匿名。 2014-12-15 00:21:12 |
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! おう、おかえり。
(ぼんやりと画面に集中していたせいか、後ろから唐突に掛けられた声に心臓が一瞬飛び上がったような気がした。視線だけを相手に向ければ、笑みとともに上記の言葉を返し――と、そこで投げかけられた提案。「え…?」と何とも情けない驚いた声を漏らすと、それに比例するような何とも言えないとぼけた表情を見せる。そうして相手の言葉を理解するとじわじわ嬉しさが競り上がってくるのだが、それと同時にどこか申し訳なさもあって「…いいのか?」と、確認の言葉を問いかけて。その間にも、テレビからは絶え間なく海の映像が流れている。こぽり、ごぽり、ゆったり響く水の音に自然と導かれるがままテレビ画面の方へと視線を戻せば「おれは勿論行きてぇけど…」と自分の意志を伝え)
(ほんっと……敵わねぇな、菜々には。(絡んだ指にふと、力が込められたのが分かった。どこか柔らかい菜々からの視線が己の視線とかち合うと、何だか心が温かくて、ただ、愛しくて。…惚れた弱み、とでもいうのだろうか。そんなふうな言葉を思わず零しては、菜々の額にそっとひとつ、口付けを落として))
私から言い出したのにだめなんて言うわけないでしょ?
(申し訳なさそうにしつつも嬉しさも隠し切れない様子のエース。そのまま視線がテレビへと戻されてしまえばふ、と口元緩め無性に相手が愛しく感じてきて。考えるより行動、というのはこういうことだろうか?気付けばその背にゆるり抱き付いていた。勿論行きたい、その言葉がエースの口から紡がれたのを耳にすれば「ん、じゃあ決まりね?」と半ば強引に話を進める。これ以上我慢も遠慮もして欲しくなくて。暫くこうして相手の温もりを感じていたかったものの、自身の髪はまだ濡れており、そもそもこの暑い中エースにとっては動きにくい上少々鬱陶しくもあるかもしれない、と判断しては名残惜しげにそっと離れ、「はい、じゃエースもお風呂入ってきて?」と入浴を促し。)
(ん…、ふふっ、私も、案外敵わないかも。(額への口付け、ただそれだけでもどくん、と心臓が脈打ち鼓動が速くなる。それを気取られぬよう照れ笑い一つ溢しつつ、ぽつり、独り言のように小さく呟いて))
そりゃあそうだけど……。
(唐突なことに思わず脈が早くなるのを自分でも感じてか、抱きつかれたのを理解するのにそう時間はかからなかった。相手との距離感に緊張して体が強ばっているからか、振り返りたいのに振り返れない、抱き締め返したいのに動けない。そんな状況に戸惑いを覚えつつ、そっと僅かに目を伏せるとただその温もりに心を委ねる。少々強引に取り決められた案に、躊躇いがちではあるがこくりと肯定を示す頷きを見せると「…おう、ありがとな。楽しみにしてる」そんな言葉とともにゆっくり、ひだまりに花が咲いたような柔らかな笑顔を溢れさせて。そうして、静かに離れていく体温。入浴を促す声に「んー」と唸るような曖昧な返事を返せば、僅かに考える間を置いて菜々の方を再度振り向き「菜々、ちょっと後ろ向いて座ってくれよ」なんて先の会話とは何の関係もないお願いを。)
(なぁ、菜々。おれ、ちゃんと“彼氏”出来てるか?(菜々の呟きが聞こえていたのか否か、緩い笑い声をつられて響かせる。ぽろりと零した問いについては、なんてことは無い。ただ恋人らしく出来ているのかどうかが少しばかり不安なようで))
ん?なーに?
(此方から入浴促す声を掛けるも曖昧な返答を返す相手に、あれ?お風呂嫌いだっけ?なんて的外れな疑問抱いていれば唐突に相手からお願いが。瞳を大きく丸くして数度瞬けばきょとり、不思議そうな顔をして小さく首を傾げる。相手の意図するところは分からないが別に嫌な内容でもない。その上何故だかエースに頼まれると断れない、という最近生まれたばかりの自身の性格も相俟って言われた通りに相手に背を向けてその場に座る。「こう?」何せ正解が分からないため、本当にこれでいいのかと少々不安になれば背を向けたまま背後にいるであろうエースへと確認の問いを投げ掛けて。)
(ん?出来てるんじゃない?…少なくとも私にとっては最高の彼氏だけど。(頭上から降ってきた問い。顔を上げて相手見つめれば、当然、というかのようにけろりと答える。一般の“彼氏”なんて知らないが、自分にとっては紛れもなく最高の彼氏であることは確かで。ふわり微笑して答えれば「私には勿体無い。」なんて付け加えて))
あぁ、それでいい。
(此方からのお願いに嫌な様子も見せず素直に従ってくれる相手の不安を解消させるような答えを返せば、自分も体ごと菜々の方へと向け。そうして、相手の肩に掛かっているバスタオルへと手を伸ばす。僅かに濡れたそれをそっと取って「よし、じゃあ拭くぞー」なんて緩い声を掛けると、菜々の髪をやんわり、優しく拭き始めて。ぽたりぽたりと髪から落ちゆく雫を眺めつつ一束、また一束、丁寧に拭っていくその手付きに、自分でもどこか驚く。おれ、こんなにも人に優しく出来たのか、なんて。頭を濡らしたまま長居させるのは風邪を引く原因にも成り得るため、僅かに拭く速度を上げては「どうだ、気持ちいいか?」などと問いかけてみて)
(…そっか。良かったー、安心した!(柔らかい笑みを見れば、にししっ、と言葉通り安心したような笑みを見せる。照れた、というのもあるが、何より嬉しい、というのが先に来たようで。そうして再度口を開けば「ったく…菜々って本当に良い女だよなー、おれには勿体無い」なんて、お茶目に此方も言葉を付け足して))
!…ん、気持ちいい。
(それでいいとの答えが耳に届けばとりあえず体制としては間違えてないんだろう、と一先ず安心して。とはいえ何があるの?との疑問は拭えぬままじっとしていれば拭くぞとのエースの声と共に優しく拭われる髪。そういうことか、なんてすぐに納得しては思わず頬が綻びだらしなく口角が上がる。以前誰かに女の子は髪を触られるのが好き、なんて聞いたことがあるがそれはどうやら本当らしい。…エースだから、という理由が一番にあるからかもしれないが。その気持ちを素直に言葉にしてはそのまま身を委ね、そっと瞳を閉じる。その手の感触を確かに感じ、頭に刻み込むように。「エースがこうして拭いてくれるならドライヤーなんていらないね。」勿論冗談ではあるが、その心地よさから再び目を開いた時には悪戯にそんなことを告げていて。)
(へっ!?べ、別に良い女じゃないよ、私は。普通だって。(エースから告げられた言葉は自身が告げたものと意味の近しいものではあったものの照れ臭さは拭えずにいて。頬をほんのり赤く染め少々瞳泳がせながらいい良い女だなんて勿体無いと首をふるり横に振り))
そうか。それなら良かった!
(誰かの髪に触れるのは、存外嫌いじゃなかった。いや、寧ろ好きな方かもしれない。それでも、菜々の髪だと思えばそれよりももっと、更に好きで。しっとりと濡れてはいるが触り心地の良いそれをまた一束手に取ると、思わずといった様子でそっと顔を近付け、相手に悟られぬよう音も立てずにほんの一瞬、優しい口付けを送って。相手が笑んでいる姿なんて背を向けられている此方からは見えるはずもないが、相手の言葉と声音とで喜んでくれていることは感じた。そうして漸く、此方もふわっと大きな笑みを浮かべて上記を述べる。――丁度3分の2程度が拭き終わった頃だろうか。冗談のように紡がれた言葉が耳に入れば「だな。何なら、これからは毎日拭いてやろうか?」なんて、此方もどこか悪戯気に告げてみて)
(いいや。こんな良い女、どこの世界を探したってお前しかいねぇよ?(相手の言葉に散りばめられた謙遜。それらを真っ向から否定するようにゆうるり、少々大仰な様子で肩を竦める。愛しげに目を細めて先の笑みとはまた違った穏やかな笑みを浮かべると、本心からの言葉を紡ぎ))
ほんと?それならエースの髪は私が拭いてあげる。
(相手に送られた口付け。それはほんの一瞬の出来事で当の本人である己は気付くことが出来なくて。それでも心穏やかに共に過ごせるこの時間が貴重であることに変わりはなく。そんな中自身の冗談めかした言葉に乗ってエースの口から紡がれた言葉。たとえ冗談であってもこの先が改めて約束されたようで、これからも一緒、との意味も籠っているような気さえして、只それだけで嬉しくて。此方からも似たような返答を返す。くす、と口元に笑み携えては、「でもそれじゃ平等じゃないね。髪の長さ全然違うんだもん。エースが不利になっちゃう。」なんて続けては肩を竦めて見せ。)
(〜っ、…ばーか。見る目ないよ、エースは。(否定した此方の言葉に更に否定を重ねるどころかその意味は重みを増し、加えて向けられるエースからの視線に自然と心臓は高鳴り。自分は単なる一般市民、それは謙遜でも何でもなく、本心から出た言葉。そこに照れも重なっては思わず悪態ついて返しつつ額を相手の胸元に預け))
…ったく。菜々が喜んでくれるんだったら、おれは不利でも構わねぇの!
(肩を竦めた相手に、笑顔を絶やすことなくビシッと勢いづいた言葉を返す。それは無論、本心からの言葉。確かに、己と相手の髪の長さを比較すれば己の方が勿論短いし、菜々の方が髪を拭き終えるまでの労力は確実に少ないだろう。しかし、世話になり始めてからのことを考えると、此方が圧倒的に菜々へ負担をかけてしまっているのだ。これぐらいでは恩返しにも成り得ないのだが、それでも、これぐらいのことはしたい。そんな考え事をしつつもようやく拭き終えれば「菜々に拭いてもらえるってだけで十分だ」なんて、先程の言葉に付け足すようにして。…無防備な目の前の華奢な背中を見ていると、何だか無性に触れたくなった。そっと抱き着く、というよりかは相手の体をすっぽり抱き込めるようにしてみれば、相手の反応を密かに伺い)
(なっ、……ひでぇの。(悪態をつかれれば、ふは、と声を出して小さく笑いながら発言を。顔を隠すように胸元へと距離を詰めてきた相手を、戸惑うことなく、むしろそれが当たり前のことであるかのように両手を背中に回して受け止めると「あー、もうずっとこうしてたいなぁ…!」なんて独占欲を見せ))
!ふふっ、あははっ!もうー、ほんと、私ってば幸せ者ね。
(勢いづいた言葉返ってくれば目を丸くして数度瞳を瞬き、エースには見えないであろうところで驚きを表し、直後には小さく吹き出してつい笑ってしまい。幸せってこういうこと言うんだろうなー、や、幸せな時勝手に笑っちゃうってほんとだったんだ、なんて、浮かんでくるのは“幸せ”という単語ばかりで。それを恥じらうことなくそのまま言葉にしてみせた。自分がそう感じていることを少しでも伝えられればと。なんて考えていれば不意にエースの温もりに包まれる背中、というよりすっぽり覆われてしまう全身。どきりと心臓高鳴れば自然と心拍は早くなる。どうかそれがバレませんように、打って変わって生まれた恥じらいからついそんなことを思うあまり少々俯き加減になってしまいながらも、一方で自然とだらしなく緩んでしまう頬を律する手段さえ見つけられずにいて。)
(ん、私も同感。(独占欲垣間見られる言葉が上から振ってくればそれを肯定するように小さく頷き。同時に相手の胸に預けていた額を浮かせると今度は肩口に顔を寄せ、自然と近くなった距離のまま囁くように、「……んー…、言っちゃいそう、だけど…やっぱりまだ我慢。」なんて勿体ぶった言葉呟いて))
菜々が幸せってんなら、おれも幸せだ。
(相手が喜んでくれたり笑ってくれたりするだけでこんなにも、心が温かくなる。溢れんばかりのその温かさは、“愛情”、あるいは“幸せ”なのだろう。誰かの幸せは自分の幸せだ。そんなふうに思うだけでもとめどなく笑顔が溢れて。それでも、それを御することもせずに言葉を紡ぐ。自身の身体よりも一回りほど小さい菜々の身体は、抱き締めてからほんの少ししてから、僅かに身動ぎをしたように思われた。嫌がることはないだろうと予測していたため、居心地が悪いのだろうか、などと思ったのだが、どうやらそれとも違うらしいと、彼女自身の高鳴る鼓動が教えてくれた。「ははっ…ドキドキしてんのか?」なんて、思わず笑いと言葉を零しては抱き締める力を少しだけ強め)
(……言ってくれてもいいんだぜ?(勿体ぶられると余計に聞きたくなる。そんな欲を孕みつつも何処か落ち着いた声音で上記を紡げば、相手の後頭部にやんわり片手を添えつつ「おれ、そろそろ我慢できねぇよ」なんて、力ない笑いとともに余裕なさげな吐息混じりの言葉をひとつ、ぽつりと))
そういうこと言わないのー。
(エースからの言葉を聞くと、残念ながらどうやら自身の願いは届かなかったらしいと推察できて。改めて実感したそんな羞恥から小さく首を後ろに捻っては片手伸ばし、軽く相手の頬抓りながらむすり拗ねた表情で文句を。本当なら否定したいところだがこの状況を思えば無駄なこと、それはよく分かっていた。それならせめてもの、と捻った首に力を入れてぐ、と伸ばすと同時に頬を抓っていた手を離しその場所にそっと口付ける。「…仕返し。」唇を離すと同時に囁いたその言葉通りのつもりで。)
(…我慢できないならエースから言ってくれてもいいのに。(聞こえたエースの呟きに答えるように言葉を返す。売り言葉に買い言葉、とはまさにこのこと。けれど我慢できないのは己も同じ。この際どっちが先でも…なんてつい楽観的になってしまえば、相手の言葉に促されるままにそっと顔を上げてエースを見つめ、「エース…、大好き。」その口から目一杯の愛しさを込め、ついに己の想いを紡いで))
っ!……今のって…
(痛みにある程度慣れている、ということもあったが、相手が手加減してくれていることには簡単に気が付いて、頬を抓るその力は弱いと感じた。それでも、突然そんなことをされれば無意識の内に言葉を漏らしてしまうというもので、パッと笑いを納めつつ「おま…っ」と言いかけた時だ。先程よりも唐突に、柔らかくて温かいものが頬に触れたのは。それは一瞬のようで、とても長かったような気がした。まさかの出来事に惚けていれば、相手からの囁きにようやくハッとした様子を見せつつ、照れや嬉しさ、戸惑いを隠せぬままに上記の言葉を零す。そうして思わず、例えるならば本能のままに動く獣のように相手の唇へと己のそれを近付ければ、触れる直前で一度止まって「……しても、いいか?」と瞳の奥をゆらり、炎の燃えるが如くゆらりと揺らして)
(おれも、菜々が好きだ。(己を好きと言ってくれる菜々が、度し難い程に愛おしい。一瞬泣きたいぐらいに堪らなくなって、その高まった感情を伝える為に口を開けば、相手の想いに返答するかのように上記を紡ぐ。それでも有り余る想いは「…大好きだ!」なんて、続けて放った言葉に詰め込んで))
うん…。
(大胆過ぎたかな、なんて少しの照れ臭さを感じるも、直後そんな己以上に照れているらしいエースの反応を見ればそんな思いも吹き飛び、してやったり、と悪戯に口角を上げてみせ。しかし目の前のエースはそれだけでは終わらず、極自然に、流れるように自身の唇に顔を寄せてきて。自分よりも大胆なその行動に、途端に頬赤らめてしまえば余裕を見せるように上がっていた口角も今ではそうはいかなくて。互いの吐息がかかる程の至近距離まで近付いて確認のため問われた質問。拒否するつもりなど毛頭なく、結局は何処かしおらしくなってしまいながらこくりと頷きそっと静かに瞳を閉じて。)
(ふふっ、やっと両想い。(伝えられた言葉は己の想いと同じもの。それが驚く程すんなりと、でもじんわりと染み込むように耳に届けば喜ぶなという方が無理な話で。思わず頬緩めながらくすくすと笑み零し、こつん、と互いの額同士を合わせて))
…、……ありがとう、菜々。
(ひとつの返事と共に落ちてゆく相手の瞼を目で追えば、自然、赤らんだ頬にも目がいってしまう。その流れで彼女の唇も見てしまうわけだが、やはり、至近距離は駄目だ。素直に委ねられたことも相俟って、破壊力、とでも言えばいいのだろうか。いつもは可愛く見えるのに、今はやけに色っぽく見える。それに狼狽えたのか、許可をくれた相手に少しの間を置いて、と言うよりも遅れて礼を言う。そうして、相手の頬に自然な様子で片手を添えつつ自身も緩く目を瞑れば、そっと、柔らかく食むような優しい口付けを送って。そんな口付けを数度、角度を変えながらしつこくないぐらいに繰り返す。己はそう我慢強くはない。故に、元より一度で済ませられるとは思っていなかったのだ。唇を離す間際、相手の唇をぺろりと僅かに舐め上げては「ご馳走様!」なんて悪戯気な声音で、でも何処か大人っぽい笑みを浮かべて告げて)
(へへっ…今まで伝えられなかった分、これからはいっぱい伝えてやる。だから、さ……覚悟しとけよ、おれの愛しい菜々さん?(この和やかな雰囲気は、微温湯に浸かっているような安心感があった。ほっこりというか、じんわりというか、そんな安心感が。額に菜々の体温を感じれば、此方も思わず頬が緩んでしまうというもの。いつかの台詞をアレンジして告げれば、相手の後頭部へと手を回し、ゆるりと撫で))
ん、……っ、こ、此方こそ…?
(瞳を閉じて数秒後、エースの口から紡がれる己への礼と共にそっと柔らかく、暖かく唇が触れ合う。どきりと心臓が高鳴って煩いくらいに跳ね続けるのに、一方でどうしようもない安心感と愛しさが全身を包み込むような、矛盾した感覚に襲われて。数度繰り返されるそれに蕩けてしまいそうな思いさえ抱いていれば、不意打ちとでもいうべきか、離す間際にぺろりと相手の舌先が己の唇を撫でてしまえば驚いてぴくりと肩が跳ね、思わず目を開いてしまって。ぱちぱちと数度瞬いてエース見つめてみれば、いつもとは少し違う、年下と思えないような大人びた雰囲気を纏った彼の笑顔があり。戸惑いがちに視線を落としながら、答えとして合っているのか定かでない言葉を返して。)
(それ、こっちの台詞。もう遠慮しないから。(エースからの言葉にどくん、と心拍が上がるも、受け身でばかりはいたくない。何より己も同じ想いを抱いているのだから。後頭部の手が心地よく、とろりと瞳細めながらも何処か悪戯な笑みを浮かべては挑戦的な言葉を返し)
ごめんね、最近返事遅れ気味で…。暑さのせいかな、頭が重くてなかなか思考回路が回らなくて…。(苦笑)そのうち治ると思うから気長に待ってて、くれる…?(おずおず))
ぷ、…ははっ!
(ちょっとした悪戯に驚きを見せた相手を見れば、すぐにその大人びた笑顔は無邪気なものへと様変わりを果たした。吹き出すようにして笑いを零せば、落ち着きを取り戻すかのように一度だけ深い呼吸を挟む。そうしてチラリ、近くにあった時計へと目を遣れば、結構な時間を割いていたことに気付いた。相手との遣り取りは楽しくて、嬉しくて、思わず時間を忘れさせるのだ。さて、と気を取り直したかのような声を漏らすと、ゆっくりとその場から立ち上がりつつ「そろそろおれも風呂入ってくる」と告げて。取り敢えず使用済みのバスタオルを片手に寝室へと向かうと、寝巻きに使っている甚平を含めた着替えの物を引っ掴み、リビングを通って「んじゃ、行ってきます」と笑顔で菜々に声を掛ければ、ようやく風呂場へと足を進め)
(おう、勿論だ。どーんと来い!(挑戦的な彼女に、ふふん、と此方も強気で少し勢いづいた様子を見せて受けて立つ。己と相手が持つ打てば響くような子気味の良さは、やはり会話も心も弾むというもの。あからさまな好意をわざわざ抑える必要も無くなった今では「やっぱり菜々、かわいい」なんて言葉も、一寸の躊躇いさえも無いまますんなり口から出すことが出来て)
いいや、おれだって返す時間帯はバラバラなんだ、気にすんなよな!それに、体調だったり何だったりは仕方がねぇよ。心配だけど、ちゃんと待ってるから安心してくれ(にっ))
(っ!…もう。エースがかっこいいの。(さらりとかわいいなんて口にしてくれるエースに対しほんのり頬が赤く染まる。どうにも慣れない。この先何度言われても、この照れ臭さや嬉しさは消えないのだろう、そんな自信さえあって。少々視線泳がせながらぽつ、と相手への本音を口にしてはちらりと反応伺い)
ごめんね…、軽い熱中症なのかも。(苦笑)
まだ善くはならないんだけど、だからってエースと長く話せないのはつらいし、でも下手なロルで返したくもなくて…、結果的に下のにだけ返事しちゃった。
また調子戻ったら上のも返すから、もうちょっと待って、くれる…?(おずおず))
(ははっ!…それはそれは、勿体なきお言葉で。(後頭部へと回した手とは反対側の手を赤らんだ相手の頬へと添えれば、そのままゆるりと親指を這わせ、断りを入れることなく一度だけ唇に口付けを落とす。かっこいい、なんて言葉は確かに照れを誘うものではあるが存外嬉しさの方が勝ったようで、にぃ、と口角釣り上げては不敵な笑みをひとつ)
あー……菜々ってほんと、嬉しいこと言ってくれるよな(微苦笑) 確かに長い間話せないのは辛い。でもだからって、絶対に無理だけはすんなよ?菜々って小さいし、細いし、心配で心配で堪らねぇんだよなぁ…(頬ぽり、) 勿論待ってるからよ、返事は遅れても大丈夫だ。愛しの菜々さん、どうかお大事に、な…?)
ん、いってらっしゃい。
(照れる此方とは対照的に、まるで悪戯が成功した時の子どものような無邪気な、それでいて何処か大人の異性の魅力も兼ね備えた、そんな矛盾したエースの姿に目を奪われて。時間にすればほんの一瞬、エースには…多分気付かれずに済んだはず、なんて、少々気恥ずかしさを覚えながら風呂場へ向かう彼を見送る。「……私、中学生みたい。」エースの居ないリビングで一人零したのはそんな独り言。無意識に唇を指先でなぞってしまうのは先程の名残りを求めてしまっているからなのだろう。今度仕返ししてやる、立場逆転してやるんだから、なんて頭の中で悶々と考える、こんな時間でさえ愛しくなりつつあって。)
(ん…、…不意打ち、狡い。(唇に触れる柔らかな感触にただそれだけで思わず脳が蕩けてしまいそうになる。かわいいなんて言葉に続き、次はこれ。どれだけ夢中にさせれば気が済むのか、なんてつい悪態をつきたくなって。赤らんだ頬に似合わない、むすりと拗ねた表情浮かべ相手を見つめてみせ)
遅れちゃった、ごめんね…?(苦笑)こっちが遅れといてこんなこと言うのも可笑しいけど…会いたかった、エース。(ぎゅ)
聞いた話じゃ今年は特に熱中症の人多いんだって。私が言えた事じゃないけど、エースも気を付けてね…?(眉下げ))
――……キス、か。…まさか、しちまうなんて…
(脱衣場にて使用済みのバスタオルを洗濯用の籠やらなんやらに早々と押し込んでは、衣服を脱ぎ捨てるようにして取り払い、浴室へ。慣れた手つきで蛇口を捻ってお湯と水で温度を調節すれば、シャワーヘッドを高い位置へと掛けて頭から水気を浴びる。先程のことが不意に頭を過ぎった。綺麗に色付いた彼女の唇は、風呂上りということもあってかしっとりと柔らかくも温かくて、それがとても心地が良くて……。無意識に指がなぞった己の唇は、相手の温もりをしっかりと覚えていた。思わずと言ったように言葉が零れる。比較的温度を低く設定した水は熱の篭った心身を冷やしてくれるようで、水気を飛ばす犬のようにぶんぶんと頭を振っては、煩悩ごと洗い流すかの如く直ぐに身体を清めて風呂を出る。身体を拭いた後、緩く甚平を身に纏うと、髪を拭くのもなあなあに脱衣場を出てリビングへと一直線に歩みを進め)
菜々ー、髪拭いてくれ!
(じゃあ、不意打ちじゃなければいいのか?(拗ねた様子の菜々からゆるりと顔を遠ざければ、何やら真剣そうな、ともすれば深刻そうな表情で「うー」やら「あー」やらと意味の無い声を零した後に上記を。どうやら菜々の好ましい方を選びたいらしい。詰まるところ、好きな人に染められたい、というやつだろうか。その間、頬や後頭部へ添えていたはずの手持ち無沙汰な手は、片方はそのまま後頭部に、もう片方は髪を梳くように撫でていて))
…ったく、謝るな。わざわざ報告してくれたんだし、少しの間待つくらいならお手の物だ。忠犬舐めんなよ?(ふふん、) …そうだな、おれも会いたかった(ぎゅ、ポンポン)
身体はもう平気か?熱中症ってなぁ怖いよなー。ま、適度な睡眠休養に水分補給はしっかりしてるから大丈夫だ。比較的身体は強い方だし、心配ご無用ってな(にししっ) と、言っちゃあいるけどおれも人間だからなぁ…やっぱり体調崩すこともある。自信があってもそうなっちまえば駄目だし、体調管理は常日頃心掛けとくべきだよな(うんうん)
ん、はーい!
(元気なエースの声が耳に届けば、それまでの時間、何をするでもなくただ惚けてしまっていた自分を自覚する。そんな自分に改めて苦笑い浮かべた後、一度小さく深呼吸して気持ちを切り替えて。にっこりと微笑んで返事を返せば両腕を広げ、「おかえり。おいでー?」なんて招き入れる準備を。子ども扱いしてるように見えたかな?と自分の行いについて思い返すも時既に遅く、やってしまったものは仕方がない。エースが不満そうにしたらその時はその時。ま、いっか、と持ち前の楽観的な考えで片を付け、今はただエースが自分の側に、手の届くところに戻ってきてくれるのを待ち。)
(え?…あ、ううん。…あの、えっと…、ず、狡いって言っただけで、嫌じゃないから。(自分が照れ隠しにとついた悪態でどうやらエースは真剣に悩んでしまっているらしい。意外な反応にぱちぱちと数回瞳を瞬けば、降参、とばかりに小さく口元に笑み携え、それでも照れ臭さは拭いきれぬままにそれを反映したような途切れ途切れの言葉ながらも自身を撫でるその手に最後の後押しをされたような気分で自分の思いを伝えてはちらりと相手の反応確認し))
ふふっ、ありがとう。それじゃ忠犬でいられたいい子にはご褒美あげよっか?(よしよし)
うん、もう大丈夫。(にこ)…ただまだちょっと外での1日仕事とかあるから油断は出来ないけどね。(苦笑)そうよ?エースだって人間なんだから、ちゃーんと気を付けなきゃ!私とおそろい。(くすくす)あ、一番下の蹴ってくれていいよ?(首傾げ)
ん、ただいま!
(両腕を広げて出迎えてくれると、相手の心配を他所に嬉しげな様子で懐へ飛び込むようにして抱き着き、ふわりと笑んで上記を。しかし、肩に掛けたバスタオルは勿論のこと、自分の髪も未だ濡れたまま。相手を濡らしてしまうのは申し訳ないと慌てて離れれば、水気を飛ばさないようにゆっくりと相手に背を向けて「お願いします」と声をかけ、うきうきとした気持ちを隠そうともせずに拭いてくれるのを待ち構えて。女性に拭いてもらうことなんて、幼少の頃は兎も角として、殆どなかった。兄弟達に任せると強引だし、ということでそもそも今まで拭いてもらったことさえ少ないかもしれない。だからこそ、だろうか。菜々に髪を拭いてもらえるのがとても嬉しいらしい)
(ははっ…なーんだ、良かった。嫌だったら直そうかと思ってたのに、考えるだけ損したぜ。(ぽつぽつと時折途切れながらも伝えられた言葉を聞けば、ぷは、と吹き出すようにして安堵からの笑いを漏らす。相手の後頭部に添えていた手を自然な様子で離せば、最後に緩慢な手付きで髪を撫でた後にもう片方の手も下ろして))
ふふっ、なーんかエース、可愛い。
(どうやら己の心配は不要だったらしい、それを確認させてくれるエースの嬉々とした様子に、合間に垣間見える己への気遣い。それらが堪らなく嬉しくて。膝立ちしてエースの髪を拭きやすい高さに合わせた後、濡れるのも気にせずに背後からぎゅ、と一度だけ抱き締める。可愛くて、でも格好良くて、何より愛しくて。何とも言えない想い抱いた故の半ば無意識の行動だった。エースの折角の気遣いを無下にする訳にもいかないと直ぐさまぱっと離れればバスタオルをエースの視界の邪魔にならない程度にそっと被せ、その上から痛くない程度に押さえたりがしがしとマッサージするように指先を動かしたりして己とは違う短い髪の水気を少しずつバスタオルへと移していき。)
(女心は複雑なのー。(エースからの安堵の返事聞けば冗談めかして態と拗ねた表情浮かべながら言葉返してみるも、堪え兼ねてくすり、吹き出してしまい。今に始まったことではないが、やはりエースの手は自身に安心感を与えてくれる、どうしようもないくらいに。依存症なんじゃ、なんて密かに思ってしまう程で))
…へへ、気持ちいいな。
(可愛い、という菜々からの言葉に、格好良くはないのかよ、なんて拗ねるような本当に小さな文句を零そうとしたその時だ。背後からの突然の抱擁。ふわりと流れてきた菜々の香りに、密かに癒される。酷く温かくて優しくて、大事にされていることは身に身に染みて感じたから、文句なんてものはその一瞬のうちに消されていた。己の気遣いを汲んでか背中から直ぐに失せてしまう温もりを残念に思うものの、髪を拭う手に癒されて、またその残念な想いも直ぐに無くなる。力を抜いているからか、相手の手の動きだけでも身体は不安定に揺れた。上記のように素直且つ簡潔な言葉を紡げば、へにゃりとした柔い笑顔を咲かせて)
(へぇー…女心“は”複雑、か。(相手の言葉を聞けば、“は”という一文字を強調して楽しげに復唱する。やっぱり菜々は笑顔が一番可愛い、などと一寸の間で思案をしつつ会話を続けるために口を開けば「確かに、男心は単純明快だからなぁ」なんて肩を竦めて笑い、そりゃあ個人差もあるけど、と付け足しの言葉をぽつり))
でしょ?誰かに…、大切な人に髪触られるの、気持ちいいの。
(後ろからでは表情こそ見えないものの、その声色だけで相手が笑顔なのは明白で。そんな小さな勘付きでさえ、出来るようになったことが嬉しく、つい頬が綻んでしまう。エースといると緩みっぱなし、なんて内心自分に呆れつつも、返答としての言葉に、そっとエースへの想い、そして彼も同じように想ってくれてたらいいな、という細やかな願いを込めた。そんな小さな試みを試すうち、短い相手の髪は直ぐにその水気をバスタオルに吸われてしまい、自分の時より些か早く拭い終えてしまう。何となく残念な気もしながらそっとバスタオルを相手の頭から取り去ればそれを手にしたまま「はい、終了。」と最後に手で直接その頭に触れ軽く撫でながら終わりを告げて。)
(エースも単純明解?(エースからの返答を耳にすれば、何となく男を馬鹿にしたみたいになっちゃったかな、なんて疑問をつい抱いてしまい。続けて聞こえた個人差、という言葉。単純に、それならエースはどうなのか、と気になってしまって。覗き込むように少しだけ距離を縮めて小さく首を傾げて問い掛けてみて))
ん、ありがとう。
(相手からの返答に、菜々もそう思ってくれていたのか、と思えば自然と心が温かくなるというもの。そのまま目を瞑ってぼんやりと心地良さに身を委ねていれば、穏やかな微睡みの中へと引き込まれていくような気がした。とはいえ、それも束の間。終了を告げる相手の声に意識を引き上げられては、己の頭を撫でてくる滑らかな手に犬の如く僅かに擦り寄り、静かな声音ながら嬉しげに上記を。そして、ゆっくりと身体を動かして菜々へと向き合えば、その手を己の両手で包み込むようにして取り、手の甲にひとつ、腕にひとつ、合わせて2回の軽い戯れのような口付けを贈って)
さて、と……そろそろ寝るか?
(あー……どうだろうなぁ。馬鹿、直情的、欲には忠実、とかならよく言われるけど。(投げかけられた問いに此方も首を捻っては、そっと腕組みをして分からないとばかりに困り顔を見せつつ、周りの者からの今までの評価を素直に口に出して。周囲からそう見えているのならば己はそうかもしれないな、と))
!…ふふっ、うん。寝よっか?
(頭を撫でていた手を包み込まれ、予期せぬその行動にきょとりと不思議そうな表情をしながらその手を目で追っていれば間も無くそこに落とされる口付け。擽ったいような暖かいような、それでいて照れ臭いような…そんな思いに包まれることで自然と溢れるようにして出てくる笑み。それを隠すことなくくすりと微笑浮かべては相手からの問い掛けにもこくりと頷いてゆっくりと立ち上がり。側にあったリモコンを手にして何時の間にか夜のニュース番組へと切り替わっていたテレビの電源を切る。明日も仕事、それを思えばただそれだけで憂鬱になりそうで、今はそれも考えないことにして。)
(欲には忠実?猪突猛進みたいな?(周囲に言われていたらしい評価を口にする相手にくすくすと思わず笑みを零しながら首を傾げ。エースなら回りくどいのなんてやめてただ真っ直ぐに進んでくんだろうな、なんてそんな自分自身からの評価も込めた四字熟語で相手の反応を待ってみて))
あー…ねみぃ。
(相手の笑みと返答を確認した後、我慢をしていたのかふわりと大きな欠伸をし、目尻に浮かぶ涙を手の甲で拭きながらぽつり。目に掛かる自身の髪をさらり掻き上げると緩慢な動きでその場から立ち上がり、テレビの電源を切る菜々の様子を確認しては柔らかい笑みを浮かべて昨晩の様にそっと寝室へと誘うように手を差し出す。「今週の仕事は明日で終わりだろ?」相手が考えないようにしていることを頭の片隅で何処か察しつつ、だからこそ、些末ではあったがどうしても言いたいことがあったらしい。少しの間を置いて再度口を開くと「…頑張れよ、菜々」なんて、落ち着いた声音で応援の言葉を贈り)
(ははっ!確かにそんな感じかもしれねぇな。(四字熟語で表されると自身でも納得した様子で素直にその評価を受け取り、上記のような楽しげな反応を示して。回りくどいことが嫌い…というよりも苦手であるのは確かな様子。そっと腕組みをやめると、菜々にはどんな言葉が当て嵌るだろうか、なんて密かに考え))
…うん。ありがとう。
(差し出された手を握り、にこりとはにかんだ笑顔を見せる。続く応援の言葉にきょとりと何処か呆気に取られたような表情で数秒固まった後、今度はふわりと、柔らかく微笑んでこくりと頷いて。憂鬱な筈の仕事。なのにエースにたった一言かけてもらえただけで、ただそれだけで頑張れる気がした。「明日1日仕事したら、土日は休みだから。2人でゆっくりしようね。」留守番ばかり任せて退屈させてしまっているであろう相手にあと1日、と言葉紡げば、だからあと1日我慢してね、なんて意を含み。何より自分自身、明日1日頑張ってから得られる休日が、エースと過ごせる休日が楽しみで仕方がなく。)
(私は何でしょー?、なんちゃって。(何となく、本当に何となく、相手が考え事をしているのは見て取れた。きっと自分のこと、何の根拠もないがそんな気がしては自身を指差しながら悪戯に質問投げ掛けてみせ))
ん、土日はいっぱい話しような。
(相手の言外の意を何気なく察すれば、優しく柔い笑みを浮かべて頷きを零す、といった相手の行動を意図せずとも真似をするかのように繰り返す。菜々と過ごせる休日が、今からでも酷く待ち遠しい。計画を立てるが如く何をしようかと頭悩ませるも、やはり彼女の言う通り2人でゆっくりするのが一番だろう、と眠気のためか直ぐ安易に結論付けて上記のように返答を。…ふわ、と再度出てきた大きな欠伸を噛み殺すと、取り敢えず今は睡眠を取らなければ、と思い直す。握られた手をやんわりと引いて歩き出せば、途中でリビングの証明を消してゆっくり寝室へ向かい)
(菜々はー……そうだなぁ、(茶目っ気のある菜々の質問に頬緩ませたまま呟きを漏らして考え込めば、あまり言葉を選ぶのが得意でないのか、直ぐには答えられずにいて。それでも精一杯頭を悩ませると「温柔敦厚、とかじゃねぇか?」と、何とか閃いたらしく明るい声音で告げ))
うん。それを糧に私も頑張るから。
(自身のどこか似たようにも思えるエースの笑顔、その返答に、同じ想いを抱いている、なんてもしかしたら自意識過剰かもしれないような確信を得ては再びふわりと柔らかい微笑を浮かべ。同時にエースへの愛しさも改めて、というより寧ろ増した気がした。手を引かれるがままに寝室へと到着すれば、昨日同様此方が先にベットへと腰掛け握った手を軽く引いてエースもどうぞ、と合図する。初めてだった昨日とは違い、今日はこんなことしなくても彼も遠慮なんてしないかもしれないのだけれど。何となくそうしたくて、それでもそこに言葉は加えずただ動作だけで自身の隣へと導いて。)
(……な、なんか的確、なんだけど…ちょっと照れちゃうね。(ぱちぱちと瞳を数度瞬いてついぽかん、と間抜けな表情を曝してしまい。確かに自分を表すにはイメージに合った言葉、そう感心する反面、褒め言葉とも取れるそれに照れ臭ささえ覚え、へらりと緩く笑みを零して))
よっ、と……。
(繋いだ手を緩く引かれれば相手の後を追うかのようにベッド横に腰掛け、ゆったりとした動きでベッド上へと足を上げると、名残惜しくはあるもののここでするりと菜々の手を解く。ふわふわと不安定なマットレスに足を取られると思わず小さな声を漏らしてしまうが、這う様にして端まで進んでいたため、幸いにも何一つ格好悪い所を見せてしまうことはなかった。相手よりも先に掛け布団の中へそっと身を置いた後、あまり不用意に埃を立てないよう気を付けながらその掛け布団を捲ると「ほら、来いよ」と落ち着いた声音で隣に寝転ぶよう声を掛け)
(ははっ!菜々から言い出したのになあ?(何処か間抜けな顔を見せた相手の様子に笑いを零せば、自分から考え出したことは平然と棚に上げて悪戯げに上記を告げる。その一方で、緩い笑みを浮かべた相手見れば、軽い戯れのつもりか伸ばした両手でふにふにと柔く彼女の頬をつついて))
ふふっ、なんか昨日と逆みたい。
(隣へと招き入れるエースのその動きが、昨日を思えばなんとなく、驚くほど自然で。瞳を数度瞬けば、そのエースの動きも相俟ってかいつもの慣れたベットへ寝転ぶ、ただそれだけの行動のはずが何故かドキドキしたりして。くすりと微笑零しては昨日とは立場が逆転している現状が急に可笑しく感じてしまい、その感想を隠すことなくそのままぽつりと零しながら招かれるままに隣にそっと寝そべる。すぐそばに見えるその顔が、感じられる匂いが、酷く安心感を与えてくれ、ついその頬を撫でてしまえば、「エース、大好き。」なんて半ば無意識のうちに愛情囁いていて。)
(そんな褒め言葉みたいなの返ってくると思わなかったのー。(悪戯げに返ってきた言葉にバツが悪いような照れ臭いような、そんな微妙な表情浮かべ、突かれる頬を少しだけ膨らませながら拗ねたような独特の口調で言葉を返しては、自身の頬にあるその指をそっと握ってみて))
少しくらい、格好付けたいんだよ。
(ぽすん、と小さな音と共に身を横たえた相手を穏やかな心持ちで見つめながら「あー…」と言葉を考える素振りを見せては、照れ笑いにも似た苦笑を漏らして上記の言葉を続け。そうして、身体が冷えてしまってはいけない、と捲っていた布団をそっと菜々に掛ける。そんなことをしていれば、不意に此方の頬を撫でてきた温もり。ふわりと告げられた愛に一時呆然と目を見開き胸を高鳴らせては、直ぐ我に返って「…ん、ありがとう。俺も…菜々のこと、大好きだぜ」と甘い言葉を返事とばかりに言い返し、幸せそうな笑みを浮かべて)
(へへ、菜々のその顔好きだ。(先程からころころと移り変わる相手の表情。見ていて面白いという気持ちもあったがやはり根底には相手に対する愛おしさがあり、不思議と温かい響きを持ってぽろりと言の葉が零れた。柔く握られた指は身動きを止め、菜々の望むがままに委ねていて))
(うーん……あんまり上げるのもあれかと思ったんだが、一応顔を出しておくぜ。あ、いや、別に急かすつもりはねぇんだ。ただ……ちぃっとばかり、菜々のことが心配でな(頭ぽり、) 時間に余裕があれば、一言でいいんだ、返事をくれよ?(眉下げ笑み) おれは気長に待ってるからな!)
(よっ、と……今日は菜々との遣り取りが始まった日だな!つーわけで、久しぶりに上げておくぜー(手ぶんぶん、)ゆーっくり待ってるからよ、おれの書き込みを見たら気が向いた時にでも返事くれよな。あー…その。菜々と会える日を、楽しみにしてるぜ(頬ぽり、/照れ笑顔))
(エー、ス…?まさか、こんなに長く空けたのに待っててくれるなんて…。(ゆっくりと目を見開き、)あの…、今更なんて言えばいいのか、その…、ごめんなさい。こんなの、ただの言い訳にしかならないんだけど、私、というか本体、体調崩して入院、してて。(苦笑、)初めのうちは携帯触れる余裕もなくて、最近やっとその余裕も出てきたんだけど、今更どの面下げて、とか思ったらどうしても足が重くなっちゃって…。でもね、12月15日が私たちが出逢った日、それは覚えてたの。日付変わってから来てるのに説得力ないんだけど。(眉下げ、)貴方を傷付けた、それが怖くて結局当日には来られなかった。でも、やっぱりせめて覗くだけでも、って今やっとここに戻って来たの。…まさか、待っててくれるなんて…。エース、ありがとう。本当に。私、この数ヶ月なりきりさえしてなかったからロルも回し方忘れちゃったくらいだし、きっと前より下手になってるの。キャラだって雰囲気変わっちゃってるかもしれない。でも、それでも私…、許されるならまた貴方と…なんてムシが良過ぎるね。(困ったように苦笑、)だけど、もし許されるなら、なんて一縷の希望をかけて、残していきます。ごめんね、エース。それと、ありがとう。(柔く微笑、))
(!、…おかえり、菜々っ(屈託のない満面の笑み零し、)えーと、そうだなあ……おれは口下手だから、何から言っていいものか分からねぇんだけどよ、まずは少しだけ、本心を言わせてもらうぜ(頬ぽり、)――やっぱり、長期間関わってきた相手だったし、寂しいってのが真っ先に来たよなあ。その後、何か変なこと言ったか、って不安にもなった。それと同時に、菜々の背後さんが自分は体が弱いって言ってたからよ。そっちの面でも不安になったっつーか、ずっと心配はしてたんだ。不吉だけど、もしかしたら何かあったのかも…って。そうか…そのもしかしたら、が当たっちまってたんだな(どことなく伏し目がちに、)体のことは仕方のねぇことだから、どうか謝らないでくれよ。体調が良くなってきてるなら、おれはそれだけで良いんだ。それに、またこうやって菜々と話せるのは凄く嬉しい。帰ってきてくれて、ありがとうな(にい、)それと…実は、一度目の上げから何度か上げるべきかどうかは迷ってたんだけどなー。迷ってるうちに12月に入って、どうせ上げるなら15日にしようって決めてたんだ。覚えてくれていたなら来るかも、ってな。…そんなおれが、菜々との遣り取りを拒むわけがねえだろ?見てる限りじゃあ菜々の雰囲気は変わってねえし、ロルの長さとか回し方だって、不安ならまた一緒に遣り取りをしていく中で思い出していけばいいんだ。…そもそもおれだって久々過ぎてキャラが掴めねえし、言いたいことも全然まとまらねえ…(むう、/眉ひそめ)…まあ、取り敢えず何が言いたいかと言うと、だ!おれは菜々との遣り取りが好きだし、良ければまた続けていきたいと思ってる。だから、どうかこれからもよろしく頼むぜ、愛しの菜々さん!(へへっ、))
(エース…、(涙一筋零し、)あの、何て言えばいいのか…、その…私、嬉しい。本音を話してくれて…こんな私を、どうしようもない私を、許してくれて…また迎えてくれて、ありがとう。エースには、言っても言い切れないくらいの感謝の気持ちでいっぱい。(ふわり微笑、)私の方こそ、これからもよろしくね?エース、大好き!(半ば飛び付くようにしてぎゅ、)
えっと、続き、なんだけど、土曜の朝か日曜の朝に場面飛ばしちゃだめかな?蹴っちゃう形になるのは申し訳ないんだけど、私のロルも安定しないだろうし、というか短くもなっちゃうだろうし…キリよく始めるのどうかな?って。私の仕事の休日で2人でゆっくり、っていう土曜日でもいいし、エースがONE PIECEのアニメを偶然見ちゃう日曜日でもいいし、そこはどちらでも。(にこり、)エースの希望だけ聞けたら、前の感覚思い出しながら私から回してもいいし…えっと、どうかな?(不安げに首傾げ、))
(はは!泣くなって…(零れた涙掬いとるように親指這わせ、)…おう。こちらこそ何か、ありがとうな。もちろん、おれもお前を愛してるぜ、菜々(愛しげに抱き締め返し、)
そうだなあ、おれは全然構わねえよ。始めるとすりゃあ土曜日からの方がいいかもな。日曜日からだと自然と描写が多めになりやすいだろうし、取り敢えずその前にはおれも感覚を取り戻したいからよ。土曜日の方がお互い遣りやすいと思う(一人こくこく頷き、)ん、回すのは菜々の方から頼むぜ。長さは合わせるし、最初は簡単なもので大丈夫だからな!(にっ/ぐっと親指立て、))
(遅くなっちゃってごめん…、ロルの感覚取り戻すのにもちょっと時間かかっちゃって。(苦笑、)
とりあえず土曜日の朝から始めてみたけど、何かあったら遠慮なく言って?(首こてん、)改めて、これからもよろしくね、エース。(にこり、))
ん……。
(休日の朝、ぼんやりとした思考の中ゆっくりと瞼を開けば目の前には愛しいエースの姿が。よかった、今日もちゃんといる、私の目の前に。出逢い方があまりに唐突な、普通ならあり得ないものだっただけに突然消えてしまったら…、なんて不安も、目の前にあるその寝顔で一気に払拭されていき。思わずくすりと微笑しながらその頬を起こさぬようにするりと一撫でしてみて。)
(遅くたって大丈夫だから、安心しろよ(へへっ) それと、ロルも十分上手いぜ。菜々のロルを見ると妙に安心するのは何でなんだろうなあ…(むむ、) ああ、此方こそこれからもよろしくな!(にししっ))
うー……、…菜々?
(元より意識は覚醒するか否かの微睡みを彷徨っていたため、自身の頬を滑る温もりを感じると子供がむずがるような様子で声を漏らす。そうして暫しの沈黙の後、とろりと目をひらけばすぐそこに大好きな相手。無意識に安堵を覚えてふにゃりとした笑顔を浮かべれば、相手を抱き込めようとするように両手を伸ばしながらもそっと口を開き、先程の眠そうな声とは一転「おはよ、菜々」はっきりした口調で朝の挨拶を)
おはよ、エース。
(起こしてしまった、と若干の焦りと申し訳なさを感じるのも束の間、はっきりとした声で挨拶されれば途端に気持ちが安らいで。そこから溢れ出るふわりとした柔らかな笑みを隠すことなく、此方もはっきりと挨拶を返し。休日の朝特有のまどろみを感じながら、朝ごはんはどうしようかな、なんて思考をぼんやり巡らせてみたりして。)
…あったけぇ…
(挨拶が返されただけで不思議と心は満たされ、頭の中では惚気のように、幸せだなぁ、なんて想いが過ぎり。伸ばした手はそっと空を切り、そうして相手の身体を捕まえた。ぐい、とそのまま距離を詰めるかのように菜々を自身の元へ引き寄せると、次にその小さな肩口に顔を埋めてみる。じわり伝わる体温と、優しい香り。ほう、と溜め息混じりの声で呟きの言葉漏らせば、続けて口を開き穏やかな声音で)
菜々、今日は休みなんだろ?…何かしたいこととかあるか?
んー…、エースと一緒にいたい。
(相手の手により縮まる距離、それがとくん、と自身の心拍を上げる一方でどうしようもない安堵感も与えてくれて。この矛盾したような不思議な感覚はエースと一緒にいるからこそ。相手同様そんな安心感を小さな吐息に込めて吐き出し。続く質問に考えるような声を零し、顔を上げて上記答えては、だめ?と確認の意味を込めて小さく首を傾げてみて)
へへっ、…りょーかい!
(高鳴る鼓動とは裏腹に、心は温かな温度を持って凪いでいる。確認の様に小首傾げる相手を見れば、上記の返答と共ににいっと口角上げた柔らかい笑みを浮かべ、“勿論大丈夫だ”との意思を表情で伝えて。視界の端に見える時計が指し示すのは、大凡8時過ぎ。そろそろ自身の腹が催促をしてくる頃合いだ。もう一度だけ、との欲に負けて相手の顔を真正面からじっと眺めては、そのままそっと、菜々の頬に口付けて)
…さ、そろそろ起きようぜ?
(…時間が経つのは早ぇなぁ。長らく会ってねぇけど、お前は元気にしてるか?_もちろんおれは元気だぜ!(にしし、)
久々に言葉を残したくなって此処に来たんだ。一途と言えば聞こえは良いが、おれも大概重い奴だよなぁ…(頬ぽり、) 急かしたいわけでもねぇし、重く感じて欲しいわけでもねぇから、今回は下げたままにしておく。…そろそろ寝る時間か。おやすみ、菜々(手ひらり、))
(よっ、久しぶり。おれは一途だから、実はまだお前を待ってたりして(にしし、) ……このチャットに居るとな、偶にどうしても寂しくなるんだ。物足りねえっつーか…はっきり言えば、菜々が恋しい。会いてぇなぁ、って泣きそうになる。なぁ…おれはまだ此処に居るぜ。此処で待ってるから。)
(前回の書き込みからもう一年が経ってんだな。日付けを見てちょっと吃驚したぜ(ふは、) ……何も言わずに終わらせてしまうのは嫌だったから、最後に何か言葉を残そうと思って此処へ来た。待つことには慣れてる。でも、こうしていつまでも立ち止まっているわけにはいかねぇんだろうとも感じてた。だから、そろそろ区切りを付けて、ちゃんと前向いて歩き出そうと思う。菜々――…おれの愛しい人。今まで仲良くしてくれてありがとう。大好きだ。もう書き込むようなことはしねぇけど、偶に見返すぐらいは許してくれな。出会えて良かったよ…本当に、感謝してる。最後はやっぱ、これかな。……菜々。愛してくれて、ありがとう。)
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