風人 2014-11-27 06:43:01 |
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『ガンダムAGE』小説第一巻を再読すると、雰囲気は一見勇者シリーズに近いニュアンスはある。
だけど、同時に戦争の非情さをフリットやロマリー、ディケら少年少女の目線を通して書かれてる。
後のアセムやキオがある程度、年齢を経てるの対しフリットは少年のまま戦場に身を投じてる。
同時にフリットが少年時代だった世代がいかに政府ごと世界を飲み込むくらい腐敗してたか。
グルーデック艦長は結果的に自らの時代の負債をフリットに預け託す形にもなる。また彼の存在が大きく大人になったフリットに影を落とすことになり時代が犠牲を求めることになる。
またAGEシステムやディーヴァなどいくら最新システムであっても一部隊だけでは戦況を極端に大きく変えたり時代をそう簡単に変えるものではない非情さもある。
『ガンダムAGE』第一世代の物語は派手さはそうないけど、随所に目に見えない現実が突きつけられてるところある。
なまじ少年時代のフリットが純粋すぎるが故に後の時代に復讐に影を落としたのもわからなくもない。
『ガンダムAGE』小説二巻を再読してると、マッドーナ工房で銀の杯条約前後のことが語られてる。
銀の杯条約以前の『ガンダムAGE』世界の人類がコロニー国家戦争で地球圏全体を巻き込んだであろうは理解できる。
だけど銀の杯条約は『ガンダムW』のような完全平和とはまた違ったものと思われる。おそらく人類の種として生かすための恒久的な条約だったでしょう。滅びの道を歩まないための抑止力的な意味合いもあったでしょう。
今度、戦争したら人類は確実に滅ぶぞ!くらいは銀の杯条約以前の戦争で経験されたかもしれない。
またマッドーナ工房での会話から火星移民が失敗したと話が上がるけど、これは完全に伏線。
『ガンダムAGE』世界の人類は平和のためにモビルスーツや武器を捨てたというより人類種を生かすためだけに銀の杯条約があったと考えた方が自然に思われる。
だけど、長い年月のなかで先を考えなかったのかUE=ヴェイガンが襲来するまでに失われた技術も多かったと思われる。
かろうじてアスノ家やマッドーナ工房のように密かに技術を伝えたモビルスーツ鍛治などが技術を伝えた。
『ガンダムAGE』はけっこう人類の闇や深部を書いてるものとあらためて思う。
『ガンダムAGE』はやや尺不足があったせいかキャラが活躍不足があったかもしれないです。
ギーラ・ゾイの息子やデシル・ガレットなどは初登場時こそはインパクトあったのに物語が進み世代が変わるとたいした活躍の場がないまま退場。
ギーラ・ゾイの息子はグルーデック艦長に復讐は果たしたもののあっさりフリットに撃たれ、またデシルにしてもゼハートの不肖の兄という立場にあり独断専行が目立つキャラであるのに最期は因縁あるフリットではなくまたXラウンダーでもない彼の息子のアセムにやられる。
この辺はややするとキャラが気の毒。
『ガンダムAGE』で三世代すべて通して生き残った人物は少ないのもある。
『ガンダムAGE』劇中でたびたびカカオの話題が出てくるのは当時の子どもたる視聴者を意識してのことだったでしょう。
それと『ガンダムAGE』世界の連邦、ヴェイガン共に属する人間がなかば“地球を忘れた世代”でもあるというのを意識してる。
カカオやチョコレートならなじみやすいし生産地云々の話題でわかりやすくもある。
敵ヴェイガンであるゼハートたちが首領イゼルカントによって地球を“EDEN”と称するのも彼らが地球に帰りたい純粋な思いも秘めてる。
ただ連邦にしてもウルフのように戦いのなかでしか生きられない者や彼のように連邦に属してても地球を知らない世代もまたいる。
『ガンダムAGE』世界の地球は銀の杯条約以前のコロニー国家間戦争で地球自体の自然治癒力だけでは回復しなかったかもしれない。おそらくは連邦政府首脳部の怠慢もあって。
結果的にはフリットから始まるヴェイガンとの百年戦争も地球に遠からず影響を与えたのも事実。
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』には東洋の、日本の風習が描写されてる。
それまでのガンダムシリーズにもところどころ日本的な風習や慣習は断片的にあったし富野由悠季さんの書かれてた宇宙世紀作品小説だとヤクザ的な言葉や慣習、さりげなく日本人の経済感覚をバカにする描写があった。
けど『鉄血のオルフェンズ』は魂に訴える演出に近いでしょうか。主人公たちが世界からのはみ出し者というのもめずらしい。
ドラマ『永遠の0(ゼロ)』ちょっと見てるけどなんとなくちばてつやさんの『紫電改のタカ』のその後や『紫電改のタカ』では描かれなかったところが書かれてる感じする。
『紫電改のタカ』ははじめこそは少年飛行兵たちのアクションや青春ものぽい感じだけど中盤から少しずつ展開が変わってゆく。
前半は黒岩に主人公の滝城太郎が陥れられ中盤は滝が兵曹長に任命されるも七人のさむらいたちにこてんぱんにされる。
また硫黄島を死守するために滝と仲間、そして七人のさむらいたちでとある秘密基地に赴き宇津井老人に出会う。
作戦は成功をおさめるものの結局は硫黄島を守ることはできなかった。
これが後半になると滝城太郎は新戦法を開発するもののからだを壊すくらいのよほどの戦法なのかやむなく休養を命じられる。坂田三郎から名機“黒い紫電改”はおあずけ。
七人のさむらいのリーダー格である花田に陥れられる。
物語の最後となるタイガーモスキトンとの戦いで彼が死ぬ間際に彼の生い立ちや日本人を憎むいきさつを聞いて滝は思う。
“戦争をどこの馬鹿がはじめたのか、なんのために戦うのか”と……。
最後は主人公たちが特攻隊に任命されながら任命した上官に滝は最後に歯向かう。
だけど、その上官もまた特攻隊名簿に自らの名前を記してないながらも実は特攻隊に加わるという。
ラストの場面が主人公の母とヒロインが大分駅に笑顔でつく場面と滝が黒い紫電改で飛び立ってゆく場面に涙する。
昨年、放送された『探検バク問』の中野ブロードウェイ編でいろいろな人たち出てくる(笑)。
マニアやファンをやってると何度も壁にぶつかる。漫画『二代目はこすぷれーやー』と同じ。
マニアやファンだからこそ何度も現実の嫌な壁にぶつかり葛藤悩む。
『探検バク問』はけっこういろいろなところに取材いく番組だからいろいろなマニアがみてるかもしれない(苦笑)。
『ピカイア!』と新垣結衣さんの『生命大躍進』をようやくひとつのDVDにダビングすることできる。
『ピカイア』の時代の地球人類は何らかの形で地球環境を破壊したんでしょう。宇宙からの見た目は青いままだけど、何らかの形で生態系を破壊してしまったと思われる。
古代の生物たちは決して美しくはないけど、原始的原形的な形状を取ることで生命体の形を得たんでしょう。
『ピカイア!』見てるとほぼすべてが海というのも生命が海から生まれたの伝わる。
『ガンダムAGE』で銀の杯条約にあるように現実でも“知らない歴史”は多々あるんでしょう。
『ガンダムAGE』の小説を読むと歴史に名を残したフリット・アスノたちアスノファミリーだけでなく“歴史に名を残さなかった人達”にもところどころに触れてる。
『マクロスF』の小説にも似たような描写はある。書き手は小太刀右京さんだから同じ。
『マクロスF』のバックフライト提督は必ずしも目立つ人物ではないけど、典型的な役人型軍人に書かれながら劇場版小説だと猛将でもないのに後の歴史では“猛将”として書かれる。
現実もフィクションと似たり寄ったりと共感しなくもない。
小太刀右京さんの『ガンダムAGE』『マクロスF』は丁寧に描写されてる。
“知らない歴史”の積み重ねが現代にもあるんでしょう。
ようやくブックオフに行けて運よく『二代目はこすぷれーやー』の五巻を手に入れて全六巻完結させれた。
あとは『ジャイアントロボ 地球が燃えつきる日』の九巻、これもまた間の巻が飛んでるけど(苦笑)。
『二代目はこすぷれーやー』は硬派なヤクザな世界と萌えなコスプレ世界がうまいぐあいにミックスされてる。内容はちょっとエロいけど。
ちゃんと五巻に慎之助がなぜ一後組に身を置くのか、ヒロイン裕梨華のご両親がなぜいないのかいきさつが語られ、六巻で登場するラスボス江口のことも語られてる。
慎之助さんも一度は大人になろうとして、裕梨華のヒーロー好きをバカにしながらも彼女を慕おうと決意するさまは格好いい。
オタクやらなくてもいろいろ人生は悩むのは誰でもあること。
『二代目はこすぷれーやー』もちゃんと嫌な現実を漫画ながらに読者に突きつける。
けど、Vシネマで構わないから実写化してほしい本。
アニメ『妖怪ウォッチ』の去年の映画見れたけど、なんというかケーゾおじいちゃんとケータくんコンビは『ガンダムAGE』を彷彿させる。
それでも本編はギャグやパロディを適度にはさむおもしろさ(笑)。
明らかに『ガッツ仮面』は月光仮面、バットマン、仮面ライダーのパロディ、それでいて親世代が懐かしいと思える三丁目の夕日的なシチュエーション。
ちゃんとスタッフが子供だけでなく大人も見て笑えるようにつくってる。
漫画『ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日』の梁山泊編、間の梁山泊編の開幕は読めてないけど最終巻はいちおうちゃんと完結してる。
草間大作の成長物語として読めばOVA『地球が静止する日』とテーマは同じ。
けど『地球の燃え尽きる日』では国際警察連合もBF団もアクのある人物や毒っ気がありすぎる。
唯一まともなのは豹子頭・淋中(白昼の残月)、村雨一家とお銀ちゃんくらい。
『地球が静止する日』では書けなかったことが『地球の燃え尽きる日』では描けたということでしょう。
『地球の燃え尽きる日』では元凶が孔明だったとは……。『地球が静止する日』でも何故かビッグファイアの三つの護衛団(バビル二世の三つのしもべ)を操ることができたり怪しさむんむんだったけど今作でも敵であるはずのかん信元帥と密約を結んで大作とジャイアントロボを窮地に陥れてる。
続編の『バベルの籠城』も読みたいです。
漫画『二代目はこすぷれーやー』のタクくんは読者目線の人物でしょう。
なにかとヒロイン裕梨華(ゆーしー)に助けられたり彼女が年上なために色香に翻弄されたりゆーしーにその自覚がないのも困りもの←慎之助さんでなくても気を揉むのもわかる(苦笑)。
なんだかんだでゆーしーへの恋心からオタクに目覚め恋に悩み葛藤する。それゆえに慎之助さんたち一後組のヤクザなお兄さん達に目をつけられる。
五巻でタクくんのお姉さんが田舎から様子を見に来てたらゆーしー達はコスプレしてるわ弟がオタクになってたらお姉さんが咎めるのも一理ある。
だけど、子供向けであっても『虚構のなかに真実がある』というのも原作者はよく理解して描かれてる。
タクくんの恋は実らなかったけど、ちゃんと最終話のエピローグでヤクザをやめた一後組の面々に可愛がられてるのはホッとする。
漫画『二代目はこすぷれーやー』、もう少しゆーしーと慎之助さん、理緒さんとの三角関係を丁寧に描いてほしかったかな。
なんとなくちょっと消化不良に終わってる感じかな。六巻というちょっと短いスタンスあったし五巻から慎之助さん、ゆーしーの過去に話が持っていって雰囲気がシリアスになってる。
たぶんに理緒さんはおそらくヤクザをやめた一後組から少しだけ援助受けて彼女は自分の店を始めたんでしょうね。
理緒さんはいちおうゆーしーの恋愛面のライバルであり年上なだけにちょっとえっち漫画だけに魅力的なひと。
漫画『二代目はこすぷれーやー』本棚にしまってた以前に買った四巻までと合わせて六巻ようやく並べられた。
読んでなかったからけっこう内容忘れてた(笑)。
ゆーしーがオンチなことやコスプレライバルキャラ杏ちゃん、なにより人妻なのに外見はロリキャラののさん(苦笑)。
時々、理緒さんはあらわれては慎之助さんと大人の関係してる。
もう少し物語が長かったらいろいろ描けたのではないかなと思う。
漫画『二代目はこすぷれーやー』の劇中特撮ヒーロー、ビートルーダーとヴィクト。
ビートルーダーは『仮面ライダーストロンガー』、ヴィクトは『仮面ライダーカブト』寄りでしょうか(苦笑)。
作品中でもたびたび語られてる(笑)。いかにヒロインのゆーしー(裕梨華)が好きなのかわかる。
ヴィクトはデザインだけならカブト。
作品中でも城茂(←まんまストロンガーと同じ(笑))演じる役者のイベントでビートルーダーとカブトの新旧ヒーロー共演があるところは『仮面ライダー』を彷彿とさせる。
イベント後に裕梨華と慎之助さんが城茂からサインをもらうところがまたいい(笑)。
いかにふたりがTVに救われヒーローからもらったモノが大きいかわかる。
去年の秋から放送された『トランジットガール』はやや大人むけの百合ドラマな感じだったでしょうか。
男性も家族も出てくる百合ドラマと言った雰囲気。
漫画『二代目はこすぷれーやー』の劇中特撮、超甲神ビートルーダーに少年ライダー隊らしき少年超甲親衛隊、またウルトラ五つの誓いのまんま五つの誓いがあるのは当時の特撮モノを彷彿させる。
読んでた時はそこそこ頭に入ってたつもりでもしばらく読んでないと忘れる(苦笑)。
歳か……。
俺に「我慢が大事」と教えてくれたのは、「さるとびエッちゃん」のサブキャラ、ブクのキャラソンである。
本は読んでないと忘れてしまいますかね・・・・・(苦笑)。
ここ数年くらいは小説をメインに読んでるから漫画を読むことはめっきり少なくなってる。
若い頃みたいに無我夢中で漫画を読んだり集めたりいうのしなくなった。
アニメや漫画のノベライズは気になってる本なら読む。
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