『おねーちゃん、おねーちゃん』
「ん?なーに?」
『だぁいすきだよ!ぼくのおよめさんになってね!』
「うん、わたしも好きだよ。大きくなったらね?」
小さい頃家が隣同士で弟みたいに可愛がっていた君と、そんな約束もしたような記憶はある。
でも、それは私が6歳で君がまだ4歳の時の話でどうせ大きくなったら忘れてる、そう思ってた-------
あれから数年が経ち現在私は高校三年生で君が高校一年生。
成長するにつれて最近はあまり話さなくなっていた私と君は偶然にも委員会が一緒になった。そして、委員会が遅くなった帰り道家の方角が同じだから一緒に帰ることになった私達は------
『話すの久しぶりだな。おねーちゃん?』
「そうだね。友達と遊ぶ事多かったし、小学校以来かな?二人で帰るの」
『その割には嬉しそうじゃないな。未来の旦那さんと帰ってんのによ?』
「....ん?え、何言ってるの?」
『は?約束、しただろ?子供の頃』
「ええ!?あれ、覚えてたの?ただの子供の口約束だと思って本気にしてなかった..んだけど。あはは」
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