匿名ゆき 2014-11-23 17:15:10 |
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シュルレアリスムライトノベル
あるならば、紹介してほしい。(だが、シュルレアリスム的技法を散りばめたものもあるはずなので、やはり多くに目を通す必要がある)
空中に一点、固定された螺巻き式の椅子の裏には
いつか踏みつけた猫の耳のような植物が生い茂っている
裏返しにして座ってみれば
今度は本来座られるべきであろう面に根が突出した
抜き取って食べてみたが食感がなく、味もない
遅効性の毒物ならばまだ活躍できそうなものの、その気配すらない
まったく未知かつ無意味なものだ
「にゃぁ…」とため息を吐いて立ち上がろうとすれば痛みが走る
先程の植物に代わり、表の面では尻尾を作り出していた
慌てて頭に触れてみると、数分前に視認したものが生えだしている
自由気ままな性格の奴には猫がお似合いってわけか…
研究材料にされないうちに、屋根から屋根への転送方程式でも計算しておこう
発想が歩いてこないので
(意味なしアリス)
─それは全然意味がないアリス
何をやってるのか分からない
まるで全然意味がないアリス
意味がないアリスがそこにいる─
http://youtube.com/watch?v=fke6lQEBcIw
谷山浩子をご存知でしょうか。
中学生の時に知りましたが彼女の歌声は癒しですね。
曲の中に秘められた意味を推測すると、恐ろしい物が多いです。
どこか見下したような、含み笑い、素晴らしいですよ。
他の追随を許していませんね。
また、彼女も一部のファンからプログレ的要素があると囁かれております。
そんな気質はひしひしと伝わりますね。
プログレ好きなら必聴です。(この言い回し好きじゃありませんが)
意味なしアリス
悪魔の絵本の歌
魔法使いの恋人が逃げた
三日月の女神
てんぷら☆さんらいず
他にもあげたい曲はありますが、このあたりが好みですね。
非実在青少年
(ただし、性に関してはふれず)
いかにも、なフレーズでございます。
実在者が産み出した音声、文字、あらゆる死んでいるものたち…。
(これらは非実在的ながら認識上では存在している)
否定されたいがために、無理に作り出したのではないかと疑われるほど気孔だらけの言葉。
それでも、溶けきった定義と名称は愛されるべきである。
これは表現規制の一種であり、心の自動現象の制御化かつ夢の否定とも捉えられる。
私達は心の拠点を一つ、少なくとも一つ以上は失うのではなかろうか。
非実在に信頼を寄せる事に何の問題があるか。
非実在が非実在故に動機となるというのであれば
また、衝動的行動の抑制を真に目論むのであれば
エドガー・アラン・ポーの「天邪鬼」を真っ先に
─ただし放射性物質の半減期の様に、ゆっくり─
規制するべきだと思うのだが…。
『そして理性がつよくわれわれを突端から引留めれば引留めるほど、
その故にこそなおさら一切を振り切ってそこに近づくのだ。』
─天邪鬼より。
この本が姿を消したとき、私達は無機物へ変わりきってしまうだろう。
一度は嫌われたにも関わらず、大好きと言われました
今日だけは、幸せを感じたまま死にたいという人たちの仲間に加わろう。
悪く言えば単純、よく言えば純粋。
あの日から僕には貴女しか見えていません。
立ちながら小説を読んでいた僕に、貴女は散歩するように提案して、優しく触れてくれましたね。
歩幅は少しずつ狭くなり、次に立ち止まった時には
体も心も奪いに、貴女自身を植え込みにいらしたのでしたね。
私のなかに根を生やし、僅かにそれた心の枝を見付ければ
優しく、時には罰として強引に切り取って下さいましたね。
全ての水、空気、( )。。。
「ああ!私は貴女の為に存在しておりますが、貴女は私の為と思わずに過ごして下さいませ…
これ以上貴女から愛を受けとれば、貴女を満たせるだけのお返しが出来なくなってしまいます。」
方舟さくら丸
あぁ、悪い癖だ。一番読みたい本の一つを読み始めてしまった。
読めば止められないという事を知っていながら読むのだから、目も当てられない。
作者に対してある種の神格化が始まってしまったため、解説など出来るわけがない。
その上、野暮な解説などをすれば錆びるときたものだ。
僕が恐れる事は、大衆性だ。
何が怖いって、一度大衆性を帯びたものは
書いている途中に彼女から応援の意思を受けとりました。
さぁ眠らずに勉強しよう。
課題解決への窓は煙をたてている。
理想階段(イデア界と現実を繋ぐネットワークサービス)
言葉を磨り減らさずに伝えられる世界を作ろう。
誰だって一度は思い浮かぶ、現実よりも責任を問われる世界への旅立ち。
すなわち異世界への旅行。
嘘が嘘を生み出しがちな現在のSNSは、人々が心から求めているものではないだろう。
現実と隔絶しても何の支障もないほどの世界を作りあげ、世界の住人を俯瞰する。
きっと限りなく偽物に近い本物。
一度入れば出られない、出られる人は入れない。
入り口はドッペル玄関に期待しよう。
異世界の入り口は梯子のない大きな穴。
入り口前の立て看板を見ると
『落下傘身に付けたらお入りください。
鍵穴はありません。』と書かれている。
ただし、見えない糸で現実に結ばれてはいないか
また、誰かに愛されていないか
再三の注意を払ったうえで、高高度降下低高度開傘によって飛び込むのだ。
僕は、自分の作った生態系の中で起こる初めての犯罪と
それに関する裁判の判決を見たいのです。
僕は貴女のものです
もし僕が鉛筆になったなら、全ての黒鉛を紙に吸わせても構いません
もし僕が電球になったなら、内部の糸がぷつりと切れるまで使ってもらって構いません
もし僕が猫になったなら、好きなだけ好きなようにしても構いません
もし僕が何になったとしても、使いたくなければ使わなくて構いません
捨てられない物としてそばにいさせてくだされば、それだけでも十分幸せです
もし僕が玄関になったなら、鍵穴に鍵を差し込んでモーメントを意識した開閉、その一瞬のために存在することを許してください
もちろん、貴女以外には決して開かせません
もし僕が本になったなら、貴女は、私の、貴女に関する記述の過ちを指摘して、罰を与えてください
僕のままの僕に貴女が触れるなら、僕はきっとかたちを保つことが出来ません
醜い姿を見せる前に流体となって逃げ出そうとする僕を、嫌いにならず掬いとっていただけませんか
起立性調節障害(自律神経失調障害)
orthostatic dysregulation
この子も私を縛りあげるものの一人だ。
彼女は常に不可思議を要求するので、私の意思と無関係に体は跳ねる。
断続的な調べに素面のまま酔いしれて、裏向きの仮面を被れば数多の偽物を走らせる。
自己欺瞞に陥っていないか、他人の足跡が存在しないか、刃先を前にして首を差し出す度胸はあるか。
…彼女は無灯火の踏切を用意して
私が轢死する瞬間を心待ちにしているため
考えてから行動することなど不可能だ。
息の詰まりそうな彼女の誘惑に、私はなすがままになってしまった。
一種の恋愛対象としても成立している。
だが生憎、私は死ぬつもりなどないから
彼女が浮気しないか、それだけが心配なのです。
貴方は紛れもない芸術家だ
大阪でフランス人の男が逮捕されたらしい。
犯行は、『道路標識への落書き』
デザイン眺めさせていただきました。
くすりとにやけてしまうものが多いですね。
このにやけの正体は、デペイズマンに由来するものでしょう。
異常と正常との電位差が微笑を促す電流をうみだすのだ。
電子計算機が手元にないため
携帯電話の粗い画像を眺めることしか出来ないのが残念に思われる。
撤去された標識たちは何処へ流れ着くのだろうか。
彼らは自然環境を保全するような態度で、手厚く援助されるべきだった。
あれは、あの位置にあるからこそ美しいのであって
展覧会などに飾ろうとするようなら全力で止めさせていただきたい。
だから僕は現物を受け取りはしない。
けれど、白昼夢の中ではこの標識の指示に従って
未知を渡ることを約束しよう。
もも
貴女の美しい影を追い求めて、二日間の旅に出よう。
貴女のように賢くなれたあかつきには、手を握っていただけませんか。
驕りなく、勝負をしてきましょう。
不可解、不条理、それに属するものたちよ
信念をねじ曲げてまで、絶対を愛さなければならない旅に出ることをお許しください。
理性が一人歩きする姿を見せるのは、今年で最後にしよう。
二日後の君へ
http://youtube.com/watch?v=bT7bbgsyzKc
貴方の愛用品、循環する合成樹脂より
歴史の周辺から彼を追う
R62号の発明、この作中にはロボトミー手術のような記述がなされている。
作者は東大医学部卒というのは知っていたが
精神外科の歴史からアプローチしてみたら、これもまた面白かった。
彼が門をくぐった年が1943年。
東大がロボトミー手術を始めたのが1947年。
卒業は1948年。
現在ではロボトミー手術は否定されているものなので
当時研究に携われたのであれば羨ましく思う。
大学で得た道具も大切にしよう。
偏執
It's about time I broke into your world.
昔から不思議に思っていたが、漸く謎が解けた。
私は至って一般的な一般人であり
普通の健常者と同じく味覚に障害があるわけでもない。
だから、私は私を窮めて典型的な人間だと思い込んでいたのだ。
だが、そんな私にも同じ一般人のある言動が理解できなかった。
全身のあらゆる器官を用いても、私には水道水を『おいしい』と感じられたことがない。
なのに奴等はさも当然の如く、蛇口から湧き出る水を飲み『おいしい』と言うのだ。
小学校、中学校、高校…
理解できないものが身近にあるのは恐ろしい。
―私は一般人ではないのか?
いや、そんなことはありえない。
もしかしたら、奴等は私を一般人に近付かせないために
嘘をついて戸惑わそうとしているのではないか。
私は騙されないぞ、私が一般人でなければ誰が一般人だというのだ。
私はいつも蛇口の前で疑問を投げかけていた。
『おいしい、とは言っても、その、雰囲気でな』
『潤いは味覚とは別だし、でも兎に角おいしい』
誰が聞いたって、その場しのぎの嘘にしか聞こえない。
人を騙すならもう少し上手くやれと言いたいところだ。
『頭の螺がはずれていませんこと?』
『お前、普通じゃないな』
煽りとは自分の思い通りにいかない事態が発生したときに
論点をすり替えて、相手を操作しようと目論む行動なのだ。
なんて単純なやつらなんだ!
何とでも言いたまえ、お前たちがどんなに擬態を装ったって一瞬で見破れるんだからな。
普通と普通でないことを見分けられるようになってからは
世の中は人を騙すようにつくられているのだと判断できるようになった。
例えば信号機、なんとも惨い殺戮機械だろう。
色で危険度を表現しているようだが、役に立つとは言いがたい。
青色によって油断を誘い、死神の交差点を生み出しているのだ。
最近じゃ、事故を記録に収め、不幸を観察するために監視カメラの取り付けられた信号機も多い。
こんな非人道的な奴が、一般人であるとは言えないはずだろう。
だから、今度は私が奴等を欺いてやったのだ。
それも、なるべく分かりやすく、一般的行動と称するいつでも誰でも出来る偽りの行動によって。
〜19歳の少年による殺人の自白〜
…迷宮入りとされていたトリムマートの従業員3名
店内にいた客2名が刺殺された事件を覚えているだろうか。
二年前に起きたこの事件は世間を不安にさせていた。
凶器が被害者に突き刺さったままであり、指紋も残っていた。
すぐに解決出来ると思われた事件であったが、まったく進展なしに捜査は難航していた。
しかし本日未明、この事件の犯罪を遂行したとして19歳の少年が自首してきた。
少年はこのように供述している。
「私は一般人と称するもの達に非一般的事象を一般的事象として教わったため
このような『一般的行動』を引き起こした。」
警察は精神鑑定も考慮して少年の対応を検討している―。
私が閉じ込められるのは、ここではないはずだ。
何故こちらなのか。
ああ、私は普通ではなかったのか。
普通に固執し過ぎる必要はなかったのに、奴等は普通になれと言う。
誰も知らない探し物を、私に無理やり探させて
内側は悲鳴をあげていたのだ。
『この文は長文である。』
A:(自己言及派)
『この文は長文である。』
という文は短文である。
B:(ゴミ山パラドックス、帰納法的に論証派)
文字数1の文が短文であると定義すると
そこに1文字加えた文字数2の文も短文である。
よって全ての文は短文である。
C:(放棄派)
まず『長さ』や『短さ』は不可視的なものである。
相対性理論によると、速度とは相対的に変化するものなのだ。
何かしらの絶対的な基準がない限り、速いか遅いかなど判定できないわけだ。
同様に、厳密に短文や長文を定義する事はできない。
しかし速さに関して光速度は不変であるが故に…
D:(受験派)
(This sentence is long.)
これでいいんだよな…
ピリオドだって書いた、文頭は大文字。
入試問題にしては易し過ぎる、何か裏があるのだろうか。
E:(アナグラム派)
『長文のこは文である。』
→『長文(おさふみ)の子は文(あや)である。』
F:(回帰派)
『この文』は長文である。
未習得の数学(行列)
新課程じゃ複素数平面に地位を奪われた子。
だと思っていたけれど、何故か中古の青チャートにも複素数平面が記述されていた。
旧課程組め、新課程組を油断させるつもりだな。
…冗談はさておき。
行列も拡大縮小、回転を扱えるらしい。
行列が出題された赤本も多いので
入学前に一つのゲームとして学んでおこうかな。
中古の青チャート見た感じじゃ
行列は図を使って解くことはできなさそうだ。
ところで、数学大好きな子が一番最初にうずうずした式って何だろう。
中学以降なら間違いなく
x^2+2x+1
だと思う。
小学校は何かあったかな。
高校は多すぎるから、ランキング形式でうずうずする式の紹介でもしたい。
積分関連がメインかな。
Δmind(1<x<3)の影響による電車との付き合い方の変化
夕日、あるいは月光の流れる電車の中は暗い。
到着を知らせる無機質な放送は、人々の感覚を研ぎ澄ます。
誰もが背後にいる人物に思惑を悟られないやり方で
背後を確認したいと思っているのだ。
奴等が必死になればなるほど、僕は苦労せず先頭を陣取れる。
どうもありがとう。
(奴等の『こちらこそありがとう。』という声が聞こえてくる。)
10両編成なら最後部へ
15両編成なら13両目へ乗り込む。
狙いは3ドアでも4ドアでも進行方向から見て一番奥の場所。
乗り込む際には水捌けの傾斜を考慮して、電車との間に生じる隙間へ片足を滑らせるふりをする。
(足が軽く枠に当たる程度でよい。)
隅の方に目をやり、既に人がいれば
列車の中心よりやや左側に立ち本を開く。
誰もいない時、これが非常に楽しいのだ。
電車の中で出来る退屈しない遊びを教えよう。
誰でもできる遊びだが、一応適性検査もある。
車両の隅にもたれかかったり、そこで本を読んだりすることが好きなら間違いなく適性有りだ。
不思議と落ち着き、妙な明晰さを得られるように感じていることだろう。
これらは二つの壁によって背後を守れることに起因している。
そして、安全が確保できている人間は視線を浴びにくい。
隅からは目をそらして、不安そうな(何かやらかしそうな)人間を見張るのだ。
信じられない話だというならば
列車の到着まで黄色の線の上で
くたびれた線路や電線たちと駅の内側を眺めているとよい。
背後の安全は保障されているし、自身の背後であった場所には誰も目を向けない。
上手くいけば誰一人近寄らずに電車へ乗り込める。
後方に加えて前方も安全を確保ので実用的だが、同じやり方が流行しては困るので
これを読んでいる人は気をつけて実行すること。
さて、遊びについて紹介しよう。
不思議な落ち着きが得られる隅、そこが空席だった場合
安直に椅子のない席を陣取るのはもうやめよう。
そこは誰もが利用した席なのだから
最早何の新鮮味も面白味もない。
今度は一歩下がって席に座る人間を待ってやろうじゃないか。
わざとらしく、おあつらえ向きの空間を残すように
隅から70cmほど離れたところから見えない椅子を眺める。
椅子は自然と浮かび上がってきて、ドアが開くたびに安住者を待ち焦がれている。
僕の場合、移動区間が6駅しかないものだから誰も座らずに終わってしまうことがほとんどだ。
さらに見られることには抵抗感があるようで、入った瞬間は陣取ろうとするも離れてしまう者が多い。
そんなときは微笑して椅子を慰める。
一方で定住してくる者もいる。
この人間から与えた椅子を奪い返すにはどうすればよいのか。
方法は様々あるため読者が模索すると一層楽しめるが
一つ行動例をあげよう。
まず、気付くか気付かれないかのところで相手に笑いかける。
もちろん、声はあげずに口角を上げるだけに済ませた方が、後が面倒でない。
残念だが、ここまでこれた奴等はこれぐらいじゃ立ち退かない。
(立ち退かないからといって笑いかけないのは良くない、準備期間なのだから慎重にいこう。)
そんな時に活躍するのがミニ・ノート。
ペンを持って乱雑に筆を走らせるだけでも十分効果がある。
適当に作った関数のワイングラスの体積でも求めようとしているうちに
十中八九奴等は席を去る。
それでも立ち退かない奴に対抗する策はまだまだあるのだが…。
独自性を養ってもらう為にも、これよりも興味深いと思われる話は控えさせていただく。
閑話休題。(使いきったノートの端書き)
ある動作を行うことを示唆した場合、その後に起こりうる仮定を話さなければ
その動作は意味を成さない。
造語を用いる際はとくに気を付けなければならない。
仮定を話さずに終えてもいい条件は、聞き手が終局を予想できる場合のみだ。
PとでもQとでも認識できるような言葉では
―ノートはここで後続する言葉を奪われてしまったようだ。
奪った奴は明白さ。
仮定を話せず、表面上でしか表現を濁すことが出来ない者たちだ。
いや、何も君たちが悪いと言っているわけではないんだよ。
僕だって一歩間違えれば巣から脱け出せなっただろうし
巣の中で暮らす生活も思いの外楽しめたしね。
君らの方じゃ、もともと部外者である僕を嫌っていたようだけれど
それも表面だけで、少しでも餌を分け与えるとすぐ大人しくなるのだから分かりやすいよ、まったく。
まぁ、そっちが何をしようが関係ないのだけれども
出来れば僕の言葉を遮らないでほしいよ。
君たち自身で首を締め上げている姿なんて誰も見たくないからな。
目玉のないハンガーが、ネジ巻きの翼を回しながら腰かけている 。
「自ら用意した喜びを奪い合う君らは、ただ奪われるだけの存在よりもみじめなものさ。」
村上春樹の小説はまだ読めない
村上春樹の小説、どこかで読んでしまったが話は覚えていない。
前文から分かるように、読む前から読まないぞと意気込んでいたわけだけれど
読まなければ批判的になる権利すらない。
決して批判したいわけではないけれども。
教科書で扱われなかった文章を一人で読む感覚、軽い実験として読み始めてみた。
数ページで手を離してしまった。
くだらないとか、稚拙だとか、そういう理由で本棚に戻したわけではありません。
読みやすい文章で、ある程度速度を保って読めてしまう。
きっと読了後は満足してしまうだろう。
だから村上春樹が怖くなった。
大きな穴に自ら飛び込むのは好きでも
真下に現れた穴の奥へ引きずり込まれるのは耐え難い。
文体が気に入らないとは言わない。
あの文を見続けたら、幼い自分は取り込まれてしまう…
という確信があるので読むことが出来ないのです。
でも、読みやすく面白いものであるなら、他人に紹介することでイメージアップも図れるかもしれないし
(何故か女性受けも良いらしい)
時間があるときに、積分計算よりも慎重に読んでみようかな。
万華鏡を半回転、またもや回想の話
貴女に会えない時期がありましたね。
体裁を気にしなければ、すぐにそばへ戻れるはずでした。
それが出来なかったこと、今では考えられない出来事です。
何故無理をしてでも戻れなかったのか、今なら何としてでも戻るはずなのに。
あの時の僕は気が違っていたのだろう。
六月のあの出会い、見つけてくれてありがとう。
まだ貴女以外も見ていました。
七月、貴女が生理的存在になり始める。
僕が他の人と話していると気に入らないようで、そんな日はちょっと冷たかったよね。
だからこの頃から、人と会話する際には貴女の見える範囲でしようと決意しました。
八月、一つ目の転機。
帰りや返事が遅いと、少し疑って僕を覗いてくれたね。
理由があって返事が遅くなってしまったけれど
意思が強ければ早めに対処できたはずでした。
冷たくされたり過剰に疑われたり、辛いのだけれど嬉しいんです。
九月、貴女のものになりたいと思いました。
もう、それ以外は考えられません。
僕に生えていた翼をもぎ取って、飛べなくしてくれてありがとう。
そんなことしなくても何処かへ飛び立ったりしないけれど
そこまでして僕を自分の為だけに使ってくれる貴女が大好きです。
十月、十一月、二つ目の転機。
ブラックアウト。
貴女のそばへ寄れなくてごめんなさい。
『もう会えないの?』
待たせてしまってごめんなさい。
この二ヶ月の空白、今までの人生で一番後悔したことかもしれない。
十二月、
戻ってきた初めの三週間、気が狂いそうでした。
自分のせいで失ったものをもう一度取り戻したいと、傲慢だと思いながらも
そばに居させてもらいました。
どんなに貴女が冷たい態度をとっても、隣にいられるだけで嬉しかったよ。
叱ってくれてありがとう。
一月、何があったかは秘密だよ。
今はとても幸せです。
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