ヌシ 2014-12-11 17:09:34 |
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曖昧なんだね……じゃあ誕生日は?あ、僕は20歳だよ。ちなみに2月26日生まれ(相手の反応や答えを聞いていると、本当に現代日本に生きている人なのだろうか、と思ってしまい、それと同時に興味はどんどん膨れ上がり。)学校は…そうだね、勉強したり、友達と遊んだりする場所かな?(今までの会話から、あまり難しい言葉を使わないほうが良さそうだと思い簡単に説明して。相手の瞳を真正面から見ると吸い込まれそうで、少し見惚れて。)
20…3つか4上…。
(相手の歳を聞けば20-17と20-16、小学生が暗算できるような計算を指を使い数を数えながら計算して。誕生日を聞かれれば何だっけ..と思い出せばハッと顔をあげて「12…24..」と数字だけを答え。この日はクリスマスと同じと聞いたことがあるので誕生日は何故か覚えており。「ふ-ん…」友達と言う言葉を聞けば親が学校に行けないと言った理由もなんとなくわかったものの確かめるように「…人..たくさん…?」と訪ね。自分から目をあわせたはいいものの相手は全くそらそうとしないので不思議に思うも何故か自分からそらしたくないと言うわけのわからない対抗心から相手の目をジッと見つめ。
うん、そうだね。……クリスマスイヴか、(よくできました、と子どもに接するように褒めると微笑んで。誕生日を聞くと、ロマンチックだなぁと何となく思って。学校について続けて聞かれると頷き。)沢山いるよ。琢磨くんは人が沢山いるところは苦手?(しかしこれで相手が普通に成長してきた人ではないとは確信して、頭を撫でさせてくれるということはそれなりに自分に慣れてくれたのだろうと思ってまた質問をしてみて。人と目を合わせて話すことは苦手でもないので、しっかりと見つめ返したまま返事を待ち。)
(よくできましたと言われれば嬉しそうに頬を緩ませ。イヴ?と疑問を感じたもののコクと頷き。相手から訪ねられれば「…嫌い」と強い口調ではっきりと答え。だいたい人間自体も嫌いなのに、と思えば何故目の前にいる相手は大丈夫なのかという疑問がうまれるも全然わからなくて。ジッと目をあわせて話していたのだが自分がもう限界になってしまいふい、と視線をはずし。何で向こうははずさないんだ…と勝負していたわけでもないのだが少し悔しがり。
(頬を緩ませた相手が可愛くて思わず抱きしめそうになるが、流石に年頃の男子が同じ男性に抱きしめられるのは嫌がるだろうと耐えて。質問に対する答えが嫌い、だと聞いても特に違和感もないので頷いて。)そっか、僕も人が多いところ……っていうか、騒がしいところは少し苦手なんだ。落ち着いて本も読めないし。(子供の頃から本を読むことが大好きだったので、集中し辛い騒がしい場所は苦手で小さく苦笑し。目を逸らし少しムッとしてしまった相手が可愛らしくて微笑み。)
本..ってこれ….?
(苦手と聞けば仲間だ、と思うもこいつは人間と自分の考えを否定するように首を横にふり。本と聞けばなんか知ってる気がするけど自分が知ってるのは絵本だったので何処か違和感があったもののこれかなと思いソファの下にあった絵本を取り出せば相手に見せて首をかしげ。微笑む相手を無意識の内にジッと見れば優しそうなどと今更ながら思い、雨が降ってくれたことに少し感謝するがそんな自分がおかしく思えて本当に熱かもな、などとおもいだし。
(突然首を左右に振る相手を不思議に思うが、持ってきてもらった絵本を見ると表情を明るくして。)わぁ…!懐かしい。僕もこれ、よく読んでたんだ。(絵本を受け取ると膝の上に置きページを捲って、そこに描かれた柔らかいタッチの絵が懐かしくて自然と表情が緩み。思い出に浸っていると相手から視線を感じ顔を上げて、「どうしたの?」と。)
へぇ-…。
(相手の発言を聞けば自分との共通点ができたみたいで嬉しくなり、その絵本のページをめくれば狼が人間と仲良くなっているところを指差せば「ここ..好き」と自分のお気に入りの場面を相手に伝え。相手に視線を送っていたことに気づかずハッとすれば首を横にブンブンとふり「何でもね-…」と視線をそらし。
この場面、僕も好きだったなぁ。(相手に捲られたページを見ると嬉しくなって、そこに描かれた絵を指でなぞり。しかし結末が思い出せなくて、「この後どうなるんだっけ?」と相手に訊ねながらページを捲っていき。何かを誤魔化すときに首を左右に振るのは相手の癖なのかな、と思いながらも絵本に視線をやり。)
狼..嫌われて..一人になる
(相手から結末を訪ねられれば絵本のページが捲られるのを見ながら答え。自分がもし人間と仲良くなっても結果的にこうなるのだろうかと思うと表情が暗くなってしまい。この目の前にいる人間も俺が狼と聞いたら逃げ出すのかと思うと真実を伝えることなんて到底できなくて。
ああ、そうだった。昔はこれを見て泣いたな……僕なら、狼を一人になんてしないのにって。(最後のページを見ると、どうして忘れていたんだろう、とそのことに悲しくなって目を伏せ。感受性が高いためかこういうものを見ると涙が出てきそうになって、目の端を服の袖で拭い)
…一人に..しない…?
(相手がそう言ったことにたいし驚いて顔をバッとあげ目を見開けば相手にもう一度訪ね。感情的になってしまったためか相手から片時も目をそらさずジッと返事を待ち。目を伏せたことに気がつけば「どうした…?」と相手に訪ね心配になり相手に近づこうとするも狼という現実をつきつけられ、嫌われたら..と思えばその距離を縮めることはできずにクッションをギュとにぎりしめ。
うん。僕、寂しがりやだからね……ひとりぼっちの寂しさは、よく知ってるから。(涙をしっかりと拭ってから相手のほうを向き、切なくなりながら微笑んで。どうした、と聞かれると何のことかと思うが、心配してくれたのだとわかると相手の手を掬い、そっと握って。)心配掛けちゃってごめんね。狼の気持ちを考えると、胸が苦しくなっちゃって。(相手の暖かい手が心地よくて、ソファーの背凭れに体重を乗せ目を閉じ。)
..もし…俺..狼..だったら…どうする..?
(言おうか言わないか迷い言おうと決めクッションを握りしめながら言ったものの例えばの前提で話してしまい。それでも何故か怖くなって視線をそらせばあげることができずにそのまま身を固くさせ。手を握られれば驚くも不安からなのか自分からも握り返し。苦しいと聞けば「でも..人間と狼…違う」と。何故苦しくなるのか理解はできないもののその言葉が嬉しいのは事実で。)
君が狼だったら?……ふふ、じゃあ僕は、この絵本の狼みたいに、優しい狼さんに出会えたんだね。(嬉しいな、と相手の言葉を冗談として受け取りながらも本心で答えて柔らかく微笑み。目を逸らされ、何かに怯えるような様子の相手が自分の手を握り返してくると、そっと抱き寄せて。)人と狼は確かに違う種類の生き物だけど、寂しいって気持ちはきっと一緒だから。(そう答える頃には、相手の精神的な成熟度、この場所で一人きりで住んでいる訳、人よりもかなり高い体温などで相手が普通の人間ではないことに気付いてはいて。)
…?
(相手がそう言うとお世辞なのだろうかと恐る恐る顔をあげて見るもその顔は柔らかく微笑んでいて、とてもからかって言ったようには思えないもののやはり何処か疑ってしまい。抱き寄せられビクと反応するも人間の初めての体温が伝わってきそれが心地よくて。「..そう..だな…」相手の発言に思わず涙が目に浮かび必死にこらえようとするもその涙は次から次へと溢れ落ち、今までの感情がおさえきれなくなり「寂し..かった…ずっと..一人..だった…」と相手の洋服をギュと掴めば泣きながら自分の気持ちを言って。)
(抱き寄せると相手が少し震えるのを感じて離そうとするが、相手の声音から今離してはいけないと察して回した腕の力を強めて抱き締め。)うん……よく我慢したね。(相手の頭を撫でながら優しい声音で語りかけるように話し。「もう一人じゃないよ。僕は、君の友達になりたいな。(泣き顔を見たりしないように自分も目を閉じながら、自分の願いを伝え。)
(優しい声をかけられれば安心し涙がまた溢れてきて。抱き締める力が強くなったことに気がつけば腕を回してギュと抱き締め返し。友達と聞けばなりたい、といいかけるも堪えて「…俺..狼…」とやっと自分の口から真実を伝え。このことを言えば相手が離れていってしまうかもしれないと不安になり抱き締める力を強くして口には出さないものの行かないでと心の中で思い。)
(自分の背に相手の腕が回ると、受け入れてもらえたのだと分かり安心して。相手の口から出た告白はにわかには信じがたいものだったが、相手の様子は到底嘘をついているようには見えずに、信じるしかないじゃないか…と混乱しながらも思って。)教えてくれてありがとう。それでも、僕は君と友達になりたいんだ。(この告白は自分を突き放すためではない、と回された腕の力が強くなったことで確信して。優しい言葉を掛けながらも、相手に聞きたいことは沢山あるので落ち着いたらゆっくり聞いてみよう、と。)
…なる..友達…なりたい..
(相手からそれでも友達になりたいと言う言葉を聞けば溢れていた涙をふき深呼吸をしたあと相手の顔をしっかりと見ながら上記を言い、頑張って笑顔を作ってみるもその笑顔はぎこちなくて自分でもひきつっているのがわかり。それでも受け入れてくれた相手にたいしての好意を示そうと頑張って。もう一度深呼吸をすれば友達になれたという実感がわき涙が滲むも洋服の裾で涙をふいてもう泣かない、と自分で決心し。
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