アニメ･マンガ･ドラマ･小説･特撮ドラマなどの名言&名文を伝える

「……もう少し、泣かせて。お願い……」
篠田の胸で、きららがつぶやく。
「いいよ。こんな胸でよかったら、いくらでも貸してあげるよ」
篠田は、そっときららの肩を抱いてやった。
その肩は、ひどくか細く、小さく震えている。
-----かわいそうに。一人でずっと悩んでたんだ。誰にも相談できなくて、ずっと一人で……
篠田の心に、怒りにも似た感情がわきあがってきていた。
もし、両方の世界の春野きららを、こんなつらい目にあわせているやつがいるとしたら、そいつは絶対に許せない。
人間のか弱い夢を取り上げて、喜んでいるようなやつがいるとしたら……
いや、きっといるはずだ。
この世界のどこかに、ひ弱な人間たちを苦しめて、嘲笑ってる邪悪な者が。
許せない……

アニメ『絶対無敵ライジンオー』小説版 中巻 本文 篠田俊太郎 春野きらら より

「いくぞ、次元」
「おうよ」
「五右ェ門、留守は頼んだぜ」
頼まれるほどの本拠地ではないが、五右ェ門は横の切り株の上に無言で座って、あぐらをかいた。
こうなると、雨が降ろうが、煮ようが焼こうがくすぐろうが、五右ェ門が現在位置からどくことはあり得ない。
一週間だろうと一ヶ月だろうと、じっとそこに座っている。飲まず食わずで。ま、自然が呼ぶときはちょっと失礼するが。
たとえ骨と皮だけになっても座りつづけている。骨だけになっても、斬鉄剣を抱えて座りつづけているだろう。
五右ェ門とは、そういう男である。

映画『ルパン三世 カリオストロの城』コバルト文庫 小説版 本文 より

あの、魔人ブウはどうして父のことを知っているのでしょうか？

お前の父は、動機はどうあれ魔人ブウと親しくなり戦いを回避させようとしたんだ。
いまの魔人ブウになる前に親しくなりいまの悪のブウになってもおぼえているようだ。
戦闘力は、俺たちより劣るがお前の父は紛れもなく人類を救おうとした。

父が……。

アニメ『ドラゴンボール改』ピッコロ、ビーデル より

『地球防衛組』とは、はじめてライジンオーを動かした時に、仁がつけた名前だったが、今ではクラスの全員が、自分たち地球防衛組の一員だという自覚と誇りを持つようになっている。
全員がそろって、一つのことをやり遂げるチームワークが、このクラスに芽生えはじめたのだった。
最近、マリアは、エルドランが大人にではなく、自分たち子供にあえてライジンオーとバクリュウオーというニ体のロボットを与えてくれたのは、偶然ではなかったのかもしれないと考えるようになった。
なんとなくそう思えてしかたがないのだ。

アニメ『絶対無敵ライジンオー』小説 僕たち地球防衛組（上） 本文 より

いい？たしかに彼ら（マンボウ）のからだは寄生虫だらけだけど、飛ぶのよ！！

飛ぶ〜〜〜っ！？

一説には、からだについた寄生虫を振り払うためと言われてるけど彼らは３メートルも飛ぶのよ〜っ！！

ただ、ぬぼ〜としてると思ってたんだけど飛ぶんだ……。

そうよ！マンボウだって飛べるのよ！！

むりやり、いい話に持っていくな〜！？

マンボウ〜っ！！マンボウ〜っ！！

アニメ『ガッ活』将来の夢てなに？ の回 高千穂千穂 黒田くん 他おおぜいより

「バカな大人がかってにつくった法律で、なんでおれたちこんな目にあわせられなきゃならなんないのさ。どうして、おれたち子供には法律つくる権利はないんだよ。そんなの不公平じゃないかよ。おれたち子供にも、法律つくらせろよ」
仁の叫びは、学校中に響き渡った。
マリアにも、仁の悔しさは痛いほどわかっていた。
それは、このクラス全員の思いだと言っていい。
子供たちにとって、これがはじめてぶつかった社会の壁だった。
いつか学校を出て、社会に入っていかなければならないということは、子供たちはみな、心のどこかでわかっていることだ。
だが、それがこういう形で、目の前に現れてくるとは思いもよらないことだったのだ。
「なんてこった……」
ぽつりとつぶやき、飛鳥は虚ろな目で窓を見た。
晴々とした青空が、そこには広がっている。
いつもと変わらない平和な空だ。
木立の揺れが、爽やかな風がそこにあるのをおしえている。
雲は自由に流れ、鳥たちは思いのままに羽ばたいていく。
だが、その下には目に見えない『社会』という垣根がはりめぐらされているらしい。
今日は、自分たちもその垣根の中で生かされているのだということを、思い知らされた日だった。
地球防衛組に出動禁止令が下された日。
飛鳥は、この一日を、決して忘れることはないだろうと思った。

アニメ『絶対無敵ライジンオー』小説 僕たち地球防衛組（中） 第一章 地球防衛組禁止令 本文 より

感動して受け取ったあの日の出来事を思い出して、亀岡は愕然としていた。
「悪から私を守ってくれるって言っていたのに」
「お前がこれ以上の悪事を犯さないよう守ってくれたんだ」
奈緒子がとどめの一言を刺した。すべて終わったと半狂乱になった亀岡は頭を抱え、その場から逃げ去ろうとして、履いていたロンドンスリッパのバランスを失い、ステーンッとこけた。
母･里見が娘･奈緒子を遠くから守ってくれていたのだ。

ドラマ『TRIC K2』episode 1 六つ墓村 本文 山田奈緒子 亀岡 より

……！！だ、誰よ！？これ-----？

ダメだよ、もらえないよ
こんな高いもの！！

パ、パパが輸入会社の社長で…頼んで買ってもらったんです、それ…

うれしいけど……
これからは自分のおこづかいで買える範囲のものにして、それがダメならきみの手づくりのものをね……

そしたらよろこんでもらうわ。

…みたか？今の…

今まであんなことをいってくれるアイドルいなかったよなァ。

なんか…違うねェ ティンクルは。

漫画『♂ティンクル♀×２ アイドルスター』stage １“ティンクル誕生” 藤村あゆみ ファンの少年 テレビ局スタッフ より

満員電車で、自分も混雑の原因なので……黙ってました。

私も実は、迷惑料を…払わないといけないんですよね。

NHK オイコノミア「旅に出よう！鉄道の経済学」（後編） ピース又吉 より

僕の名はエイジ。地球は狙われている。

『蒼き流星SPTレイズナー』エイジ･アスカ より

ガラリア！ここは地上だ！戦うよりもバイストン･ウェルに戻ろう！！

地上だと！？ここが地上だろうと私はお前を倒して名をあげる！！

（略）

わかった。ショウ･ザマ、バイストン･ウェルに戻ろう！

ガラリア！！

だが、バイストン･ウェルに戻った暁にはお前を倒す！！

（略）

よせ！ガラリア、オーバーヒートするぞ！

私は、わたしは……バイストン･ウェルに戻るんだっ……！！（爆発）

ガラリア……！

『聖戦士ダンバイン』ショウ･ザマ、ガラリア･ニャムヒーより

きたねえぞ！ニセモノ野郎！正々堂々と勝負しやがれっ！！

かっかっかっ！このスカイゴルソドランは本物の３３.３３％強く出来ておるのだ！！v(￣Д￣)v
くらえっ〜！！

うわぁぁぁっ〜！？

ゴルドラン！おなじ方法でやっつけちゃえ〜！！

わ、私にこんな武器はないっ！！

『黄金勇者ゴルドラン』タクヤ、スカイゴルドラン、ソドラ王 より

月のマスドライバーを攻撃するということは即ち、マイヨ･プラートと対決しなければならないということだ。そして、自分か生き残るためには、リンダの兄を殺さなければならない。
自分が生き残るためには-----
ケーンは暗黒の宇宙に消えたギニール中尉の絶叫を思いだした。
『軍隊では、こう教えるんだ。戦場では生き残ることが、もっとも大切なことだってな。だが、そんなのは嘘っぱちだ……あれは兵隊を死にに行かせるための詭弁だ！』
ケーンはギニールの言葉に、一つつけくわえることにした。
『生き残るためには、人殺しにならなくてはならない』
自分は今から人殺しになりにいく。
深い疲労感が、重いコートのようにまとわりついていた。まだ十六なのに、百歳になったような気分だった。

（略）

何かを終わらせなければならないと思った。
いや、何かを始めねばならない。
自分が自分自身てあるために。
戦士マイヨ･プラートでありつづけるために。
マイヨはゆっくりと手を伸ばした。ひどく手が重い。自分の手ではないような感じだ。
クレスタの細い首にその手がかかった。
「なに、マイヨ？」虹色のクレスタの瞳が信じられないものを見たように瞬いた。
「……僕を殺すつもりなの？」
「……」
「これからもっと面白くなるのに、どうしてそんなことをするの？ゲームをもっと続けようよ。ネッ、そうしよう」
モニターにはドラグナーが向かってくるのが大きく映しだされといた。
白い機体は新しくつけられた羽根をを大きく広げている。
「わたしは行かねばなりません。あの者たちがわたしを呼んでいるのです」
マスドライバーは手に力をこめた。
手の中で、新しい時代が砕ける音がした。

アニメ『機甲戦記ドラグナー』小説版 本文 より

「戦争を何だと思ってやがるんだ。これは劇映画やバラエティショーじゃねえんだぞ。俺たちは視聴率稼ぎのお楽しみ番組を作ってるんじゃねえ。戦争ってのはな。悲惨なものなんだぞ。事実をありのままに撮るんだ」
デニスが再びビデオを回し、崩れ行くヘラクレス艦の撮影を始めた。
「戦争なんてやつがいかにくだらないかをしっかり見るんだ。これからの戦争は勝ったとか負けたとかのゲームじゃ済まないぞ。勝利者なんていない。敗北者だけが残る。結果は両方とも全滅に終わるだけだ」
デニスの目は冷たく光り輝いていた。
----物事を冷静に客観的に捉える目だ。
----これが……真の報道マンの目なのか？
デニスの迫力に圧倒されたヒビキはそれ以上、何もできない。

（略）

「視聴率、何％、取れるかな？」
おびえを隠そうとヒビキは軽口を叩いた。
「心ある奴が見てくれれば、それで十分だ」

OVA『超時空要塞マクロス‖ Lovers Again』小説 第一章 ヒーローレクイエム 神埼ヒビキ デニス･ローン より

「法律はなければなりません。でも、法を施行する者だけが法を曲げていいなんて、そんな無茶苦茶なことが罷り通っていいはずがありません。松井さん、一緒にやりましょう」
「私はできんよ」
「立場がそれほど大事なんですか？」
「私だけではない。SNNの立場もある」
「卑怯だ」
「納得のいく妥協案を見つけ出す。それが大人になるということだよ」
「あなたは負けたんです」
「ん？」
「軍という強く大きな権力に負けたんです」
「清濁あわせ飲む度量を持ちたまえ」
「そうではない。だからフリーのキミに話したのだ」
「いい考え方ですね」
「どうするつもりだ？」
「腐った魚を放置するわけにはいきません。そんなものを食べ続けていたら死にます。誰もやらないなら、俺自身の手でゴミ箱に捨てるしかないでしょう。あなたの扇動にあえて乗りますよ。でも、もうマクロス艦内にバズーカ煙草はないでしょう。直接、ブラック･パンダに乗り込むしかなさそうですね」
「なんだって？」
「ゴー･フォー･ブロウクン！あたって砕けろですよ」
「若いな。私はすでにキミのその若さを羨む歳ではないよ」
「大人は……だから嫌いです」
ヒビキはその場を去った。
----地球が壊滅したとき、多くの人々を救ってくれたマクロス艦。
----文化の象徴であったマクロス艦。
----そのマクロス艦内に腐敗したバズーカ煙草が隠されていた。
ヒビキはやりきれない思いで、廊下にペッと唾を吐き捨てた。

OVA『超時空要塞マクロス‖ Lovers Again』小説 第三巻 第５章 ブラック･パンダ 神崎ヒビキ、松井ディレクター

あら？もしかしてシェリーちゃん時代もそんなんだった。

そんなわけじゃない！

（略）

むかしのあなたはそんなんじゃなかったでしょう。欲望のままに女として生きたんじゃなかったの？

（略）

あら？裏切りは女のアクセサリーでしょう？

……。

（略）

裏切りは女のアクセサリーでしょう？

こりゃ、一本取られたな不二子。ありゃ〜！？

映画『ルパン三世 vs 名探偵コナン THE movie』 ルパン三世、峰不二子、灰原哀

ワカゴモ･エイシンは、石川五右ェ門。
ケイン･ゲジダスは、次元大介のアナグラム。
もう少しなんとかならなかったの？ワカゴモ･エイシンを見つけたのは、あの少年探偵団だぜ。

おいおい、そう言うなよ。次元も五右ェ門も考えたんだぜ〜？

映画『ルパン三世 vs 名探偵コナン THE movie』ルパン三世、江戸川コナン より

頭脳は大人！からだは子供！その名は名探偵コナン！！

『名探偵コナン』アバンタイトル 江戸川コナン より

ウルトラマンゼロ！ウルトラセブンの息子だ！

ここが別の宇宙！、……俺を呼んでいる！！

『ウルトラマンゼロ』映画シリーズ ウルトラマンゼロ より

彼の逡巡を見てとったハルバートンが、口をひらいた。
「君がなにを悩むかはわかる。……たしかに魅力だ。君の力は。軍にとってはな」
キラは彼の意図を読み取ろうと、その表情をさぐった。だがハルバートンには、言葉と裏腹にものほしそうな様子はまったくうかがえなかった。彼は笑って言う。
「だが、君がいれば勝てるというものではない。戦争はそんな甘いものではな。……自惚れるな」
「で、でも……『できるだけの力があるなら、できることをしろ』と！」
かつてムウに言われた言葉を口にすると、ハルバートンはちょっと口の端を上げた。
「その遺志があるならだ-----」
キラは言葉をのんだ。
「遺志のないものに、何もやりぬくことはできんよ」
そう言った男の目には、たしかに強固な遺志の存在をうかがわせる光があった。

アニメ『機動戦士ガンダムSEED』小説 キラ･ヤマト ハルバートン提督 より

ライトぉ〜ッ、このままお前を取り込んだらキラキラはオレのモノになるのか〜？

……！どうだか！オレに見えるのは、お前が敗北するイマジネーションが見えてる！

……！なら、やってみるかライト！！

！！

うわっ！？

『烈車戦隊トッキュウジャー』ライト ゼット グリッタ より

人は自分が大切に思ってる領域に、無知蒙昧で無神経な人種が乱入してくることを嫌うものだ。

海堂尊『アリアドネの弾丸』第五章 がんがんトンネルの魔人の忠告 本文 より

にゃは♪尚継さん、話を聞いてくれるかにゃ？

はぁ！こんな時になにを言ってるんだよ。

実は、ボク♪ログ･ホライズンに加えてもらえることになったんだよ〜♪

はぁ……？

シロエさんには許可を取ってるんですよ。

なに考えてんだシロ。こんな時に……。

（略）

シロエ、オレの名前を言ってみろ……。

……デミクァス。

デミクァス。ボクはあなたが嫌いです。

あぁ、オレもだ。

うわっ！？なにを……！

シロエ、お前はお前の役割を果たせ……。

アニメ『ログ･ホライズン２』第１１話 『リトライ』 シロエ、尚継、てとら、デミクァス より