マフィアマフィン【BL】

そうか、無理だけはすんなよ。
夕食になったら迎えに行く。
(熱心だことと思いつつ疲れたのかそのまま瞼を閉じてすやすやと眠り)

…
(部屋へ戻るなり本棚にあった辞書をも広げながら幾枚もの文字を書き連ねる手はペンによって汚れ時間も忘れて集中し)

....邪魔するぞー？....飯は皆と食うぞ？
(ドアをロックしても返事がなかった為ゆっくりと入ってきて勉強机に熱心な背中を見つけると手元を覗き込み)

…っ！藤咲さん…いつから、いたんだ？
(物音に気付かなければ一息入れようと大きく手を伸ばした瞬間べちっと相手顔面へ手が当たってしまい、それにビクッと仰ぎ見て謝るより先に存在に驚き)

....お前....熱中しすぎるタイプだろ？
水分補給はこまめにしたか？体は冷えてないか？まったく...体調管理を優先しろと何度言ったら....
(ペチっとあたり片眼をつぶって渋い顔をするも一歩後ろに下がってぶつぶつといいながらも最後は｢よく頑張ってるんだな｣と褒めてしまい我ながら甘いか？とか煩悩しており)

別に、頑張ってない。普通のことすら出来てないから、やってるだけだ…字も汚いし。
夕食だろ？あんまりお腹減ってないけど、食わないと藤咲さん怒るもんな
(褒められればふいっと視線を逸らすのは照れている証だろうか、散らばる紙を集めて机に置くと黒くなった手を擦りながら立ち上がり随分と慣れた様子で相手と接し)

そのうち上手くなる。
後、手洗うぞ？手洗いうがい基本だからな。
少量でも食べてたらしっかり体力がつく
(視線を逸らされ不思議に思うも汚れた手を敢えてすぐ抵抗すれば外れる力加減で握り、飯は食べる事が分かると少しご機嫌な様子になってゆっくりと歩き）

藤咲さんは、どんな字書くんだ？後で参考までに見たい。
うがいをする意味が分からん…面倒だな
(手を取られるのも何回かあれば特に何も思わなくなり、それより広い屋敷内を覚えるようキョロキョロとしながらついていき)

やめとけやめとけ、俺は筆派だ。
空気だって最近あるぞ！空気清浄機あるからって怠るとだめだぞ！
(無駄に凝り性なため、習字を習ったとき極め過ぎて硬筆よりも筆の方が書きやすくなってしまい周りの人間からは達筆すぎて読めないと非難轟々のため遠い眼差しをしながら答えて)

…見たい。真似しないから書いてよ。筆でどう書くんだ。ペンより簡単か？さっき本で知ったが墨でだろ？
(何となしに聞いたが思いの外の答えに筆文字が気になり知識に飢えてた為か興味が尽きず矢継ぎ早に質問を繰り出し)

...見してもいいが好みだな。あとよく言うミミズ文字だ。お経とかそんなのによく使われる字体だな。

また字の話はしよう。ここからはファミリーが集まってる。お前をファミリーとして迎えるパーティーみたいなもんだ。
(えらく食いついてきたことに驚きながらも答えて柔らかい目もとになりつつあったが夕食を食べるとこに着くと顔は引き締まりボスらしい威厳をどことなくもちながら話すと扉をあけて)

ぅ、あ…。んな、パーティーとかいいし…
(前もって知らされたなら拒否していたが部屋に入った今とても引き返せる状況でなく反応に困り口元引き吊らせ)

パーティーと言ってもただのご飯会だからな。
(手を軽く引きながらすれ違う部下たちに挨拶されるも一番奥の席について隣に座るよう示唆して)

人数すごっ…。
(居心地の悪さから口数は減り小さな会釈くらいはしつつ席へ座ると視線だけで周囲見渡して)

慣れる慣れる。
(席に着くと大きな声で締めて夕食を開始させて)


葛城
...ええ、横にいらっしゃるのがルイス君ですよ。
(葛城の周りに三人の人物がいて何やら話し込んでいて)



[幹部なんですが、女性とか入れた方がいいですか？]

慣れる気がしない…。なあ、今日だけだよな。この人数で食うのは？
(これから夕食時毎日がこれだと気付かれしそうでコソッと聞いては、葛城の話し声に自分の名が上がると呼ばれたのかと相手の方を向き)


(/ 女マフィアがいても格好いいですね。お任せします！

おう、今回だけだ。まぁ年末とかイベントの時はあるが普段はないから安心しろ。
(もっもっとお肉を頬張りながら幹部達が集まっていることに気づき、恐ろしいイタズラが待ち受けているんじゃ...考えたがルイス君にイタズラするんじゃ....と考えると青ざめて）


幹部'sは何やらルイス君の元に歩き出してきており

ああ。それなら、まぁ…。いただきます。
……あの、何ですか？
(これから世話になる以上ここのルールは守るべきかと考え改め自分も少しは腹に入れようと料理を口に運ぶ寸前、近付いて来た人数にその手を止め訝しげな眼差しを送り)

幹部の荒本、漆葉、樹原と葛城だな。
ルイスをいじめんなよ？
(ちらりと、横でみるも周りの部下たちのせいで気にかけてやれない状態になり)


荒本
どうも、ルイス君。
(四人の中でもっともごつく獅子のような気迫の男が薄く笑い相手を探るような目つきで微笑み）

漆葉
あら、愛らしい少年だこと？
私は漆葉。おねぇさんと読んでね？
(金髪の天パはぱっと見、女だが声を聞くと低く男だとわかる。つまりはオカマだ。人良さそうな笑顔を浮かべながら己のを左頬に手を添えて色っぽくルイス君をみて）


樹原

初めまして。いかつい顔にオカマの男に言われてもなぁーんにも面白くないと思うけどー？お二人さん。あ、私は樹原(きはら)！宜しくね！
(あははと天真爛漫に笑顔で話しながら無邪気な口調のまま自己紹介をして。この子が正真正銘の女の子である)

はぁ、どうも。ルイスです。先に食事したいので話は後でもいいですか？
(紹介からそれぞれ顔を一瞥するだけで漆葉の時は声音に一瞬目を見開くもテーブルへ向き直り、一応此方も名を述べては用が何であれ警戒心からか素っ気なく料理を口に運び)