赤ずきんくんと狼さん【ほのぼの/bml】

好き嫌いあるか？
まぁ、本当はあってはいけないんだけどな(と笑いながら)
そのうち慣れてくるだろ(珍しそうに言う相手に)

ないよ！なんでも食べるよ！(偉いでしょというようにピースを相手に向け)
これからは湊くんと一緒にいるから慣れる！

えらいな(と言っては頭を撫でて)
そうだな
ずっといてもいいからな

僕ね湊くんに頭撫でてもらうの好き(照れることもなくﾆﾋﾋと笑いながら上記を述べ)
ずっといる！湊くんと二人暮らしー

(相手の言葉を聞いては少し照れて)
そうか？
俺はお前の笑顔が好きだ(と笑いながら言って)
そういえばお前の家族はどうしたんだ？(気になっていたことを聞き)

ほんと？うれしー！(嬉しそうに笑ってｷｬｯｷｬｯと騒ぎ)
家族は…えっと…お家にいます(頬をぽりぽり掻きながら)

さっさと食えよ(と笑いながら言って)
じゃあお前は…？(相手の言葉を聞いてえっとした顔になって)

はーい！いただきまーす！(お腹がすいていたのか勢い良く食べ始め)
僕は…おばあちゃんのとこに行けって言われて(ズボンのポケットから地図を取り出して眺めていて)

そんなに勢いよく食ったら、喉につまるぞ(と笑いながら)
え…(地図を見て)
この地図が指してる場所はここだぞ…(と驚きながら)

だいじょ…ごほっ…(変なとこに入ったのかむせて)
やっぱり…おばあちゃんなんていなかった…僕は捨てられたんだ(下を向くとﾎﾟﾀﾎﾟﾀと涙を手の甲に落として)

おい
言ってるそばから…
大丈夫か？(相手の背中をさすって)
(相手を見ては)
俺がそばにいてやるから泣くなよ
な？(と言っては、抱きしめて)

だ、いじょうぶ…けほ(失敗失敗と笑って)
湊…くん…(大粒の涙をこぼしながら相手に抱きついて)

誰も取らないから大丈夫だぜ(相手の背中をさすって)
逆にそんな家族のもとにいたら今頃ひどいめにあってるかも知れないぜ？(抱きしめながら、相手の頭を撫でて)

湊くん…とらない？(心配そうな表情で相手を見て)
うん…僕は…知ってたから…お母さんが僕を捨てたこと…知ってたから…(ｸﾞﾘｸﾞﾘと顔を押し付けて泣きじゃくりながら話し)

取らねぇよ
自分の分はあるからな(と言っては、持ってきて)
おかわりもあるぞ？
そうか…(こんな子供が捨てられるなんてと思いながら強く抱きしめて)
俺は捨てないから安心しろ(相手の頭を撫でて)

よかったー(安心したように笑い)
僕より湊くんいっぱい食べないと！
うー…(泣きつかれたのかぐったりとしながら抱きついていて)
湊くんがお父さんだったら良かった…(撫でられると嬉しそうにし)

だから安心していっぱい食えよ
俺よりお前だろ
成長期なんだからな(と笑いながら)
ベッドで寝るか？(ぐったりしてる相手に聞いて)
ならお前も狼だぞ？(と聞いては)

いっーぱい食べる！
違う違う、僕より湊くんの方が大きいからいっぱい食べるの！(ﾋﾞｼｯと相手を指さし)
んーんー(寝ないと頭を横に振り)
湊くんと家族なら狼さんでもいい！それに狼さんかっこいいし！(ﾆｺﾆｺしていて)

じゃあ俺も食うから、お前もいっぱい食えよ？(笑いながら)
やっぱ変わってるやつ
それにもう俺たちは家族だろ？

うん！いっぱい食べる！(ぐっと拳を握り)
変わってる…かな？
…!?う、うん！！(満面の笑みを向けるが涙も流れていて)