主 2014-11-27 20:32:41 |
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…あ、ごめん今行く!(寝不足のままでは放課後の部活の体力も持たないだろうと判断し仮眠をとっていたためか、相手に声を掛けられるまでHRが終わっていた事に気がつかず。慌てて鞄を引っ掴みノート類を詰め込めば相手の元へと駆け寄って。皆に聞かれてはならない話をしようと部室に着く前にくい、と相手の制服を引っ張って、不安げに瞳を揺らがせながらも真っ直ぐ見つめて「部活の後、5分でいいから話聞いてくれない?」と尋ね。)
(帰り自宅が終っておらず慌てて鞄に詰め込む様子に物珍しげに見、きっとまだ誰にも相談出来ておらず解決してないんだと思うが自分からはその話題については触れず、相手の様子を気にしていると引っ張られて。彼らしくもない余所余所しい表情を見せられれば、捨てられた子犬の様でつい笑ってしまいそうになるが堪えて「なんでそんな余所余所しいんだよ、話聞いてやるっつただろうが」とわしゃわしゃと頭を撫でて)
わっ、ちょっと!イケメン及川さんの髪型乱そうとするのなんて岩ちゃんくらいだよ!(粗暴な手つきながらも頭を撫でられれば自然と視界がぼやけてきて、誤魔化すために大慌てで不満げな声をあげ。乱れた髪を手櫛で整えながら「あーぁ、セット崩れちゃったじゃん」とぶつくさ文句を言いつつも、へにゃりと情けなく眉を下げて小さな声でありがと、と呟いて。)
うっせ、知るかよそんな事
(後輩なんかは甘やかしたりする事ができるのに幼馴染、距離感が近いせいかいつもの言動のせいか頭を撫でる仕草でさえ少し気恥ずかしくて。らしくない事するんじゃなかったとフイッとそっぽを向き。「礼なんか言ってんじゃねぇよ、クソ川‼︎早くしねぇと置いてくぞ」微かに聞こえたお礼の言葉に自分は当たり前の事をしてるだけだと暴言混じりに告げると、歩くスピードを早めて部室に向かって。)
お礼言われて暴言吐くのも岩ちゃんくらいだよ〜(漸くいつも通りのへらりとした笑みに戻れば、からかうように相手の態度を指摘して。しかし宣言通り置いていかれそうになり、「あ、待ってよ!!ホントに置いてくとか岩ちゃん人でなし!」とわめきながら相手の後を追い。騒がしさのためか部室に着くなり先に来ていた部員たちの視線が刺さったものの、気にもとめずにロッカーを漁って着替え始め。)
及川うるせぇ、遅せぇのが悪りぃんだろ
(部室につくともう部員も、彼の騒がしさに自分達のやりとりも慣れているせいがまたかと冷たい視線が刺さるだけ。その中で近くで着替えてる後輩に″いつもお疲れ様です″なんて言われるとその素直さに「持つべき者は可愛い後輩だな」と微笑み頭を撫でて。 一足早く着替えが終わると「先行ってんぞ」と声かけ体育館へ行き準備をはじめて)
(/お待たせしましたぁぁぁ!いつも遅れてすみません)
相変わらずヒドいなぁ…(いつも通りのやり取りが随分と久しぶりに思え、乱暴な物言いですら今は愛おしく感じ。苦笑しつつも幸せそうにぽつりと呟けば、そばで着替えていた花巻に“仲直りしたのか”と問われて。改めて周りに心配を掛けていた事に気がつかされ、「…お騒がせしました」と珍しく素直に反省の色をあらわにし。着替え終われば彼の後を追い体育館へと向かって。)
(/わあああああああ反応遅れてすみません!!あけましておめでとうございます…!まだいらっしゃったら反応ください(>_<)
喧嘩ってほどでもねぇけど朝は迷惑かけて悪かったな、もう大丈夫だから。心配ありがとな(部活の準備差中、今朝の自分の機嫌の悪さと彼とのわだかまりに気付いていた部員に何かあったのかと問われ。謝罪の言葉ともう心配はいらないと笑ってみせて。彼がくると手に持っていたボールを彼に向かって投げ「早く練習始めんぞ」と)
(/だいじょぶですよおおぉ!こちらこそ反応遅れて申し訳ないですうううう><今年も宜しくお願いしますねー)
はーい(体育館に着くや否や相手からボールを放られるも、普段ぶつけようとしてくる時のそれよりもだいぶ緩やかであったため難なくキャッチして。先に来ていた後輩たちやそうこうしている内にちらほら揃ってきた同輩たちを集め、柔軟を済ませてからてきぱきと練習メニューを説明して。そのまま各自分かれメニュー通りに練習をこなしていき。)
(/ありがとうございますーー!!
いえいえ、遅くなる事があるのはお互い様ですから!
今年も及川共々よろしくお願いします^o^
もう休憩か、最近時間立つのはえーな…(何時もはヘラヘラとお調子者の彼だが、主将という立場と練習中主にバレーに関わる事となると表情が一変。周りの様子と朝の事を引きずってないかと彼の事も気にかけつつも、自分もメニューをこなして。ハードだからか監督の声かけで休憩時間だと気付き。彼目当ての女子の黄色歓声に嫌気を刺しつつ水分補給と息を整えるに体育館の隅に座って。)
(/いえいえーこちらこそありがとうございます!
勿論ですよー^ ^)
何それ岩ちゃん、ジジくさいよ(休憩に入り漸くボールを手放したところで普段と比べ尋常でない量の汗をかいている事に気が付いて。十中八九寝不足や昼食を疎かにした事が原因なのだろうが、不調を悟られれば彼の機嫌を損ねる事になるのは火を見るよりも明らかで。軽口を叩いて少し彼から距離を置き水分補給を済ませた後、タオルで汗を拭いつついつも通りに振る舞うため女子たちの元へ声を掛けに行き。)
(/ご要望とかあったらいつでもおっしゃってくださいね〜(*^o^*)
ではでは、一旦本体は引っ込みます!
あ?うっせェよ(此方も飲み物を口にした後流れた汗をタオルで拭って彼をチラリ。なんだか今日は練習中反応が鈍かった様な今も汗が凄い。やっぱり調子悪いんじゃ無いだろうか。何時も彼のストッパー役は己で、あくまでさり気なく休憩中ぐらいちゃんと休めと言いたかったが、女子の元へあっさりと行ってしまい。引き止め様と伸ばした手は行き場を失い引っ込め。まあ俺が言う程でもねぇかと思う事にして。)
(/了解致しました〜主様も何かあればなんなりと!
こちらもドロンしますねーいつでも呼び出して下さいませ笑)
(差し入れを受け取ったり少し話をしているうちに休憩時間が終わり、再びチームメイトらの元へと戻ってくれば練習に参加して。練習が進めば進むほどふとした瞬間に視界がぐらりと揺らぐものの、終わった後に何が何でも彼と話をしたいという一心で騙し騙し部活を続け。途中国見に小声で目敏く体調不良を指摘されるも、「大丈夫だよー」と笑顔を作って。)
悪りぃ、今日部室の鍵閉め頼むわ
(やっと部活が終わり、部活中の彼の様子の違和感が確信に代わり。これは居残り連させる訳には行かないと思い、コソッと花巻に後の事を頼むと告げると、相手もそのつもりだった様で快く引き受けてくれて。彼の元に行けば、「今日は先上がんぞ、今日親いねぇから話は俺の家で聞くから寄ってけ」と告げ)
え!?いいよ!そんなに時間とらないし、岩ちゃん彼女さんと帰るでしょ?(薄々勘付いてはいたもののやはり相手には体調不良はお見通しだったようで、ギクリと身を強張らせながら反論し。自主練習抜きで上がる事も不本意ではあるが、下手に無理をすれば後でツケが回ってくると分かっているため、周りに声を掛けておとなしく部室に引きあげて。部室に誰もいない事を確認すれば、何か言われる前に先手を打とうと「今日はちょっと寝不足だっただけだからね」と釘を刺してから着替え始め。)
お前との約束あんのに彼女と帰るわけねぇだろうが
(彼女がで来てからと言うもの、彼なりの気配りなのだと思うが彼女の存在を気にかけてるのは自分より彼の方で。何より彼との約束が今は一番重要な事で呆れた様に眉下げ上記。「あんま後輩にまで心配かけんじゃねぇぞ」今日は多目に見るとして特に咎める事はせず、自分も着替えやら荷物を鞄にしまい、帰り支度を始め)
すぐに終わるんだから、その後一緒に帰ればいいのに…(恋人よりも優先される事に優越感を抱かずにはいられず、ぶつぶつと呟きつつも相手の厚意に甘える事にして。それでも今の自分が狡い事くらい分かっているし、自分のせいで相手と彼女の関係が悪化し相手から幸せを奪う事など望んではいないため、「友達大事にするのは岩ちゃんのいいところだけどさ、彼女さんに愛想尽かされても知らないよ?」と態と冷たく聞こえる言葉を選んで。後輩に心配をかけていた事は自覚済みであるからか、反論せずに黙々と着替えを済ませ。)
…なんか言ったか?
(普通ならば彼女優先なのかもしれないが、今は臨機応変に。彼の話も気になるし、聞いた後も当然ながらその話で頭が占めそうだから。何より部活終わりまで待たせるのは申し訳なくて。呟きまでは聞き取れず、何を文句言ってるだと聞き返し。「そん時はその時だろ、俺なりに彼女の事大切にするつもりだし、好きな様にやる」心配してくれる彼に問題ないとさらりと口にして)
べっつにー。岩ちゃんがうまくやれるって言うんなら俺には口出す権利もないし、黙って見守ります(いくら恋愛ごとに疎く不器用でも懐が広く優しい相手ならば上手くやれるのだろうと気づき、ふざけた口調で宣言すれば身だしなみを整えバッグを肩に掛けて。目の前の相手に恋人として大切にされる彼女が羨ましく、気を紛らすために「今日おばさんたちいないんでしょ?夕飯どうしよっか。買う?」と問いかけて。)
何もねぇのかよ、ちゃんとお前の事も構ってやるって
(別になんて曖昧な途中半端な解答が一番気になるのだが、どうせ彼の事だからしょうもない事だろうと割り切り話を流して。何だか妙に不貞腐れてる様な態度の彼にククっと笑い。同様に自分も冗談混じりに返して。「 家に作り置きのカレーならあるっつったな、それならご馳走できっけど」夕食について訪ねられると、朝親が出掛ける前作り置きした物があるからと言われた事を思い出し。己も鞄を肩にかけ)
ひとを構ってちゃんみたく言わないでくださーい(口をへの字に曲げて不満をあらわにしながらも気にかけてもらえる事は素直に嬉しいらしく、その後すぐにぷっと小さく吹き出して。眠そうに目を擦っていたにもかかわらずカレーと聞けば途端に目を輝かせて「おばさんのカレー!?俺ももらっていいの?」と尋ね。ご馳走になるのなら途中コンビニにでも寄り、手土産に菓子とジュースでも買おうと思いつき。)
いや、俗に言う構ってちゃんだろうが。他に言うなら、駄犬ってとこだな
(不満気な表情なんておかまいなしに、その通りとすかさずツッコミを入れて。おまけに違う表現で、駄犬と何時もさながら罵倒し。「駄目だったら言ってねぇって、つうか一人で食っても美味しくねぇしな」カレーにひかれ目を輝かせる彼見ると、何だか餌付けしてるみたいで。自分が作った訳ではないが、ご馳走すると再度告げ。)
酷いな‼︎いいじゃん別に、岩ちゃんにだけだし!(散々な言われようにいつものごとく大袈裟にショックを体現して。構ってちゃんだろうが駄犬だろうが、そんな態度になってしまうのは他でもない相手の前だけで、誰彼構わずというわけではないのだと主張して。「やった!ありがと岩ちゃん」久々に岩泉家の手料理をご馳走になるからか、それとも2人きりの食事のためか、ご機嫌な様子で母親に"夕飯は要らない"という旨のメールを送り。)
事実だろ、ったくよー、俺はお前の飼い主じゃねぇんだぞ
(何時もの事ながら勝手にショック受けていろとスルーし。自分だけだと言われると優越感の様な面倒臭い様な複雑な気持ちで。慣れとは怖いもので、仕方ねぇなと頭ガシガシかき。「どういたしまして、食べ物の話したらお腹空いてきたな」食欲はあるみたいでホッと胸撫で下ろし。ちょうど運動終わりに夕食時。食べ物の話をするとお腹も空いてきたもので自然と歩くスピードが早まり)
俺を飼いならせるのも岩ちゃんくらいって事だね〜(面倒くさそうに言う相手をよそに呑気な声音でそう返せば、相変わらず世話焼きなところも愛おしく思えて思わず口元を綻ばせて。昼にろくに食べていないのと漸く相手との距離感がいつもの調子に戻り安堵したのとで空腹感に襲われ、こちらも歩みを早めながら「後でコンビニ寄っていい?」と確認をとり。)
うまいこと言ってんじゃねぇよ
(長年の付き合いで考えるより先に世話と言うか何と言うか行動が身についてしまったらしく、深い溜息を零して。今に始まった事じゃなく染み付いてしまった事でもあるしと特に否定はせず呆れた様子を見せるだけで。「おう、別にいいけど」彼の問いに自分も何かついで買うものあるだろうかと思考を巡らせつつ頷き)
(/またまた遅れてしまいすみません><まだいらっしゃいますかね?)
(否定されなかったため余計に調子に乗りうへぺろ、なんて舌を出して。自分のクラスの靴箱で外靴に履き替えればこれからいよいよけじめを付けなければと憂鬱な気分になりそうになるが、相手の家で二人きりでとる夕食がそれ以上に楽しみで浮かれながらコンビニを目指して。コンビニに着けば迷わず相手の好きなメーカーのスナック菓子とジュースを手にとり。)
(/もちろんです!
大丈夫ですよー!お忙しいでしょうしお時間のある時に返していただければ^^
調子にのるな、クソ川(否定せずにいると、直ぐに調子に乗るお調子者な所は変わらずで言わない日は無いんじゃないかと思う暴言と冷たい視線を送り。コンビニに着くと夕食後のデザートでも買って帰ろうかと相手の好みそうな物を手に取って。一緒にいる機会は多いとはいえ2人きりで食事なんて久々な気がして、話がメインとはいえ自分も何気楽しみで。)
(/いつもありがとうございます!
(相手の小言も右から左へ受け流し、レジで会計を済ませれば同じく何かを買ったらしい相手の元に戻り。連れ立ってコンビニを後にし幼い頃から通い慣れた相手の家を目指して。やはり相手の隣は居心地が良いとしみじみ思いながら歩いていれば、不意に気になったため「そういえば何買ったの?」と尋ねてみて。もしも同じ菓子ならば被ってしまっただろうか、と一瞬不安が過ぎり。
(/いえいえ!お互い様ですので^^
こちらこそありがとうございます!!
今言ったらつまんねぇだろ、飯食ったらのお楽しみな
(全く、少しは自分でも煩いと思う小言に堪えてほしいものだ。何て事ない様にスルーされると一々気にしていたら此方の身が持たない、ちっと小さく舌打ちだけをして。対した物じゃないが、夕食後の楽しみにと中身は言わずにおいて。自宅に着くと案の定電気も何もついていない。鍵をポッケから取り出し開けると「誰もいねぇけどただいまー」と入って行き彼も中へと促し。電気を付けながら部屋の中へ)
(/ぎゃあああ!いつも以上に遅れてしまってすみません><)
はーい(お楽しみと聞けば目を輝かせ、間延びした声で返事をし。食後という事はデザートか何かだろうかと見当をつければ、もしもそうだとしたら自分ほど甘いものが好きなわけでもない相手が気遣って合わせてくれた事は明白で、嬉しいような申し訳ないような気分になり。相手の自宅に着けば玄関で靴を脱ぎ揃え不意に聞こえた言葉に思わずくすりと笑みを浮かべては、誰もいないのならばと「じゃあ俺が代わりに、おかえりー」とふざけて応えつつ相手の後について部屋に上がり。
(/お気になさらず!!お待ちしますし、来れる時に来てくださればそれで十分ですので( *`ω´)
お前の家じゃねぇだろ
(不意に聞こえた発言にククっと笑いがこみ上げてきて。相手の家では無いとはいえ、相手は昔から数え切れない程で入りしているから妙にしっくりきてしまい。客人をもてなすという感覚では最早無く、相手も把握しているからこそ無理に気を使う必要がない為楽で適当に鞄を置き上着を脱ぎ。キッチンにいくと大きな鍋に出来たカレーが予想通り入っていて「及川、もうカレー出来てっから後温めるだけだわ」と空腹から早く食べたい様で案外早く出来ると声掛け)
第2の我が家ですよ(的確なツッコミに笑いながら返せば、その言葉通り勝手知ったるといった風に相手の後に続いてキッチンへ入り炊飯器を確認して。米も炊けているようだと分かれば心の内で相手の母親に感謝しつつ、「ご飯も炊けてるね。手洗ってこようよ」と相手を促し洗面所に足を運んで。疲れと寝不足とで大口を開けて欠伸をし直後はっとしたように手で押さえるも、考えてみれば相手と二人きりの空間で人目を気にする事はなかったと思い出して。
昔の徹ちゃんは純粋で可愛かったのになあ、今じゃクソ川だもんな(第二の家と呼べる程昔からの付き合い、幼かった頃を思い出すとどうしてこんな捻くれた性格に変わってしまったんだろうかと思い悩む事しかできず、あの頃の可愛さはどこにいったんだと心底残念そうに彼を見。「良かった、たまに母ちゃんやらかすからな。」彼の言葉聞くとたまに炊飯器のスイッチ入れるの忘れただとかあるから安堵し自分も続いて洗面所に。「あのさ、いつも余計な口出ししか出来なくて悪りぃな。」相手の欠伸姿見ると何時も話を聞くことしか出来ず本当の意味では力になれてない事が心苦しくてボソリ手を洗う水音で聞こえてない事を祈りながらつぶやき)
何言ってんの、今の徹ちゃんだって真っ直ぐ純粋で可愛いでしょうが(昔の自分を褒められた事以上にクソ呼ばわりの方が引っかかるらしく、チームメイトらに聞かれたら全力で否定されるであろう訂正をして。相手の家なのだから相手より先に洗面台を使うのは気が引けて、洗面所に入った後相手が手を洗い終えるのを後ろでぼんやりと待ち。水音の合間に聞こえた相手らしからぬ弱気な言葉で自分がいかに相手に心配をかけていたのか漸く察し瞠目するも、原因が自分である以上謝罪以外にかけるべき言葉が見つからず「…え?なんか言った?」と聞こえなかったフリをして。
お前こそ何言ってんだよ、純粋どころか真っ黒川だろうが。お前なんかより断然後輩達のが可愛いわ(相手の訂正にふっと鼻であざ笑うと、躊躇無く部員全員が思っているであろうツッコミを入れて。世話焼き質のせいか後輩の面倒もよく見ている為、彼に比べ素直でいい子だと自慢気に語り。「別に、可愛かった昔の徹ちゃんに会いたいっつっただけ」聞こえてないのならそれで良い。 手を洗い終えると今度は彼に譲り茶化す様にククッと悪戯っぽく幼い笑みを浮かべ。)
後輩と比べんのはズルいって!あいつらに敵うわけないでしょ(真っ黒だなどと言われても自覚済みのためか取り立てて怒ったりはせず、相手同様自分も可愛がっている後輩と比較されれば焦ったように笑いつつ今度は自分が手を洗い。茶化すような笑みを浮かべる相手にペースを乱されないよう「あ〜俺昔は可愛かったもんね、今はこんなイケメンになっちゃって」と自賛しながらタオルで手を拭くも、やはり先程の言葉が引っかかるのか謝るタイミングを頭の中で計算していて。気まずい雰囲気の中食事をするのも気が引けて、取り敢えずは聞こえなかったフリを貫こうとし。
よく分かってんじゃねぇか(彼も自分と同じ様に後輩を可愛いがっている。焦り敵うはずないなんて台詞を聞けば、ぷっと吹き出しこの場に後輩がいないから聞ける台詞ではあるが直接聞かせてやりたいな、なんて思ってしまい。あー言えばこう言う。子供見たいに張り合う発言に溜息漏らして「ハイハイ、ソウデスネー」なんて面倒臭そうに棒読みで。「手洗ったなら飯にするぞ」とりあえず今は話よりご飯。疲れているだろうしとまたキッチンに移動し食事の準備をして。)
棒読みすぎるよ!!(軽くあしらわれるのはそれだけ近しい間柄である証拠なため悪い気はせず、いつも通りのツッコミを入れれば相手の後についてキッチンに戻り。鍋のカレーを温めるのは一先ず相手に任せて自分は二人分ご飯をよそっておこうと、鼻歌交じりに食器棚から適当な食器を選んでは「お皿これでいい?」と相手に確認をとり。水道脇に乾かしてあったしゃもじを手に取れば、空腹のためかうずうずとした様子で鍋の中身を見つめながら「俺おばさんのカレー超好き」と口元を緩めて。
ああ、それで大丈夫(こんな適当な対応を取るのは相手だけで、ツッコミを軽くスルーしてはカレーを盛るのに丁度良さそうな皿を選んでくれたのを目に移しカレーを温め混ぜながら頷いて。混ぜるたびに食欲そそるいい匂いが部屋に充満する。自分が作ったものではないが家族の料理を好きと喜んで貰えるのは嬉しく自分も頬を緩ませて「そういえば、母さんがお前に会いたがってたわ、徹ちゃんに会いたいから連れてこいってうるせーんだよ」ふと思い出した事を告げれば、母と彼を合わせたらロクな事にならないんだよなとしかめっ面で。カレーがグツグツいうと火を止めて)
そうなの?言ってくれればいつでも会いに行くのに(相手の母親が炊いておいてくれたご飯を2つの皿に盛りながら、嬉しそうに笑みを浮かべて相槌を打ち。小さい頃から見知っている人にいまだに気にかけてもらえる事と、それが好きな人の母親である事、二重の意味で喜ばしく思われて。言われてみれば自分の母親もしきりに相手の近況を気にしたり会いたがったりしていたと思い出し、「ウチもよく岩ちゃんの事聞いてくるよ。今度会ったら話付き合ってやって」と笑いながらご飯をよそった二つの皿を相手に差し出して。
余計な事話すんじゃねぇーよ(母も彼も話好きだから会話が盛り上がる場面が想像つく。特に学校での事は必要最低限の事しか話していないし聞きたがるであろう。あまり余計な情報は吹き込むなと一言言って。「おう、今度そっちに顔出しにいくわ、俺もおばさんと色々と話してぇし」皿を受けとると湯気の立つカレーを零さない様にそっと盛り付けをして。幼馴染の母親といった年齢も職種も違う人と話すのは勉強にもなり楽しい。 今だに気にかけて貰えてると言うことは可愛がってくれてると思うし、楽しみだと口角上げて。できた料理をテーブルまで運び)
岩ちゃんこそ、変な事言わないでよね(相手の母親とは主に相手自身の話で盛り上がる気満々であったため、先に釘を刺されてしまえばぎくりと身を竦めた後咄嗟に言い返して。自分の分の皿を手に席に着けば待ちきれないのかじっとカレーを見つめながらも、同様に相手が着席するのを待ってから「いただきまーす」と両手を合わせ。久しぶりに二人きりで食事ができるという事が嬉しくて嬉しくて、言葉にはせずとも浮かれた気持ちが声や態度に滲み出てしまい。
そもそもお前が変人だからな(先に釘を刺しておいてよかった。ギクリと図星だという反応にくっと小さく笑い。変な事と言えば、自分からすると相手自身変わり者に見えるから困ったとからかう様に上記告げ。「いただきます」相手に続き席に座ると手を合わせ食前の挨拶を。今日は調子悪かったみたいで心配していたが、食欲も戻ってお腹を空かせてそうな様子に安堵しては出来た料理が冷めないうちにと食べ始めて。)
俺は変人じゃないよ!変人っていうのなら飛雄とかチビちゃんとかウシワカちゃんとか…(あくまで自分ではそのつもりはないのか変人扱いを不満そうな表情で否定して、思い当たるそれらしき人物の名前を挙げていき。早速カレーを食べ始めればその美味しさに頬を緩ませて。珍しく屈託のない笑みを浮かべては「やっぱり美味しいね」と幸せそうに零し。もともとのカレーの美味しさに加えて好きな人と食べるというこの状況のためか、いつも以上に美味しく感じられ。
いや、そいつらの仲間入り出来るくらいには変人だぞ
(変人じゃないと否定し、確かに変わり者と呼べる人物の名前を上げられるとぷっと吹き出してはニヤニヤと笑って。上げられた人物と負けない位に変人だと即答し。「ああ、そうだな」少しはいつもの調子に戻ったみたいだ。自然に出た笑顔につられて自分も頬を緩めてはまたカレーを食べ始めて。 ようやく何時もの調子に戻ったしこのまま話を戻すのがなんだか気が引けてきた。でも何も解決していないし…脳裏でどうしようかと悩んで)
うわ、ヤダ!!あんなやつらと一緒にしないでよ(スプーンを持つ手を止めてはにやける相手に思い切りしかめっ面を向けて。再び食事を進めながらもふと本題を切り出すタイミングを考える。食事を終えたらとりあえずはご馳走になった礼として食器洗いくらいさせてもらいたい。相手には風呂でも何でもいいから少しの間どこか別の部屋に居てもらい、その間に心の準備をしてしまおう。今日で何もかもを終わらせるつもりだが、二人で一緒に食事をするなんて最後にいい思い出ができたな、と内心密かに少ししんみりしてしまい。
″あんな奴ら″から大王様って呼ばれてんじゃねぇか、牛若からも特別視されてるみてぇだしその時点で変人確定だっつーの
(彼のいう変人達から、敵校としてのライバル心だけではなく策略、技術、人柄含め憧れや目標とされてる部分があり特別視されてる時点で普通とは言い難いだろう。顰めっ面をする彼に躊躇無くトドメを刺し。「ご馳走様」空腹だった為早くと食べ終わってしまうと、とりあえず話の前に片付けをして風呂でも入らせよう。彼と似た事を思っていて「おい、変人。俺が片付けてる間風呂入ってこいよ、部活で汗かいてるだろ。」と指示をだして)
…じゃあなに?岩ちゃんも普段から俺のこと変な奴だって思ってるの?(妙に説得力のある切り返しをされてしまい言葉に詰まりながらも、せめてもの意趣返しに相手を困らせてやろうとわざと答えにくくさせるため不貞腐れたような表情で尋ねて。相手に少し遅れて食べ終われば、「ごちそうさま。片付けは俺にさせてよ、お夕飯いただいちゃったお礼。岩ちゃん風呂入ってきて」と逆に申し出て、譲る気はないのか相手の皿を手に取って流し台に運び。
そんな不貞腐れるなって、
(少しからかい過ぎた、見るからに不貞腐れた様子と問いに変人、面倒な奴と思ってるのは確かだが、それをほっとけず世話をしてる自分もまた変わり者になるのかとぷっと吹き出し笑って。「誘ったのは俺だしもてなされてろ、っておい!…」お礼もなにも誘ったのは自分だしと思って言ったのに、素早く皿を取られては行ってしまい。こうなると何を言ってもきないと悟れば「じゃあお言葉に甘えて、風呂入ってくる。お前も俺上がったら入れよ」とひょこりと大所に顔だけ覗かせて声かけ)
(否定してもらえなかったからか口をへの字に曲げたまま皿洗いを始めるも、風呂を勧められれば流石に申し訳ないと思ったため口を開き「え、そんな、」と反論しかけ。しかしここでいちいち言葉を返していてはいつまで経っても相手が風呂場に行ってくれないだろうと見越して、「…わかった。いいから、ゆっくり温まってきなよ」と眉を下げて困ったような笑みを浮かべ。口先では了承しつつも相手が風呂から上がったら手短に話を済ませ自宅に帰ってから風呂に入ることにしよう、とこっそり心に決めて。
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