主 2014-12-18 16:34:03 |
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短編 *彼女のあやし方*
「別れましょう。」
女は真剣な面持ちで淡々とそう告げた。
それを聞いた男は開いていた本を閉じると
「はい、さようなら。」
女を上回る淡々さで言うと目も合わさずにこの場を離れようとさっさと歩き出す。
「え、ちょっとちょっとちょっと、ストーーーーーーーップ!!」
慌てて後ろから抱き付く
「何で何でどうして別れるの「お前が別れようって言ったからだ「そこはさぁ引き止めない?フツーはさぁ引き止めない?だってさだってさ愛するきゃんわいい彼女から別れようだよ「自分から愛されてるやらきゃんわいいやら言う「引き止めるでしょ引き止めるでしょねぇこうやってさ『俺はお前がいなきゃ生きていけねぇ』『好きだ!別れるなんて言わないでくれ!』とかさとかさ「重いなそr「なのに何であなたはそんなあっさりしてるのーーー!!」
わんわん泣き出した背中の彼女を見る。
涙や鼻水でぐしゃぐしゃな顔
いい大人が何泣きじゃくってるんだ
近所迷惑だろ
彼女の子供みたいな姿に呆れるが、愛しいと思ってしまうあたり男は重症だった。
そしてさっきの別れよう宣言は彼女の嘘だと分かっていた。何せ付き合ってから今まで何回もこんなことがあったからだ。
まだ泣いている彼女。
そろそろ泣き止ませないといけない。本気で近所の人から注意をうけてしまう。
だから言おう。
彼女が一瞬で泣き止む言葉を。
男は腰にまわされた彼女の腕をほどくと向き直り優しく抱き締めると
「好きだ。」
終わり
長編?中編? *ある日霊感が強くなった*
主人公・ユキ
私は中学一年生で、反抗期真っ只中だった。反抗期といっても反抗しまくっているわけでもなく、友人たちに比べたら軽い方だった。
今日は週に二回の習い事の日。8月だから19時でもまだ外は明るく、まだ外で遊んでいる小学生もいた。
疲れて重い足を動かして家のドアを開ける。そしてただいまも言わずに自分の部屋に上がり部屋に入れば一直線に荷物を放り投げてベットにダイブする。
疲れた~…。
ふー、と息を吐き出し目を閉じる。
もう疲れた。足が重い。てか動きたくない。
手足を放り出しているとガチャリ、ドアの開く音がした。
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