主 2014-12-16 11:41:51 |
通報 |
はぁ…、素直になれれば楽なんだろうけど、(教室へ体操着を置き代わりに今朝購入した昼食を手にすれば誰もいない音楽室に行って。窓際に腰掛けパンを嚙りそんな態度しかとれない自分に腹が立ち深く溜息をついては「あいつ、好きな奴いんのかな…」なんて思いながら再び外を眺め)
(購買部でサンドイッチと菓子パン、パックジュースを二つ買うと一旦教室に戻って体操服を置き。廊下ですれ違う友達と軽く挨拶を交わしながら音楽室に向かって。相手に気付かれないようにそっと扉を開き、部屋に入り扉も閉じ。ゆっくりと背後から相手に近寄ると後ろから抱き着き。)しょーうちゃん!何か暗いけどどうした?(相手が呟いていた独り言なんて知らずに能天気に笑って。)
おわっ、一哉…!びっくりしたじゃんか!(ぼんやりと考えごとをしていた最中に気配もなしに現れた相手に目を丸くして驚き体勢を少し崩して後ろを向き。暗いと言われ「だろうな」と頭をよぎるも表向きではしれっとして)そうか?別にいつも通りだけど。(残りのパンを完食しパックの牛乳を一気飲みしてはぷは〜と大きく呼吸して)
おどかしたんだから、驚いてもらわねぇとなぁ(けらけらと笑いながら相手の隣に椅子を持ってきて座り、机にパンやパックジュースを広げると食べ始め。)
何年の付き合いだと思ってんだよ、バレバレだって(ため息を吐くが、相手の様子を見ていると少し小さく笑ってからパンを頬張り。)
そうだよなぁ、僕たちずーっと一緒に居たんだもんな…(相手の言葉に過剰に反応すると苦笑いしながらそう言って。暫く考え込んだように沈黙すればふいに相手の袖をぎゅっと掴んで、自分らしくないとわかっていながら手は止められず)なぁ一哉。今だけ…こうしてていい?
そうそう。兄弟みたいなもんたろ?(ジュースのストローから口を離すと、自分に言い聞かせる意味も込めて言い。袖を掴まれ驚いて相手の顔を見下ろすと、身長差の関係で自然と相手が上目遣いで自分を見ることになっていて、思わず見つめてしまい。)……だめ。ほら、甘えたいならおいで。(我慢してるのにこいつは…と内心苦笑しながらも、相の様子が最近おかしいのはわかっていたので抱きしめようと。
別に誰にでもこうするわけじゃないからな…っ!( 耳まで赤くしてそう言うとなんでそんなことがさらさら言えるんだと心で葛藤しながらもその想いには勝らず素直に身体を委ねて。学校内だということも忘れ更に上目で見つめながら安心したように微笑み)…一哉、やっぱりおっきいな。
はいはい、知ってるって。(そう言いながらも抱きついてくる相手が可愛らしくて微笑み。しかし誰かに見られると厄介なので廊下側から相手が見えないように抱き寄せ、頭を撫でてやり。相手が此方を見上げて微笑むその表情に鼓動が速まったことがバレなければいいな、と思いながら自分も笑顔を返し。)昔は殆ど体格変わんなかったのになぁ。やっぱ運動してたら違うのかもな(平均的かもしれないが、自分と比べると華奢で細身な相手の身体は簡単に折れてしまいそうで。)
ははっ。なら僕もちゃんと運動しとけばよかった。ねぇ一哉…僕たち、これからも一緒に居られる?(相手の気遣いに気付きやっぱり優しいなと口には出さず微笑み。運動は小さい頃から苦手だった為苦笑いしながら言うと再び少しの沈黙を破り自分自身では精一杯の告白のつもりで訊ね自信がないのかすぐに俯き)ごめんこんなこと。迷惑だよね。
鬼ごっこもドッジボールも嫌がってたよなぁ。小学生の頃の相手との思い出を懐かしみながら少しからかうように言っていたが、続けられた相手の言葉の意図が理解できずに首を傾げ。)そりゃあ友達なんだから、よっぽどのことがない限り離れたりしないだろ。……迷惑なんかじゃねぇよ。(相手が自分に恋愛感情を持っているなんて思いもせず。)
友達……。そうだよな!ごめんな突然。これからもよろしく、一哉。(その部分を聞くなり寂しげな顔を浮かべると相手にとって自分はそれだけの存在なんだと解釈し空元気で作り笑いを見せるとそっと手を離し)
……翔、言いたいことがあるならはっきり言ってくれ。俺は翔のことは誰より知ってるつもりだけど、今のお前の表情は知らないから、いつもみたいに察してやることはできないぞ。(寂しげだということはわかるが、それがどうしてかが分からなくて少し困惑しつつもジッと相手を見つめて。相手が手を離しても自分は決して離さずに。)
一哉…。(稀に見る相手の真面目な表情や言葉に真剣に考えてくれているのかと真っ直ぐに視線を合わせてはぽつり名前を呟いて。下を俯き黙り込むとそっと顔を上げて微かに目を潤ませ内気なりに精一杯の言葉で話し始め)僕、一哉が好き。一哉は人気者で僕なんかとはまるで違う、けど…誰かに取られるんじゃないかって、僕から離れていくんじゃないかって…、そう考えると胸が…。友達なんて言葉じゃ足りないんだよ。
翔……?(視線が合い、名前を呼ばれるがすぐに俯いた相手の頭を撫で。次に顔を上げた相手の瞳が潤んでいることに胸が高鳴り、少し動揺して相手の名前を呟き。)……お前、自分が何言ってんのかわかってる?(数瞬、相手の言葉が理解できずに固まるが整理し終えると目を逸らしながら訊ねて。)
(/遅くなってしまってごめんなさい!!
分かってるよ、おかしいよね僕。困らせるつもりはないんだけど止められなかった…。(相手の表情見るなり言わなきゃ良かったと後悔がよぎるもそのまま真っ直ぐに自分の気持ちを伝えると今にも泣き出しそうな心に必死に言い聞かせ繋がれた手を離し)ごめん、ほんと。
ああ、おかしい。俺たちは男同士だ……(そう言う声は困惑を隠せていないが、離された手を再度掴みぎゅっと握り締めて。相手の肩に額を置き、目を閉じて。)ずるいわ、お前。そんな風に言われたら、もう戻れねぇよ。(暫くそうしていたが、余裕のない声音で囁くと顔を上げ、空いている片手を相手の頬にやり、そっと撫でて。相手を見つめる瞳は愛しげで、僅かに熱を帯びて。)
え…、その…一哉は僕のこと好き?(思ってもみなかった言葉に目を丸くするときょとんとした表情浮かべて。まだ不安があるのか相手のシャツの胸元をきゅっと掴んでは早く答えを言ってといわんばかりに見つめ)
(まだ自分の中で完全に整理出来ず、自分へ答えを迫る相手の口を塞ぐように口付けて。チャイムの音が聞こえ我に返ると唇を離すが、教室に戻る気には当然なれずに相手を目を見つめ。)好きだ。ずっと、ガキのときから大好きだった…
んっ…(唇が触れると身体をピクリと揺らしきゅっと目を瞑り。状況が理解できずに驚きつつもチャイムの音など耳には入ってこなかったのかぽーっとした眼差しで見つめ合い愛しげに頬に手を添え)一哉、ほんと?…信じていいの?
トピック検索 |