緋色 カサネ 2014-10-20 20:32:36 |
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冷えた寒空の下一人白い息を漏らし
悴んだ手を擦りあの頃にかえる
君がくれた幸せ
笑わせてくれた
泣かせてくれた
怒らせてくれた
…君が居たあの頃の僕はとても幸せだったのだと思い知らされる
冷えた手を握ってくれた
君の温もりと愛情が今は虚しさに変わったよ?
どうして…?
どうしてあんなにも幸せだったのだと今になって気付くのだろう…
もっと君と居たかった
もっともっと話したかった
ずっと触れ合っていたかった…
あの日…僕は君を……
どうして救えなかったのだろう…
君を失う事がこんなにも辛いなんて知らなかった
サヨナラすら言えない
あの時も笑顔だった君は僕の目の前で…
今も鮮明に覚えてる
ブレーキ音のキィー!!という音とタイヤの焦げた臭い
横たわる君…
あの日も冷えていた
手を離さなければ…
今も君と笑えていたのかな?
溢れ落ちる涙は温かく
感情が溢れ出る
今でも君が僕の中で生きている
後悔は後から心を締め付ける
繰り返す似た日々に苛立ってた
一人暗い部屋、何かをずっと望んで待っていた
朝起きて、また同じ日を繰り返す
緩やかに死んでいく心に気付いてた…けど…それに蓋をした…
強がって笑って
帰って疲れ果てて
一人が楽
だけど寂しい
いつの間にか僕は傍観者になっていたんだ
死んでいく自分をただ見ていた
孤独の中意識を落としていく眠気に委ねてこのまま深い深い眠りにつく
明日も目が覚めるのかな…
誰か僕を起こして…
本当は眠りたくない
けど…自分で起きられないんだ……
誰か…
誰か僕を起こして……
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