(大丈夫ですよ!!自分もそうなので!!)
(手をゆっくり振りお風呂場まですたすたと歩いていてお風呂場につくと服を全て脱ぎ軽くお湯を体にかけてお風呂につかり「ふぅ…」とため息をついて気持ちよさそうにして)
(お互い頑張りましょう!)
くあーーっと欠伸をすると枕に顔をグリグリと擦り付けると布団を抱え込んでまたスースーと眠りについて
(そうですね!!頑張りましょう!)
(しばらくお風呂に入っていて体や髪を洗い終え出てきて、タオルで軽く髪の毛を拭きながら廊下を歩いていてまだ寝てるのかなと部屋に行くと布団を抱きしめて寝ている神崎を見てクスリと笑い)
ただいま…(目を開ける神崎を見て起こしてしまったかなと申し訳なさそうに頭を撫で続け髪の毛が濡れてるのに気づくと頭から手を離し少し離れて)
布団に手をつきながら起き上がると目をこすり少し離れたところにいる津雲を見て髪が濡れているのを見ると
「ちゃんと拭かねえと風邪ひくぞ」と声をかけ
ん、わかってるよ(こくりと頷いて首にかけてあったタオルで頭をガシガシと適当に拭きよしっと頷いて手で髪の毛をとかして神崎の元に近寄りぎゅっと抱きつき)
「ん…よし、じゃねーよ」
津雲を抱きしめるとまださほど乾いていない髪の毛を触り、まだ肩にかけているタオルをとってゴシゴシと丁寧に痛くないように拭いていき
えー…(神崎に髪の毛を拭いてもらいながらブーブーと文句を言うように口を尖らせ、早く乾くようにじっと我慢してぎゅっと神崎の服の裾を握って座っていて)
タオルで津雲の頬を挟み上を向かせると「ふふ…何むくれてんだよ」と笑いながら言い
あらかた乾いた髪の毛をサラッと触るとタオルをのけ
「乾いたぞ」と声をかけて頭を撫で
だって…(笑う神崎を見て仕方ないかと思いむくれるのをやめて素直に乾かしてもらい、頭を撫でられると嬉しそうに目を細めて「ありがとう」とお礼を言うとへらりとした笑顔を見せて)
津雲を膝に乗せたままチラッと外を見ると少し前に比べたらだいぶ明るくなっており、んーーーっ!と伸びをすると「そろそろ仕事するか」と津雲に伝え
津雲の両脇に手を差し入れると、よいしょっと言いながら膝から下ろすと立ち上がり、津雲の方に手を差し出し
そうだな(神崎が見た方を自分も見て明るくなっていれば仕事をしようと思い神崎の言葉に頷いて。差し伸べられた手を見てなんとなく手をつなぐように掴み立ち上がり)
手を繋がれると少し引っ張るように立つのを助け、手を繋いだまま歩いて行き
境内に出るとソッと手を離して
「狛犬のとこ掃除してくる」と伝えて掃除道具を持って離れて行き
ん、わかった(繋いだまま歩いていると自然と顔が緩んでいて、外に出れば離され自分の手をじっと見ていたが神崎の言葉にそちらを見てコクっと頷くとほうきを持って掃き掃除をしていて)
悲しそうにしていることに気づかず狛犬の元まで歩いて行くと自分の手首についているミサンガが目に入り、早く津雲の元へ行こう…と考えると狛犬にかかっている木の葉などを落とし綺麗に拭いて下に落ちている木の葉もまとめ終わり「ふー…」と溜息をつくとまとめた木の葉を持って津雲の元へ近づいて行き
(ぼーっとしながらいつも通りに掃き掃除をしていてミサンガつけようかなと思うがお揃いと分かったら引かれるかなーという不安が頭をよぎり付けるのだけはやめとこうと結論づけ掃除をしていて神崎が近づいてくることに気付かずふぁっと欠伸をして)
津雲が欠伸をしているのを見るとフッと笑い、津雲の頭をポンッと触ると
「眠そうだな」と少し笑いながら話しかけ
津雲と同じように木の葉を掃いていき
ん…なんか眠い(頭を触れられるとゆっくりとそちらを向いて目を擦りながらこくんと頷きぼーっと履いていたが暇になったのかじっと神崎を見て「ねぇ、神崎って好きな人いるの?」となんとなく聞いてみて)
掃き掃除をしていると視線を感じそちらを見るとぼーっとこちらを見る津雲がおり、どうかしたのかと首を傾げると急に好きな人を聞かれ
「一応…いるぞ?」と苦笑いを浮かべながら答え
少し顔を引き締めると
「津雲は…津雲はいるのか?」
とたずね
(自分から好きな人を聞いたのだがいると言われると胸のあたりが痛くなりそれを悟られまいとへらっと笑って「ふーん」と答え、自分のを聞かれると少し照れたような顔で「まぁ、いるよ」と答えて)
自分がいると答えた際、思った通り津雲は普通に笑っていて(やっぱり俺のこと好きなわけねーか…喧嘩して転がり込んで迷惑だろうしな)と考え
津雲が好きな人がいるというのを知るといないと思っていたため少し驚き
「そうか、いんのか…頑張れよ」と笑顔で言うと
「あ、俺向こう掃除してくる」と言い津雲に背を向けて遠ざかり目を伏せて小さく溜息をつき
あ、うん…(頑張れと応援されると神崎のことが好きだと伝えることができず男同士とか絶対引かれるよなぁとか思い、自分から離れる神崎の背中を見ながらギュッと箒を握る手を強くして気にしないように掃除を続けていて「伝えるだけ伝えてみようかな…」とぼーっとしながらつぶやき)
掃き掃除をしながら
このまま自分の気持ちを隠し通すのか?それならスッと伝えた方が…でもあいつにも好きな奴がいるみたいだし…と考えており
頭の中がゴチャゴチャとしてきたため溜息をつくと素早く木の葉を集めて津雲の元へ行き
「掃除終わったぞ、、俺飯食ったらちょっと出かけるから」と伝えて自分の部屋へ帰って行き
え?あ、うん。わかった(静かに掃いていて頭の中はもやもやするが今は考えないようにしようと思っていると神崎に声をかけられてビクッとして後ろを振り向き、出かけるという言葉を聞いてこくりと頷き部屋に帰っていく姿を寂しそうに見つめるが早くご飯作っちゃおうと掃除を終えて急いで台所に行き)
自分の部屋へ帰るとふぅーと息を吐き、頭をガシガシ掻いてからジーパンとラフなTシャツを取り出して着ると手首のミサンガをそっと触ってチュッとミサンガへキスをすると
ハッと意識を戻して(俺なにしてんだ!)と口を抑えてしゃがみこみ
「うぁぁぁあ!!」と声を出して頭をガシガシと掻き
(台所で朝ご飯の準備をしていると静かな神社に誰かの叫び声に似た何かが聞こえてビクッと体を跳ねさせると火を止めて誰か襲われてるのかなと外に出てキョロキョロしているが人の気配がないとわかると首をかしげながら朝食作りに戻り。いつもと変わらない朝食を作り終え部屋に運び宮司様を呼びに行った後に神崎の部屋の前に来て「ご飯できたよ」と声をかけて)
しゃがみこんで頭を抱えているとドアの向こうから津雲の声が表情聞こえビクッとなると「お、おう。今行くから先行っといてくれ」とどもりながら伝え(今二人きりになるのはさすがにまずい…)と考え津雲がいなくなるまで待とうと床に座る
ん、そう?わかった(どもりながら返事をする神崎の声を聞き大丈夫かなと首を傾げるが腹でも痛いんだろうと勝手に解釈しゆっくりとした足取りでご飯がおいてある部屋に戻ると宮司様は既に座っていて自分も定位置に座り)
津雲が行ったのを確認すると溜息をつきながら立ち上がり部屋からゆっくりと出ていつもご飯を食べている部屋まで行き2人が揃ってるのを見ると少し急ぐように席につくと津雲と目が合わせずらいのか目をそらしたまま「いただきます」と言い
ご飯をガツガツと食べ始め
(ガツガツと食べている神崎を見てそんなに急いでいるのかなと思いながら静かに食べていて。先程から目を合わせない神崎を不思議に思っているも直接聞くことはできず嫌われたかなと思うと暗くなって落ち込み始め)
食べ終わると「ご馳走」と手を合わせて言い。食器を持って片付けに行き
(さて出かけよう…)と思うと部屋を出ようとして止まると津雲の近くに行きしゃがんで目線を合わせると「学校行ってくる。危ねえから一人でくんなよ?」と目を細めて少しキツめに言った後フッと笑って津雲の頭をポンッと撫でて「行ってきまーす」と言って部屋から出て行き
ん、わ、わかった(後でついていこうと思っていたが最初に言われてしまった為こくりと頷き神崎の顔を見て少し顔を赤くしながら行ってらっしゃいと手を振り。自分もご飯が食べ終わり食器を片付けて宮司様に「少し出かけてきます」とペコッと頭を下げると部屋に戻って洋服に着替えどこに行こうかと考えていて。神崎の学校に行こうにも一人で来るなと言われてしまいそれなら自分の学校だった場所にでも行ってみようと歩き始め)
学校につくとざわついている周りを無視しながらいつもの溜まり場の教室へ行きガラッと開けるとこちらを見て一斉に挨拶をするやつらに片手を軽くあげかえすと、のそのそと歩きながらいつものソファに寝転んではぁと溜息をつき。それに目敏く気付いた涼生にどうしたのかニヤニヤと笑いながら聞かれ「別に…」と返すも『もしかして、恋かなー?』と聞かれ固まってしまうとやっぱり〜と笑われてしまい
頭をガシガシと掻いてから笑っている涼生をバシッと叩き
(自分のせいではなくても退学した身なため学校の前にいることが変な感じがして、その時の担任に嫌みのひとつでも言ってやろうかと思っていたがいざ学校の前に来ると中に入る勇気も以前のクラスメイトに声をかけることも出来ず遠巻きに見ていて。何もすることがなくどうすることも出来ないので買い物して帰ろうかと来た道を戻ろうと体を動かそうとしたとき大きな声で『そこの津雲鈴!』と名前を呼ばれて誰だと驚いた顔でそちらを向くと友達だった男子生徒で名前なんだっけと思いながら逃げるように早足でそこから立ち去り)
『でー?告白したのー?』と聞かれると無言で黙り込み。それを見ていた涼生が
『してないんだ…めずらしい。いつもならすぐ言うのにー』と茶化すように言うと
「そんだけ本気なんだよ…」と小さく呟いてソファに沈むと涼生がはぁと溜息をつき
『でもこのままじゃ嫌だからここにきたんでしょー。当たって砕けなよ』と樹を優しく見つめながら話しかけ、それをチラッと見てから「チッ、砕けちゃ終わりだろ…」と少し笑って伝えるとソファから立ち上がり扉の方へ歩いて行くと「ま、当たってくるわ」と笑いながら伝えて教室を出て行った
や、あんた誰だっけ…名前覚えてないし話したことすらも覚えてないからついてくんな…(先程学校の前で名前を呼んできた謎の男子生徒が何故か後ろからついてきて同じクラスだったとは思うが全然覚えてないため立ち止まる事もせずただ逃げていてついてくる奴は「話があるんだ止まってくれ」と何度も言ってくるがこっちには話すことなんてないので止まろうとせずどこまでついて来る気だと思いながら神崎の学校方面のほうに向かって歩いていて)
(そろそろ俺もけじめつけるか…)と考えながらポケットに手を突っ込み校舎の中を歩き
ぼーっとしながら門まで歩いて外に出ると「どこに行こう…」と呟いて頭をガリガリ掻き
だーかーらー!お前のこと知らないんだよ!誰だよ!(腕を掴まれて歩くのが困難になりイライラしながら後ろを振り返って顔はなんとなく覚えているが誰だか分からないためむすっとしながら見ていて、学校から少ししか離れていない為周りには人が多く視線が集まってしまい)
(んあー、今から帰んのもな…)
と悩んだ末、少し街を歩いてみることに決め
いつもゲーセンぐらいしか行かないため、どんな店があるのかキョロキョロとしながら街をさまよっており
(しゅんとした顔を見せる男子生徒を見てうっと心が痛み話ぐらいは聞くかとため息をつきながら思えば「話は聞いてやるから腕を離せ」と言うと相手の方も素直に離して嬉しそうにニコニコと笑っていて)
(すみません熱で寝込んでました;;)
しばらく街を歩いていると一つのアクセサリー屋が目に入り、津雲に貰ったミサンガを見て(俺も何か…)と考えるとソッと店に入りどのようなものがあるのかとウロウロと回り始め、フッと一つのミサンガが目に入りそれを手に取ると津雲に貰ったミサンガにとても酷似していた。
色違いのミサンガを握るとレジへ行き
(これを渡して…思いを)と考えながら店を出て
(だだだ大丈夫ですか??)
で?なに?(腕を組みながら相手を見ていてその様子を見てる背の高い相手は落ち込んだ様子で『俺の事やっぱり忘れちゃったか』としょぼくれていて「同じクラスのやつとは覚えてるけど…」と言うとそれだけでも嬉しそうな顔になり『それならよかった!もうこんな時間だし津雲も用事あるだろ?今度ゆっくり遊ぼうぜ!』とだけ早口に言われると走り去っていく相手を見てなんだったんだと不思議そうな顔で首を傾げていて、宮司様に昼食の準備しなきゃとはっと気づき急いで神社に戻り)
(8日も熱が続いております。。あ、500到達おめでとうございます!!)
店を出てすることがないので帰ろうと歩いていると向こうの方で見覚えのあるシルエットが見え「津雲…?」と呟くと話しかけようと一歩踏み出すともう一人誰かがいるのに気付いて、津雲が自分以外といるところを見たことがないため誰だろうと不思議そうに考えていると今朝津雲が言った好きな人ではないのか…など色々と考えていると津雲たちがいなくなっており
キョロキョロと周りを見回してから溜息をついてトボトボと神社へ帰って行き
(そ、それは…大丈夫なのですか?あ、おめでとうございます!)
(神社につきそういえば神崎もご飯食べるのかなと思いながら準備をしていていちおう作っとくかと決めれば三人分の用意をしていて。前までは宮司様にしか気を許してなかった自分がいつの間にか神崎にも許していてそれが不思議な感じがしていて(いつの間にか当たり前になってるもんなー)と思っていると準備が終わりぐーっと体を伸ばして)
(うおぉ、2週間も熱出てました。)
このまま帰って告白したとしていい返事が貰えるはずがない。だが気持ちを伝えると決めたのは俺だし…
と考え自分が買ったミサンガを見てはぁと溜息をつくと
(今帰っても顔見れる気がしねぇな)と考えて時間を潰そうとゲーセンに入り格闘技ゲームを始めた
(大丈夫ですか?)
はい、宮司様先に食べていてください(ニコッと笑い作りたてのものを出して部屋を出ていくとどこにいるか分からない神崎を待つため石階段のところで座りながら高いところから見える空と街の景色を静かに眺めていて)
(検査結果待ちですー。。)
ゲームに飽きたのかふぅーと息をついて伸びをし携帯を見ると入ってからだいぶ経っていることに気付いて頭を掻くと「そろそろ帰るか…」と呟いて立ち上がり出入り口の方へ向かおうとすると目の前に大量のガラの悪そうな男達が立ち塞がっており
「あ?」と声を出すと
『よー、神崎君最近見かけないと思ったらこんな所で会うなんて』とブツブツ話し出した奴を怪訝そうに見つめると「誰だてめぇ…」と話の途中で問いかけ
(何も無いといいのですが…)
もー遅い…(明るかった空も遠くの方では暗くなり始めていて迎えに行こうかと立ち上がると軽くお尻の砂を払い、階段をゆっくりと降りて神崎の学校のある方向へと歩きだして「なにしてんのかなー」と少し心配した顔で歩いていて)
(もっと大きい病院に行くことになりました。。)
周りを囲まれたのに気づくとチッと舌打ちをし
「外でやろうぜ」とニヒルに笑って相手に伝えると周りを囲まれながらゲームセンターから出て
あまり人がいない裏通りにつくと自分を真ん中に大勢の男が周りを囲んでいる状態になると溜息をついて首をごきっと鳴らすと
「こいよ、俺は帰らねえといけねぇからさっさとすますぞ」と挑発するように伝えると男達が一斉にかかってきた
それを避けながら着実に一人ずつ減らしていき
(え!?)
(学校に行こうとしたが神崎から一人で行くなと言われてるため学校は行かずにゲームセンターに行き中を探すがそれっぽい人はいないため首をかしげながら外に出て、どこいったんだよと不安な顔でうろうろとゲームセンターの近くを歩いていて)
(なんかホルモン関係を調べるみたいです…)
しばらく経って周りの男達もだいぶ減りふぅーと息をつくと所々拳や蹴りが入ったところを撫でると「流石に多いな…」と呟き大きい声をあげながら殴りかかってくる男を蹴り上げ髪をかきあげるとチラッと周りを見て大分遅くなっているのに気づくとチッと舌打ちをして(津雲心配してねーかな…)と考え
(専門的だから大きい病院の方に行くんですね…)
(大きな声が聞こえてまさか喧嘩してるんじゃと一気に不安が大きくなり声のした方へ駆け足で向かい自分の近くにいた人たちも聞こえてたらしくあっちだあっちだという声を頼りに走っていると男の人たちが倒れその中に見知った顔の人物が一人立っているのに気づいて、「樹…?」荒くなってる呼吸を整えながらもしかしてと名前を呼んでみて)
(そうなんです。。)
最近喧嘩をあまりしていなかったからか少し疲れており肩で息をしながら周りを警戒していると小さく自分の名前を呼ぶ声が聞こえそちらを見ると津雲の姿が目に入り驚いたように目を開いて「津雲…?」と呟くとそちらに集中してしまい相手の拳が思い切り顔に当たりよろめきながらもその相手を殴って倒し
(本当に何も無いといいですが…)
っ!(自分が呼んだせいで神崎が殴られてしまいビクッと肩がはねて人がいようがパタパタと相手に近づき神崎の服をぎゅっと掴むと涙目になりながら顔を見て「な、なにして…心配…したんだぞ…」と泣きそうになりながら小さく伝えて)
(ほんとですよね。。)
飛び込んできた相手を見ると驚いたように目を見張り
「俺は大丈夫だ…」と泣きそうになっている津雲を撫でながら宥めるように伝えていると倒した筈の男が道に落ちている鉄の棒を拾って起き上がると津雲を殴ろうとしているのに気づき
「あぶねッ!」と声をあげて津雲を庇うように覆い被さりガンっという大きな音の後ドサッと神崎の身体が道に倒れ、神崎の頭からは血が出ていた
(心配です…ね)
心配かけんな…(撫でられると安心して微笑みこれで一緒に帰れると思っていたが神崎の声と視界が急に暗くなり状況についていけなかったが何かを強く叩く音と視界に明かりが戻り自然と目が下の方に行って倒れてる神崎を見て「ねぇ…樹…どうしたの?ねぇ…」と軽く肩をゆすって周りからは女性の叫び声や救急車を呼んでという声が聞こえてくるが一切頭に入ってこず涙を流しながら神崎の名前を呼び続けて)
霞む意識の中で津雲の泣く声が聞こえ
(俺はなにをしてるんだ…)とぼーっと考えながら
消えかかりそうな意識にあらがうように津雲がいるであろう方へ手を伸ばすと「津雲…なく、な」と小さな声で伝え頬に手を添えると「す、ま…ん」と言い意識を飛ばした
おきて…ねえ起きてよ…(頬に神崎の手が添えられるとその手を触って謝る言葉の後に何も話さない神崎の体を揺すってぞろぞろと集まる不良を睨みふらふらしながら立ち上がって)
津雲に呼びかけられても目覚める気配はなく。
あまり血は出ていないが打ち所が悪かったみたいだ
周りの野次馬の誰かが呼んでくれたのだろうか救急車とパトカーの音が遠くから近づいてくる音がした
(救急車とパトカーの音が近づいてるのを聞きながら足元に崩れ倒れてる不良たちを冷たい目で見つめていて、ぐいっと頬につく血をぬぐって不良たちを無視して神崎の方に行って座り、もうすぐつくからねと声をかけていて)
気を失い意識のない状態の中神崎は過去の記憶の中にいた
父と母が自分のことで喧嘩をしておりそれを悲しそうに見つめる幼い頃の自分。それから景色が変わりぐれて夜家から出て遊び周る自分。
他の女を作り姿を消した父。
泣き崩れて全てを俺のせいにし怒鳴り散らして男を作り出て行った母。
(あー、夢か…)そう思いながら流れていく映像をただボーッと見ていた
そんな時、荒れに荒れていた自分の心が一人の神主に出会ったことでガラッと変わった(鈴…)そこからは鈴のことばかりの映像が流れフッと笑うとゴロンと横になった
(救急車に運ばれて病院につくとすぐに検査が始まり不安そうな顔で待合室で待っていると医者が来て『脳に異常はありません。今は病室の方に移動してますので安心してください』と言われ涙を流しながら良かったと小さくつぶやき。神崎が起きるまでそばにいようと病室に行って、ベッドの横にある椅子に座って神崎を見ていると何故か笑い横になったのを見てそーっと近づき起きるのかなと思っていて)
しばらく映像をぼーっと見ていると目の前が霞んできて(あ、起きるな…)と感じると目を瞑り。
「ん…」少し眉を顰めながら目を薄っすらと開けると津雲が目に入り、キョロキョロと周りを見ると病院だということに気づいて今までの出来事をパッと思い出した。
ハッと目を開いて「怪我は、ないか」と津雲に心配そうに問いかけ起き上がると頭が痛んだのか後頭部を抑えて悶え
(目を覚ました神崎を見て最初は何があったのかわからずぼーっと見ていたが、神崎の声を聞くとポロポロと涙がこぼれ出して。急に起き上がるの見ては慌てて支えて後頭部を押さえて悶える神崎を見て本当に起きたんだと嬉しくなり怪我人とはわかっていてもぎゅっと抱きついて「よかった…」と呟いて)
「うおっ」
頭を抑えていると津雲が抱きついてきたため驚いたがしっかりと抱きしめ
泣いているのを見てオロオロとした後両手で抱きしめて津雲の頭に顔を埋めると「心配かけてごめんな…」と囁いて頭を撫で
ばーか…俺から離れないでよ…(抱き締められると安心して神崎は自分の近くにいるとわかりぎゅっと抱きしめ、囁きが聞こえると涙を流しながらツンっとした感じでそれでも嬉しそうに笑って上記を述べ)
「ん、離れねーよ…」
と伝えると津雲の頭にちゅとキスをし
思わずしてしまった自分の行動に内心すごく焦りながら津雲の頭に顎を置く感じで自分の行動に苦笑いを浮かべながら遠くを見つめ
(やっちまったなぁ…)と考えており
うん…離れたら怒るからな…
(ぎゅっと抱きしめていて頭にキスをされるときょとんとした顔になるがすぐに顔を真っ赤にして恥ずかしそうにぐりぐりと神崎の服に顔を押し付けて、「ねぇ…神崎って好きな人いるの?」前も聞いたが再度聞いてみて)
津雲の質問に驚き一瞬固まるも
(この瞬間、今、今言わねぇともう言えねぇぞ…)と自分を落ち着かせるように心の中で呟くと息を吸って静かに吐き、心をしずめると
「俺は……俺は、津雲…いや、鈴が好き、だ」と意を決して相手に自分の気持ちを伝えた
(相手の好きな人は誰なんだろうと不安そうに見ていたが、それが自分だとわかると固まって少し考えると一気に顔を真っ赤にさせ「あ、いや…えっと…お、俺のこと好きなの…?」と再度聞き。今までは友達が好きなんじゃないのかとか宮司様が好きなんじゃないかとか不安な気持ちがあったが自分だとわかると焦ってしまい)
焦っている津雲を見て振られたと勘違いをし
「あー、と俺がお前を好きだって言うのは本当だ、さっき離れないっていったけどよ…気持ち悪いだろ?情けねぇけどお前に嫌われるなんて嫌だから、だから神社から出て…行く。」
俯きながら上記を話し津雲から離れる
ち、ちがう!俺だって樹が好きだよ!(自分だとは思わずいざ自分だと知ると嬉しいことで返事をしようとしたが、神社を出ていくという相手に驚いてつい大きな声で否定していて。離れる相手の服を握り自分も相手が好きだと伝えて)
津雲の言葉を聞くと驚き瞬きを数回すると「ほんと、か?」と呟き
先程まで(あの神社を出て俺はどこに行こう)など考えていたことも全部飛んでいきただ津雲の言葉に驚くことができず
「俺、無理だと思ってた」と苦笑気味に津雲に伝え自分の服を握っている津雲の手を上から覆うように握る
本当だよ…こんなこと冗談で言わないよバカ(顔を赤くしながら伝えて驚いた顔をしている相手を見てくすっと小さく笑い「でも実際は無理じゃなかったよ」手を握られると嬉しそうに笑って空いてる方の手で相手の頭を優しく撫でて)
頭を撫でられると少し照れながらニカッと笑い
その後津雲の手をフと見ると自分の貰ったミサンガと似たものをしているのを見て
「それ…」とキョトンとミサンガを見ながら自分が買ったミサンガがあるかポケットを確認してあることを確認すると、何故それを持っているのか津雲に尋ね
あ、これ…樹の買った時自分のも買ってた…というかなんというか…(ミサンガを見られると恥ずかしそうにしてミサンガを押さえて照れたように笑い、隠すことも無いかなと本当のことを言って何でこんなに恥ずかしいことしちゃったかなと以前の自分の行動に後悔していて)
照れている津雲を見て目を瞬かせると
ははッと声をあげて笑い
「それなら早くそう言えよな」と笑いながら津雲の頭を撫で
「お揃いだって知らなくて俺も買っちまったよ」
困った風に笑いながら買ったミサンガを出し、色まで一緒…と呟くと
「これどうしよう」
ミサンガを摘まんで言い
(頭を撫でられると嬉しそうにしていて、相手の言葉に首をかしげてなんだろうと思うと相手が出すミサンガを見て「あ、同じやつ…」と自分がつけてるのを見てへらっと笑い、少し考えると自分がしてたミサンガを外して相手に手首を出し「つけて」と笑顔で言い。自分が買ったやつより相手に買ってもらったやつをつけたいのでニコニコしていて)
(お盆お疲れ様です…)
津雲の腕をそっと掴むと自分が買ったミサンガをつけニコッと笑うと
先程まで津雲がつけていたミサンガをサッと取り
既に付いている自分の腕へつけ
「これは貰うぜ?」
とミサンガを嬉しそうに触りながら伝え
(お疲れ様です、、)
(ミサンガをつけてもらうと嬉しそうに微笑んでいて、これでやっとお揃いのを堂々と付けてられると思っていると先程まで付けていたミサンガが相手の腕につくのを見て「あ、うん」と頷き、相手に無性に抱きつきたくなり急に抱きついて)
「うぉっ!!」
ミサンガに意識が向いていたため津雲が抱きつこうとしているのに気づかず急に抱きつかれるとびっくりしたのか声をあげて津雲を片腕で抱きしめながら後ろに倒れもう片腕を後ろにおいて転倒を防いだ
「っぶねー…」
咄嗟に行動したため自分でも何が起こったのかわかっておりまだ驚いたように目を瞬かせながら抱きついている津雲を見て急な行動に叱りたいが可愛いと思っている自分もいるため苦笑いを浮かべており
ふふっ(驚く声を上げる神崎の声に楽しそうに笑って、抱きしめられると嬉しそうにしなんでこんなに好きなんだろうと考えていて。「早く退院しろよ」と抱きつきながら相手の顔を見ていて伝えるとニコッと笑い、神社をそのままにしてきてしまったと思い出せば相手からゆっくりと離れ帰らないとなと思っていて)
「おう、俺は強いからな、これぐらいすぐに治る」
津雲を安心させるように笑いながら伝えると、離れた津雲を見て
「帰んのか?」と尋ね
「神社の仕事手伝えなくてすまない、俺のことは心配しなくていいから神社へ戻りな」津雲の頭をポンポンと撫でながら伝えると、よいしょという掛け声をあげながら横になり大きなあくびをし
一週間以内で直さなかったら怒るからね
(頬を小さく膨らませて言うと相手を見ていて、尋ねられると頷いて「うん、ごめんね。明日も来るから」と言い、頭を撫でられると気持ちよさそうにして横になった相手を見て布団をしっかりかけてやり、またねと小さく呟くと相手の額にキスを落として、恥ずかしくなりその場を急いで離れて)
「ふっ、おぅ任せろ」
一週間で治せという言葉に笑いながら答えると帰ろうとしている津雲にまたなと声をかけようとし、津雲の方に視線を向けた瞬間自分のおでこに感じる感触に一瞬なにが起こったのか理解ができなかったがその感触が津雲のものだとわかると目をパチパチとさせ口を半開きのまま驚き、その後おでこを抑え照れたようにニシシと笑い
離れていく津雲の腕を掴んで自分のほうへ引っ張ると津雲の唇に触れるだけの軽いキスをすると「またな、鈴」と耳元で呟き悪戯が成功した子供の様に笑って手を離し
(相手の答えを聞くと嬉しそうに笑い、早く治してもらって元気が出る飯作ってやろうと思いうんうんとひとりで頷いていて。キスをしてすぐ離れてしまったので相手の様子などはわからず、行こうとしていた腕を引っ張られて一瞬だったが唇に相手の唇が重なったことに気づきぼーっとしていると耳元でつぶやかれ顔を真っ赤にしながら神崎を睨んで)
(頭を撫でられ顔を赤くしながら小さく頷き「ん、また来るから」と言い手を振って病室から出て。早く帰らなきゃ心配してるだろうと思い早足になって)
津雲が部屋から出て行くのを見守った後殴られた後頭部を触ってみたが鈍い痛みが頭に走ったため「いッッてぇ」と呟いて悶え
(くそ、、あいつら覚えとけよ)と自分を殴った男達にイラつきながらもベッドに沈み、深いため息をついた後まだ少し痛む頭を忘れるように眠りにつき
(神社に帰ってくればあったことを宮司様に話し、相手の為とはいえ人を殴ってしまったのでそれなりの罰は受けるが人を守るためと言うこともあり罰も軽く、お腹は空いていないので部屋に戻れば布団に倒れていつの間にか眠りに落ちて)
朝になると看護師に声をかけられ目覚めると着替えとご飯をすましぼーっとしている間に警察が来て事情聴取を受けたが多くの人が自分を大勢のヤンキーが連れていっているのを目撃しているのと殴られている被害者ということで注意だけですみ安堵の溜息をついてベッドに身体を沈め
んっ…ふぁ…(朝鳥の声と目覚ましの音で置きグーッと体を伸ばして相手を起こさないとと思うが、相手がいるのは病院だと思い出して取り合えずいつも通りに朝食作りと掃除を終わらせて、相手の病院に行くと宮司様に伝えてから病院に向かい着替えとか必要だろうと思い鞄に詰め込み)
何もすることがなくぼーっとしていると血圧などを測りに看護師が来てされるがまま身体を預けたりふられる話しに適当に答えながら津雲こねぇかな…と考えており
看護師が部屋から出て行くのを見送って横になったまま窓の外をぼーっと見つめ
(準備が出来れば、相手のいる病院まで急いで。どのくらい入院するんだろうと考えながら歩いているといつの間にか病院の前までついていて。後で看護師さんにでも聞いてみようかなと思いながら歩いていると、元気な子供の声が聞こえてそちらを見てくすっと笑い自分も急いで相手のところに行こうと駆け足で病室に向かい)
病院に来てからずっと触っていなかった携帯をチラッと見てみると涼生から沢山のメールと電話が来ており
(もう情報いってんのか…てか、きも)などと真顔で考えており
後でメールでも返すか…と今は面倒なのか携帯を伏せ
いーつき?あ、起きてた。おはよう(病室の扉を開けて相手の名前を呼びながら入ってきて、病室の奥に来れば起きてる相手が目に入りニコッと笑って軽く手を振り)
(めっちゃ遅くなってすみません!!)
先程までつまらなそうに無表情だったが津雲が顔を見せると嬉しそうに笑い
「来てくれたのか、ありがとうな」と伝え
ベッドの横の椅子を指しながら座るよう伝え
(大丈夫ですよ!!)
(ベッドの横の椅子に腰掛けて持ってきた鞄をベッドの上に置き「んとね、今日はとりあえず3日分の着替えは持ってきたんだけど…いつ退院できるんだろう」と言いながらうーんと考えて)
(10月の5日から11月の6日まで病院の看護実習がありまして、記録物が大量に出るのでこれまで以上にここにこれなくなるかもしれないです…でも!絶対暇を見つけては来るようにするので続けていただけると嬉しいです!すみません(´・_・`))
「ありがとよ」
自分の服たちを受け取ると笑顔でお礼を言い
「今日検査をしてどうにもなければ明日にでも退院できるらしい」
と看護師から聞いた話しを津雲に伝えると、なんにも以上ないと思うぞと頭をさすりながら呟き
(事前に言ってくれてありがとうございます!
大丈夫ですよ!!気長に楽しみに待ってますから!!いろいろ大変だと思いますが実習頑張ってくださいね!(*´∀`*)尸")
よかった…(相手の言葉を聞いて心から安心したのか嬉しそうに笑って。今日の検査次第と聞いては何事もないようにと心の中で祈って、早く神崎が戻ってきてまた三人でご飯食べたいなと思っていて)
(遅くなりました…(´・_・`))
「検査はもうすぐだと思うんだが、頭のレントゲンを撮るらしい」
生まれてから一度も大きな病気や怪我がなかったため入院や検査などを行ったことが無い為少し楽しそうにニヤっと笑いながら津雲に伝え
「早く津雲のご飯が食べてぇな」
と目を瞑り枕に頭を沈めながら呟き
(おかえりなさい(`・ ω・´)ゞビシッ!!)
何も無いといいけど…(にやつきながら楽しそうにしている相手を見て、こっちは心配してるのにと思いながら神崎を見てため息をつき目を瞑りながら自分のご飯を食べたいと言ってくれるのを聞いて嬉しそうに微笑み「早く退院して腹一杯食べてよね」と言い)
(無事終わりました( ̄∀ ̄))
「多分もうちょっとだと思うんだが」
時計をチラッと見て呟くと扉が開く音がし
『失礼しまーす神崎さーん、検査に呼ばれましたー。と、あらお友達?』
まだ若いナースが病室に入りながら声をかけ津雲に気づくと少し驚いた後にっこりと笑い
「お、来たか」と反応をしてベッドから降り
『歩いて行けますよねーじゃあ行きましょうか。あ、レントゲンなんで直ぐに終わるんですけど一応外でも待てますよ?一緒に行きます?』と津雲に向かって笑顔で問いかけ
(おーつかれさまです!ヾ(*・ω・*)ノ)
あ、こんにちは(若いナースが来れば椅子から立ち上がりペコッとお辞儀をして挨拶し、ここにいても暇だし病院の中も見てみたいしなと思い「はい、是非」と返事して頷き二人のあとを静かについて行って)
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