土佐人 2014-11-24 06:43:24 |
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「なるほど、毒を以て毒を制すか。モンスター官僚の最大の敵は、官僚という名のモンスター、というわけかもしれないな」
俺の呟きは、たいそう彦根のお気に召したようだった。
「今の言葉を聞いて、なぜ僕が、無礼で傲岸な白鳥さんにシンパシーを感じてしまうのか、わかった気がします。官僚の鬼っ子である白鳥さんの敵は、僕たちの敵。共通の敵を有してるいるから、味方だと勘違いしてしまうのだな」
俺は思わず言う。
「今の台詞を聞いたら、白鳥調査官は気味悪がるぞ。『悪いけど僕たちって言うのやめてくれないかな。ロジカル的には納得できるけど、どうも胸がもやもやする』くらい言いそうだ」
白鳥の口調を真似た俺の台詞に、彦根が即座に反応する。
「うわ、そっくりですねえ。田口先輩は白鳥さんのよき理解者なんですね。ひょっとしておふたりは仲良しなんですか?」
俺はフォークを皿に投げ出し、ナイフの先を彦根に突きつけて、言った。
「お前、その台詞は二度と口にするな」
ドスを利かした俺の声にびびった顔をして、彦根は俺を見つめた。それから勢いに気圧されたように、黙ってこくこくと何度もうなずいた。
海堂尊『イノセント・ゲリラの祝祭』終章 海風の行方 本文 田口公平 彦根新吾 より
『細けーことはよくわからねーや。
けど。
自分を想ってくれる親がいて、他に何がいるよ。
俺ァ欲しかったよ。アンタみてーな家族が。
皮肉なもんだよな。ホントに大事なモンってのは、もってる奴よりもってねー奴の方がしってるもんさ。』
(by銀時、42話)
『主人公(オレ)にもコピーって奴がいんのさ。言う事なんざ何一つきかねーが、同じ魂ひっさげた分身がな。
よく覚えときな、金時。
主人公ってのはな、この銀魂(まんが)の主人公ってのはな…。
この漫画に生きる!
生きとし生ける!
全てのバカどもの事だァァァァァ!!』
(by銀時、256話)
『オメーの言う通りだ。
ここには完全無欠のヒーローなんてどこにもいねェ。みんな欠点抱えた欠陥品ばかりだ。
でも、だからこそ。俺達はつながり合う。互いに欠けたものを補おうと支え合う。
俺は一人じゃ何も出来ねェ不完全体主人公だ。
だが俺達不完全体達は…。
まぎれもねェ、完全無敵の主人公だよ。』
(by銀時、256話)
『神楽ちゃんは僕が護る!僕が…神楽ちゃんを…。
僕らが信じる神楽ちゃんを護るんだ!!
夜兎でも!
イカれた兄貴の妹でもない!!
ぶっきらぼうで、生意気で大食らいで、でもとっても優しい女の子…。
僕らの…大切な仲間を護るんだ!!』
(by新八、142話)
『いい加減にするアル。銀ちゃんもバーサンも間違ってるアル。
2人とも勝手に戦って勝手に行っちゃって…。それで救われたって、何にも嬉しくないネ。
バーサンがいなくなったら、助かったって何にも嬉しくないアル。
銀ちゃんがいなくなったら…。
生きてたって何も楽しくなんかないアル!!』
(by神楽、212話)
『近藤氏、僕らは君に命を預ける。その代わりに、君に課せられた義務がある。
それは死なねー事だ!
何が何でも生き残る。
どんなに恥辱にまみれようが、目の前でどれだけ隊士が死んでいこうが、君は生きなきゃならねェ。
君がいる限り真選組は終わらないからだ!
僕たちはアンタにほれて真選組に入ったからだ!!
バカのくせに難しい事考えてんじゃねーよ。てめーはてめーらしく生きてりゃいいんだ…。
俺達は何者からもそいつを護るだけだ。
近藤さん。
あんたは真選組の魂だ。俺達はそれを護る剣なんだよ。』
(by土方、103話)
『てめーが勝手に掘った小せェ溝なんて、俺達はしらねェよ。
そんなもん何度でも飛び越えてって、何度でもてめーをブン殴りに行ってやる。
そんな奴、人生でも早々出会えるもんじゃねェ。俺達ゃ幸せだよ。そんな悪友を、人生で2人も見つけたんだからな。
総吾。
もし俺が曲がっちまった時ァ、今度はお前が俺をぶん殴ってくれよな。』
(by近藤、87話)
『てめェの手汚しても、護らなきゃいけねーモンってのが世の中にはあんだ。
汚れちまった目ん玉だからこそ見える。
汚しちゃならねェモンってのがあんだよ。』(by沖田、187話)
『俺は貴様に協力するためにいくワケではない!!
まして攘夷志士として夷狄を振り払うためにいくワケでもない!!
一人の友としてゆく!!
たとえ百の疑惑があろうと、たとえ千の証拠があろうと、交わした一杯の盃を信ずる。
それが…侍の友情というものだ。』
(by桂、232話)
『随分と仕事熱心になったじゃない。
そうやって自分の運命を受け入れて、耐えて、従事して、リアリストでも気どってるつもり!?それで現実を生きてるつもり!?
そんなんじゃ決められたプログラムの中で、決められたシナリオをこなして生きた気になってる、部屋中ティッシュだらけのゲーマー星人と同じよ!!
本当に現実を生きたいなら…。現実と戦いなさいよ!
自分で運命を切り開いて自分で現実を作り出しなさいよ!!
それが本当の意味で生きるってことでしょ!?
それが人生をプレイする真のゲーマー、坂田銀時でしょ!!』
(by猿飛、123話)
『その者らは主君に剣を向けてなどいない。
たとえ国賊と蔑まれようと、たとえ国中を敵に回そうと、彼らが護り通そうとしたものを私は知っている。
彼らを縛るは為政者が作りあげた都合のいい法ではない。
彼らが仕えるは将軍という空虚な器ではない。
己が信念という法。
己が魂という主君がため、彼らは戦ったのです。
幾ら汚名を着せられようとも、その心は何者にも汚せるものではない。
私がそれを罪と定め、彼らを裁くとあらば…。
暗愚な私(しゅくん)に剣を向けた我が軍は、全て罪人にござる。
これを全て裁いていては、この国は滅ぶ事になりましょう。
彼等に一切の罪はござらぬ。全ての咎は彼等の主君たりえなかった将軍家にあり。
叔父上。
あなたを止められなかった私も…。責を負う覚悟はできております。
共に。地獄へ参りましょう。
お引きとりを。
ここは…。
侍の国にござる。』
(by茂茂将軍、261話)
すべて銀魂から
長くてすいません
もちろん、さすがに「ミスター厚労省」こと八神課長や「プリンス高嶺」こと高嶺主任研究官ほど、面と向かって堂々とわかりやすく省益を主張する官僚はいないと信じたいが、天下りその他周りから見てそういう風に官僚は考えているのかと思わされる事象が少なくないのは皆さんご存じの通りだろう。また各学会の見解もかなり現実通りだ。これは実際に海堂先生が戦っているので間違いない。
かくして本作は、一応巻末に「この物語はフィクションです。実在する人物、団体等とは一切関係ありません」といささか形式的に書いてあるが、ほとんどノンフィクションなのである。ぜひ単なるエンターティメントではなく、自分たちが取り巻くリアルな状況として捉えていただきたい。そのときはじめて、冒頭の賢者の寓話の意図がご理解いただけるだろう。
海堂尊『イノセント・ゲリラの祝祭』あとがき 解説 より
いいですか。この世の中には完璧といえることはないんです。人間が作った以上はどこかに死角があるんです。
テレビ東京系『ガンリキ2 鬼島弥一』より
『俺はもう、迷わない』
『迷ってる内に人が死ぬのなら・・・』
『戦う事が罪なら・・・』
『俺が背負ってやる!』
[乾 巧]
仮面ライダー555 第17話
もしも、あなたが他の星の人だとしても、私たちはかまわないのよ。
今、初めて地球が僕の故郷になったんです。
『ウルトラマンレオ』最終回 第51話「さようならレオ!太陽への出発」おおとりゲン、美山咲子 より
甲児くん甲児くん。無事なの?甲児くん
核光子砲のエネルギーにZEROの装甲が耐えられなかったんだ……
マジンガーZは……
甲児くん!!
じっちゃん…唯一のあやまちはあんたがおじいちゃんをわからなかったことだよ…
マジンガーZは俺たちのために生まれた俺たちの魔神なんだ…
双葉社スーパーロボットコミックマジンガー編『ZEROの悪夢』兜甲児、弓さやか、三博士 より
て…鉄也!
それは…?
…所長が残してくれた新兵器…マジンガーブースター…!
な、なに…?父さん…!
甲児…おれとお前はこの時代では永久にわかりあえないかもしれないな…
思い出はあっても…血のつながりはなく
血のつながりはあっても思い出が無い
だから…帰ろう
オレ達の時代へ…
マサキ!
おおっ!
なにっ!
マジンガーフェニックス!!
ちいいっファイヤーブラスターーー!!
オォオオオオ お…お父さん なんで鉄也なんかに…
…ほうこれが… グレートブースターの改良強化型
ええ弓教授…まだ未完成ですがグレートだけでなく…マジンガーZ……マジンカイザーも使えるマジンガーブースターです
こ、これは…伝わってくる…父さんの想い…
私はひどい男だ……父親でありながら…結局はあの子たちを戦いの道具としてか扱えない
だが未来への扉を少しでも開くために…私は鬼であり続けるしかない…
…この時代では…もはや会う事もかなうまいが
鉄也…ジュン…シロー…
甲児…強く生きてくれ……
……ど…どうした兜甲児…それぐらいでおまえの怒りがおさまるわけではあるまい…
奴がおまえたちを捨てた事も…モルモット扱いをしてきたこともまぎれない事実だ
そうだろう?
ああ…そうだな。腹が立つのはかわんねえよ。
だからさ…
文句は親父に会って言うことにするぜ…
な…
元の時代に帰って…みんなでマジンガー抜きで押しかけてよ…
それなら最悪殴り合うくらいですむだろう…
グ…オオオオオオ
それまで忘れていることにするぜ
お、おのれ私はまだ…
殴り合いか…強そうだったな…父さん…
双葉社『スーパーロボット大戦α外伝コミック 鋼の救世主』第3話「勇者対皇帝」兜甲児、剣鉄也、マサキ・アンドー、弓教授、兜剣造博士、悪霊型戦闘獣ダンテ より
この様な羽虫に…
我が挟撃作戦を阻まれるとは…
まだいたのか…ボスキャラかよっ
どうした虫ケラ…命ごいをせんのか?
はーーー
葵豹馬が命ごいするか…?
アムロ・レイが…剣鉄也が命ごいするか?
流竜馬が命ごいするか!?
俺だって同じだ!命ごいなんかするものか!!
ならば**ッ!
母さんごめん…
最後の手紙…出せなかった…
ゲッタードラゴン!?
ゴッドバード
超電磁スピーン
ガンドール隊 無事だったのか!
ガンドール隊…帰っていく…
俺…ガンドール隊の為に…役に立てたんだなあ…
発光信号…?
貴…殿…の勇戦に…より
当方…危急を脱せり…
日頃の…献身的なる偵察支援と…危難に立ち向かう勇気に感謝を込めて…ガンドール隊一同より…
我らが仲間…ガンドール隊名誉隊員…ユージン・コズラウスキー一等兵へ…
友情を込め…て…
おかあさん…僕の頬が熱いのは落ちる夕陽に照らされてなのか…
頬をつたう涙のせいなのか…それはわかりません…
でも僕はいつまでも…いつまでも消えゆく機影に手をふり続けているのです…
双葉社『スーパーロボット大戦impactコミック 衝撃騎士団(インパクト・ナイツ)』第3話「無名兵士ユージン・コズラウスキーの戦争」ユージン・コズラウスキー、ブライ大帝、ガンドール隊の面々 より
ハーロックは、約束を守る男です。それがどんなに小さな約束でも、命をかけて守る男です
アニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』第一話「宇宙にはためく海賊旗」ミーメ より
あたし、自分で口紅を塗ってみて初めてわかったんです。洋子さんが口紅を買ったのは、人に見せるためじゃないってことが。誰もいないところで、内緒でそっと塗ってみたかったんだと思います。
『魔法のマコちゃん』第37話「はじめての口紅」マコ より
男なら、負けるとわかっていても行かなければならない時がある。死ぬとわかっていても戦わなければならない時がある---
『銀河鉄道999』第79話〜第81話「時間城の海賊(前中後)」キャプテンハーロック より
美樹……俺は、おまえの流した血に誓うぜ。デーモンの奴等を皆殺しだ!第一に魔王ゼノンを血祭りだ!ゼノンを血祭りだ!あとはもう、俺の命がつづくかぎり、爪と翼が折れるまで、戦って戦いぬいてやる!!待ってろよ、美樹。ヒマラヤを覆う氷が、デーモンの血で赤黒く光りだすのを……!!
美樹、俺は約束するよ。俺はデーモンの国へ行く、ゼノンたちをぶち殺す!二度とおまえに会うこともねえ。俺さえいなきゃ……俺さえいなきゃ、おまえは安全なんだから。そのかわり、死ぬんじゃねえぞ!死ぬな美樹、死ぬなよ!死ぬなよお!!
今ごろはゼノンさまの命令で、人間の街は片っ端から滅びていく。貴様の大好きな、牧村美樹もな!
『デビルマン』第13話「氷の国への挑戦」不動明、氷室巌(妖獣ヒムラー)より
同じ事柄でも視点が違えば全然違う形に見えちゃうだろ
絶対に客観的な見方なんてきっと誰にもできないから
俺の相棒はクロなんだ
クロ達サーヴァンプの話は"誰か"からよりもまずクロから聞きたい
俺が最初に聞くのはクロが感じた形がいいって思ったんだ!
「SERVAMP」 12話4組目
城田真昼より
バラは枯れた、あの美しく咲いていたバラは。秋が来たんだ
きさまは僕の大事なバラを散らしてしまった!
ナック、あたしたちのバラはまだ咲いているわね
旧『サイボーグ009』第2話「Xの挑戦」X(ナック)、ミッチィ より
ミユキは死んだわ!それもたったいま、皆既日食と同時にね
おまえが殺したのか……!!
フッフッフッフッ、もしそうだとしたら、どうだというの?
きッ、きさまあ、許せん!絶対に許せん!
ハッハッハッハッ……まだわたしはおまえたちを倒しにやって来たのよ。悔しかったら、このわたしを倒してごらん!ゲッターQを倒してごらん!!
恐竜王女とやら、ミユキさんの仇、討たしてもらうぜ!
ありがとう、リョウさん。アタシのために、それほどまで。ミユキは、ミユキは悔いなく死んでいけるわ。
ゴールお父様、お父様を裏切ったゴーラを許して。早乙女のお父様、お父様を裏切ったミユキを許して。さようなら、お父様!
『ゲッターロボ』第22話「悲劇のゲッターQ」流竜馬、巴武蔵、ゴーラ(ミユキ)
「君という存在の輪郭を明確にしてくれるもの。君に相対することで君を実存させる存在。つまり、君という存在を粉々にうち砕いてくれる天敵の出現さ」
その時僕の脳裏をよぎったのは、学卒で、以前は全日本剣道大会にも出場していた、実力者の誉れ高い崇徳館大の剛腕・天童隆でも、インハイ経験者で昨年の医鷲旗の覇者、極北大の業師・水沢栄司でもなかった。
医鷲旗の準決勝で、僕の面を真っ二つに叩き割った東城大の猛虎・速水晃一だった。
海堂尊『ひかりの剣』第二章 「クラウディ」本文 より
前薗の拳が、膝の袴を握りしめ、小刻みに震える。やがて、顔を上げる。
「何でろくに練習していない先生に、俺たちがこてんぱんに負けるんだ」
高階顧問は答える。
「前薗君、君は思い違いをしている。社会という大海原から見れば、剣道の稽古なんて小さな水たまりのできごとにすぎない。その闘いは、人生のひとかけら。君が私に勝てない理由は簡単さ。私は毎日、手術室という命を削る闘いの場に身を置いている。メスという刃は竹刀より小さいが、その下で繰り広げられる世界は、一歩間違えば相手の命を奪う真剣勝負。剣道場で行われる勝負より厳しい。そこで毎日メスを振るっていれば、剣筋はおのずと磨かれる」
高階顧問は窓から外を見やって、ぽつりと言う。
「まだまだ、青二才には負けません」
速水は、顔を上げる。高階顧問と視線がぶつかる。
その瞬間速水は思った。ああ、俺は外科医になろう、と。
海堂尊『ひかりの剣』第五章「剣心一如」本文 より
田口が渡海医師を見上げる。そしてうなずく。渡海医師は続けた。
「獅胆鷹目(したんようもく)、というこの言葉の意味がわかるか?」
渡海医師を、田口はうつろな目で見る。
「これは外科医の心構えを言葉にしたものだ。患者を治療するには、獅子の心と鷹の目を持て、ということだ。お前がなりたい医者とは無縁の世界だ」
田口は渡海医師をにらみつける。渡海医師はへらりと笑う。
「いい面構えだな。この言葉には続きがあるんだが、聞きたいか?」
田口は首を振る。渡海医師は一瞬淋しげな表情になるが、すぐに傲然と顔を上げる。
「この続きにはお前への救いがあったんだが、まあ、いい。お前は正しい。だが正しさも実践できなければ、ただのクズだ。悔しかったら一人前の医者になり、お前の医者を俺に見せてみろ。その時にはこの言葉の続きがわかるはずだ」
田口に向けられたその言葉は、速水の心に突き刺さる。速水たちはゆらゆらと姿を消した渡海医師の後ろ姿をぼんやりと見送った。
海堂尊『ひかりの剣』第七章「獅胆鷹目」本文 より
「わかった。ではそうしよう。速水くんみたいな不器用者ではてっぺんは取れないし、ね。それは世の中に出ても同じことだ。世の中を動かすのはきっと、清川くんのように如才ない、柔軟なしたたかさを持った人間なんだろう」
(略)
「速水君は清川君に負けるかもしれない。だが彼は、いつかどこかで伝説を作る。その伝説は長く言い伝えられるだろう。速水君と清川君の決着はきっと、そういう形で続いていくんだろうね……」
海堂尊『ひかりの剣』第十五章「ヒーロー」高階権太の台詞 より
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