主 2014-12-17 21:56:58 |
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え、ええ…?
(最初はこの仮の恋人でいることをあれ程に面倒がっていたはずなのに、此方の現状報告を聞いては嬉しそうにしているのが理解できず、中途半端な相槌し。そして、学校の下足室に着くと、背を向けてごそごそと何かしている相手の様子が視界の端に入れば、何かを隠していると勘が働き先に教室向かったと目で見送れば、相手の下駄箱を開けて。「__なによ、これ…?」開けると端の方にある無数のゴミが目に入り、あまりの衝撃にその場に立ち竦んでしまい。)
・・・。はぁ、うんざりする空気だな
(いつも通り教室のドアを開けて感じるのは自分に突き刺さる視線、当然理由は分かっていてこうなるのも仕方ないだろう。学校一の人気者が、覚えられているかどうかすら怪しい自分が付き合ってると聞けば悪く思うのも当然で現に自分だって釣り合っているとは思っていない。誰一人に挨拶することもなく自分の席に向かうと向かってくる視線を無視して机に突っ伏して。どうせあいつがくれば元に戻る、とまだ教室に着いていない彼女の事を思いそのまま寝に入って)
_なによ、自分の方こそ何かあるくせにっ。人の事に喜んで…。
(暫く立ち竦んでは、教室でうつ伏せで寝ている相手睨みつけては、不満そうに上記呟き。相手が何者かによって、虐められていると条件理解すれば、自分の仮にも恋人役である人が虐められていることはどうも気に食わず、虐められている相手を見つけては懲らしめてやろうと決心し、今日一日中は相手を監視してようと考え。そして、重たい教室に入ると先程の険しい顔から切り替えて、優しい顔して「おはよう、みんな。」といつものようにもう一人の自分を演じ。)
んー・・・おお、いつの間に昼休みになっていたのか
(結局あのままずっと寝てしまい、起きたらすでに昼休み。机の中を見ると小さな紙が入っていて内容は簡単にいえば昼休み屋上に来いという内容で。この手の呼び出しは一週間のうち結構あり面倒そうに小さくため息をつくと何も持たず席を立って教室を出ていき。憂鬱そうに階段を登り重く感じるドアノブを捻り屋上へと足を踏み入れてばそこには男子生徒三人がいて。今日何度目だろうか、またため息をついてドアを閉めると「こんな所で何のようだ?告白なら間に合ってるぞ?」と軽口を叩いて)
_何処に行くのかしら?
(昼休みになってようやく起きたかと思えば、小さな紙を見た途端に席を立つ彼を見ては、不思議に思っては後を追いかけ。バレないように後を後を追いかけると、どうやら屋上に向かっているようで。屋上に着くと、そっと扉を開け少し開けて中の様子を見ると、どの学年か分からない男子生徒三人と相手が対話しているようで、見るからにはどうも仲良し気には見えないで暫く様子見ることにし。)
いや、だから違うって言ってんだろ・・・。俺が脅迫して付き合わせてるとかお前ら頭大丈夫か?
(お前ごときがあの人と付き合えるわけがない、どうせ弱みでも握ってる、そんなことを言われ続けてうんざりしながらもため息混じりに返事を返して。このまま適当に話を流して帰ろうかと思ったが『お前はどうしてあいつと付き合い続けられるんだ?別れないとこのままずっとこういう虐めが続くぞ?』とニヤニヤしながら問われると今まで笑っていた顔が急に真面目になり「どうして・・・ね。俺はあいつに普通の学校生活を送らせてやりたいんだよ。優等生だから、可愛いから、お嬢様だから、そんな理由で周りからは違う目で見られ本当の友達とかできるわけがない。だから俺はそんなあいつに普通ってのを知ってもらいたい、あいつがありのままの姿で笑ってくれるのならこの程度の嫌がらせいつでも受けてやるよ」これは心のからの声であり真面目に嘘つくこと無く言葉を述べて。相手は何も言えなくなったのか、生意気だ、と一言述べ殴りかかってきたが避けること無くそれを受けて。三人が屋上を出て行くと自分はその場に座り込み殴られた頬をさすって)
_なによ……あんなボロボロになって…馬鹿じゃないのっ。
(暫く様子見ていると、どうやら付き合ったせいでの嫌がらせを受けていると状況を把握し、出て行って怒鳴ってやろうかと思えば、相手からの本音が聞こえてき。嘘偽りない相手の言葉聞いていれば、力抜けてその場に座り込んでしまい。三人が扉に向かってくると分かれば、掃除用具の陰に隠れ、去るのが分かれば再び少し扉を開けて中の相手の様子を見。殴られたのか、座り込んで頰摩っている姿見れば、何故だか目からは涙が止めどなく零れて。)
ったく、あいつら本気で殴りやがったな。喧嘩には縁がない人間には辛いな、なんか飯食べに戻るのも面倒だからこのままここにいるか・・・
(人に殴れられたのは初めてかもしれない、しかし怒りなどはなくむしろ不思議と清々しい気分であり頬をさするのを止めてそのまま四肢を投げ出して寝転んで。雲ひとつ無い澄んだ青空を見て「いやいや、恋愛事ってのはこんなに面倒なんだな・・・」と今まで好きな人1人もできたこと無い自分にとって貴重な体験で、これも良い思い出かもしれない。そんなことを考えながら目を瞑るとまた寝に入って)
_っ。…ちょっと、話があるわ。
(瞳から溢れ出る粒の真意は、自分でも分かっていて。こんなに自分のことを想ってくれていた人は初めてで、その暖かさを知っての涙で。そして、午後の授業の始まりのチャイムが鳴れば、泣いていてもしょうがないと考え、ハンカチで拭い、何かを決心すると、屋上の扉を勢いよく開けて、寝転んでいる相手の元まで近づき、先程泣いたばかりなので隠そうとしても目の赤みは取れぬ儘、立ったまま見下ろす形で上記述べ。)
・・・ん?あー、お前か。よっこいしょ・・・っと
(意識も薄れてきた時、急に声が聞こえてきたため薄めを開けると先ほどまで話題になっていた彼女の姿があり。チャイム鳴ったはずなのに何故いるのだろう、そんな疑問を持ちながら年寄りのような掛け声で身体を起こし立ち上がり視線を相手へと向け「んで、話ってなんだ?というか優等生が授業サボっていいのかよ・・・」そんな当然なことを思いながらいつも通りの表情と声音で尋ねて。相手の顔を見た時目が赤みががっていたのだが特に気にすることなく)
_もう恋愛ごっこは終わりよ。恋人役ももういいわ。今日から自由よ、喜びなさい?
(起き上がる相手を黙って見ていて、何食わぬ顔で平然装う相手の質問等答える気もなく、聞き流し。そして、重たい口を開けると、淡々と何時ものように皮肉染みた台詞で自分の要件相手に伝え。その言葉を述べた心理は、此方の無茶苦茶なお願いに文句言っても、毎日一緒に過ごして、さり気ない優しさには気付いていたが、性格上気付かぬフリしてきたものの、この様な件が起こってしまえば。もう二度と同じ事が此の相手に起こってはならないと仮の恋人も解消にすれば、もう二度と起こるはずがないと考えた結果で。)
なるほど・・・。その内言ってくるとは思っていたけど随分早いな
(相手の用件を理解すると、納得したかのように頷いて。何故急にこんな事を言ってきたのかは理解できないが相手の言うとおり恋人関係さえなくなれば自分はもう自由で前みたいに普通に過ごせるはずだ。しかし何故だろうか、そんなことを納得できない自分がいることに気がつくと「ああ、了解。ってことは、今日から俺とお前は友達ってわけだ。俺がお前を普通の生徒にしてやる。優等生だから、そんなことは知らん。覚悟しとけよ?」恋人が駄目なら友達なら良い、そんな事を思い優しく笑みを浮かべると自分を見上げるように話してくる相手の頭の上に手を乗せながら述べて。)
な、なによ_。自由にしてあげると言ってあげてんだから、私から離れれば良いじゃない!
(此方から関係持つことを提案したのにも関わらず、今度は”友達”という形で関わりを持ちかけてくる相手の気持ち理解できず。長年憧れていた”友達”になってくれようとしている相手は、もう関係は持ってはいけないと考えていて、頭に乗せてくる手をぺしんと右手で振り払えば、相手をきっと睨み付け)
はぁ、だからすぐそうやって睨むなっての・・・。それじゃあ言い方を変えよう、俺と友達になってくれ
(やはりすんなりいかずこうして睨まれるのは何度目だろうか。いつも自分の予想通り動いてくれない相手の姿に小さく笑みを浮かべると言い方を変えて握手を求めて右手を差し出し。正直握手してくれるかどうかすら怪しいのだが「俺はお前と友達になりたい。俺じゃなくてもいい、お前が誰かと作り笑いじゃなくて自然な表情で笑い合っている姿を見たい・・・そんな理由じゃ駄目か?」女子相手にここまで言うのはいくら自分でも恥ずかしいのだがここはこらえるしか無く。恥ずかしい気持ちを表情に出さないように右手を差し出したままゆっくりと述べて)
__なんでよ、なんで離れてくれないのよ…っ。離れなさいよ、馬鹿‥っ
(どんなに此方が拒んでも、頑なに友達になりたいと申し出てくる相手に観念してしまい、相手を睨んでいた表情は緩まり、堪えていた涙が零れ落ちてしまえば相手に泣き顔見られたくない為に瞬時に下俯き。相手が友達になりたいと言った真実を告げられれば、俯いていた顔を上げて、「__痛かったでしょうに?」と先程殴られた頰に優しく手を添え、相手じっと見つめ。)
・・・は?お前、何で知って――
(こっちの要件を頑なに拒む相手にいい加減疲れたのかため息をついて差し出していた手を下ろして。一旦時間を置いたほうが良いと考え屋上を出ていこうとしたが頬に何かが触れてハッとして相手の方を見て。次いで出てきた言葉を驚いた表情をすると、触れられている手を払うことよりどうして知っているかが気になってしまい。さっき屋上であったことを見ていたのだろうか、だとした大失策だ。一番知られたくない奴に知られてしまった、そんな後悔が出てきてつい顔を歪めてしまい)
_私と友達になることは諦めて?私は初めてできる友達にこんな思い二度とさせたくないの。
(添えている手は其の儘で、もしこの相手と友達になるとしても、きっと同じ事が繰り返されるのだろうと思い、其れなら尚更大切な友達に同じ経験はさせたくないしさせらないと自分の思い初めて述べ。そして、頰に添えていた手をゆっくり離すとハンカチを渡し、「_じゃあね?さようなら。」と告げればその場から去り。)
は?お前ちょっと待っ――
(引きとめようと手を伸ばした時はもう遅く、すでに相手は立ち去っていて。悔しさと自分の無力さを感じて手の中にあるハンカチをキツく握り締めると「くそっ・・・」と小さく呟き目を伏せて。誰かとこんなことになったのは初めてであんなに悲しそうに笑う彼女1人笑顔にできない自分の無力さを嘆きながら屋上のフェンスをハンカチを持っている手で思い切り殴って。どうすれば、追い詰められれば冷めていく思考で色々と考えると何か思いついたのか得意げな笑みを浮かべて頭を上げ「俺は諦めが悪いんだよ。覚悟しとけ猫かぶりめ・・・」そう呟くと一度頬を叩いて気持ちを切り替え屋上を出ていき)
_すいません。体調が悪くて保健室に行っていました。
(と屋上から去れば、教室に向かい。教室の扉を開けると、教師も生徒も驚いたように此方を見て、しかし、日頃の行いのお陰か悪い風には捉えられず、受け入れて貰えば自分の席に座りいつも通りに授業を受け。授業を受けつつも、目に入るのは、彼の席で。誰も座っていない机に目をやっては、溜息つき。_そうこうしている間に放課後になり、この一週間二人で帰ることに慣れていた為一人で帰るのはどこか寂しいが、”以前に戻っただけだ”と開き直れば、誰も居ない教室から出ようとし。)
お、やっと授業終わったのな。よし、帰ろうぜ?
(まずやることはいつも通りにすること、この際授業受けるのが面倒だったため教室の前で放課後になるのをボーっと待ち続けて放課後のチャイムが耳に入ると教室から出てくる彼女を視界に捉えてまるで何もなかったかのような表情で声をかけて。自分のせいか、いくらかいつもより暗い表情をしている相手の顔を見て「なに暗い顔してんだ?お前らしくないぞ?」と相手の肩に手を乗せながら軽く笑みを浮かべながら述べて)
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