面倒な課題を済ませるために県立図書館にやってきた貴方。何を間違えたのか禁断の書物が棚にあり、古びた外観に興味が湧き手に取る。
「へぇ、なんか呪文かいてる。」
なんとなく手にして開いたページにある魔方陣を書きうつしてみたが何もなく。本を棚に返しノート片手に帰宅。食事を済ませ入浴後に部屋に戻れば...
『俺を呼び出したのはお前か』
長い黒髪につり目で真っ赤な瞳。頭にはくるりと巻いた大きな山羊のような角の男がベッドに。
「は?呼び出し..もしかして!?」
驚愕し慌ててノートを開くとそこにあった魔方陣は消えている。頭を抱える貴方に魔王はこう言い放った。
『お前の望み通り、恋人になってやる。毎日キスをさせろよ?じゃなきゃ消えるからな』
そう、貴方は呟いてしまっていたのだ。恋人にでもなってくれる者でも出たらいいのに、と。
レス禁止