ぬーしー 2014-10-31 16:03:04 |
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…っ。聞いたのか聞いてないのかどっちなんだよ!
(相手の問にイラつきを覚えるも内容を言うつもりはないため、軽く睨みながらどっちだと聞き。)
…言うわけないだろ。俺はそんなデリカシーのない男ではない。
(言うだけ言った後、ゆっくりな足取りで屋上を歩き始めた。)
人の電話内容を言いふらすなど、そんな趣味はもってない。
(適当な場所に腰をおろし転落防止の柵にもたれかかり言った。)
本当か?本当に誰にも言わないか?
(腰をおろした相手の元に小走りで近寄り。目の前に来れば相手の肩を掴んでガクガクと揺らして。でも相手には聞かれたんだよなと揺らす手を止めてガクッとうなだれ。)
いって…
(叩き落とされた手をさすさすとゆっくりさすりながら相手を見て)
だって、聞いたんだろ?僕のこと…
(困ったような顔をしてはぁとため息をつき)
聞いた…?あぁ、あれのことか。
(眉間に皺をよせ空中を見つめてしばらく考えてると、あぁ、と声だし元の無表情に戻った。)
男子校は暇、てやつか?そりゃ暇だろう。嫌なら共学の他校に編入でもなんでもすればいい。
いや…編入はしないけど
えっと…その後のは?
(重要なのはそのあとで双子の兄に言った言葉を聞いたのか気になり。でも、未だに自分のことを悠樹と思っていてくれてるんだろうかと思って)
嘘?そんなものは知らん。まあ、聞いたと言って謝らせるのもいいが、もうすぐ次の授業がはじまるからな。先かえっとくぞ。
(腕の手を今度はやんわり離したが、言っていることがあれだから逆に怖い。もし五分前だったら土下座させるような勢いで上記を言うと悠樹をおいてさっさと歩き屋上を後にした。)
え…あ、うん。
(嘘のことは気づいてない?まず僕が悠樹じゃないのも気づいてない?とずっと考えていて。相手が屋上から居なくなると教室に戻るのも億劫で屋上で寝っ転がる。
はぁと深いため息をつき服のボタンをはずしてボーっとしていて)
嘘、か…。
(階段を降りる途中、足を止め振り返る。見えるのは閉まっている重い屋上へ続くドア。『く、黒部…えっと…今の聞いた?』酷く焦った顔で俺を見る悠樹をおもいだす。電話の内容の事でああなったのだろう。誰にも言わないで、ねぇ。そう呟くと再びタンタンと階段をおりていった。その時瑞穂は気をつけていないとわからない笑みをうっすらと浮かべていた。)
はぁ…どうしよう…
(携帯を握り締めながらもんもんと考えていて。バレてはいないにしてもここは寮生活のため永遠にバレないという保障はないしと思っているといつの間にか眠ってしまい。悠樹からきてる電話に気づくことはなく)
(/わかりました。ありがとうございます。)
(教室に入るとクラスのムードメーカ的存在の男子が近づいてきて、『黒部、お前サボるなんて珍しいなぁ』と話しかけてきた。)
ただの気まぐれだ。
(6時間目の教材を机の上に出しながらその男子とは目も合わせずに淡々と答える。その素っ気ない態度に男子は軽く固まるが、授業はじめのチャイムが鳴ると『そ、そうか。』とだけ言い、急いで自分の席へもどった。
6時間目、瑞穂は珍しく上の空だった。集中しようにも引っ掛かる事があり、できなかったのだ。できないならば、いっそのこと真面目に受けなくてもいいと思い、その一時間瑞穂は外の景色をボー、と眺めながら考え事に没頭した。)
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