karasu925 2014-12-04 17:24:52 |
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「さぁーて、これを使えば忘れ物でもちょちょいのちょいだ!」
そう言ってルミナは分厚いパソコンらしきものを操作し始めた。画面には、訳の分からない数字が次々に表示されていく。あまりにも理解不能なので、一鷹達は考えるのをやめた。
「はい、接続完了!」
ルミナはそれだけ言ってエンターキーらしき部分を押した。すると、次の瞬間。
「え!?」
「ちょ、何これ!?」
「あ、穴……!?」
皆の視線は床へと向けられる。そこには、穴が空いていた。否、床に穴が空いてると言うよりもまるで空間そのものに穴が空いてるといった感じだった。
「ふふふ!これこそが私の知識の結晶!!空間断絶発生装置さ!!」
「す、凄い……!」
「マジかよ……!?」
「実を言うと、コレを使って小癒希君を女体化させたのだよ!!」
「「「「「…………」」」」」」
一同沈黙。そして鋭い視線をルミナに向ける。美花に関してはニコニコしてよそよそしく、関係ないとばかりにソーニャと一緒に煎餅を食べている。ルミナは今、大型地雷に足をついた。
「……なぁ、伊々島……小癒希の件はやっぱりお前がやったんだな…?」
「勿論!あ、でもこの機材もまだ試作品だから、『書き換えた』事実を元に戻す方法を知らないんだよねぇ……」
困ったなぁ、とルミナはため息つく。しかし、その一言が地雷の火薬を倍増させることとなった。
「伊々島ぁぁぁぁぁッッ!!!!!」
「この悪党ッッ!!」
「非・人道的ッッ!!」
「極悪非道ッ!」
「え、ちょ!?何なんだいッ!?!?」
そしてその後、ルミナは捕らえられ、10分ほど説教を受けた。その最中、小癒希がリビングに入ってきたが、説教には参加せず、なにやら元気をなくしている様子だった。
「あら?どうしたの?元気ないけど……」
「ううん、なんでもないよ。ただ、ちょっと疲れただけだよ」
「そう…ならいいけど……」
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