#影及影__特殊設定。ほのぼのbl

しつこい男はモテないよ。…飛雄は相変わらずの負けず嫌いだね(むすっとした顔を取り繕いもせずにぴしゃりと言い放てば、ふっと表情を和らげて僅かに笑いを零しながら呟き。宣戦布告し返されればフン、と鼻で笑いながらもどこか満足げでそれ以上何か言い返すような事はせず。メニューを見ているうちに自分までわくわくしてきたらしく、「飛雄、どれ食べる？イチゴのやつ？バナナ？」と珍しくも剣の無い言い方で相手に尋ねて。

好きなもので負けるの絶対嫌っすから当然っす(自分は相手と違って勉強が出来る訳でもないし、唯一昔からやってきたバレーが自分の全てで。良くも悪くも負けず嫌いなんて言われればその通りだと無駄にすんなりと認めては、目の前の相手にもどんな強敵でも倒してコートには自分が生き残るんだと闘志を燃やして。「そうっすね…全部うまそうっすけど俺は…コレ食べてみたいです」メニューを見ると食欲が誘われるものでどれも美味しそうな為悩まし気に一通り目を通して。食べたい物が決まった様で、イチゴの沢山のった女子から人気のありそうなクレープを指差して)

でもさっき俺がチビちゃんの名前出したのは、飛雄の大好きなバレーとはあんまり関係ないよ？(いかにも相手らしい受け答えに少しだけ笑ってしまいそうになりながらも、ただ単に負けず嫌いなわけではなく好きなものでという条件がついているのならば話は早いだろう、と相手が納得するような言い回しで今度こそ追及を逃れようとして。別に好きなものでの勝負事ではないのだからこれ以上追及しなくてもいいじゃないか、と暗に指摘し。相手の示したクレープの味を確認すれば「はーい。俺はキャラメルのにしよっと」と機嫌良く了解してスタンドに並び。

え、そうなんスか？(相手の応えにてっきりバレー関連の事で日向の名前が上がってると思ってたから意外だときょとんとして。じゃあなんで名前があがったのか不思議に思うが追求するまでの内容ではないかとふーんと納得して。「先輩女子ともこーゆーとこ行ったりするんですか？」並んでいる間、周りにいる女子が相手の事をかっこいいだとか相変わらずちやほやされている事に相手は何も悪くないが少し不愉快で。初めて先輩らしいことをされたが、ふと男同士でもクレープ屋にくるなら女子とも行くのだろうかと気になって)

(/遅くなってすみません…><)

うん、関係ない(バカで良かった、と内心思いながらも納得してもらえた事で一安心したらしく笑顔でもう一度繰り返して。ふと自分に向けられた周りの女子の視線に気づけば、それに応えるようにいつも通り人当たりのいい笑みを湛えるも、相手からの唐突な質問に少なからず驚いて「え？まあ…前の彼女と来た事はあるけど、だいたいはマッキーや国見ちゃんとだよ？」と首を傾げて。バレーとは無関係な面で相手が自分に対し興味を抱いている事が不思議でならないらしく、やがて注文する番が来るまでしきりに首を傾げており。

(/大丈夫ですよ〜！！気にしないでください^^

前の彼女…今は彼女、いないんですか？(周りで話してる女も、それに構う相手も自分でも理由は分からないけどどうしてかイラっとしてしまい眉間に深く皺より。相手ならば交流関係広そうだから色々な付き合いはあると思っていたが妙な気分で気付けばまたも質問をしていて。答えを聞く前に自分達の注文の番がきてしまい)

え？……あ、(バレー以外の話題でグイグイくる相手というのは珍しいな、などとのんびり考えていたせいか、相手の話をよく聞いておらず。聞き返そうとするも注文の順番が来たため店員へと視線を移しクレープを2つ頼んで。会計を済ませて脇へと退き、クレープが出来上がるまで待ちながら「で、何？」とあらためて相手に向き直り。

な、何でもないです。気にしないで下さい(自分自身先輩とバレー以外の話題をするのは滅多に無いから、相手の反応に釣られて自分は何を質問してるんだと我に返り。相手の現状が気になるが聞かれていなかったのは好都合で上記サラリと口にすると違う話題に切り替えて「先輩、やっぱり背縮んだのショックですか？」こうして会えた時しか先輩を弄れないからと平気で生意気な質問しやり)

？(らしくもなく誤魔化している相手を怪訝そうに見ていると不意に不躾な質問を投げかけられ、相変わらずだと言わんばかりに苦笑を零して。ショックかと聞かれればそれなりにショックだが、楽観的に考えている部分も多いため「そりゃ驚いたけど…まあそのうち戻るでしょ」と呑気に返して。出来上がったクレープを受け取れば無言で相手に手渡し

そのうちって…随分マイペースっすね(相手のマイペースな発言に少しは慌てたり取り乱したりしてもいいのではと逆に心配になるレベル。自分個人としては今の姿を見ると自分まで中学時代に戻った様な、そんな錯覚に陥るから少し複雑な気分で。「あざっす！頂きます」クレープを受け取れば奢ってくれたことに対し礼を一言述べ軽く頭を下げてからパクリと頬張って。)

(/あわわ…すっかり遅くなってしまいました….申し訳ございませんorz まだいらっしゃいますかね…？)

勿論、練習出させてもらえないのは困るから早く戻りたいけどさ(早く戻りたいとは思っているのだと主張しつつ、自分もクレープを頬張って。その後しばらく無言で食べ進めていたかと思えばおもむろに相手のクレープを一瞥し、がしりと相手の手元を掴んでは「一口もーらいっ」と宣言しながら大口でかぶりついて

(/大丈夫ですよ〜!!レスお返ししておきますね！

俺は…ちっさい方が可愛いと思います。ついでに中身も中学に戻ればもっと可愛いって思います(早く戻りたいと思うのは当たり前か。自分も早く元の姿に戻ってもらって正々堂々とぶっ倒したいとも思うが…中々に貴重な事に中身も中学時代に戻ってたら今より幾分か純粋だったんだろうとふと思ってしまって。「あ、ちょっと‼︎一口でか過ぎですよ。俺ももーらい！」アホな事を考えてるうちに自分のクレープが一気に無くなり仕返しとばかりに己も相手のクレープに噛り付き。)

(/よかったです！いつもお待たせしてしまって…><)

……それ以上何か言ってみろ。顔面にクレープ押し付けるからね(中学時代の自分など、岩泉に諭されるまで周りの事が見えておらず気持ちばかりが先走っていたため正直いい思い出の方が少ないだろう。自分の方が年上であるにもかかわらず可愛いという言葉を使われた事もあいまって腹が立ち、いつもよりも幾分低いトーンの声で釘を刺して睨みつけ。しばし不機嫌そうに黙り込んでいたものの不意打ちで仕返しをされれば、ショックを受けたような表情で「俺の一口よりお前のが大きいじゃん!!少しは遠慮しなよ!!」と大人気なく返して

(/お互い様ですから！お時間のある時で構いませんよ^^

えーそんな照れなくていいじゃないですか(自分も中学時代にいい思い出は無く、自業自得とはいえ不名誉な異名までついて。褒め言葉として可愛いという単語を使ったが、男相手に使うものじゃなかったか。馬鹿にしてるつもりは無かったのだが。いや、あるいは相手が怒ってるのは照れ隠しの一種かも。全くの見当違いをすれば、声量小さく相手の様子を伺うようチラッと視線をやり。「嫌です、仕返しですから。でもうまかったです、ごちそうさまです」相手の奪ったクレープを一口満足そうに食べ終わるとここでも負けず嫌いが発揮され)

(/ありがとうございます！)

……(目の前の生意気な後輩に可愛いなどと思われた挙句照れていると誤解されれば堪忍袋の緒が切れて、相手の頬をガッと片手で掴み無言で押し潰し。不遜な事をのたまう後輩をよそにそのまま自分の残りのクレープを食べ終えてしまえば、あらためて相手の顔を見て急に不機嫌そうな表情を一変させ笑いながら頬を掴む手を離して。慣れた手つきでスマホを操作しては「飛雄、超ダサい！口の横にクリームついてる」とバカにしながら相手の姿をカメラに収め

(/いえいえ！(´･ω･｀*)

ちょっと…！(そんなに嫌だったのだろうか。頬を摘ままれて驚きに反撃する余裕無く固まってると先程の宣言通りの事をされ。全く大人気無い、やっぱり苦手で嫌いだ、倒すべき敵だなんていつも以上に眉間に深い皺よりむっとした表情で睨んで。「あんたのせいだろ！ってか何撮ってるんですか！」悪戯が成功したように喜ぶ相手にむかっとしつつも、口周りについたクリームをとって。)

ごめんごめん！(表情だけは心底申し訳なさそうに眉を下げつつも内心この状況を楽しんでいるせいか適当な謝り方をして。クレープのゴミを捨てに行くついでに店先のペーパーナプキンをもらって来ては、「ここにもついてるよ〜」と相手の鼻先に着いたクリームを拭き取りながらふにゃりと破顔して

(/お返事遅れてしまい申し訳ありません!!

全然誠意こもってないんですけど…(ごめんと謝罪の言葉は聞けたものの、寧ろ悪戯が成功した子供の様に楽しんでいて。此方は顔面クレープというのに、ジトリと横目で不満気に見やり。「まだついてましたか？アザス！」戻ったきた相手がまだ着いていたクリームを拭き取ってくれればお礼述べ「にやけすぎですよ」相手の緩みきった表情にそこまで面白がらなくてもいいだろうと相手の頬むにっと摘み)

(/大丈夫ですよ、私も遅くなる時多々あるので気にしない下さいませ。)

ホントに悪かったと思ってるってば〜(不満げな相手の視線もどこ吹く風といった様子で、態とらしく拗ねたように口先を尖らせながら反論して。クリームをつけた此方が悪いというのに律儀にお礼まで言う相手は相変わらずの体育会系だな、と思わず苦笑するも、突然頬を摘ままれれば僅かに眉を寄せて「バカにして笑ってるんじゃないんだけど」と小さく呟き

(/ありがとうございます…!!

あんた絶対楽しんでたでしょ(ほんとに悪かったなんて言われるが拗ねた様子にそれはないな、なんてジトリと疑いの眼差しを向けてみるがこれ以上追求しても面倒臭い事になるなとやれやれと溜息を吐き終わらせて。「じゃあなんで笑ってるんスか？」てっきり馬鹿にされたと思ってたのだが。じゃあなんでだろうと、そのまま思った疑問を投げかけて)

(/いえいえ、こちらも遅れてしまいすみません><)