しはか 2014-10-12 20:23:54 |
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「……ん…。」
昼のように強い日差し
小さな小鳥のさえずる声
開けっ放しの窓から爽やかに吹き抜けて頬を掠める、冷たい秋の風
目に、耳に、頬に刺激を与えられ、カノは眠りから目を覚ました。
ゆっくりと体を起こすとベッドから降り、洗面所に足を進める。
冷たい水で顔を洗い、パッと正面の鏡を見る。
「…あれ?」
カノは鏡の中の自分を凝視した。
髪が少し伸び、顔立ちが女のように柔らかくなっているような気がするのだ。
_まだ寝ぼけてるのかもしれないな。
特に気にもとめず、寝巻きから私服へと着替えようとしたその時…
「ちょっ…何でええぇぇえぇ!?」
以前より丸みを帯びた肩や腰部分
豊かに膨らんだ胸
細く綺麗な手足…
そう、
カノは女体化してしまったのだ。
(/駄文申し訳ない;;
参加してもOKですか?)
カノは色々と受け入れ難いこの状況に頭がついていかず、口をパクパクさせながら鏡を見つめる。
_落ち着け、まずは誰かに相談するんだ。
すー、はー、と数回深呼吸を繰り返し、誰に相談をしようかと考える。
_まず女の子たちには言えないし、シンタロー君もちょっと……。
ああでもないこうでもないと思考を巡らした結果、脳裏に浮かんだのは一人の緑のつなぎの少年だった。
「そうだ、セト…!」
カノは少しぶかくなってしまった普段着を着て、その少年の部屋へと足早に向かった。
「セト!お願い開けて!!」
ダンダン!と乱暴にドアを叩く。
暫くするとゆっくりとドアは開かれ、中から寝ぼけ眼を擦りながら部屋の主が顔を出した。
セトだ。
「何すか急にー…あれ、カノ…?じゃないっすよね、でもその服は…」
セトはカノの姿を見ると、寝ぼけて垂れ下がった目を見開き、カノの頭からつま先までを舐めるように見つめた。
「そう僕だよ、カノ!朝起きたらいきなりこんな格好に…!」
「…まーたそれも嘘っすか?その姿も能力っすよね。今回はカノらしくない解り易い嘘をついたんすねぇ。」
「ちがっ…!」
このとき、カノは久々に己の能力と普段の行いを恨んだ。
(/なんかゴタゴタしてて申し訳ないです!;;)
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