- Goodbye first love - [BL]

…どうも。
(寝不足だけではない、現在進行形で溜まっている感じがする凄まじい疲労感に本格的に具合が悪くなってしまいそうな感覚を抱き始めていた頃、不意に後ろから掛けられた声に反応し振り向いた丁度その時掴まれた腕に掴まれたという事実と振り返った先にいた人物の正体の両方に驚き僅かに目を丸くし。しかし先ほど本心を晒してしまった手前もう表情を作る必要性を感じなくなってしまったのか露骨なまでに顔をしかめながら口先だけの礼をし。相手の問いが指す内容について、お互いの関係から何となく察することが出来たのか掴まれた腕を少々乱雑に払いながら小さなため息をつけば「…今日、あんまり調子よくないんで休みます。」などと呟き。もういっそのこと"あんたが嫌いだから行きたくない"と言ってしまいたいくらいではあるものの個人的な感情で相手を含むサークル内の空気を悪くしてしまうのは流石に忍びなく、一応本音も織り交ぜた言い訳を口にすると軽い会釈をして早々に相手から離れてしまおうとして。)

…家はここから近いのか？
(振り返った相手の表情が驚きから嫌悪の色を隠さない表情に変わるのを見れば思わず口元が緩むのがわかり。はっきりと嫌われているのは伝わってくるのだが、好きの反対は嫌いではない、なんていう偉人の話を思い出し前向きに考える事にしながら口元をいつも通りしっかり真一文字に結びなおして。この自分の探究心や世話焼き体質を煽るこの目の前の生意気な態度の後輩を前にするとつい口元が緩みやすくなるのを認めざるを得なくて。表情が緩みやすくなるとそれはそれで困る訳だが今はそれよりも目の前の顔色の悪い後輩を放っておくことになるのが懸念されれば思考もそこそこに一つ質問投げかけて。もし家が近いなら送ってやればいいし、近くないならぼろアパートにはなるが大学の近くの自分の家へと招き少しだけでも休ませればいい話。どちらにせよサークルに行かないからと言って、はいそうですか、と送り出してやる気は更々なく、距離は近過ぎず遠過ぎずの逃げられない程度の微妙な間隔を保っておいて。)

…バス、待ちます。そんなに掛からないですから、見送りとか絶対止めてくださいね。
(これだけ露骨に自分の汚い内面を露出させたことも久し振りでいっそのこと嫌われてしまいたくてこの態度を出したにも関わらずどうしてか不安に少しだけ胸の辺りがぞわりとして。そんな此方の思いとは裏腹に僅かに相手の口許に浮かんだ少なくともマイナスの感情には見えない反応に目を見開き一瞬歩みを止めてしまうものの、すぐにそれを頭から振り払うように顔を逸らし再び歩き始めて。しかしながら遠ざかろうとする此方の意図も汲み取ってくれないのか何食わぬ顔でついてくる相手にまさか、と頭に浮かんだ可能性を潰すような拒否を織り混ぜた回答を口にすると苛立ちを抑えきれないとばかりに頭をがしがしと掻き乱し。)

(/すみません、少し遅れそうなのでお待ちしていただいても大丈夫でしょうか？;;

(/分かりました、お待ちいたします。それでもあまりに遅れてしまうような状態でしたらこちらからもお声掛けさせて頂き、きちんといらっしゃるのか確認させて頂こうかと思います。ご了承ください。)

見送りなんてしねぇよ。けど、バス待つ間俺んち来い。悪化したら後味悪いだろ。
(相手からの問い掛けに何を言っているんだ、とでも言いたげな視線投げ。なぜ今までのこちらの行動を見て、そんな生温い絡まれ方で終わる訳ないと気づかないのか些か疑問ではあるがとりあえず否定の言葉返し。しかしここでなら良かったです、なんて言われ逃げられれば困るため間髪入れずに言葉続けては置いていた距離をもう一度詰めて。頷くまで距離を離してやるつもりなんて更々なく、それをはっきりと伝えるため威圧的な言い方になるのは分かっていながら命令形の言葉零し。だがやはり相手の自分に対する評価や感情を考慮すると少し申し訳無さもあるのかバツが悪そうに僅かに目を伏せて。)

(/お待たせいたしました！
度々遅れてしまい申し訳ないです。もう少しすればまた落ち着くと思いますので、お相手していただけると幸いです。)

ッな、いや…それは、その…。
(自分の予想が外れたらしいその返答にすかさずそのまま逃げるための言葉を続けようとしたものの、それより早く相手が告げた一言に思わず足を止めて振り返り。見送りよりも余程たちが悪い返事に"先輩の迷惑になる"やら"かえって悪い気が"やらの言い訳で乗り切ろうとするもののそんな言葉を発するのも躊躇ってしまうほどの相手の言い方にしどろもどろな言葉にもなり切れない声を漏らすと困ったように視線をそらし。逃がさないとばかりに詰まる距離にとうとう諦めたのか深いため息とともに相手に視線を戻すと「…じゃあ、お邪魔しますけど…そのバス待つ間だけですからね。」このままうっかり引き留められないようにという防止策か釘を刺すようにその旨だけ確認をして。)
(/大丈夫ですよ！私も年末年始になりますとどうしてもお返事が遅れてしまうことがあるでしょうから、少しの遅れはお互いさまでいきましょう。こちらもあまりに遅れてしまいそうなときには連絡させて頂きますので、ご安心くださいませ。)

…ん、よし。
(戸惑いを含んだように短く零される声にも特に先を促す事もなく静かに続きを待っていたも、相手の言葉に安堵すればふっと表情緩ませてはきらきらと輝く髪をくしゃりと軽く撫でてやり。危害を加えるつもりなどあるわけがないのだが、つい先ほど口から出たはっきりとした自分の物言いと相手の反応からしてあまり長く触れない方がいいだろう、と判断しては触り心地のいいそれを名残惜しく思いながらもするりと離して。「こっち。綺麗じゃねぇけど笑うなよ」自分の家がある方を指差しゆったり歩き始めながら、自分の部屋の中の現状を思い出しては若干困った様な雰囲気を漏らして。)

(/そう言っていただけると大変ありがたいです…っ！
それでは本体はどろんさせていただきます。
最後になりましたが、今年はありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いします^^)

…よっぽど汚かったら笑いますけどね。
(相手を警戒している面があるからか相手の手が自分の方に近付いてきたとき思わずびくりと小さく体を震わせてしまうものの、思いの外優しく頭を撫でてくれた手のひらに緩やかに警戒心がほどけ始めればその優しさがむず痒く、戸惑うように視線を揺らして。それでもその手のひらは心地よく、もう少し触っていてほしいと思うほどのそれが離れていってしまったことに名残惜しさを感じつつ歩き出す相手の後をついていくと長い前髪をそっとつまみ上げながら先程よりは少しだけ暖かみのあるからかいに近い言葉を呟いて。)

(離すとき、長い髪の間から覗いた相手の瞳が嫌悪などを移してなかった事に小さく安堵しつつも、あれ以上見続けるとついついちょっかいをかけずにいられないことがわかっているため小さく目尻細めるだけに留めてはアパートへと足早めて。物は散乱しているがそこまでではない、と自分では思うのだが一般的にはどの程度が汚いと言われるのかなんて考え始めたところで見えてきたアパート。指を指しここだという事を教え一階の自分の部屋の扉開けたも最後後ろ振り返り「…笑うなよ」と、どこかバツが悪そうな表情で告げれば先に入るよう促して。)

(/新年早々遅れてしまい申し訳ないです！
遅れましたが明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたしますね^^
新年の挨拶を一言告げたかっただけなので、蹴っていただいても結構ですのでお気になさらず！)

…それなりに片付いてるじゃないですか。
(散々ちょっかいを掛けられた上半ば強引に自宅まで連れてこられたということもあり散らかっていたら本気で笑ってやろうと思っていたのに、そんな思惑に反して男性の独り暮らしにしてはそれなりに片付いた室内につまらなそうに唇を尖らせるとぽつりと一言呟いてから部屋に上がって。独り暮らしによくあるような部屋の間取りをちらりと眺めてから角に配置されたベッドを見つけるとその傍にぺたりと座り込み、何だかんだで本当に体調が優れなかったのかベッドに寄り掛かるようにして上体を伏せると「…すいません、お水か何か貰えますか…。」などと呟きながら体の力を抜いて。)

(/明けましておめでとうございます！お相手して頂き始めて早二月半程でしょうか？トピックの寿命が短くなりつつある今年を跨ぐまでお相手を続けていただけたことが大変嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします^^)

ベット使っていいぞ。洗濯はちゃんとしてるから。
(どこか面白くなさそうな響きを伴わせながら告げられた台詞に安堵から僅かに肩の力を抜いたも、座り込んだ姿見ればすぐにまた強張る事となり。しかし調子はあまり良くなさそうではあるが、それでもちゃんと自分の意志が伝えられるのがわかれば一つ頷き水をコップに注ぎながら前記投げかけて。精神的なものだとしても薬は飲んだ方がいいのだろうか、とほとんど使っていない小さな薬箱取り出しては中にあった総合的な風邪薬と頭痛薬見比べていたも、「どっちか、飲んどくか？」と投げかけては首傾げ。相手の症状を全く知らない事に今更ながら気がつけば両方手にしながらベットの脇に置いてある小さな物置の上に並べた後、近くに腰下ろして。

…いや、ちゃんと横になると起きれなくなりそうなんで…。
(相手が水を注いだコップに手をかけうっかり落としてしまわないように両手を添えたままゆっくりと水を口に含んで。コップの半分くらいまで水を飲んでから唇を離し、一応バスの時間までの休憩所として居させてもらうという約束だったことを考慮しての返答を返せば軽く会釈してからコップをテーブルに戻して。それからもう一度ベッドの方に伏せ居心地のいい体勢を探すかのように腕を組んだままもぞもぞと身動ぎをするとうっすらと開いた瞳で相手の方をちらりと見て。頭痛や目眩を伴うにしてもこの症状の原因は寝不足というただそれだけの理由で、そのために薬を飲むというのが何となく憚られるのに加え正直ベッドという安息の地を目の前にしてこれ以上起きているのも辛いという理由から薬は要らないとばかりに小さく首を振ると、顔を隠すように組んだ腕に頭を埋めた体勢で静かに意識を手放して。)

(どうやら眠ったらしく、静かに寝息が聞こえ始めれば相手の額へそっと手を伸ばし。ざっと測った感じ熱はないようで、本当にそこまで重症でないことがわかれば安堵の息を吐きながら重い腰上げて。水を入れたコップを片付け薬も元の場所へとさっさと直しては、ちらりと壁に掛かっている時計へと視線投げ。バスが来るまで、という約束だったのはいいがその肝心のバスが何時に来るかを聞き逃したことに今更考えが至れば眉根寄せて。心地よさそうに寝ているらしい相手をわざわざ起こして時刻を聞くのも気が引けるためソファに腰下ろしどうしようか、と思案していたのも束の間。一定のリズムで聞こえる人の寝息というものは案外心地良く、まったりと睡魔が忍び寄ってくるのをひしひしと感じ。浅い眠りのあとそのままバイトへ向かった自分の体にも気付かないうちに疲労が溜まっていたらしく、一度小さく欠伸を噛み殺した後ソファに座った姿勢のまま重たくなっていく瞼をゆっくりと閉じ。)

(/つい寝かしてしまったのですが、大丈夫でしたでしょうか？
もし宜しければ、バスが出る前の時間でも、バスがすっかり発車してしまった後の時間でも大丈夫ですので、適度なところまで飛ばしてくださいませ！^ ^)

――…え、あれ…今何、時…で…ッ!?
(心労の原因でもあった相手の家で休む、というのも何だか可笑しな気がするがそれでも睡眠を求めていた体にはいい休息になったらしく、起こされないのを良いことに辺りが暗くなってくるまで寝こけてしまい。大分時間が経ってから漸く目を覚ましたのかゆっくりと瞼を開きながら体を起こすとやけに暗い室内を不審に思い時計を確認しようと携帯を探して。探し当てた鞄から携帯を引っ張り出し時計を確認してみればもう夜8時を過ぎており、悲しいほど田舎なこの地域で重要な交通手段となるバスの最終便が丁度発車してしまった後で。次第にはっきりとしてきた頭でその重大性に思わず勢いよく立ち上がると、大分混乱しているのか傍のソファに寝ていた相手の頭を叩き。)
ッちょ、起こすって！もうバスないじゃないですか！つか何で先輩まで寝てるんすか！

(/二人して寝てしまったのでいっそのこと泊めてしまえば！と思い立ち勝手にバスの最終便を発車させてしまいました←/行き当たりばったりで申し訳ないのですが次の日を休みにでもしてしまって、このまま成り行きお泊り会にでもしてしまえれば、と思っています。いかがでしょうか？)

(座りなれたソファというものは案外安心できるものですっかり寝入ってしまっていたらしかったが、何となく近くでばたばたと音がする事に薄っすらと瞼持ち上げゆったりと目覚めかけている感覚を甘受していた所に近づいてきた大きな足音と頭にそれなりの衝撃。流石にそのままもう一度寝入るわけにもいかず不満気に視線を声の方へと向けて。「痛え…、つか煩ぇよ…。」文句を垂れながらも何となく状況は掴み始めてしまった自分の察しのよさを恨む。どうやらこの暗闇の様子からしてあのままそれなりの時間を眠ってしまったらしくこの慌てふためく眼の前の後輩はバスを乗り過ごしたらしい。今更騒いだところでバスが帰ってくる訳でもないのに、と自分が起こしそびれた事は取り敢えず棚に上げ他人事のようにあっさりとした考えを巡らせれば大きく伸びをして。「別に明日休みだしいいだろ。泊まっとけよ。」背中の筋が伸びるのに合わせて溢れる欠伸は堪えることもせず、そのまま欠伸混じりに何でもないように告げては客人の布団はあっただろうかと早速泊まる前提の思考回路へと切り替えて。)

( / 勿論、大歓迎ですよ！こちらこそ早速泊める気満々な上、大変傍若無人に振る舞っておりますがこんな感じで宜しければどうかこのまま進めて頂けると幸いです^^)

～ッそういう問題、じゃ…っ！
(騒いだところでどうにもならない問題だというのは自分でも分かっているのだがだからといって妙に落ち着いた態度の相手を見ていると何ともやるせない気持ちになり。泊めるという発言の前にあるべき謝罪が全くないことに余計に怒りが込み上げるものの相手は先輩であり今の状況から今夜の宿主となってしまうであろう人物で、そんな対象だからこそ込み上げる怒りをそのまま放出することもできず歯がゆそうに顔をしかめながら言葉を漏らして。「…お言葉に甘えて泊まらせてもらいますけど、原因が先輩ってことは忘れないで下さいよ。」一先ず気持ちを落ち着けようと深呼吸をひとつしてからむすっとした態度のままぼそぼそと呟きを漏らすとどさりと抱える苛立ちが滲み出たような様子で相手の座る位置の反対側のソファの空いた空間に腰掛けて。相手といるという状況がそもそもストレスの原因だというのに一晩共にすると考えると既に大分気が重くなっていて、深く溜息をつきながら膝を抱え込みそこに顔をうずめると隙間からじとりとした視線を相手の方に向けて。)

…悪かった。晩飯作ってやるから、何食いたい？
(何か言いたいことを抑えるような、そんな表情をじっと見つめていたも結局は飲み込まれた続けられるはずだった台詞の続きを考えながらソファから立ち上がって。しかし、言葉は飲み込んだものの自分と入れ替わりにソファに沈んだ相手から向けられる視線は不満をありありと訴えていて、流石に後者自分の事を棚上げしたままはいられないか、と眉を僅かに寄せ小さく謝罪告げて。悪気はなかったとはいえ仲の良い友人ならまだしも体調が悪くなるそもそもの原因を作った先輩の所へ泊まるのは災難だろう、と考えられる程度には頭も回り始めたも、ただどうしようもないのは何度考えても同じためどうにか少しでもましに感じてもらえないか、ととりあえず自分に出来る事でと後者問い掛けて。)

…オムライス、卵がとろとろのやつ食べたいです。
(気が付けば初めて会った昨日どうにか取り繕うとしていた慕う後輩像など見る影もなく崩れてしまっており、こんなはずじゃなかったのにと後悔を胸に秘め。本当ならば上手く先輩の前で立ち回りそれなりにいいポジションを保ちながら穏便な大学生活を過ごそうと思っていたのに、随分とかけ離れた現状に溜息をつくとじわじわ溜まっていくもやもやとした感情を振り払うように膝に伏せた頭をぐりぐりと押し付けて。それから漸く気持ちの整理がついたのか息を深く吐きながら顔を上げると相手の方を見て、まだ少しだけ残った不満からかわずかに唇を尖らせながらぼそりと呟きを漏らすと、ゆっくりとソファから立ち上がって。)
…先輩だけだと不安なんで、俺も手伝います。こう見えて結構料理は自信あるんで。

おい、一人暮らしの男を舐めんなよ？
(随分と可愛らしいリクエストをするものだ。何てそのまま口に出せばヘソを曲げてしまうのだろうと予想付けては言葉飲み込み、代わりに冷蔵庫覗き込んで。卵とケチャップ、あと野菜とベーコンが少しづつ、確か缶詰のコーンもあっただろうと頭の中で入れるもののリストを組み立てていればふと動く気配。とりあえず必要なものを冷蔵庫から取り出し並べていたも聞こえてきた声に顔だけで少し振り返ればにい、とどこか楽しげに口角上げてみせ。わざわざ手伝ってくれるらしい相手の好意を無下にするのは気が引けるのだがこの狭いキッチンで二人作業するのも中々大変な事が簡単に想像つけば、「お前はもうちょっと休んでろ。じっとしてんのが落ち着かねぇなら押入れから布団引っ張り出しといて。」なんだかんだと律儀な相手のこと、何もせずにただ居させておくのも酷だろうと押入れ指差し提案して。)