Tempt 2014-11-01 00:30:34 |
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まずは何処にあるのか、それをハッキリとさせなければ。途方にくれ干からびるのは御免だから。
だがしかし実は言うと天国のある場所はすでに予測できている。
そこいらの凡人よりもしわの少ないこの脳と、これまでの波乱万丈な人生による経験値から割り出された天国の場所は、ずばり
上だ。
上といってもいろいろあるだろうけどとりあえずは物理的に上に行けばあるだろうと。むかしばっちゃんがそんなこといってたし。
そういえばばっちゃんは人は死ぬと星になるとも言ってたなぁってことでちょうど目の前を歩いていた黒いひらひらしたロリータ服を着ているおっさんを銃殺してみた。
「目の保養…目の保養…」と白目を剥きながら虫眼鏡を構えて遠くの幼女を見ていたおっさんは、左のこめかみから右のこめかみへと銃弾が通過すると同時に星になった。
いやぁ、星になるまでの行程があまりにも早いんじゃないかなぁ。
とりあえず時間を戻そう。
今度はスーパースローカメラも用意してみた。
さてもう一度、「目の保養…目の保養…」と白目を剥きながら呟いている黒いひらひらのロリータ服を着たおっさんのこめかみに銃を突きつけて、
ぱんっ
案の定、銃弾がおっさんの右のこめかみから飛び出ると同時に、おっさんは星になった。そしてその行程は目視できず。
だがしかし
私は用意周到でね。
さて、スーパースローカメラで撮った只今の映像を確認してみましょう。
左のこめかみに銃弾が突き刺さる。
おっさんはまだおっさんだ。
こめかみの皮膚を焼き切り骨を砕いた。
おっさんはまだおっさんだ。
銃弾が脳に風穴を開けていく。
おっさんはまだおっさんだ。
右のこめかみの皮膚を突き破って銃弾が出てきた。
おっさんは
おっさんが増えた。
死なないとわからない、とはまた恐ろしい。
逆に言えばしねば分かると?
死んだこともない人間がなぜそう言えるのか
人の思い込みとは恐ろしい。
さて、気を取り直して空を目指そう。
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