マフィアマフィン【BL】

息抜きに使われてるって事か…いや、いい。
(ひねくれた捉え方をしつつ自分で持とうと相手が離してくれたなら荷物を引っ張り、甘いものにピクッと興味がそそるが店から視線逸らし)

んじゃ、食え。
どっちがいい？
(チョコとバニラを買って見せながら尋ねて、不貞腐れながらも甘いのは好きなのかもなと思いつむ)

いらないって、言ったのに…
(己の心を見透かしているのか買って来られればぼやきつつ無言でチョコの方を指差し)

甘いのは気はらしにいいぞ
(チョコを渡してバニラを食べながらふぅっと一息ついていて)

…変な感じだな、普通に食って歩いて。
(開放感に複雑な気持ちでアイスを口にし人の波を眺め)

そんな時間はこれから増える。
(しみじみする相手の頭を荒くたく撫で回して)

まぁ、クソみたいな場所から助けてくれて――…んぶっ。っ…わざとか？
(ほんの少し本音を漏らそうとした刹那、荒い撫で方にべしゃっと口元アイスが付着しては恨みがましく目線じとり)

おうおう、わざとじゃない
(口元が汚れた姿に笑いそうになるのを堪えてわざとらしい笑顔をしているとも取れるような表情になってしまうも親指の腹でアイスを拭ってやり指についたのを食べて)

わざとだろ、ニヤニヤして…っ変な取り方するな。ん、そっち食わせろ
(癪に触る笑みにすかさず言い返すが指で拭われ一連を見てしまえば手の甲で乱暴に口元を擦り、照れ隠しか残りのアイスを突き出して)

いや、あまりにも面白かったからよ...ん？いいぞ。ほれ。
(口元を掌で隠し顔を逸らして肩を揺らしながら笑いを堪えて押し殺そうとするほどに面白くなってしまいつつ、アイスを差し出して笑いが落ち着くと突き出されたアイスを受け取り）

俺は面白くない。ふん、行くからな。……早く連れて行け
(よもや隠そうとしない笑い声に益々眉を顰めてはバニラアイスを返すつもりなく食べてやり、そして先陣切ったものの勿論携帯ショップの場所など知るはずなく帰り道も分からなければ数歩歩いた末に立ち止まって振り返り)

怒んなよ？ん？
(アイスを食べ切られてしまい、あちゃー拗ねたか？と苦笑して数歩歩いて止まり振り返る後ろ姿と何とも言えない不貞腐れた表情に機嫌は直るどろうかという心配とイタズラしたくなる気持ちがひしめきあい、イタズラをすることにしてチョコアイスを多めに口に含むと相手に近寄りくいっと顎をあげて唇を唇で塞ぎした先を滑り込ませて）

近い…―んっ、やめ…！
(相手との縮まった距離に怪しさを察するが何もかも遅く、ひんやりとした柔い唇の感触に瞠目し文句発そうとしたのが悪く、ぬるりと舌先の侵入を許してしまえばチョコの甘さが喉へ流れ自然と嚥下してしまい胸板を押し)

...そうカリカリすんな？
(胸板を押されればすぐ離して残ったチョコアイスを平らげ、一本取られたな？というようなイタズラっ子のような無垢な笑顔で笑ってまたはぐれると困るので掌を緩く掴んで歩き出して）

…させてるのは、誰だ。次やったら舌噛んでやるからな
(再び口元を拭うと声音を低め牽制し無邪気な笑みに睨み返すと引かれるがままついて行き)

噛まれるのは勘弁だな。
なんでもいいっていいかも知んねぇけどちゃんと選べよ？
(白い犬のモバイルショップに着くと人少ないようなので手を離してぽんと前に軽く押して）

選べって、どれも同じだろ…。あー……じゃあ、それにします。藤崎さん決まった
(押されれば数歩前へ歩み陳列される携帯の違いなど見当付かずいると店員が寄り付き長々と説明されてしまっては勧められた最新機種とやらを藤崎へ見せて)

..........色はどうする？
(携帯を見るとパンフレットや表記されているのを見て相手の希望があまりない為オールマイティの携帯であることを確認してから話しかけて)

何でもいい。藤崎さん何色？
(話しかけてくる店員を疎ましげに避けこれまた使用出来ればそれだけでよく)

(/ すみません、名前の漢字変換を二度も間違えてました…