―――その猫の名は、「 」と言った。
グレーに黒い模様で子供が抱え上げるにはちょっと大きな、いわゆるアメリカンショートヘア…といっただろうか。
とにかくその猫は、小柄で中性的な見た目と内気な性格のせいで、なかなか友達ができなかった幼い頃の俺の一番の友達だった。
だけど、別れはあまりにも唐突に訪れた。
「 」が蝶を追って車道に飛び出してしまったあの日、俺は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、熱を持たない亡骸を庭に埋めた。
それから俺はまるで何事もなかったかのように、ある日ふらっと「 」が戻ってくる夢を、もう数えるのも億劫なほどに何度も見た。
―――だけど夢は所詮夢で。
そんなの、痛いくらいわかっていた。
「―――会いたかった」
『…は?』
「忘れちゃったの?「 」だよ」
『……は?』
「まあうん……すぐには信じてもらえないよね。わかってたケド。」
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