小説置き場[創作/版権]

――午前2時。人、街が寝静まった頃。

とある廃墟ﾋﾞﾙに4つの影があった。


「全く。つまんない奴等でしたね、楽しませてもくれない」

「文句を言うな。お前は少し落ち着け」

「――ｸﾝって短気だね」

「んな事より早く帰んぞ」


長い影―4人が去った現場には気絶した男達の姿があった。

[登場人物]

夜丗中 穹(やせなか そら)
黒髪の今風ｲｹﾒﾝ。
身長186㎝。一人称僕、二人称~ｸﾝ、呼び捨て。


ﾛﾐﾔｲﾙ=ｷﾞﾙﾊﾞｰﾄ
生まれついての鮮やかな髪を持つﾛｼｱと日本のﾊｰﾌ。
身長190㎝。一人称俺、二人称お前、ｱﾝﾀ、呼び捨て。


藤麻 絋(ふじま こう)
染めあげた赤髪を持つ気分屋な男子。
身長193㎝。一人称ｵﾚ、二人称呼び捨て。


鐘井 聖(かねい ひじり)
色素の薄い茶髪を持ち、童顔。
身長165㎝。一人称俺、二人称渾名呼び。

気になるﾄﾋﾟｯｸ..
支援であげておきます(^o^)

>3八代目やしろ様

支援、ですと…!?←
めっちゃ嬉しいです…!!有難うございます!(涙

「あ~、ｸｿ眠ィ…」

昼間の屋上で日の光が反射し、一際目立つ茶髪をｸｼｬｸｼｬと乱しながら小柄な男――鐘井 聖が怠そうに呟く。

その隣でその様子を見ていた男――ﾛﾐﾔｲﾙ=ｷﾞﾙﾊﾞｰﾄは呆れたような表情をし溜め息をついた。


「…んだよ、ｷﾞﾙ。」

「別に。今日はそっちの人格なんだな」

尋ねられ、大して興味がないように返すが瞳は微かに揺れ動いていた。

「うっせ。こっちの方が楽だし出て来なくて俺は助かってんの」

そんな相手の様子に気付くと言葉を紡ぎながら安心させるようにｸｼｬﾘと頭を撫でた。