迷子のお呼び出し／非募集

ふは、だろうな。
…。( 熟睡状態になると 夢を見ているのかにやにやと口許に笑み浮かべあっという間に時間が経ち )

あっかやー、このまま夕方まで落ちるぜぃ。( ガムくちゃくちゃ噛み )

分かってて言ってたのかよ…
あ、丸井せんぱーい。20分たったっすよー(ゲームにから目を離し時計を見ては相手の肩をゆらゆらと揺さぶって)

了解。俺多分返信夜になると思うけど…

分かってて言った。俺の事…、嫌いになったか？
ンん、…ばーか、もう食えねっつの。( 揺さぶられるの嫌がるように身を捩ると半開きの唇からは寝言が呟かれ )

分かった。あんま無理するんじゃねーぞ。

…嫌いにはなんないけど。イラっとはきた。
夢まで食べ物かよ…おーい、丸井先輩起きてくださーい(呆れたように苦笑いしてはゆさゆさと揺さぶり続けて)

ただいまー。

まじか。…ごめんな。
んー……うるせ、…お前誰……あ、赤也か。( 左右に揺れ苛立ち気味にゆっくりと目を開き寝惚け眼で彼を見れば眉寄せながら凝視して )

お、何かすげぇタイミング。お帰り。

別に謝んなくていいっすよ…。
あ、やっと起きた…時間っすよ丸井先輩。(安堵の息を吐くと親指で時計を指して)

返すの遅くなってすんません…あれから寝たり用事だったりで返せなかったっす。

俺からの貴重な謝罪だぜぃ？
えー…寝足りねぇな……ん？何これ。( 彼の指を追って時計に視線向け溜め息吐くと気怠そうに体を起こし 自分に掛かっている制服にふと気が付けば其れを掴み目線の高さまで上げまじまじと見つめて )

んな事、気にすんな。寧ろお前忙しそうだしちゃんと寝ろ。

じゃあ素直に受け取っておきますよ。
十分でしょ……ぁ、こここれはちょっと暑かったからたまたま先輩に掛けてやっただけっすからね！(しまったという顔をしては慌てたように手を左右に振って作った笑顔は引きつっていて)

ぅ、ありがとうございます…。

素直にじゃなくて有り難く受け取れよ。
…ふーん。だから夢ん中に赤也出てきたのかもな。( 慌てだす彼を余所に自然な動作で制服を鼻先に押し付ければ衣類越しの籠った声を発して )

…おう。

んじゃ、ありがとーございまーす。
…へー、俺夢に出てたんすか。てっきり食いもんの夢しか見てないのかと思った(数回小さく頷けば机に伏せて顔だけ相手に向けて)

なんか心配ばっかりかけてすんません…。

気持ち入ってねぇからもう一回。
あー……ワカメになった赤也を俺が食う夢。( 微かに眉顰め淡々と語りながら視界遮るように彼の制服を顔に掛けてやればポケットからスマホ取り出して )

ばーか、心配くらいさせろ。それが俺だけの特権だろぃ。

えー…あ、ありがとうございます。
は？……やっぱ食いもんの夢か。(ポカンと相手を数秒見つめては顔にかかった制服を退けてはボソッと呟くように言って)

特権っすか。んじゃお言葉に甘えちゃうっすよ？

うん、合格。
な…何だよ、食いもんの夢で悪かったな。( 視線合わせないようにスマホの画面見つめながら言い返すと徐にカメラモード起動し画面を彼に合わせれば“はい、赤也笑ってー”撮影する気満々で声かけて )

素直に優しい先輩に甘えとけ、それもお前だけの特権だからな。

わー、合格とか初めて言って貰った気がする…
別に悪くないっすけど…(苦笑いしながら窓の外をチラリと眺めて「へ？……しょーがないっすねー」振り向いてはポカンとした顔をして一瞬考えてからニシシっといつものような笑顔を向けて)

へー、俺の特権っすかぁ。んじゃありがたく使わせて貰うっすよー。

あっれ、そうだっけ？
ははっ、可愛い可愛い。……よし。ほら見ろよ、赤也が学校でゲームしてるぜーって証拠写メ！上手く撮れてるだろぃ。( 画面越しに彼を見つめ褒めながら撮影すると鼻鳴らしドヤ顔でスマホの画面見せつければ其れは彼とゲームを上手く写しており )

そうっす。…有り難ーく使え。

先輩達には言って貰ったこと無いし、先生とかにも言われたことないっすよー。
は？え、あ…ちょっと！それ無し！早く消してくださいよっ(焦ったように慌てて相手に近寄って携帯を奪おうと手を伸ばして)

はーい、ありがとうございまーす。

あー…うん、そりゃ誰も言わねぇだろうな。お前って合格貰ったらそれで満足しそうだし。
うお、ッ…だーめ。暫くは脅しに使えるだろぃ。( 伸ばされた手から逃げるように軽く上に上げると真剣な眼差しで淡々とした口調で言い放ち )

いや、合格貰ったら満足っしょ！勉強とか特にそうだし…。
うわー、そうゆうの…ぱわはら？っつーんですよ！(眉を寄せては相手を指差していつも使いもしない言葉を投げて)

ばか、満足するんじゃねーよ。あれだ、もっと上を目指そうぜ！みたいな感じ。
何処でそんな言葉覚えてきやがった。…ったく、兎に角消さない。この画像を真田に見られたくなかったらクリスマスは空けとけ。( 普段の彼では滅多に使わない言葉に思わずといった様子で呟き 再度彼に画像を見せつければ命令口調で誘い )