その世界では動物の擬人化達が種族ごとに国を作っていた。
動物の中でも取り分け強かった狼は、兎や羊など狼より弱い動物の国を属国として治めていた。
狼は次々と属国を増やしその勢力を拡大していったが、事件は緩やかに起こっていた。
いつしか狼の国では雌が生まれる事がなくなってしまったのだ。
動物とは生きていれば老い、やがて死に至るもの。
狼とて例外ではなく、狼の雌はみるみるうちに減っていってしまった。
これではいずれ狼そのものが絶滅してしまうと考えた狼は、属国から嫁を迎える事にした。
そうして狼は他種族に己の子供を生ませる事により絶滅の危機を免れたのだった。
(ファンタジーなので雑種が生まれるのでは、などのツッコミは無し☆←)
そしてこれは、そんな狼の若き国王とその嫁に迎えられた雌の物語。
狼の国の若き国王は今年で齢20歳になるが、1人も妃が居なかった。
成人しても婚姻する気配の無い陛下に世継ぎの心配をした大臣達は無理矢理妃をあてがう事にした。
そこで数多く居た妃候補の中から妃に抜擢されたのが貴女。
果たして貴女は陛下と上手くやっていけるのでしょうか…?
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