主 2014-11-27 20:32:41 |
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お前の家じゃねぇだろ
(不意に聞こえた発言にククっと笑いがこみ上げてきて。相手の家では無いとはいえ、相手は昔から数え切れない程で入りしているから妙にしっくりきてしまい。客人をもてなすという感覚では最早無く、相手も把握しているからこそ無理に気を使う必要がない為楽で適当に鞄を置き上着を脱ぎ。キッチンにいくと大きな鍋に出来たカレーが予想通り入っていて「及川、もうカレー出来てっから後温めるだけだわ」と空腹から早く食べたい様で案外早く出来ると声掛け)
第2の我が家ですよ(的確なツッコミに笑いながら返せば、その言葉通り勝手知ったるといった風に相手の後に続いてキッチンへ入り炊飯器を確認して。米も炊けているようだと分かれば心の内で相手の母親に感謝しつつ、「ご飯も炊けてるね。手洗ってこようよ」と相手を促し洗面所に足を運んで。疲れと寝不足とで大口を開けて欠伸をし直後はっとしたように手で押さえるも、考えてみれば相手と二人きりの空間で人目を気にする事はなかったと思い出して。
昔の徹ちゃんは純粋で可愛かったのになあ、今じゃクソ川だもんな(第二の家と呼べる程昔からの付き合い、幼かった頃を思い出すとどうしてこんな捻くれた性格に変わってしまったんだろうかと思い悩む事しかできず、あの頃の可愛さはどこにいったんだと心底残念そうに彼を見。「良かった、たまに母ちゃんやらかすからな。」彼の言葉聞くとたまに炊飯器のスイッチ入れるの忘れただとかあるから安堵し自分も続いて洗面所に。「あのさ、いつも余計な口出ししか出来なくて悪りぃな。」相手の欠伸姿見ると何時も話を聞くことしか出来ず本当の意味では力になれてない事が心苦しくてボソリ手を洗う水音で聞こえてない事を祈りながらつぶやき)
何言ってんの、今の徹ちゃんだって真っ直ぐ純粋で可愛いでしょうが(昔の自分を褒められた事以上にクソ呼ばわりの方が引っかかるらしく、チームメイトらに聞かれたら全力で否定されるであろう訂正をして。相手の家なのだから相手より先に洗面台を使うのは気が引けて、洗面所に入った後相手が手を洗い終えるのを後ろでぼんやりと待ち。水音の合間に聞こえた相手らしからぬ弱気な言葉で自分がいかに相手に心配をかけていたのか漸く察し瞠目するも、原因が自分である以上謝罪以外にかけるべき言葉が見つからず「…え?なんか言った?」と聞こえなかったフリをして。
お前こそ何言ってんだよ、純粋どころか真っ黒川だろうが。お前なんかより断然後輩達のが可愛いわ(相手の訂正にふっと鼻であざ笑うと、躊躇無く部員全員が思っているであろうツッコミを入れて。世話焼き質のせいか後輩の面倒もよく見ている為、彼に比べ素直でいい子だと自慢気に語り。「別に、可愛かった昔の徹ちゃんに会いたいっつっただけ」聞こえてないのならそれで良い。 手を洗い終えると今度は彼に譲り茶化す様にククッと悪戯っぽく幼い笑みを浮かべ。)
後輩と比べんのはズルいって!あいつらに敵うわけないでしょ(真っ黒だなどと言われても自覚済みのためか取り立てて怒ったりはせず、相手同様自分も可愛がっている後輩と比較されれば焦ったように笑いつつ今度は自分が手を洗い。茶化すような笑みを浮かべる相手にペースを乱されないよう「あ〜俺昔は可愛かったもんね、今はこんなイケメンになっちゃって」と自賛しながらタオルで手を拭くも、やはり先程の言葉が引っかかるのか謝るタイミングを頭の中で計算していて。気まずい雰囲気の中食事をするのも気が引けて、取り敢えずは聞こえなかったフリを貫こうとし。
よく分かってんじゃねぇか(彼も自分と同じ様に後輩を可愛いがっている。焦り敵うはずないなんて台詞を聞けば、ぷっと吹き出しこの場に後輩がいないから聞ける台詞ではあるが直接聞かせてやりたいな、なんて思ってしまい。あー言えばこう言う。子供見たいに張り合う発言に溜息漏らして「ハイハイ、ソウデスネー」なんて面倒臭そうに棒読みで。「手洗ったなら飯にするぞ」とりあえず今は話よりご飯。疲れているだろうしとまたキッチンに移動し食事の準備をして。)
棒読みすぎるよ!!(軽くあしらわれるのはそれだけ近しい間柄である証拠なため悪い気はせず、いつも通りのツッコミを入れれば相手の後についてキッチンに戻り。鍋のカレーを温めるのは一先ず相手に任せて自分は二人分ご飯をよそっておこうと、鼻歌交じりに食器棚から適当な食器を選んでは「お皿これでいい?」と相手に確認をとり。水道脇に乾かしてあったしゃもじを手に取れば、空腹のためかうずうずとした様子で鍋の中身を見つめながら「俺おばさんのカレー超好き」と口元を緩めて。
ああ、それで大丈夫(こんな適当な対応を取るのは相手だけで、ツッコミを軽くスルーしてはカレーを盛るのに丁度良さそうな皿を選んでくれたのを目に移しカレーを温め混ぜながら頷いて。混ぜるたびに食欲そそるいい匂いが部屋に充満する。自分が作ったものではないが家族の料理を好きと喜んで貰えるのは嬉しく自分も頬を緩ませて「そういえば、母さんがお前に会いたがってたわ、徹ちゃんに会いたいから連れてこいってうるせーんだよ」ふと思い出した事を告げれば、母と彼を合わせたらロクな事にならないんだよなとしかめっ面で。カレーがグツグツいうと火を止めて)
そうなの?言ってくれればいつでも会いに行くのに(相手の母親が炊いておいてくれたご飯を2つの皿に盛りながら、嬉しそうに笑みを浮かべて相槌を打ち。小さい頃から見知っている人にいまだに気にかけてもらえる事と、それが好きな人の母親である事、二重の意味で喜ばしく思われて。言われてみれば自分の母親もしきりに相手の近況を気にしたり会いたがったりしていたと思い出し、「ウチもよく岩ちゃんの事聞いてくるよ。今度会ったら話付き合ってやって」と笑いながらご飯をよそった二つの皿を相手に差し出して。
余計な事話すんじゃねぇーよ(母も彼も話好きだから会話が盛り上がる場面が想像つく。特に学校での事は必要最低限の事しか話していないし聞きたがるであろう。あまり余計な情報は吹き込むなと一言言って。「おう、今度そっちに顔出しにいくわ、俺もおばさんと色々と話してぇし」皿を受けとると湯気の立つカレーを零さない様にそっと盛り付けをして。幼馴染の母親といった年齢も職種も違う人と話すのは勉強にもなり楽しい。 今だに気にかけて貰えてると言うことは可愛がってくれてると思うし、楽しみだと口角上げて。できた料理をテーブルまで運び)
岩ちゃんこそ、変な事言わないでよね(相手の母親とは主に相手自身の話で盛り上がる気満々であったため、先に釘を刺されてしまえばぎくりと身を竦めた後咄嗟に言い返して。自分の分の皿を手に席に着けば待ちきれないのかじっとカレーを見つめながらも、同様に相手が着席するのを待ってから「いただきまーす」と両手を合わせ。久しぶりに二人きりで食事ができるという事が嬉しくて嬉しくて、言葉にはせずとも浮かれた気持ちが声や態度に滲み出てしまい。
そもそもお前が変人だからな(先に釘を刺しておいてよかった。ギクリと図星だという反応にくっと小さく笑い。変な事と言えば、自分からすると相手自身変わり者に見えるから困ったとからかう様に上記告げ。「いただきます」相手に続き席に座ると手を合わせ食前の挨拶を。今日は調子悪かったみたいで心配していたが、食欲も戻ってお腹を空かせてそうな様子に安堵しては出来た料理が冷めないうちにと食べ始めて。)
俺は変人じゃないよ!変人っていうのなら飛雄とかチビちゃんとかウシワカちゃんとか…(あくまで自分ではそのつもりはないのか変人扱いを不満そうな表情で否定して、思い当たるそれらしき人物の名前を挙げていき。早速カレーを食べ始めればその美味しさに頬を緩ませて。珍しく屈託のない笑みを浮かべては「やっぱり美味しいね」と幸せそうに零し。もともとのカレーの美味しさに加えて好きな人と食べるというこの状況のためか、いつも以上に美味しく感じられ。
いや、そいつらの仲間入り出来るくらいには変人だぞ
(変人じゃないと否定し、確かに変わり者と呼べる人物の名前を上げられるとぷっと吹き出してはニヤニヤと笑って。上げられた人物と負けない位に変人だと即答し。「ああ、そうだな」少しはいつもの調子に戻ったみたいだ。自然に出た笑顔につられて自分も頬を緩めてはまたカレーを食べ始めて。 ようやく何時もの調子に戻ったしこのまま話を戻すのがなんだか気が引けてきた。でも何も解決していないし…脳裏でどうしようかと悩んで)
うわ、ヤダ!!あんなやつらと一緒にしないでよ(スプーンを持つ手を止めてはにやける相手に思い切りしかめっ面を向けて。再び食事を進めながらもふと本題を切り出すタイミングを考える。食事を終えたらとりあえずはご馳走になった礼として食器洗いくらいさせてもらいたい。相手には風呂でも何でもいいから少しの間どこか別の部屋に居てもらい、その間に心の準備をしてしまおう。今日で何もかもを終わらせるつもりだが、二人で一緒に食事をするなんて最後にいい思い出ができたな、と内心密かに少ししんみりしてしまい。
″あんな奴ら″から大王様って呼ばれてんじゃねぇか、牛若からも特別視されてるみてぇだしその時点で変人確定だっつーの
(彼のいう変人達から、敵校としてのライバル心だけではなく策略、技術、人柄含め憧れや目標とされてる部分があり特別視されてる時点で普通とは言い難いだろう。顰めっ面をする彼に躊躇無くトドメを刺し。「ご馳走様」空腹だった為早くと食べ終わってしまうと、とりあえず話の前に片付けをして風呂でも入らせよう。彼と似た事を思っていて「おい、変人。俺が片付けてる間風呂入ってこいよ、部活で汗かいてるだろ。」と指示をだして)
…じゃあなに?岩ちゃんも普段から俺のこと変な奴だって思ってるの?(妙に説得力のある切り返しをされてしまい言葉に詰まりながらも、せめてもの意趣返しに相手を困らせてやろうとわざと答えにくくさせるため不貞腐れたような表情で尋ねて。相手に少し遅れて食べ終われば、「ごちそうさま。片付けは俺にさせてよ、お夕飯いただいちゃったお礼。岩ちゃん風呂入ってきて」と逆に申し出て、譲る気はないのか相手の皿を手に取って流し台に運び。
そんな不貞腐れるなって、
(少しからかい過ぎた、見るからに不貞腐れた様子と問いに変人、面倒な奴と思ってるのは確かだが、それをほっとけず世話をしてる自分もまた変わり者になるのかとぷっと吹き出し笑って。「誘ったのは俺だしもてなされてろ、っておい!…」お礼もなにも誘ったのは自分だしと思って言ったのに、素早く皿を取られては行ってしまい。こうなると何を言ってもきないと悟れば「じゃあお言葉に甘えて、風呂入ってくる。お前も俺上がったら入れよ」とひょこりと大所に顔だけ覗かせて声かけ)
(否定してもらえなかったからか口をへの字に曲げたまま皿洗いを始めるも、風呂を勧められれば流石に申し訳ないと思ったため口を開き「え、そんな、」と反論しかけ。しかしここでいちいち言葉を返していてはいつまで経っても相手が風呂場に行ってくれないだろうと見越して、「…わかった。いいから、ゆっくり温まってきなよ」と眉を下げて困ったような笑みを浮かべ。口先では了承しつつも相手が風呂から上がったら手短に話を済ませ自宅に帰ってから風呂に入ることにしよう、とこっそり心に決めて。
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