西木野真姫(主) 2014-12-20 03:49:46 |
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(/個人的にこういう住む世界が違いそうな二人が惹かれあって恋仲になるってシチュエーション大好物なので久しぶりに恋愛前提での物語やっちゃいますか。最初にここを建てた時も恋仲の二人からスタートだったのである意味で原点回帰ですね←
ひとまず一虎くんが有里栖の通う学園に転入してくることにしましょう!席も隣同士にしてそこからどんどん話広げて行くのが良さげですかねー?)
(/たしかにー!真面目で可愛い子とチャラ男の恋愛ものしてましたもんね!!懐かしいですな。
隣同士よきですよきです!入れ墨とか金髪メッシュとか色々あれな子ですが仲良くしてやってくださいませ…!)
ねぇねぇ、羽宮くんだよね?はじめまして私、鷺澤有里栖!鷺澤でも有里栖でも、なんでも呼びやすいように呼んで。今日からお隣さん同士よろしくね!
(朝のHRで突如としてクラスへの仲間入りが伝えられた転入生、本来であれば転入生がやってくるというのは変わり映えしない学園生活に刺激を与えてくれる一大イベントであり、各々がどんな人物がやってくるだろうと興味津々であったが、教師の紹介で教室へと入ってきたのは全員の予想の遥か上をいく、この学園にはまずいないタイプの、見るからに不良とわかる風貌の少年で。その後の教室内に流れた緊張感、静まり返り具合は言うまでもなく、結果最初の休み時間を迎えても尚彼に触れようとする者はおらず、普段なら授業が終わってすぐにでも食いついてきそうなクラスのお調子者たちですら恐々遠巻きから動向を見守っているという有様で。そんな状況の中でただ一人だけ彼の容姿に物怖じすることなく隣の席から満面の笑顔を浮かべ、先陣を切ってそう声をかけて)
(/という訳で待ちきれず勝手に初回始めさせていただきました!転入の描写はだいぶ端折っちゃったり、クラス内での最初の印象も勝手に決めちゃいましたが大丈夫でしたかね?あれならまた書き直しもしますので言っていただければ)
あ?何、俺に話しかけてんの?周りの奴らみんな遠巻きに見てるだけだってのに変なやつだな。
(本来ならば育ちのいい人間が集まる学園であろうことは一目瞭然、なぜ少年院上がりの不良がここに迷い込んだか未だに腑に落ちないが煩い親の言う事もたまには聞いてやるつもりで別に周りと馴染まなくてもお構いなしに周囲へは全く興味なしといった表情浮かべ。学年ダブりだとかムショ帰りだとか流石に担任も他の生徒へ悪影響のありそうな情報は伏せてるらしいが変な時期の転校生、しかも首には大きな虎を飼っており耳にはピアスという風貌では先ずもって誰も話しかけて来なくて当然なのだが、どういう訳か隣の席になった少女は違うらしく学級委員長でもやっているのだろうか先生からも生徒からも好かれそうな良い子っぷりを披露する笑顔で話しかける姿に思わず吹き出してしまい、何か用事でもあるのか首を傾けそちらを振り返り鈴の形をしたピアスをリンと高い音鳴らし)
(/初回ありがとうございます!誰も話しかけない不良に笑顔で接してくれるお嬢様、いいでないですか!!これは初っ端から恋の予感でニヤニヤしちゃってますよ←)
まあ…確かに独特な雰囲気っていうか近寄り難い感じだよね羽宮くん。でも、実際に話しかけてみてからその人に対する第一印象を決めてみても遅くないでしょ?今だって少し笑ってくれたし
(実際、彼が一般人が人となりも何も知らない状態で話しかけるにはかなりハードルが高い容姿をしているのは事実であろうことを、一意見として認め、流石に不良や怖そうといった直接的なワードは用いず言葉を選びつつ述べ。そういった考えがあるのは承知の上で、自分は自分なりのスタンスを貫き話しかけた訳だが、それを変と言うならそうなのだろうかと苦笑浮かべて頬を人差し指で掻き。しかし、実際に話しかけてみたことで彼が見せてくれた感情は威圧や恫喝の類ではなく笑いで、初見時の見た目のイメージだけよりは愛嬌のある側面が見られたことで、幾分か近寄りがたい印象は緩和されたのだから、やはりこの場は話しかけてみて正解だったと自分の考えを自賛し、笑みを絶やさず小さく首を傾げて)
(/少し危機感がないというか怖いもの知らず感出ちゃってますが、ほのぼの割り増しのほんわか空間ということでここは一つ←
どんな風に仲が深まっていくのか今からとても楽しみです)
こんなナリしてりゃ距離置かれんのもしゃーねぇし、嘗められたくねぇからタトゥー入れたりしてるし。んで、俺の第一印象ちょっとはいいの?
(近所に暴走族の縄張りがあったことから幼少期より喧嘩に明け暮れる日々を送り、ここへ転校する前にはチームのNo3として暴れまくっていた己がまさかこんなのほほんとしたお嬢様と机を並べる日が来るとは人生何が起こるか分からないもので。今このやり取りすら遠巻きにヒソヒソ言う連中だっている中で面白がって周囲ににっこり微笑みかけりゃ興味本位に此方を向いていた顔がそそくさとそっぽを向くからやはり隣の子は変わってるなんて思いながら、恐らく一線を置かれる第一の原因であろう首に掘った虎を指でトントンとして)
(/ほのぼのお嬢様めちゃくちゃ可愛いです!一虎も急に殴ったり噛み付いたりはしないのでご安心を!)
どうかなー?ちょっと羽宮くんのことが分からなくなったかも。でも、今はもう少し羽宮くんのこと知りたいなって思ってるよ
(容姿のイメージと実際に話しをしてみての印象、それらを加味した上で彼への第一印象は差し引きしてみた結果分からなくなったというのが正直なところで、人差し指顎先に宛てがい。少なくともドラマなどに出てくるような誰彼構わず噛みついて喧嘩に明け暮れるような人物ではなさそうではあるが、ある種の周囲への威嚇の意味合いを持つ容姿の特徴は、彼の抱える事情の底知れなさを感じさせて。彼自身が指し示す首に刻まれた特徴的なタトゥーを興味深そうにジッと見つめながら、判断をしかねているからこそ、もっとよく彼のことを知りたいとどちらかと言えば積極的かつ好意的な自身の意思を伝え「そのタトゥーってもしかして虎だったりするのかな?」と、首の結構な広範囲に精巧に彫られたそれのデザインへの関心からそう問いかけて)
(/この先不良らしい側面を覗かせてくる場面もやってくるんでしょうか、と怖さ半分ワクワク半分です←まあ、今回の話しの雰囲気的には相当ほのぼの寄りな空気にはなりそうなので殺伐とした展開にはどう転んでもならなそうですが←)
何それ、俺に興味あんの?やっぱ変なやつ。ふつーに考えて不良相手にしたら殴られそうとか思わねぇの?なぁ、芭流覇羅って知らねぇ?
(いくら喧嘩っ早いとはいえ明らかに無害であろう目の前の同級生を殴る程には悪でないし、とはいえこの奇抜な見た目を物ともせずもっと知りたいとは何ぞやと。己の所属するチームだってそこまで弱小ではなく知名度だってそこそこある筈なのに、流石にチームの名を口にすれば態度が変わるだろうか試しに伝えてみたが果たしていかにも育ちの良さそうなお嬢様がその名を知ってるか否かは考えなくても分かるような。別に敵意は感じられないし喧嘩を売るつもりはないのが多少ならば怖がらせてやっても面白いかもしれないと先程浮かべた笑みをすっと引いて真顔にて質問攻めをしてみたり、とは言え首の虎も威嚇のつもりが逆に興味を持たれたとあっては最早彼女は不思議ちゃんなのでなかろうかと「あ?どう見ても虎だろ。俺、一虎だし」と、よく見えるように首元にかかる髪やら制服の襟やらをどかして見せて)
(/こいつなかなかにサイコパスなので、周りがほのぼのしてても一人で闇落ちとかしちゃうかもです←)
え、バルハラ?…って、漫画とかゲームなんかで聞いたことはあるけど、流石にそれとは違うよね…。うーん、わかんないや…ごめん、でも出来れば痛い事とかはしないで欲しいなー…なんて
(その名前が出た瞬間、一部生徒がざわつくのがわかったが、残念ながら自身は全くその方面の知識がないため、それがチームの名称であるとは認識出来ず。同じ響きを持つ別の意味の言葉であれば所謂サブカル文化に触れていたり、神話の類が好きならばそこそこ聞く機会もある訳だが、この会話の流れで出てくる言葉の意味合いとしては適当ではないだろうことは深く考えずともわかったのだが、一応確認の意味も込めて問いかけ。決しておちょくってるつもりは全くないのだが、流石にこの応対は不良でいうところの所謂舐めた対応といった風にとられてしまったりするのだろうかと彼の策略にまんまと嵌まって今更になって少しだけ慌てて、改めて少しだけ自分なりに考えた結果答えに辿り着くには至らず、謝罪して今回だけは見逃してくれないだろうかと僅かばかり強張った笑顔向けるも、それでもその場から逃げ出そうとしたりはせず向き合い続けて。そんなやりとりがあって少しばかり緊張が生じてしまったのだが、彼の首に彫られたそれの由来が名前と関連付いている面があることを本人直々に伝えられると「ふふ、そうだね!でも、これなら確かに一目で誰かわかる目印になるし目立つからいいよね」このタイミングでいけないとわかっていながら、なんだか可愛いなという感想を抱き思わず楽しげに笑い声を漏らしてしまって)
(/そうなったら何とか闇から救出出来るように、有里栖のお日様属性にがんばってもらいます←)
あっそ、知らねぇならいーよ。まじでお嬢様って感じで俺とは住む世界が違うんだな。別に殴ったりしねぇから安心しろって。
(チームの名を口にした途端のざわめきには己の存在はやはり怖がられるものだと再確認したのに、目の前にいる少女ときたら全く何の事だか分かっていない様子で。たしかに見るからに育ちの良さそうな脳内お花畑の勢いもある彼女が廃墟となったゲームセンターに集まる不良集団の事なんて知る由もなく、それは納得のいく反応なのだが少しばかり暖簾に腕押しというか軽く脅してみたのに思った反応が得られずどうしたものか掌をそっちに向けてもういいと静止のポーズ。かといって転校先にて無害の同級生を急に殴るほど馬鹿でもないしチームの存在すら知らない相手には喧嘩も売らないのが筋というもの、怖がらせすぎたかと幾許かの申し訳なさを胸に安心させてあげるべきかと再び笑み浮かべ鈴の音と共に小首傾げてみせ。なんて気を遣ったはずなのに一虎が虎のタトゥーを身に纏う姿がどうも面白かったようで、急に楽しげに笑うものだから表情の変わりように此方はきょとんとしてしまい「喧嘩して勝った時にさ、目印になるモンある方が目立っていいんだよ」首の虎がどうとか鈴のピアスがどうとか噂が広まれば広まるほど己の地位が上がっていく不良の世界など全く理解できないであろう彼女にどう説明するか、なんとも不思議ちゃんというのかお嬢様とはこんなものなのか今までに出会ったことのないタイプに戸惑いながらも相手をもっと知りたいと他人に興味を持つのも久々の出来事で楽しげな様子をまじまじと見つめてみて)
(/お日様属性可愛すぎるのですが、さっそくうちの一虎が混乱しだしております(笑))
あ、そういうことならなんとなくわかるような気がするよ。特徴が広く知られていくうちに、丸々の誰々だ!って一目置かれるようになって、そのうち通り名とか二つ名とかがついちゃうような感じだよね
(名をあげれば自然と容姿に特徴的な部分があればそれも一緒に広まることは想像が出来、それがやがて同業の者の間で語り種となっていき、存在感や実力を現す証となる。…と、これもまた創作作品からの知識ではあるが、彼の言っていることはつまりはそういうことだろうと自分の中で咀嚼し理解して。所謂よくある二つ名のフォーマットである〇〇の〇〇といった形で例を挙げ「一虎くんは虎だから…題材からしてなんかカッコいい感じの二つ名つきそうだよね!」なんとなく自分にも理解できるレベルの内容に落とし込めたことと、とりあえず彼が怒っている訳では無さそうなのが反応からわかったことで、彼にもそんな感じのカッコいい二つ名とかあるのかな?などと、緊張感の欠片もない、かなりズレたことを考え、ワクワクした様子でどこか期待に満ちた眼差しでその顔を見上げると実際に本人に向けてそんなことを宣っては、どうかな?と小首を傾げて)
(/混乱している相手に向けて容赦なく頭お花畑ムーブを重ねる…これもしかして中々に鬼畜では?←←)
まだ通り名はねぇけど、まあ確かにそんなの付くのも悪くねぇよな。つーか喧嘩もなく毎日お勉強って息詰まりそう。つまんなくねぇの?
(無意味に怖がらせるつもりは無かったが元より和気あいあいと仲良しこよしするタイプでもないため一定の距離は取りたかったのだが、どうやらそれが通じないとみて一人頭を抱えそうな気分ではあるが根っからの純粋ないい子なのだろうと理解すればどこまで打ち解けられるかは分からずとも不思議と嫌いにはなれないとか云々。芭流覇羅もそれなりに名の知れたチームになってきたし彼女の言うように虎がどうとか二つ名が付くのも悪くない話、そうとなればこの学園では大人しく過ごすつもりだった考えも改めてひと暴れしてみるべきかとか不良らしい思考が過るが、数人のグループできゃっきゃ話す同級生達を見ればどう判断しても異色なのは己の方だしこんな平和**した生徒相手に拳を振るったところで全くもって楽しめないことは明白だし止めておくのが得策、これから先慣れない環境でいい子ちゃんぶって過ごすことを想像すれば何とつまらない日々が待っているのか急に面倒臭くなって机に突っ伏しながらのため息ひとつ)
(/お花畑有里栖VSサイコパス一虎ですが、すでに勝てる気しないです←←)
うーん、確かに私たちって青春には刺激も欲しいお年頃だよね、わかるよー。……そうだ、羽宮くんにピッタリの戦場があるよ、挑戦してみる?
(学生の本分は勉強といえど、勉強一辺倒では楽しくないのは事実。流石に相手のように日々喧嘩に明け暮れるなどというのとは別ベクトルではあるが、それでもともすれば同じことの繰り返しの中で退屈で間延びした日々になりがちな日常を変える何かを願うのは自分にも身に覚えのある話であり、腕を組み、うんうんと共感を示すように繰り返し二度頷いて。早くもつまらなそうに振る舞う彼を前にして、せっかく転入してきてくれたクラスの新しい仲間に、早々に退屈を感じさせるのは忍びなく、多少でも退屈凌ぎになるものがあればいいが、そう都合よく彼の欲を満たせるイベントなんて…とそこまで考えたところで、あれならばあるいは…と一つ思い当たり、きっと喧嘩が強いということは腕っぷしも当たりの強さにも自信があるだろうとの見立てを立てれば、人差し指をピンと立てて不敵に笑い挑戦的に問いかけ)
(/腕っぷしでの喧嘩とは完全に真逆の結果になるやつですね←←)
戦場…?なんだそれ。まぁ、興味あるっちゃあるけど。 (前の学校にて問題を起こしたせいで次は喧嘩せずきちんと学び友情を育めとの意味合いからこの学園に転校させられた訳なのだが、はい分かりましたと素直に親の言いつけを守る人間であるはずなく退屈さと憂鬱さをどうやって払拭しようか。幼少期はどちらかと言えば親の言いなりで真面目な子供時代を過ごしたが、その反動あってか中学に上がる頃には荒れに荒れて無免許運転だってお手の物だしこのクラスの誰一人として己の生き方に共感してくれる人なんて居ないだろう。このまま居眠りでもしてやろうか机と仲良くする隣で何やら閃いたらしい発言が耳に届き、一体何の話をしてるやら勿体ぶった口調にて企む声色に反応すれば起き上がり机に肘ついて、流石に暴走族絡みなんて事はないだろうから喧嘩の相手を見繕ってくれるとかではないに決まってるし期待はできないが正直気になってしまい口では面倒臭そうに答えても内心ワクワクしているのは間違いなく。一体どんなイベントが待ち受けているのやら、ピンと立てられた人差し指にじいと視線送り次の言葉を待ち)
(/とはいえ実は一虎あんま強いキャラじゃないんですけどね←←)
ふふふ~…乗り気になったね。じゃあお昼休みすぐ動けるようにしておいてね
(全容の見えないこちらの提案に少なからず興味を見せた彼、パッと見ての反応はそこまで芳しくはないが、ここまで話してみての印象ではそもそもそこまで激しく喜怒哀楽を表現するようなタイプでは無さそうで、それならまずこちらの話しに関心を抱かせて顔をこちらへと向けさせたという事実だけでもこの場は十分と言えそうで、満足げに不気味なほどに良い笑顔浮かべて、決戦の時は昼休みと伝えると、始業5分前のチャイムが鳴り自身は授業の準備へと取り掛かって。その後恙なく時間は流れ、約束していた昼休みを迎えて「羽宮くん!早く起きて!購買へ行くよー!」彼にとってみればやはり最初に言っていた通り学校でのお勉強は退屈で仕方がなかったのだろう、机に突っ伏して居眠りをしている彼の肩を強くゆすって少々無理矢理に起こせば、行き先を伝えつつ場所がまだわからないであろう彼のことを先導しようと手を引っ張り)
(/なんと!?まさかの←← そして鬼の確定行動の嵐…申し訳ありませぬ)
(詳細は知らされないまま多くは語らないらしく昼までお預けを食らった状態にて授業が始まり退屈な時間のスタートと共に転校初日から堂々たる居眠りかまし、先生の声は最早おやすみなさいの呪文にしか聞こえずすやすや寝息をたてて爆睡したままいくつかの授業を放棄。気持ちよく寝ていたところ急に揺すられ何事かとご機嫌斜めに己の方に触れる手を払い除けてまだ寝てやろうとしたかったのだが、このまま寝かせてくれる様子もなく無理矢理に起こされ気づけば手を引っ張られ「んだよ急に。俺すげぇ気持ちよく寝てたんだけど?」歩きながらも大きな欠伸を一つ、教室にかかる時計が目に入ればすっかり昼間になっていた事には驚いたが彼女が戦場がどうだの言っていたのもすっかり忘れて寝惚けた頭で仕方なくついて歩き)
(/最終的に改心しますがちょっと悪い子なので正々堂々と戦わずズルしたりします←確定行動ぜんぜんよきですよ!物語進めてもらってますので!!)
そんな呑気なこと言ってる場合じゃないよ。急いで急いで、ただでさえ出遅れ気味なんだから
(授業の終わりに彼を起こすのでほんの少しばかり時間をロスした、時間にすれば1分に満たない時間だがそれが致命的な遅れであることをよく知っているだけに起き抜けで、事情もまだよく飲み込めないまままだぼんやりしている彼には少し悪いと思いつつも、とにかく急いでと急かし手をグイグイと引っ張り廊下を突き進んでいく、それはつまり昼休み前最後の授業の終わりを告げるチャイムと同時に戦いは既に始まっているのだということを示していて。学園のアイドルとも評される自身に手を引かれる、見るからに柄の悪そうな見知らぬ不良というそんな不思議な取り合わせに驚き、二度見をする者やギョッとして目を見開く者など三者三様の反応を見せる生徒たちには一切目もくれず目的地である購買へと辿り着くが、そこには既に身体が大きく屈強な運動部の男子を中心とした人だかりが出来ており、押し合いへし合いの大混戦模様で「あちゃー…やっぱ一足遅かったね。ここにはね、数量限定のカツサンドと一番人気の焼きそばパンを求めてみんなが集まってるんだよ。もう少し早めに行動すればもうちょっとマシなんだけど…これぐらい逆境の方が羽宮くんはむしろ燃えるかな?羽宮くん、どう?ここに突撃してカツサンドと焼きそばパン手に入れてくる勇気ある?」そう説明している間も勇気ある数人が果敢にも挑んでは、もみくちゃにされボロ雑巾のようになって弾き出される様子がみられ、それを横目に千円札をピッと人差し指と中指に挟んで「もちろん今日は私の奢りだよ」とニコッと笑い首を傾げて)
(/まさかまさかでした。と、なると余裕過ぎるミッションかと思ったら、雲行きが怪しくなってきましたね…←←)
(どこへ行くとも何をするとも告げられないまま理由もわからず手を引かれ強制的に歩かされ、転校生であり派手な見た目も相まって道行く生徒に注目される度に敢えてにっこり微笑みかけてみたりして。そんなこんなをする内にたどり着いた食堂は随分と活気に溢れており、一体何事かと見守れば彼女の口から語られる内容にこれほど人だかりができるのだから食べてみたくなるのも事実であり「あ?こんなもん真っ向から勝負挑む方が間違ってるっての。んじゃ遠慮なく奢ってもらうな」ボロ雑巾の如く可哀想に正面衝突した挙げ句買えずにトボトボ諦める姿を横目に千円札を抜き取りいざ出陣と、人の動きに合わせぶつからないよう器用に間をぬって行けばいかにもな体育会系軍団が目の前に。これにぶつかれば弾き飛ばされるのは明らかで己のように体格のいい訳でない人間が勝負を挑むにはずる賢さだって必要、パン気を取られ後ろの気配に気付かない様子を察しれば足元目掛け蹴りを一発。急な出来事に驚く運動部男子に更にもう一発お見舞いしてやりよろけた隙に難なく最前列へ、残り僅かとなったカツサンドと焼きそばパンを手に取りお会計へと進み)
(/恐らく一虎なら既に買った人からカツアゲしそうな気がしたのですが、さすがに不良すぎるのでやめておきました←)
おおー!なるほど、頭脳プレイだね!一虎くん頭良いんだね
(人混みの中でも前にたむろする屈強な運動部と比べ体格では流石に劣る彼、勿論体格が全てであるとは言わないが一対一ですらないこの状況にどう立ち向かうか、ひとまず挑戦する気にはなったらしい彼へと期待の目を向ければ、無謀を承知で真正面からの勝負を仕掛けるかと思えば意外にも多勢に無勢と冷静に状況を判断し、確実に勝てる手段をとったのを見れば不良=喧嘩っ早いというイメージからは想像し得なかった知的な立ち回りに失礼ながら感心して「うーん、流石沢山修羅場を潜り抜けてきた?一虎くん。この程度じゃ動じないかー」実際どれだけの死線を潜り抜けてきたかはわからず憶測の域は出ないが、何にせよあの争奪戦に初見で挑んで目当ての戦利品を手に入れて戻ってきた彼は凄いと言う他なく賛辞の言葉と拍手を送り「それじゃあ、お昼食べようよ。ついでにご一緒してもいいよね?」目的のものが手に入った今、ここに残る理由もなくお昼休みが終わる前に腹拵えを済ませようと提案すれば、ここまで来たらついでに一緒に食べようと誘い)
(/橋の真ん中渡る一休さんばりのとんちですね←← ちなみに有里栖の周辺は原作だと不良とは別ベクトルのヤバい無法者がいるので多少の暴走は許容範囲だったりします。流血騒動とかになると流石にアレですが←)
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