B…なに？[ｂｌ]

…よし！
（鍵を閉め、開かないかどうか確認し。「…碧くん昨日はちゃんと寝れた？ 」とフラフラと歩いている相手が心配になり）

んー寝れたと思いますよ
(そうはいうものの欠伸が止まらず、いつものことですよと一言付けるとそれっきり黙って)

へーそういうもんなんだ…
（あんまり古池のようなタイプは見たことがないので不思議そうに思い。学校へ向かって歩き出し）

そういうもんそういうもん
(締まりのない顔でヘラヘラと笑い。このまま歩いてたらぶつかるなと思った為、相手の服の裾を掴んで歩き。)

…もっとこっち来ていいよ？
（相手がこちらの方へ寄り添って歩きたいのかと思い、相手の腰を抱いて自分の方へ寄せ）

……たらしですか
(腰を抱かれびくっと驚くも相手の顔をじーっと見て、上記を呟き)

あ、バレちゃった？
（首をこてんと傾かせ、ニコッと笑いながら言い）

僕は別に気にしてませんが、あまりそういうことしない方がいいですよ
(相手から少し離れ歩きやすい距離を保つと上記を述べて。相手を見ると呆れる感じでわざとらしく溜息を吐き)

うう…や、やっぱりそうだよね…
（相手に拒絶されたと思い、相手から離れ。しょんぼりと落ち込み）

え、あの…別に羽森くんが嫌いとかではないですよ…？
(落ち込んでるとわかり心配して声をかけてみて)

え？ じゃあもっと近付いていいの？
（さっきとは打って変わって笑顔になり、相手に近づいて）

そ、そういうわけじゃない
(近づいてくる相手の額にデコピンをくらわせ。)

いったー！ もう、碧くん何すんのさ！
（デコピンされた額をおさえ。頬をふくらませながら怒り）

ついです…つい
(やろうと思ったわけではないとねんを押すように述べて。)

ん？ つい？
（相手の言葉を聞いてしばらく考え込むと、「それは碧くんがツンデレってことで捉えてもいいかな？」と相手に聞き）

僕はデレたりしません！
(飽きれたように聞けばツンデレと言う言葉にムキになり。ツンは認めるがデレは認めないと言うように)

じゃあツンツンはするんだ？
（「デレ」の言葉が出てこないことに不思議と思って。「ははっ、碧くんなら納得するなー」と一言加え。）

ツンぐらいですよ
(ふふんと得意げな顔をして。自分はデレてないと思っていて。「納得するなよー」と不満げに見て)

ははっ、でも碧くんたまにデレるよねっ。
（不満げに言う相手の姿を見て笑い。昨日のことを思い出して言うと、相手の反応を楽しみに待ち。）

デレましたか？
(きょとんと目を丸くさせて相手をみて。雰囲気で昨日のこととは分かっているが、デレたと認識がなく)

うん、デレたデレた。
（昨日の古池の行動を思い出してにやけながら言い）

デレた覚えがないんですけど
(うーんとしばらく考えているが思い当たる節がなく、難しい顔をして)

あれ？ 最後のは違うの？
（最後頬にキスしたことを忘れてるのではないかと思い、相手に聞き）

え…あーあれは…
(思い出すとしばらく考えて、気にしないでくださいと隠すように相手に伝え)

「気にしないで」って言うと気になっちゃうんだよなあ…
（何か理由があるのかと気になって相手をじっと見て）

気にしないでください…
(気になるという相手に釘を刺すように同じことを述べ。相手の目線から逃れるように足早になり)

うん。じゃあ気にしない。
（相手の言うことに従い気にしないことにして。足早になる相手を見て「そんなに恥ずかしい？ 」と相手に聞いて）

それでいいです…
(気にしないと言う言葉を聞いて満足そうに頷き。「別に恥ずかしくないです…ってか先程からうるさいですよ…」キッと睨みつけるように相手を見て)

うっ…ごめんもう話さないようにするからさ。
（睨みつけられ、自分の立場を自覚すると古池から離れ）

別に離れろとは言ってません
(自分から離れる相手を見れば己から近づき相手の服の裾を掴んで。小さい時から言葉が少ないだの悪いだのと言われたのを思い出し、「朝は弱いんです…静かにしてもらえると嬉しいです」と言い直して)

あ…うん。分かった。
（古池は朝は弱いことを思い出して、少し近づくもそっぽを向いて黙り）

(黙った相手を見てふぅと溜息を吐き。怒らせたかなと少し思うもの気にしないようにして。)

…あ、もうそろそろ学校だよ。
（学校の校舎が見えてきて、言いづらそうにしながら）

ん…そうですね
(校舎が見えると手を離し、んーと背伸びをして。静かな相手を見ると自分が黙れと言っておきながら「静かにしてると…なんか怖いな」と笑いながら述べ)

じゃ……喋っていいの？
（恐る恐る相手に聞いて）

んー…うん。いいよ
(ポケットに手を突っ込みながら悩む素振りをし。一回頷くと上記を述べ)

ほんと？ 碧くんありがとう！
（勢いで相手に抱きついて）

誰も抱きついていいとは言ってないです
(学校も近くなり人が多い中抱きついてくる相手の背中をバシバシ叩き)

えー許されると思ったんだけどなー
（頬を膨らませふてくされ。「ケチ」とボソッと影で言い）

ダメに決まってますよ
(きっぱりと述べると、影でいう相手を横目で見て「なに？」と首をかしげ)

……なんでもない。
（顔を伏せて少し黙り込んでから言い）

ふーん…まぁいいですけど…
(相手の様子を見て不貞腐れたかなと思い「好きな人にやった方がいいですよ」と頷きながら述べ)

好きな人なんて居ないし。
（相手の言葉に嫌気がさして、険しい顔をして）

え、いないんですか？
(いると思っていた為いないと聞いて驚き。)

うん。…最近好みの人が居なくてさ。
（友達や知り合いなどを思い浮かべてみてもキュンとはしなくて）

羽森くんの好みとは…聞いてもいいですか？
(自分の友人に当てはまる人がいるなら紹介してみようと思い)

好み…あやふやなんだよね。なんかキュンとしたら別に良いって感じで。
（今まで付き合ってきた人との経緯を思い出して）

ふーん…キュンとね…
(自分の胸に手を当ててキュンって何だと思い。相手の言葉を聞いてんーと考えるとおもむろに相手の背中をポンポンと叩き)

…ん？どうしたの？
（相手の行動の意味がよく分からなくて）

キュンって何だろうなーと思って
(首をかしげながら思ったことを伝えて)


(すいません。主本体がテストなどいろいろあって遅れました。)

…っはっはっ。もしかしてそういう「キュン」だと思った？
（相手の言葉を聞くと吹き出して笑い）

（いえいえ。大丈夫ですよ）