その国では白い髪を持って生まれた者は忌み子として扱われてきた。
忌み子は地下牢に監禁され、酷い扱いを受けたという。
私もまた、白い髪を持って生まれてしまったために、
城の地下牢に監禁され様々な虐待を受けた。
鎖に繋がれて満足な食事も与えて貰えず、
罵声を浴びせられ暴力を振るわれ慰み者として扱われ。
そんなある日、1人の青年が城へ訪れた。
青年は皆が寝静まった頃、私のいる牢屋に来た。
この人もきっとお城の人達と同じ事するんだわ。
全てを諦めていた私はそう思った。
でも違った。
青年は私に哀れみの目を向けながら鉄格子に近付くと声を潜めてこう言った。
「…可哀想にな。今ここから出してやるよ。俺と一緒においで」…と。
その瞬間から私の世界は変わったのかもしれない。
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