赤ずきんちゃん 2014-09-25 21:19:57 |
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いやいやいや。んな訳ねーだろ。(戸惑った様子でストーカー疑惑を持たれるものだから、慌てて否定して。「つーか俺がお前をストーカーするとでも?」と相手を小馬鹿にした様に述べるが、遠目では分からなかった赤いずきんの下の相手の姿は可愛らしい、という言葉がぴったりな程で。相手の顔を見ていられず、そっぽ向くが、相手への好奇心示す様に尻尾はゆらゆらと揺れていて。)
んー…言ってることとやってること、違う気がするんだけど?
(小馬鹿にしたような言葉遣いに一瞬眉を寄せイラつきを示すも、それとは逆に相手の視線、尻尾の動きはどう見ても自分を小馬鹿にしているようには見えなくて。それを確認するかのように相手が狼だということも忘れて近付き、わざと目線を合わせるように覗き込みながら意地悪く問いかけてみて。)
だーから、ストーカーはしてねぇよ!ただ驚かそうと思っただけで!(相手の言葉に対し後を追っていたのは事実である為焦った様に反論して。そうこうしているうちに逸らした視界に相手が入れば、あまりの近さに驚き。顔が外界の暑さではない熱を持ち始めながらも、逆に狼である自分へこれ程まで近付かれたことがない為「喰われたいのかお前」と片手で顔挟む様に両頬掴んで)
んっ!?……そんなわけないでしょ。
私にはこれ、届ける義務があんの。
(頬を掴まれれば驚きのあまり小さく声を漏らし、そこで漸く自分がかなり接近しすぎていたことを自覚して。そういえば相手は狼だ、心の中で復習しながらも不思議と恐怖心は無く。ただ相手が自分を食べるのはまずい、家では祖母が待っている、と頭の中には大切な祖母の存在が過ぎり、自分の両頬を掴む相手の手首を掴み返しては敢えて強気な言葉を発し、籠の中を指差して。)
何だこれ、不味そうだな…。(今まで出会ってきた人とは違い強気な態度で手首掴んでくる相手に多少驚きながらも示された籠へ視線向けては顔顰めつつ上記告げて。「つーかお前、俺の事怖くねーの?」と、距離を取ることくらい容易く出来る程広い森であるにも関わらず、相変わらず近距離にいる相手へ問い掛けて。)
食べ物じゃないわ、煎じて湿布にするのよ。
(不味そうだと言う相手に、そもそも食べるつもりはないと用途を簡単に説明し。すると唐突な相手からの問い掛けに、言われてみれば…と自分でも不思議に思いながら小さく首を傾げつつとりあえず掴んでいた手首を離し、「…怖くないわ。貴方、悪いことしなさそうだもの。」となんとも非論理的なことを、少し戸惑ったように視線を俯き加減に逸らしながら述べ。)
へぇ、湿布にできるのか。(少しばかり幼く見える相手の知識に感心した様に応え。薬草などの知識はあるようだが此方の問い掛けに対しては直感で応える相手に愉しげな笑み浮かべて。ふと鋭く瞳細め相手の顎に片手添えては、此方から視線逸らした相手の顔上げさせ「羊の皮被った狼って知ってる?」と言葉紡ぎつつ瞳覗き込む様に顔近づけて。)
っ…貴方がそうだって言いたいの?
(不意に顎に片手添えられ半ば無理矢理に視線が交われば、その漆黒の瞳に吸い込まれそうな感覚を覚え。そのせいで一瞬反応が遅れてしまうも、どうにか平静を装って相変わらずの強気な態度を保ちつつ言葉を返し。)
さあ、どうだろうな?(変わらぬ強気な態度の相手が物珍しく、先程よりも一層相手へ興味を持って。口角吊り上げつつ相手弄ぶ様に上記告げては唇触れ合う寸前まで顔近付け「狼ってさ、ずる賢い生き物だから。」と相手から視線逸らさず囁く様に言葉紡いで。)
に、人間だってずる賢いのよ?ほら…っ、
(更に近付いた相手との距離、加えて真っ直ぐに見つめてくる視線と囁くような言葉に、思わず後退りしそうになるもそれも顎に添えられた手のせいで叶わず、それならばと引き続き強気を装って、触れそうな唇をあえて此方から軽く触れさせすぐ離れ、形勢逆転を試みて。とはいえ勿論此方も平気なはずもなく、赤ずきんの裾を引っ張り赤らんだ顔を隠して俯き。)
っ…え、…お前何やって…(楽しい、と言わんばかりに相手の反応伺っていたが、反抗するがの如く言い返してきたと思えば不意に唇へ柔らかい感触伝わって。人生で前代未聞の出来事にそれがキスだという事を理解するのに数秒かかり、漸く理解出来た頃にはすっかり頬朱に染めていて。動揺隠せず口元へ手の甲当てながらも相手が俯いている事が幸いだと思いつつ上記述べ。)
どう?逆に食べられちゃった気分は。
(未だ俯き赤ずきんの裾から手を離さないままでいるところを見ると此方もまだ顔が赤いままなのだろうが、それを確認する術はなく。口調だけは強気のままで形勢逆転と言わんばかりの言葉を紡いでは更なる相手の反応を伺いつつ、無意識に空いた手で己の唇をなぞるように軽く触れ。)
知らねーよ。(自分より遥かにか弱そうで幼顔の相手に出し抜かれたと思うと、羞恥と悔しさ込み上げてきて。冷静さ取り戻そうと深呼吸し再度観察するように相手へ視線向けては、俯いていてずきんの影に隠れて顔が見えず。言葉は強気に出ているがずきんの下はどうなのかと、俯く相手の頬へ両手添えては、強制的に顔上げさせようとして。)
っあ!ちょ、やめっ…!
(相手が両手を添えた頬は間違いなく熱を持っていて。そんな相手の行動に慌てて距離を取り制止を試みるも力で敵うはずもなく。ちょうどその時強い風が吹き、被っていた赤ずきんがめくれて脱げてしまえば、いよいよ白い肌が真っ赤に染まった顔が姿を現し、恥ずかしそうなそれでいてバツが悪そうな表情で視線を俯き気味に逸らし。)
自分からした癖に、顔真っ赤じゃん。(顔上げるのを慌てて止めさせようとするが、強い風が吹いた拍子にずきんめくれ肌が露になって。晒された相手の頬は真っ赤に染まり上がり、その表情は羞恥帯びていて。言葉とは裏腹な表情の相手に思わず表情緩めては上記述べ「意外と可愛いとこあんのな。」と言葉続けながら頭軽く撫でてやり。)
い、意外とは余計よ。
(とうとう自分にも余裕のないことがバレてしまえば羞恥心は更に増しまともに相手の目を見ることも叶わなくて。それでも頭を撫でる相手の手を制止することのない様子からすれば、どうやら嫌ではないらしく。とはいえ己の素直でない性格上、それを認めることも可愛らしく媚びることもできず、口調だけは相変わらずのままで。)
黙ってりゃもっと可愛いのに。(ずきんが取れてから羞恥からか此方へ視線向ける事もなく。抵抗せず大人しく撫でられているのにも関わらず、強気で返してくる相手へ揶揄する様に上記述べて。ふと相手の持つ籠へ視線落としては「つーかさ、寄り道してていいのか?」と首傾げて。)
(遅くなってすみません。最近忙しくてこれからも亀レスかも知れないです…)
……あ、やば!おばあちゃん!
(首を傾げて問われれば、漸く祖母のことを思い出し、口元に手を添えながら慌てて。何より祖母が優先だった己にとって、祖母のことが頭から抜け落ちること自体が珍しく、自分でも意外なほどで。とにかく慌てて帰らなければ、と赤ずきんを被り直すことさえ忘れ駆け出そうとするも、そこでふと何か思い付いたように動きが止まり、振り返って相手を見ては「ねぇ?狼さんって足速いのよね?」と確認するように問い掛け。)
(/いえいえ、お返事頂けて嬉しいです^^
分かりました、置きレスも3日以内でしたら大丈夫としておりますのでお気になさらず!気長にお待ちしていますね!)
>30
(/ご支援ありがとうございます!
嬉しくて涙が…(ほろり/←)
これからも応援してやって頂ければ幸いです^^)
おばあちゃん?(自分の言葉で思い出したのか、急に慌て始めた相手の姿眺めながら一口呟いて。長らく被っていたずきんを被る事すら忘れ走り出そうとした相手を他人事の様に観察していたが、思いついたかの様に脚力について問い掛けてきて。「さあ?走るの嫌いだからよー。」と焦っている相手とは真逆の間延びした調子で応えては、暖かい陽の光に眠気覚えたのか一つ欠伸漏らして。)
(/ありがとうございます;
なるべく一日一回は返すようにはしたいと思ってます…←)
>30(支援ありがとうございます!)
私よりは速いはず!…多分。
とにかくお願い、家まで送って…?
(つい先程出会ったばかりの相手の脚力など知るはずもないため全く根拠はないが、それでも自分よりは速いだろうと勝手な推測をし。他人に頼ること、甘えることは苦手だが、祖母のためとなれば話は別、この際担がれようが引きずられようが構わないと、珍しく素直に相手の服の裾を掴んで縋るようにお願いし。)
(/此方こそありがとうございます^^
くれぐれもご無理はなさいませぬよう…!)
多分って、お前なぁ…(極度な面倒くさがりな為困った様に呟きながらも、珍しく強気な態度崩し頼ってきた相手に心揺らいで。また此方の方が幾分か背丈が高い為、必然的に下から上目遣いの様に見上げられていて。思わず視線逸らしては「あー…反則だろ、それ。」と独り言の様に小さく呟き、「おら、乗れよ。早いかは保証しねーからな。」と相手に背向けしゃがんで。)
(/はい…!優しい言葉に涙腺が…←)
?…ありがとう、助かるわ。
(相手の呟きは耳に届かず少し不思議そうに首を傾げるも今は気にしていられなくて。それより此方の頼みを了承し背を向けてくれたことに対し微笑んでお礼を言い、おぶさって首に腕を回し、しっかりと抱き着く形を取り。家までの方向を説明しつつ、ふと「…あ、そういえば狼さん、貴方名前は?私はソフィ。」と、問い掛けと軽い自己紹介をして。)
(/あぁ!それは大変!
是非これをどうぞ…!(箱ティッシュ手渡し/←))
落ちたら置いてくからな。(首に腕回し背中へ乗る相手へ声掛けながらも、相手の身体の軽さに少し驚いて。人間を背中に乗せるなど初めてのことで、ましてや相手は女の子。自然と抱き着かれている様な状況に悶々としながら、それを払拭する様に家への道走って。ふとした相手の問い掛けに「あ、俺?俺はサムエル。」と若干走り疲れたのか息切れしながら告げて。)
(また遅れてしまった…(ぶわ/←))
サムエル、ね。
…ありがとう、サムエル。
(走るのが嫌い、という言葉とは対照的と言っていい程そのスピードは速くて。落ちないようにと抱き着く腕の力を強めつつ、息切れし始めている相手を労うように名を繰り返しながら素直にお礼を言って。そのうち小さな小屋が見え、「あ、あそこ!」と指差して示し、それと同時に相手を気遣って「上がってってね、お茶くらい出してあげるから」とぶっきらぼうに誘い。)
(/あわわ!お気になさらず!
来てくださるだけで十分です…!)
はぁー…、疲れた…。お茶くれ。(木々の隙間に見えてきた小さな小屋。その目の前まで辿り着けば落とさないよう相手の身体ゆっくりと下ろして。久々に走ったからか乱れた息整えるように深呼吸しつつ汗拭い。相手の言葉に甘え上記述べては、相手の祖母の存在すっかり忘れており勝手に玄関の扉開こうと取っ手に手かけて。)
(/早く返したいのに返せない…。ごめんなさい;)
(相手が取っ手に手をかけるとほぼ同時に、腰が曲がり、眼鏡をかけた白髪のお婆さんが扉を開き、焦燥しきった顔で「ソフィ!あんたどこ行ってたんだい!?」と飛び出してきて。それに対し、先程下ろされたため相手の少し後ろにいた己は、)
ただいま、おばあちゃん。
森に行ってたんだけど…そこのサムエルに送ってもらったの。
お茶でもご馳走するからおばあちゃんは一緒にリビングに行ってて?
(相当心配を掛けたのだろうと予想し、苦笑い浮かべながら上記を告げ、自分はキッチンと向かい。それを見送ると、安心しきったのか祖母は貴方に向かい、「ご丁寧にありがとう、サムエルくん。さあ、どうぞ、上がってちょうだい。」とおぼつかない足取りでリビングへと案内し。)
(/全然大丈夫ですよー^^
ご無理のない程度で!
おばあちゃん出しちゃうと予想以上に文章が長くなっちゃいました…お気になさらず!←)
!(祖母の存在忘れていた為開こうとした扉が開いたこと、祖母と思われる人物が慌てた様子で飛び出てきた事に思わず驚いて。後ろにいた相手がおばあちゃんと呼んでいる事から漸く祖母を思い出して。相手が事情説明した後、「あ、どうも…お邪魔します。」と遠慮気味に述べ軽く会釈し、此処の人間は警戒心というものが無いのだろうかと内心戸惑いながらも祖母の後着いていき。)
(/ありがとうございます…←
あ、大丈夫です!)
(「私はね、もうこの歳だ、少々のことじゃ驚きもしないし恐れもしない。…ただ、あの子を連れ帰ってくれたことには感謝するよ、無茶ばかりするから…ありがとう。」祖母は、相手の戸惑いに勘付いたようで、リビングに到着してからゆっくりと優しい口調でそれを告げ。そんなやり取りが行われているとは知らず、3人分のティーカップをトレイに乗せてソフィが戻ってき、机にそれを乗せてそれぞれの前にカップを置き、)
…お待たせ。
(/いえいえ!此方こそありがとうございます!)
そう、ですか…(祖母の言葉を聞きながら珍しいものだと拍子抜けした様子で。無茶ばかりする、という言葉に先程の口付け思い出せば悶々とした気持ちと羞恥込み上げ、それ振り払うかの様に一人で首振り。そんなこんなでリビングへ辿り着き椅子へ腰下ろしたところ、丁度相手がティーカップ運んできて。淹れてくれた物の香りに少しばかり和み、「これは何て飲み物だ?」とカップへ視線落としながら問い掛けて。)
これ?紅茶だけど…森のハーブをいろいろ合わせて淹れてあるから。
おばあちゃんのオリジナルよ?
(飲み物の名称を聞かれるも、数種類のハーブを祖母が独自に調合して作った特製の紅茶、名称は紅茶としか答えようがなかったものの、その表情は優しくて。その時ふと思い出したようにカップを置き、祖母に、「そうだ、湿布しなきゃ。もう薬草自体は煎じてあるから。」と別室へと誘うも、「ありがとう。でもいいよ、それくらい自分でできる…お客人の相手をして差し上げなさい。」と微笑みながら制止され、そのまま別室へと向かう祖母を心配そうに見送り。扉が閉まるところまで見届ければ、視線は相手に注がれ、)
…笑っちゃうでしょ?
おばあちゃんのことになると過保護になっちゃって…自分でも情けなくって。
へぇー…(カップへ視線落としたまま相手の説明頷きながら聞き、興味津々にそのカップ手に取って。カップの縁へ唇寄せ一口飲んではその香りと味わいが気に入り無意識のうちに表情緩め。そうこうしているうちに進む相手と祖母の会話を耳に受け止めつつカップの紅茶飲み干してしまい。心配そうな表情で閉まる扉見つめる相手へ視線向けたと同時に相手も此方へ視線向けたかと思えば、情けないと言葉紡いで。その言葉に緩く首捻っては「大切な存在が居ない俺にとっちゃ、ばあちゃんとの関係は何か羨ましいけどな。」と述べて。)
あら、彼女とか居ないの?
女の落とし方慣れてそうだったけどね、サムエル。
(自分に呆れ笑いを浮かべながら、目の前のカップを手に取りそれに口を付け。そんな自分を笑うではなく、羨ましいと話した相手の言葉に顔を上げ目を丸くし。女の落とし方、というのは先程の自分への言動のことであり、たとえ脅しや威嚇のための言動であったとしても、あの言動自体にはトキめいてしまう女も少なからず居るだろう、という意図を込めた言葉であり。)
どこをどう見てそう思ったんだよ?…つーか女を落とす落とさない以前に逃げられるって。(目の前で紅茶へ飲む相手の言葉に、分からないと言うように眉間に皺寄せながら呆れた様に応えて。そんな会話しているうちに自然と先程の事思い出しては微かに頬が熱持ち始め「…お前みたいに近付いて来る方が可笑しいっつーの。」とぶっきらぼうに述べつつ相手から視線外しそっぽ向いて。)
ふーん…、ねぇ?ひょっとして照れ屋さん?
(相手の言葉に、確かに、と頷きながらもう一口紅茶を飲み、かちゃり、と小さな音を響かせながらカップを一度机に置き。自分から視線が外されれば、上記の理由を想像し、視線が絡むよう体制を変え相手の顔を覗き込みながら、悪戯な笑顔で問い掛けて相手の反応を伺ってみて。)
は、はあ!?んな訳ねーだろ!(相手の言葉が図星というわけでもないが、今の自分に当てはまっている様な気がし慌てて強めに否定して。ふと視界に入る相手の悪戯な笑みに、思わず“可愛い”なんて思いながらも再度視線逸らし「それよりおかわり。」と飲み干してしまったカップ相手へ渡して。)
ふふ、はーい。
(慌てた様子の相手の反応に、的外れな訳でもないのだろうかと推測してはくすくす笑い。渡されたカップを受け取り、ティーポットから紅茶を注いで。立ち上がる湯気から香る香りに口元を緩めながら、彼もこの紅茶を気に入ってくれたようだと嬉しく感じて。その時ふと彼が照れている理由を深く考えてしまい、さほど気にしていなかったがそれが先程の自分の行動のせいなのかと勘繰ってしまえば途端に自分も恥ずかしくなり。頬をうっすら染めながら、ふるふると首を振ってその考えを払おうとしつつ相手にカップを手渡して。)
あ、さんきゅ。(相手に空のカップ渡しては、気恥しいのか腕を組み相手から視線外したままで。礼言いつつ注いでくれたカップ受け取っては一口飲み、小さな溜め息吐いて。狼な上にこの性格もあり今まで女の子と関わる事が無かった為、良く考えたら先程のキスが初めてであったこと思い出し。そう考えると、初めてを自分からでなく相手に取られた様に感じ、何故か悔しくなってきて。「お前、キスとかした事あんのか?」と遠慮もなく直球に聞いてみて。)
…っ、な、何よいきなり!
(カップを手渡した後も、その脳内では先程の自らの行動を思い出しては掻き消してを繰り返し悶々としており。その刹那に相手から直球の質問を投げ掛けられては、まるで考えがバレたかのように感じ、ドキリと心臓が跳ね上がり。珍しく冷静さを欠いて問い返しつつ、大きく息を吐きどうにか落ち着こうと試みながら「…無いわよ、さっきのが初めて」と下手に嘘をつくこともなく視線は自分のカップに落としたままで答え。)
へぇー…つーか慌てすぎだろ。もしかしてさっきのキス思い出してた?(自分の問い掛けで強気と冷静さを保っていた相手がその姿勢崩して。それが珍しく、愉しげな笑み浮かべつつからかう様に上記述べ。それと共に相手へ手伸ばしてはカップへ視線落としたままの相手の顎へ手添え、顔上げさせて。強制的に相手と視線合わせては「初めてを狼に、なんて馬鹿だなー。」と小馬鹿にした様に言葉紡いで。)
ちょっ…!
(顎を掴まれ強制的に顔を上げさせられれば、目の前にあるのは相手の顔、会話の内容もあいまって先程の行為を思い出してしまいほんのり頬は赤らんで。抵抗しようにも力の差は歴然なため、あとは…と考え「な、何よ?貴方だって初めてだったんでしょ?こんな小娘に奪われちゃって…」と憎まれ口で返すことしかできなかったが、結局その表情は羞恥に彩られいまいち説得力には欠けていて。)
ん、だから次は俺からしようかなって。(羞恥からか頬朱に染めるその表情に自身の悪戯心が擽られ。強気な姿勢で上記述べつつ眼細めては、口許へ弧描く様に口角吊り上げて。椅子から腰上げテーブル越しに相手の方へ身を乗り出しては、ゆっくりと相手へ顔寄せ唇触れ合う際まで近付けていき。)
へ?あ、ちょっ…
(自分にとって最後の切り札のような憎まれ口も逆手に取られてしまえば最早強がる手立てもなく。先程までの冷静で強気な女の姿はなく、身を乗り出し近付いてくる相手の顔に更に頬の赤みは増しておどおどし。だが不思議と恥ずかしいだけで嫌ではなく、そこまで抵抗はすることなく、ただ戸惑ったように瞳を忙しく泳がせて。)
…ソフィ。(此方の態度にたじろいだ様に瞳さ迷わせ、其の頬赤らめながらも抵抗示さない相手。そんな相手の姿に胸の高鳴り感じつつ、顔近付けたまま囁く様に呼び掛けて。その間数秒、ふと吐息吐いたと同時に頬綻ばせ笑み零せば「…なーんてな。狼に気許したら喰われるぞ、馬鹿。」とからかう様に述べつつ軽く額小突いて。)
っ…、な、何よ…狼のくせに生意気。
(初めて名を呼ばれ、その上囁くようなその声にどきりと心臓は高鳴り。相変わらずの真っ赤な顔でその高鳴りにさえ戸惑っていれば、結局からかわれただけだと気付かされて。小突かれた額を手で押さえながら、斜め下を向いて悪態つくも、内心はやはり先程の己の心臓の高鳴りが気にかかって仕方なく。まさか私…サムエルのこと…、その考えを隠すように赤ずきんを被り直して裾を引っ張りながら「油断してたら、狼だって人間に食べられちゃうんだから」と負け惜しみを付け加えて。)
狼の癖にってどういう事だよ。(からかわれた事に対し悪態吐く相手だが、その頬は赤く染まったままで。先程までの強気な姿勢も感じられず、照れ隠しの様な仕草眺めては笑み浮かべつつ言葉紡いで。相手から離れ再び椅子へと腰下ろしては、人肌ほどの温度になった紅茶を喉へ流し込み「狼料理かー。それ不味そうだな。」と悔しそうな相手に構わず笑いながら冗談述べて。)
…そうね、そんなの作ったら即生ゴミ行き決定ね。
(余裕たっぷりに笑う相手を見ているうち、己が負けている気がして悔しくなり。こんな奴好き、なんてありえないわ、と心の中で自身に言い聞かせるうちどうにか落ち着き始めて、相手同様椅子に座り直し、カップを手にしながら、負け惜しみの意味も含まれているのか赤ずきんの下で意地悪く口角を上げながら返事して。)
生ゴミって酷い言われようだなぁ。(大袈裟に溜息吐いては、強気な態度持ち直してきた相手を挑発するよう、わざとらしく落ち込んだように言ってみて。それも束の間、相手へ視線向けては先程の笑み取り戻し「つーか、家でもそれ被んの?」と深く被っている赤いずきん指差して。)
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