「 おおかみサンと。」　

お前、そういうのを見る目ねーもんなあ…ってーよ、悪かったって。（からかいを含んだ目で相手を見やり小さく吹き出すように笑いを堪えては引っ張られた頬は其のままに、その場しのぎの雑で適当な謝罪を述べて）

どういうことだよ。( 相手の見透かしたような態度に少し不満げな表情見せつつ適当な謝罪に応じることにして手を離せばまたうだうだと言い出し ) てか、まだ？あとどんくらい歩けばいいんだよー..。

だっから文句たれんなっつの。ほら着いたぜ、ここの８階（相手の少し前を歩いて到着したマンションを見上げてはエレベーターに乗り込み相手が乗って来るのを待って。）

おう、ちゃんとエレベーターあんじゃねえか。( まさか階段で、とふと思った己に蛇足だったなと一息つけばさっとエレベーターに乗り込み )

階段とかダリーだろ..んだよ、お前は階段で行くか？（さっとエレベーターに乗り込んで来た相手の胸元を軽く外側へ押すとケラケラ笑いながら冗談を述べて相手の反応を待ち）

ああいいよ階段で行ってやら ( エレベーターから降りればべ、と舌を出してから中指立てて威嚇しつつ、すたすたと歩き出して )

てめっ..何考えてんだよ、こっから８階とか..！冗談だっつの。（自身も慌ててエレベーターから降りれば相手の首根っこを掴みエレベーターの中へと強引に引っ張り戻して）

ってぇな。別に階段でも行けたんだけど ( 首元の服のよれを直しつつ余計なお世話だとでも言うような口ぶりで文句つらつらと )

良いから来いよ、汗だくのお前とか家に上げたくねーし。（８階へと上がるボタンを押し、ちらりと相手の方を振り向いては素直になる事が出来ず嫌味のように眉を寄せて）

俺ぐらいになれば汗もでねぇよ。( ふんと鼻で笑えば未だに歩きでも行けたと譲らず、都合が悪くなりまたもや彼の顔を手で覆えば )

へーへー、汗だくなお前に誘われても困るしな..つか又それかよ、逃げてるつもりか？（適当に相槌を打ちぼそりと小声で呟いて、手を掴み強引に引っ張れば相手の身体を上昇し始めたエレベーターの壁に押し付けて）

うるせぇなお前の顔見たくねぇっつったろ( ふいと目線そらすもふわりと上がるエレベーターの中で壁に押し付けられ変な感覚だと感じつつ、ぐいと胸板押せば )

知るかよ。..エレベーターって何する場所か知ってっか？（胸板押す手首を掴み更に壁へと身体を押し付け返せば、ずいっと顔を近くまで寄せ小声で尋ねつつ頬に手を添えて）

それこそ知るかよ。エレベーターは乗り物なんだから。( 気迫負けしたのか頰に添えられた手を退けることはできず些細な抵抗は目をそらすことのみで )

狭いし..動いてる途中は２人きりだろ？距離詰めんのもンな簡単なのに..分かんねーのかよ（逸らされた瞳をしつこく追い見つめ続けながら頬に添えた手を緩く動かし頬を撫でて、真剣な声色で問い掛けるも口元には隠し切れないニヤつきを見せ）

そういうのはお前ん家に着いてからにしろ。顔ニヤケてんぞ。( 彼が真剣な声色なのにも関わらず少しからかうようにふっと笑えば添えられた頰に手重ね )

からかってんじゃねーよ。其れとも誘ってんのか？（予想外だった相手の反応に少々面食らい目を瞬かせると其のまま頬を軽くつまみ顔を寄せて至近距離で睨むように見つめて）

俺が誘うのは綺麗な年上のお姉さん以外ありえねぇわ( ふっと我に返り頰を摘む手を払えば近距離の彼の額をとんと指で押し返して )

..どうせフラれんだろ、お前の相手してやる優しいヤツなんて俺ぐらいだっつの。（相手の言葉を聞き顔の距離が離れると明らかに不機嫌になり眉を寄せるも、直ぐに冗談めいた事を述べては からかいの笑みを浮かべて）

フられねぇよばかっ。....まぁ 、今はお前で我慢してやる。( 安い挑発に乗ってしまいそうになるも次の彼の言葉を聞けば一旦間を置いたもののぽつ、と呟きまじりに言えば )