――人はしばしば恋に欺かれ、
恋に傷つき、
不幸にもなる。
それでも人に恋するのだ。――
俺は、とあるシェアハウスで出会った“彼”に恋をした。けれど彼は俺じゃない“あの人”に恋をして、俺の初恋は終わった。
本気の恋だった。こんなに辛くなるなんて、思ってもみなかった。
大好きなふたりを大嫌いになる前に俺はわざわざ遠い田舎の大学を選び、そこへの進学を理由にシェアハウスを出た。
「もう恋なんてしない。」
もう悲しい思いなんてしたくなくて、苦しくなんてなりたくなくて。まるで少女漫画みたいに女々しいセリフだと自覚しつつも、それでも固く決意した。
だから、どれだけ気が合った奴でも素は絶対に見せないって決めてたのに。誰にも、踏み込まれたくないのに。それなのに。
『――お前さ、なんで笑わねぇの?』
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