渋谷ん* 2014-11-01 20:22:39 |
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ーー放課後。
「「ありがとうございましたっ」」
部活も終わり、クタクタの体を動かして歩く帰り道。
バスケ部女子「恋菜って彼氏いないのー?」
恋菜「ええっそんな、いるワケないじゃん~」
よくありがちな会話。話を振られた恋菜は一瞬驚いたものの無難に言葉を返す。
B部女子「そんなこと言って~。愛斗クンとかどうなのよー?」
恋菜「あ、愛斗はただの幼なじみだって!!ヘンなこと言わないでよっ」
B部女子「その反応、なんか怪しいぞぉ~?」
恋菜「だから違うっつーの!………あ」
愛斗「ん?………お」
そんな会話の最中、見慣れた顔に遭遇する。
B部女子「あ、愛斗クン。にやり………恋菜、アタシ達新しいシューズ見てきたいから先帰っててよ!…ね、みんなー?」
その他女子A「おうっ、いいんじゃないかなー?」
その他女子B「うんうん、じゃあねー恋菜ちゃん~」
ドタドタドタ
恋菜「え、ちょっ待って!?アタシもいく…って待って!!行くなおい!!置いてくなよっ!?……ああ、行っちゃった」
愛斗「お、おお。その、なんか……大丈夫か?」
後ろを振り返ると愛斗の姿。
夕焼けに照らされたその顔から繰り出される心配したような表情は犯罪級だ。
かあぁぁぁ…
愛斗「ん、どした?………ボコォ?!」
恋菜の右ストレートが決まったァ!!
原因は愛斗のその表情だ!!
おおっと、愛斗ノックダウン!!
瞬殺だぁ~!
恋菜「あ、愛斗!?大丈夫…?!」
おおっと、ここで心配して駆け寄る恋菜!
ヤったのはお前だぞ、分かっているのかァ!?
愛斗「だ、大丈夫…」
恋菜「はぁ……良かった。」
恋菜「も、もうっ、心配したんだからね」
愛斗「ああ、ごめんな…………ってあれ。なんで俺が謝ってんだ?」
恋菜緊張して空回りまくりだ!!
自分がやったということがすっかり抜け落ちてしまっている。
そして愛斗、ここでまさかの天然発言だー!
愛斗「そういえば恋菜はこんな時間まで何やってたんだ?部活か?」
恋菜「あ、うん。そう、部活だよ!…愛斗は?」
愛斗「俺?俺は課題の処理かな。今日は部活オフだったからさ」
恋菜「へー、何の課題?」
愛斗「美術だよ、美術。授業中に水墨画の絵が描き終わらなかったんだよ」
恋菜「どうせ凝ってたら時間足りなくなったんでしょ?ホント凝り性なんだから」
愛斗「うっせ。中途半端はイヤなだけだ。…でもおかげでまだ描き終わらないわ。」
恋菜「まだ終わってないの!?……そんなに凝って何を描いてんの?私はサボテン描いてすぐに終わらせたけど」
愛斗「お前はガサツじゃん、そういうの。内緒だよ、内緒。いつか機会あれば見せてやるよ」
恋菜「はぁ?ガサツとか、それちょっと失礼でしょ」
愛斗「いや、でも俺はむしろ恋菜はサッパリしてるから良いと思うんだよな」
恋菜「えっ…」
かあぁぁぁ…
愛斗「なんか他の女子みたく気とかあんまり使わなくていいし、男子と話してるみたいで楽なんだよな…………ってゴガボゴォッ?!」
恋菜のアッパーが決まったァ!!
完全な不意打ちだ!!
でも今のは愛斗が悪い。デリカシーが無さ過ぎだァ!!
《こうして無事に(?)それぞれ帰宅しました》
恋菜(ああ、どうしてもう手が出ちゃうのかなっ……)
愛斗(いてて、俺なんか悪いことしたかな~………ま、いっか)
ぜひ、書いて下さい!見たいです。
思わず手が出る恋菜と天然の愛斗。
手が出るせいで、あまり進展がなくじれったいんですけど愛斗がボコられるたびに「恋菜勝利っ!」と喜んでしまう。きっと、というか私だけですね。
そして最後愛斗が『ま、いっか』で終わってしまうという。多分ボコられる度にそう思って終わってきたんでしょう。そう思ったら何か愛斗がフビンで、でもボコられシーンがほしくて・・・複雑です。とにかくっ、恋菜ファイト!
支援・感想を
我慢できなくなったから
コメントしてしまおう..w
初めまして、渋谷ん*さん♪
続きが読みたいです!w
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心待ちにしています(^^)
恋菜「体育祭…?」
鈴音「そそっ、ひとり一競技、最低出ないといけないんだって」
この子は鈴音。アタシのクラスメート兼友達だ。
背も高くて発育もいいから、ちょっと大人びて見えるんだよね……なんか敗北感が。
恋菜「ふーん、そうなんだ。でもせっかくやるなら盛り上がりたいよね」
雅「じゃあみんなで一緒の競技に出る?綱引きなら制限人数多いからいけるっぽいよ」
雅は元気な女の子だ。フットワークが軽くて男子ともすぐ仲良くなれちゃうような、そんなタイプの子。身長が低いのも逆にこの子の可愛さを引き立てているね。
鈴音と雅はクラスでもアタシの特に仲の良い2人だ。
鈴音「いいんじゃない?恋菜はどう?」
恋菜「いいと思うよ。きっとみんなでやった方が楽しいしさ!」
雅「あははー。だね~っ」
……そして。
恋菜「……どうしてこうなった、、、」
予想外なことに、綱引きの希望者が定員を1人だけオーバーしてしまった。
その1人を切り落とすために始まったジャンケン大会。
そして、負けることの方が確率として低いはずなのに、なぜか私だけ負けてしまう。
それが不運だったのか良かったのか。
ジャンケンに負けた私は、クラス内での参加競技決めが一巡するまで第2候補の種目を立候補出来ずにいた。
結局私に回ってくる前に競技は綺麗に埋まって。
私の参加競技は残り物である二人三脚に半自動的に決定した。
。
恋菜(へんな人と当たったら嫌だな…‥…)
ついてないな。そう思いながら部活へ向かう道の途中。
私は他クラスの知り合いの女子に呼び止められた。
女子A「恋菜、恋菜!!知ってたっ?あなたの二人三脚の相手、愛斗クンらしいよ…!!」
恋菜「えっ……」
愛斗と私、恋菜のクラスは別々だ。
私のクラスが2ーB、愛斗のクラスが2ーC。
ちょうど隣のクラス。
今回の体育祭は3学年を通じてABCを紅組、DEFを白組にして分けている。
種目では同じ組同士共闘することも多い。
二人三脚もそのひとつだ。
愛斗「じゃ、じゃあ歩くぞ……」
恋菜「う、うん……」
運が悪かったのか、それとも良かったのか。
私は二人三脚で愛斗と一緒に走ることになった。
そして、行事を明後日に控えた木曜日の放課後。
私たちはタイミング合わせも兼ねて残って練習をすることにした。
言い出しっぺは私だ。
だって本番で失敗したくないじゃん…!
他意はない………うん、他意はない。
愛斗「せーのっ……」
愛斗の合図で二人同時に一歩踏み出そうとする。
愛斗「うわっ」
恋菜「きゃっ」
でも何でだろう。全然息が合わない。
いつもだったらこんなことないのに…。
なんだか緊張しちゃうんだ。
2人一緒に転んでしまって、地面に尻餅をつく。
愛斗「わ、わりい…」
恋菜「い、いや私の方こそ…」
愛斗とこうしてくっついたまま。
すぐ隣に愛斗がいる。
不思議な気分だ。
いつもは意識しないのに、意識した途端ぎこちなくなっちゃって__。
ふと、愛斗と視線が合った。
…………////
私は思わず、何も言えなくなってしまった。
ただただ愛斗の顔を見つめちゃって…。
愛斗「う、うん?恋菜どうした…??」
ハッ。
愛斗の声で意識が戻る。
私は何をやっているんだ。
気付けば私と愛斗は座りこんだまま見つめ合っていて……。
恋菜「うわぁぁぁぁあ……!!」
愛斗「へっ?…………ふげぶふぅッ!?」
感情高まった私は、思わず愛斗を殴ってしまうのだった。
【たまには恋菜視点で。やっぱり実況は入れたいなー。自由過ぎる文体になっちゃうけど。
いっそ三人称固定にした方がいいだろうか……。
あ、ストーリーの感想待ってまーす。】
密かに読んでる者です(シュキィィィン)←
私は今のままでも充分良いと思いますよ!
文章がまとまっていて、表現もとても解り易い…私は今の方が読み易くて好きです。
ご迷惑でなければ、またちょくちょく顔出ししたいと思います。更新頑張って下さいね^^
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